寒い日を過ごす

室内で過ごすことが多かったので、外に出るとほっと一息、その暖かさに身体が和むと言う摩訶不思議な一日を味わった。

千駄ヶ谷の東京体育館で「第22回全日本武術大極拳選手権大会」が開催され、その競技に、知人が参加のため上京していると知ってかけつけた。
体育館の中の冷房はさほどでもなかったけれど、往復の総武線の電車の中は、相当強い冷房が入れられていて、半そでの上着からはみだした無防備な腕を思わずさすったほどである。
競技の合間を縫って入ったランチのための中華料理屋さんもがんがんの冷房。コーヒータイムのために入ったカフェも寒くて体調を崩しそうなほどの強い冷房が入れられていた。

クールビズの掛け声も勇ましく、ノーネクタイにノー上着で仕事に励んでいる政治家やテレビのコメンテーターのスタイルは、それはそれで大いに結構なことだけれど、「冷房」というたった一つのことをとってもこのアンバランスは一体何なのだろうと訝しく感じてしまう。
もちろん、統制下のもと、右にならえの管理などまっぴらごめんであるけれど、少なくとももう少し現実に即したキメの細かい対応をしてくれたらと思う。

クールビズの語源と目的は下記の通り。（goo辞典より）
〔(和製) COOL BIZ〕
環境省が提唱する，夏のビジネス用軽装の愛称。職場の冷房を 28 度に保った状態で，涼しく格好良く働ける服装をさす。ネクタイなし上着なしのスタイルなど。2005 年（平成 17）の京都議定書発効を受け，同年，環境省が名称を公募・発表した。
〔ビズはビジネス（business）の略。クールに「格好良い」と「涼しい」の意味をもたせている〕

職場の冷房を28度に保った状態なら、それに即してなぜＪＲは社内温度を適温にしないのだろうか。
電力など、消費者にすぐに目に見えないものを相変わらず大量に無駄に使っているような気がしてならない。