マンションでのフローリングのリフォーム工事における注意点として、隣接住戸への遮音です。
建設当時の基準には、無かった事もあり、特に規約等で決めていなかったのですが、今後、ペット飼育を許可する方向を打ち出す為、今後のリフォームに付いては、ある程度の遮音性能を持つフローリング材の使用をお願いすることになります。
日本防音床材工業会(JAFMA)ではLL-45以下を勧めています。
(注 Lの後の数値は小さい程遮音性能が高いことを表す)
「マンションで特に注意しておかなければならない軽量床衝撃音遮断性能(LL)について、JAFMA・日本防音床材工業会では、LL-55以下を防音床材とし、その中でもLL-45以下が望ましいと考えています。当工業会のデータでは、すでに出荷量の91.7%(2000年度出荷実績)がLL-45以下となっており、このクラスが主流であることを裏付けています。」
■日本建築学会における適用等級と対応するL等級
適用等級 | 特級 | 1級 | 2級 | 3級 |
遮音性能の水準 | 遮音性能上、特にすぐれている | 遮音性能上、すぐれている | 遮音性能上、標準的である | 遮音性能上、やや劣る |
性能水準の説明 | 特に高い性能が要求された場合の性能水準 | 建築学会が推奨する好ましい性能水準 | 一般的な性能水準 | やむを得ない場合に許容される性能水準 |
対応するL等級(軽量床衝撃音) | LL-40 | LL-45 | LL-50LL-55 | LL-60 |
ちょうど工事申請が出ており、その辺を確認しましたが、遮音基準の無い床材を使用するとの事。今の所では、規制はできないのですが、今後、トラブル等が起こらないためにも検討をお願いしています。
次回、総会にて使用細則を含めた規約改正時に盛り込む予定です。
マンションでは、遮音について気を使うのは常識のようです。
参考記事
フローリング豆知識
http://www.mitsuwa-i.com/m-reform-f.htm
https://www.diyna.com/outlet/dynacity3/item17.html