野栄町にある「熱田農園」の収穫祭に参加した。
初めての参加だったわたしは、収穫祭というのは、午前中位農作業を手伝って、午後からお祝いの振る舞いがあるのかと思い込んでいたが、どうやら違っていて、広い庭先では、鴨の燻製が大きなドラム缶の中で作られていたり、甘酒や鴨汁、鴨の焼き鳥などが参加者が自由に思い思い手伝ってご馳走作りの作業が進んでいた。
千葉に寒波が押し寄せた今日は、急遽会場を熱田さんちの納屋に移し、納屋の中でおもちつきや宴が行われた。
茨城から駆けつけた鴨志田元次さんのミニライブも行われ、その歌声に参加者約50人は聞き惚れた。
熱田さん(写真左端)曰く、「鴨志田さんの後ろには米の乾燥機があり、米も喜んで聴いていることでしょう」と、生産者ならではのお米に対する深い愛情を見せてくれ、和やかで美味しい時間が過ぎていった。
鴨志田さんが歌った『小さな畑で』は、作詞内田ボブさん。
その詩が投げかけてくるメッセージに心が響き、思わず歌詞のコピーをいただいた。
「小さなトマトで 小さなたまねぎ 小さな野菜で 小さな畑で それで充分なのに それで充分なのに それなのに ナゼ 人は貧しいの ジャンは貧しいの
がんばって働けば山が死んでいく がんばって働けば川が消えてゆく がんばって働いても失うだけなのに それなのに ナゼ 人はがんばるの
丸い地球に 風が吹き抜ける 太陽は熱く 小鳥はうたうのに それで充分なのに それで充分なのに それなのに ナゼ 人は悲しいの ジャンは悲しいの
ひとりの乞食が 村を通り過ぎ なにもしなくても 太陽は満ちあふれ 何も言わなくても 生命あふれてる それなのに ナゼ 人はあらそうの……」
と続く。
熱田さんちの庭先には、黄色く可愛いマリーゴールドの花が植えられていた。
この数日の寒波で、霜に打たれシュンとなっていたけれど「きれいで可愛いいよ」、と、花に話しかけた。