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神戸市北区 神戸電鉄神鉄道場駅 「鹿の子台」の由来

2020年10月13日 04時36分58秒 | 神戸情報

2020年9月30日、神鉄道場駅に下車し、駅周辺地を散策しました。

神鉄道場駅を降りるとすぐのところに「鹿の子台」の由来と書かれた命名碑が

設置されていました写真紹介するとともに調べて内容を紹介します。

上の写真は鹿の子台の命名碑の遠景  撮影:2020-9-30

神鉄道場駅を降りてすぐのところに設置されています。

上の写真は「鹿の子台」の由来についての説明書き 読み難いのでそのまま記載

命名碑の右側面

「鹿の子台」の由来

街の名称はこの地区の旧字名「鹿の子」から引用しました。
その名のいわれは、古説によると、傷ついた鹿の子が大池の辺りの小川に、こんこんと

湧いている霊泉を見つけ傷をいやしたことから、この名がついたそうです。

平成3年春、神戸リサーチパーク「鹿の子台」の街開きを記念して、この命名碑を設置したものです。

平成3年5月
神戸国際港都建設事業北神戸第一特定土地区画整理事業
施工者 住宅 都市整備公団関西支社
受託者 神戸市

 

上の写真は命名碑の左側面の記載

 神戸市長 笹山幸俊

 平成3年5月
 
鹿の子の名前の由来について 田辺眞人 編著の「神戸の伝説」(1976)Page124
より引用紹介します。

鹿の子温泉 (長尾町宅原)
 長尾町の宅原(えいばら)に鹿の子谷というところがあって、そこに鹿の子温泉がある。
 いつのことだっただろう。この谷のそばの紅葉の美しい山すそを、親子の鹿が歩いていた。
 木の実を拾い、落ち葉をカサカサ踏んで、彼らは歩いていた。
 ボキ、ボキッ。突如、林の奥から大きな熊が現われ、鹿に襲いかかった。逃げ遅れた
 子鹿の足に、熊はするどい牙でかみついた。驚いた母鹿は必死で、おそろしい熊に
 向かっていった。子鹿の足を離した熊は、向きを変えて、するどい爪を持った太い
 前足を母鹿に振り下ろした。ひるんだ鹿に熊がかみついたときであった。
 ドーンと、林のほうから猟銃の音が聞こえた。あわてた熊は、傷ついた母子を残して
 山のほうに逃げてしまった。
 子鹿の足の傷を見た母鹿は、自分もドクドクと血を流しながら、子鹿に言った。
 「わたしについておいで。」よたよたと谷を下りた母親は、息もたえだえになって
 小さな泉のところまで来ると、子鹿に言った。
 「この清水で何度も足を洗うのよ。そうすればけがは、まもなく…」
 村人が、母親の死骸のそばで鳴いている子鹿を見つけたのは、それからまもなくの
 ことであった。ときどき泉のところに行って足を水にひたしては、子鹿は母親の
 ところにもどっていた。
 「かわいそうに。死体を離れられないんだ。母親を手厚く葬ってやろう。」
 村人は、死んだ鹿を心をこめて埋めてやった。それからも子鹿は、あいかわらず
 泉のところへ来ては、足をひたしていたが、いつしか二度と現われなくなってしまった。
 村人は、
「やっと傷が治ったのだろう。でも、どうして、この泉のところに足をつけていたのだろう。」
 とふしぎに思い、その水を調べてみた。すると、その泉の水が、けがや病気にとても
 よく効くことがわかった。それ以後、里の人々は、この水を汲んでは風呂を沸かし、
 その湯に入るようになった。
 これが、鹿の子温泉の始まりだということだ

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