ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

今年もお世話になりました!!

2005年12月31日 | Weblog

たくさんの感動をいただいた一年でした。
ブログを読んで下さいました皆さま、ありがとうございました。

ここ数日は、家でゆっくりテレビを見たり、新聞を読んだり、本を読んだり……。
そんな中で、言葉の持つ力に触れる機会がたくさんありました。
たった一行のフレーズのために、本屋さんの立ち読みでその本を買ってしまうということも度々あり、わたしは言葉によって勇気付けられていることが多い日々です。

昨日のNHKの夜11時からの放送「被爆60年の“祈り”日野原重明・小澤征爾」の中で、日野原さんは、“相手の行いや過ちを恕す(ゆるす)”ことが大切と言っていました。眠気に誘われて、うつらうつらのテレビ行脚の中で、その前後の言葉は思い出せないが、う~ん、いい言葉だなあと思いました。

「毎日新聞」30日付トップには、「ヒルズ族幻に」というタイトルが踊っていました。
最盛期に個人資産が2000億円になっていたIT長者の若者が、ITバブルの崩壊で、電車賃にも事欠く場面に遭遇したとか……。今、再起を目指して香港で頑張っているそう。
堅実な彼の母親の言葉が載っていました。取引先に伊藤忠商事があるときいた母親は、最盛期の彼に、「まだ遅くないから入社させてもらいなさい」と。その母心何だかわかるなあ……。
義理も人情もない過酷な世界で、財を成したら、それを元手に社会貢献の道を探って欲しいなあ……。そしたら、きっと救われることがいっぱいあると思うのに。
山が高ければ、谷も深い……。平凡に愚直に生きることがいちばんいいと思っているわたしは、負け惜しみかなと思いつつ、そんなことを思いました。

今日付け「朝日新聞」で、横綱朝青龍関は「みんな(地元出身の)魁皇、魁皇って騒ぐのでさみしくて。一匹のオオカミみたいだった」(九州場所14日目の11月26日、前人未到の7連覇と年6場所完全制覇を達成して、感極まり土俵上で涙)と、ありました。
どんな強者も、人気を気にし、心は孤独で淋しいのですね。

富めるものも、貧しきものも、強きものも弱きものも一様に孤独と不安を抱えているのだなあと、そんなことを学ぶ一年でもありました。

瀬戸内寂聴著「釈迦」(新潮文庫)の中の一節。
「あらゆる生きとし生けるものに対して暴力を加えることなく、あらゆる生きもののいずれをも悩ますことなく、子女を欲すなかれ、況んや朋友をや、犀の角のようにただ独り歩め」。弟子に説く世尊(ブッダ)の言葉。
朋友をついつい求めがちになる凡愚のわたしには、まだまだ遠い言葉です。
孤独に耐えてヒタヒタと生きることが本当はいちばんかっこいい生き方なのかなと思いつつ、凡人にはこれこそが一番困難なことですね。

今年ついた「垢や穢れ」をすべて落として、新年は清浄な気持ちでスタート出来るよう、香取神宮で、「輪くぐり 大祓?」を先日訪ねた折りに輪を右に左にと∞マークのようにくぐり、祓って来ましたが効果は如何に……。

2006年もどうぞよろしくお願いいたします。