ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

ドキュメンタリーの底深さ

2010年04月22日 | 映画・芝居・芸術など
土本典昭監督作品「水俣ー患者さんとその世界ー【2時間版】を観ました。
故土本監督は「記録なければ事実なし」という言葉を遺し、数多くのドキュメンタリー映画を制作しています。
この映画は1971年に制作された映画をDVDにまとめたものです。

映画(DVD)の中に出てくる砂田明さんが発した詞を書きとめました。
今の私たちの暮らしにもたくさんの教示がこの詞の中に散りばめられています。
「水俣病」に端を発した公害病は、今も様々な化学物質による汚染で暮らしの中に潜んでいます。人ごとではありませんね。

~~~~~~

「立ちなはれ!
もし 人が今でも 万物の霊長やというのやったら
こんなむごたらしい毒だらけの世の中 
ひっくり返さな あきまへん

何が文明や!

蝶やトンボやほーたるや 蜆やタニシやガンや燕や 
ドジョウやメダカやゲンゴローやイモリや
数も知れんほど ぎょうさんの生き物殺しておいて

水俣病の患者はん 知ってはりまっか
中でも胎児性の患者はん
わしはこう言うただけでも 
もう腹わたが煮えかえるようであります
首はすわらん 目は見えん 耳は聞こえん
口きけん 味は分からん 手で持てん 足で歩けん
そんな そんなヤヤ子を産ませておいて

大腸菌かて住めん海にしやがって!
何が高度成長や! 何が百年に一度の万博や!

貧乏がなんどす えっ
思いだしなはれ
知らん人には教えてあげなはれ
お芋の葉 食べてきたかて 生きて来たやおへんか

思いださんかい!!

もし、あんたが人やったら
立ちなはれ 戦いなはれ

公害戦争や 水俣戦争やで
戦争の嫌いなわしらのやる戦争や
人間、最後の戦争や」

~~~~~

胎児性水俣病の患者さんとその家族を撮ったものもたくさん含まれ、子供に対する母親の愛情の深さや彼らを取り巻いた人々のやさしさは心を打ちます。
どんな演技もかなわないそこに存在する人々の存在するという存在感の大きさが人の人としての尊厳を物語っていて、たくさんのことを考えさせられました。
故土本監督の「目」の力、すごいですね。


幸せの食卓

2010年04月21日 | おいしいもの
 

長野に住む友人から朝一番に荷物が届きました。
何かしらと箱を開けるとアスパラガスとウドが入っていました。
私の親指よりもはるかに太い大きな大きなアスパラガスとこちらも立派なウド。
すぐに茹でて下処理をしました。

やわらかくて美味しいアスパラ。
ウドは皮はきんぴらに、身は酢味噌和えにしていただこうと思います。
「うれしい!!」とすぐに電話をしました。

昨日は近くの友人がタケノコを届けてくれました。
春の香りに満ちた「幸せの食卓」が続きます。
感謝でいっぱい!!ありがとうございます!!


無垢なる強さ

2010年04月21日 | 自然 花や風景など


どこにこんなエネルギーを秘めていたのかしら?
木々はいっせいに芽吹きの季(とき)を迎えています。
その勢いやとどまるところを知りません。

 

初々しさの中に無垢な力強さを感じさせてくれます。
内から湧いてくる脱皮をみずから繰り返しながら成長を遂げて大きく育って行くのですね。




ストールのゆくえ

2010年04月20日 | モノ・雑貨・道具



先日の季節はずれの寒い日に肩に羽織ったストールを出掛けた先で失くしてしまいました。(写真はストールをかけた10年前の夏のある日)。

馬の毛で織られたストールで、薄手でありながらシャキッとした手ざわりと透け感が気に入っていました。
通りすがりに立ち寄った広尾のギャラリーで衝動的に大枚をはたいて買ったもので、大切に使ってきたので新品のままの感じでした。
ブランド表示も無く、一点モノの大判のストールとして買いましたので代わりのものを見つけるのはきっと困難だと思います。

あるビルに立ち寄って打ち合わせをし、電車で移動し、と、めまぐるしく動いた日に気がついたら失くしていました。
残念ですが、モノはこうやって私の手元からどこかに飛び立って行くものなのでしょう。
そう思えば十分に貢献してくれたし楽しませてもくれました。
モノを失くしたときに、「休ませてあげる」という言葉を使う人がいることも知りました。
この場合は「馬の毛のストールを休ませてあげることにした」という使い方のようです。

私が失くしたストールにも、「今までありがとう!どうぞゆっくり休んでね」という気持ちで送り出しました。
いい人に拾われてふたたび大切に使ってもらえるといいなと願っています。

~街でまったく同じものを首に巻いている人を見かけたときの会話~
(自作自演)

わたし:まぁ、素敵なストールですね!!!
相手:ほめてくれてありがとう!わたしにはもう飽きたのでよかったらあなたに差し上げますよ!
わたし:ほんとうに?うれしい! ありがとうございます

 こんなことは起きるはずもなく……ですね。


あけびの花を見つけた朝

2010年04月20日 | 自然 花や風景など




親しい友人のお嬢さんの名前は「あけび」ちゃん。
可愛らしいいい名前ですね。
そのあけびちゃんはもう大人になり、レディになっていますが。

子供のころ田舎に育った私は、あけびの実に触れる機会はそれなりにあったけれど、あけびの花を見知ったのはおとなになってしばらくしてからです。
緑の葉に隠れるようにして咲く小さくて可憐な花は子供の目には映らなかったのだと思います。

そのあけびの花を今朝の散歩の途中で見つけました。
楚々として素敵な色合いを含んだ情緒を秘めた花です。

スイカ(Suica)使い過ぎの日々

2010年04月18日 | 生活・暮らし・家事など



「PASMO」や「Suica」が出来て、電車やバスの乗り降りが格段に便利になりました。
昔のように切符売り場に並ぶ手間も省け、改札口でタッチするだけでいいのですから便利この上ないことは確かです。

私はスイカ(Suica)を使っています。スイカ残高が1000円以下になるとJRの改札を入った時10000円が自動チャージできるシステムで登録しています。
これがややクセモノです。
駅中で食材を中心に日用品を買うことも多く、お財布代わりにこちらもワンタッチでいいので小銭の出し入れや釣り銭の受け取りなどの手間も省けます。その分ややもすると使い過ぎてしまいます。(最近は使い過ぎっ放し

ここ数日、あちこちで小耳にはさんだ女性同士の会話は、「スイカだと現金の出し入れがないので使い過ぎて困るわねぇ。あっという間に1万円が無くなるわ」という内容のもので、皆さん私と同じ悩みを抱えているのですね。
そのときにある女性が「週割で使うお金を決めているので、それ以上使ったときは歩くことにしているわ。出掛けないとかね。」というたくましいご意見も。

便利なモノの裏側をよ~く覘いてみても、一度便利さを覚えてしまうとなかなか変えられない現実も。
私の知人の女性は、「不便でもそんなものは持たないの!!だってスイカは先払いでしょ!JRを儲けさせるだけなんだから!!現金で買うのよ、並んででも切符は!!」とけたたましいご意見を述べていてなるほどと納得した私。
悩ましいところです。


天変地異

2010年04月17日 | 社会


ちょっとニュースから目を離した隙に、世の中では様々なことが起きています。

季節外れの寒さでの野菜の高騰、中国青海省での大地震、アイスランドでの火山噴火による飛行機の欠航などです。
人智の及ばない高地での災害、いつ止むともわからない火山の噴火活動。
天変地異のめまぐるしさと災害の大きさに気持ちが萎えるばかりです。

野菜の高騰に政府の方針は農家の方々に「前倒しして出荷を!」と呼びかけたそうですが、農家の人は野菜は自然が作るもので人工(人の操作)ではどうにもならないとコメントしていた言葉が印象に残りました。
何でも思い通りに動かせるると思い込んでいるお歴々の言葉の軽さに薄ら寒さで身が震えました。

もうすぐゴールデンウィークということを忘れてまるで3月の三寒四温と錯覚してしまうほどの寒い日が続いています。
暦を繰りながら「あっ、今は4月も中旬を過ぎた季節なんだ」とあせったほどです。
取りかかっていることのスピードを上げなければなりません。

被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

“有名ホテル”のレストラン顛末記

2010年04月16日 | おいしいもの

このブログのカテゴリーには「まずいもの」というのがなく、ゆえに「おいしいもの」という括りの中で書いて行きます。

先日上京されたブログフレンドN氏の「有名ホテルのレストランでフレンチのお食事を」というお誘いに甘んじて乗ってしまった私。
しかし、私が行ったことのある有名ホテルのレストランは数あれど、最近はもっぱら避けて通っているといえばいいでしょう。
とある場所のビジネスホテルに投宿しているN氏に場所選びを任された私ですが、田舎者で貧者の私に心当たりがあるわけもなく……。

タクシーの運転手さんに尋ねると、都心駅そばにある老舗ホテルを紹介されそこのレストランに乗り込みました。
以前はもっと風格があり、客層もよかったのに……、こう思ったところからがすべて失敗の打つ手なし。時代も変わったのですねぇ……。
レストラン……に入ると、まず隅に陣取った女性陣7~8人のディナーを囲む姿のかしましさに「しまった!!」と後悔したものの後の祭り。
後はご想像の通りです。
人手不足のせいか、出てくるコース料理の間の悪さにN氏はデザートと珈琲をいただかないまま『出ましょう』と席を立ちました。

前日の夕食は岩手で最高のおもてなしを受けたらしく山海の珍味に舌鼓を打ったというN氏。「東京は外れましたねぇ!!ごめんなさい」と小さくつぶやいた私です。
翌日は旧知のお仲間と東京を楽しまれお昼過ぎの新幹線で帰られたご様子のN氏からメールが入って来ました。

「お茶を飲んだり昼食をしたり、上野の西洋美術館などを散策して帰りました。
友人は『駅前のホテルでディナーを食べるというのは最低で、まずくて高くてサービスが悪かったでしょ?』と言っていました。
全くその通りで、今度行ったときは、王子様とシンデレラが満足できるような場所を探しておいて下さい」という、毒舌と優しさに満ちた内容でしたが、ところで、Nさん、これに懲りずにまた上京されるおつもりですか?

それにしてもトウの立った“王子様とシンデレラ”はやはりヤジキタもどきの道中がぴったりでした。
ご病気をされたN氏が思っていたよりうんとお元気そうでお変わりないのがせめてもの救いでした。
Nさん、いつまでもお元気で!!



都会でのお食事は下手をすると看板倒れの「これってエサ?」と思わせるものにありつく時があります。
私はこれでも自分のリサーチ不足を恥じ、翌日のワークショップでいただいたイタリアンのパスタランチ(上の写真・1050円)の方が前日のN氏とのお食事より数倍美味しくて心がこもっていて、本当に申し訳なかったなと反省しています。お許しください。

 

ワークショップ参加の一日

2010年04月15日 | 心・健康・癒し


小雨まじりの肌寒い一日でした。
冬もののコートを羽織って戸外を歩いた一日でした。

スピリチュアルカウンセラー八雲(やくも)さんが主催されたワークショップ「聖マリアトライアングルワークショップ」に参加しました。



上の2枚の写真は目白「椿山荘」のそばにある「東京カテドラル聖マリア大聖堂」で写したものです。

「東京カテドラル聖マリア大聖堂」には、以前天満敦子さんのコンサートで行ったことを思い出しましたが、大聖堂の敷地の中に「ルルドの洞窟」が作られていることなど知らなかったし、内部に祀られた「マリア像」の存在にも無頓着でした。コンサート会場としてとらえ、コンサートを聴きに行ったというだけの建物としての位置づけだけでした。
この大聖堂は丹下健三氏設計でも知られています。

無宗教の私ですが神社や寺院は旅の中に取り入れることも多いですが、教会を訪ねたことなどほとんどなかったけれど、訪れてみると祈るということでは神社や寺院と同じエネルギーを持った場所であることを改めて教えられた思いです。



各教会の聖母マリア像(上の写真は神田教会)は本当に美しく慈愛に満ちていました。

今日訪れた場所で、私にとっては後引くほどのエネルギースポットに出会えたことや、よく通る駅のそばにある教会の瞑想室には、駅で乗降するときこれから時間を作って通ってみたいと思います。

案内をいただかないとわからないことがたくさんあり、充実したワークショップの内容に参加してよかったと満足の一日でした。