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漢字はいつどこで生まれたのか

2022年05月12日 04時43分09秒 | Weblog

本日のテーマが漢字の起源である甲骨文字について調べてみました。

漢字が生まれたのは、今から3300年前(約紀元前1300年)中国、「殷王朝」によって

発明された甲骨文字です。 その漢字は、今とは全く異なる使い方をされていました。

商という時代(日本では一般に殷と呼ばれている)では王の一族や国家にとって重要な

ことについて「卜い(占い)」によって神のお告げを読み取ろうとしていました。

「殷」では、穀物の豊穣を願う雨乞いから祭や戦の時期まで、あらゆることを文字を

刻んだ亀の甲羅や獣の骨のヒビ割れで占いました。

卜い(占い)が終わってから、亀の甲羅や動物の骨に卜いの内容を記録した。そこに

使われた文字を「甲骨文字(egorgrebnev)」といいます。

甲骨文字が現在使われている漢字の祖先であることは確実である。

尚、殷王朝は紀元前約1,700年 湯王が夏王朝を倒して建国 紀元前1,100年頃まで存続。

上の写真は甲骨文字と現在の漢字の対称表です。

出典:NHK「中国文明の謎」取材班編著 中国文明の謎 中国四千年の始まりを旅する(2012)

甲骨文字の読み方について面白いYoutube動画が見つかったのでGooで共有させていただきました。

古代中国の甲骨文字読めるのか?

 

甲骨文字については現在までにかなりの部分について解明されているがまだ完全ではない。

落合淳思さんがデジタルデータ化した甲骨文字を検索できるデータベースを構築されています。

 甲骨文字全文検索データベース (sakura.ne.jp)

 

漢字はいつ生まれたか?

 上述のとおり殷王朝の時代、紀元前 1,300年頃に生まれた

甲骨文字の発見から解明の過程

1899年、王懿栄(おういえい)は、マラリアの薬として龍骨という漢方薬を購入した。

王懿栄は首都北京の国土監祭酒(国立大学総長)で「金文文字」の研究者である。

金文文字とは青銅器に記された銘文のことです。

王の食客(居候、幕客)であった劉鶚(りゅうがく)が、龍骨に模様のようなものが

刻まれていることに気づく。王と劉は、これを文字だと推測し、龍骨を広く買い集めて

研究に没頭、これが殷王朝時代の文字だと判明するのである。この文字は、亀の甲羅や

牛などの骨に刻まれていたことから、甲骨文字(こうこつもじ)と呼ばれるようになった。

1900年、世界史でも有名な義和団事件が勃発し、日・英・米・露・独・仏・伊・墺の

8国は北京に迫った。西太后ら時の実力者はさっさと西安へ逃げてしまい、王懿栄は

義勇軍の長官を命ぜられたが、8ヶ国連合軍が北京に入場すると、自害して果てた。

劉鶚は難民救済の方法に問題ありとして流罪になり、配流先で亡くなった。

劉所蔵の甲骨はその後、羅振玉(らしんぎょく)の手に渡ったが、今度は辛亥革命が

起こる(1911年)。翌年に中華民国が成立すると、羅振玉は甲骨コレクションを携えて

日本に亡命し、研究を続けた。彼は、甲骨文字の刻まれている竜骨が安陽小屯の出土で

あることを突き止め(竜骨売買の独占をもくろんだ商人が、出土地を偽っていた。

劉鶚も騙されている)、同地を殷王朝の遺跡と推定した。

彼の娘婿である王国維(おうこくい)はこれを継承し、甲骨文字の解読結果と

『史記』殷本紀の比較検討を詳細に行い、両者の王位継承に関する記述がかなりの精度で

一致することを論じ、甲骨文字の史料的価値を証明した。

結局、安陽――すなわち殷墟――の発掘は1928年に始まるが、日中戦争の勃発で一時中断、

中華人民共和国が成立した翌年の1950年に再開された。同地からは大量の甲骨文字や

大型の墳墓(そしておびただしい殉死者の遺体)などが多く発見され、殷王朝後期の遺跡

とする説が有力である。中でも、1977年に発見された墓は、殷の22代目の王・武丁(ぶてい)

の妻・婦好(ふこう)のものである可能性が高く、重要視されている。

 以上の文は下記サイトを参照

  伝説から歴史へ ―甲骨文字の発見と殷墟―(中華人民共和国)| アジア| 世界遺産ブログ| ブログ| 恵泉女学園大学 (keisen.ac.jp)  

漢字はどこで生まれたか?

上述したように殷(商)王朝の時代の町、安陽小屯(あんようしょうとん)の他、

同じく殷王朝の首都の安陽(商)、二里岡や二里頭(殷より古い夏王朝)などで使用された。

上の写真の地図に殷王朝の首都であった安陽(商)と二里頭、二里岡の場所が示されています

 出典:グローバルワイド 最新「世界史図表」5訂版(2022) 第一学習社 Page105

漢字の変遷

 

出典:漢字の起源 甲骨文字の紹介 2015年3月4日 わかみず会 鈴木勝

    20150304.pdf (ivis.co.jp)Page5,6

 

 


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