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ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

衣替え

2008年10月03日 | モノ・雑貨・道具
電車に乗っていたら、途中駅からナフタリンの匂いをさせながら乗り込んで来た紳士がいました。
ああ、衣替えの季節だなあと思いました。今どきナフタリンの匂いは何かしら失いつつある暮らしの中の折り目正しい律義さを思い起こさせてくれる風物詩のようでした。



写真は、ある飲み屋さんで3年半毎日使い込まれたコースターの表と裏です。
一日が終わった後、石鹸で手洗いし、干しては使い続けて3年半だそうです。額装したらきっと素敵なアートのひと品になること受け合いです。生活の中からこちらも律義に生まれてくるものはこんなに美しいのですね。
「素敵ですね!!」と言ったら、「そろそろ新しいのと替えなければと思っているので持って行っていいですよ」と、お店の主が一枚下さいました。ほんとは二枚差し出して下さったのですが、そのお店に初めて行った私は何だか悪いなと思い、一枚をいただいて帰りました。惚れ惚れと眺めています。

☆今日のかなしい☆
~上を向いて歩こう~涙がこぼれないように~


久しぶりのうつわ

2008年08月15日 | モノ・雑貨・道具
 

以前から頼んでいたうつわが陶芸家イエルカさんより届きました。
マグカップと白い器の大小は、どれもシンプルでなお個性的で、うつわを眺めながら久しぶりに贅沢な気分を味わっています。

このうつわを待つあいだに、いつもお世話になっているS氏の同居人だったアユミさんから「ようやく7月にSさんと入籍いたしました」というご挨拶状が暑中見舞いを兼ねて届きました。差出人はアユミさんの名前の上にS氏の苗字を冠しているもので、そのフルネームを眺めているだけでアユミさんの喜びが伝わってくるようでした。
心の中で「アユミさん、よかったね。おめでとう」とつぶやきながら、私の気持ちを伝えるべくお祝いの小さなプレゼントを贈りたいなと思いました。
そしてイエルカさんのうつわの箱を開けたとき、持ち手にもこだわって創作されたかわいいマグカップをペアで贈ろうと決め、このマグカップは届くと同時に我が家からS家にお嫁入りさせました。
こうやって、モノは巡っていくのだなあとモノと人の不思議なえにしを思いました。
ひょんなことから数年前にアユミさんに出会い、アユミさんを通してS氏を紹介していただき、S氏とは仕事を通しておつきあいをさせていただく間柄となりました。

以前からの知り合いの方も、そして新たに出会いをいただく方も、今こそ私の人生のサポーターとなって下さるようなよき人たちの出会いを毎日のようにいただいて、うれしい日々が続いています。

ニュースでは「戦争を知らない人たちが63歳になりました」と、ハッとして瞬時に深く時間軸を考えさせる言葉が流れ、戦後63年経ったんだと戦後生まれの私は自分の齢を思わず計算しました。平和が続くように、そして平和は人の努力でつくりだしていくものなのだというイメージが63年の言葉の裏側に重なりました。

日本手ぬぐいで汗をふく

2008年08月05日 | モノ・雑貨・道具



ほんとに暑い日が続いていますね。
今までかって、家にいるときに日本手ぬぐいを首に掛けるなどということは一度もしたことがありませんが、噴き出す汗の対処法として試してみるとこれが最高にいいのです。
タオルよりもかさばらず、汗の吸収もよく、使い勝手がよくて、家事をする時など流れる汗をふくのにはとても便利です。

いま、日本手ぬぐいのよさが見直されているように思います。
先日も美術館のミュージアムショップに行ったら、ここでも個性あふれる柄行きの日本手ぬぐいを売っていました。
少し前までは、お店のロゴなどが入った昔ながらの豆絞り柄の日本手ぬぐいを、ちょっとおしるしにとよくいただいたもので、それは白地に紺色と相場は決まっていたようですが、最近のものは生地の色も豊富で、柄も個性豊かで、夏のおしゃれアイテムとしても見直されているようですね。
ユニークなギャラリーなどを訪ねてお手洗いを借りると、そこに面白い柄の日本手ぬぐいがお手拭きとして下がっていたりして、思わず「ふむふむ」と独り言をつぶやいたりすることもあります。

今年のこの暑さで、日本手ぬぐいの出番はきっと増えていることでしょう。

 


ものの見せ方

2008年07月30日 | モノ・雑貨・道具



同じモノでも見せ方によって受け取る印象は随分と違うものですね。
“見せ方”に工夫を凝らしているお店が増えてきました。
そんなお店の前を通るだけで、暮らしに取り入れたいアイデアがいっぱいです。


お花屋さんのお店の中で

2008年07月25日 | モノ・雑貨・道具


 

お花屋さんのお店の中の写真です。
お花やさんの名前は『日々花』 千葉市中央区今井1-20-15 です。
壁面にディスプレイされた「針金アート」の小さくて可愛い雑貨の数々。

 
 

そして、夏の花、ひまわりの花の数々……。
どれも素敵でした!!!
それにしても、今日は暑い暑い一日でした。
ただ歩いているだけで胸が苦しくなるような蒸し暑さも、夜になるといくぶん和らぎ、心地よい風が吹いてくれてほっとしました。


「おじいちゃんの封筒・紙の仕事」&私の封筒づくり

2008年07月09日 | モノ・雑貨・道具



(上の写真は「芸術新潮」2007・2月号」に載った「おじいちゃんの封筒」)

去年、私設美術館「as it is」で、「個人コレクション展2・おじいちゃんの封筒 紙の仕事」という展示がありました。
私はあいにく観に行けなかったけれど、とても心魅かれるものでした。そのあと、このことは「芸術新潮」にも載りました。
「おじいさんは大工でした。棟梁をやめて、80歳くらいから、茶の間で封筒を作り始めたそうです。毎日、起きているあいだずっと、ありあわせの紙をつかって。おじいさんが亡くなって8年後、その美しさにはじめて気付いたのは、孫娘でした」(「芸術新潮2007・2」おじいさんの封筒より)

封筒を自分で作るなんて思いもよらなかった私。
私の祖母は、戦争を体験して、何でもモノをとっておく人でした。紙も然りで、包装紙や紙袋などが祖母のまわりにはたくさんありました。
そして、祖母の齢に近づいている私も、だんだんとモノを捨てられなくなっています。
「おじいちゃんの封筒」とは似ても似つかぬものながら、私も家にある包装紙を使って封筒をつくりました。
実際に使うときには、さらにコラージュのように宛名を書いた白い紙など貼ってみようと思いながらの封筒作りは、とても楽しい作業のひとときでした。




モノを極力持ち込まない生活を目指していますが、それでも新しいモノたちが紛れ込んできます。この封筒もどんどん使わない限り増え続けます。そのためにも、手紙をせっせと書くことにしましょうね。


「ほっとはうす」の押し花つき名刺

2008年06月17日 | モノ・雑貨・道具



(写真はほっとはうすのパンフレットです)

水俣の「ほっとはうす」に頼んでいた「押し花付き名刺」が届きました。

「ほっとはうす」は、水俣市にある胎児性水俣病の患者さんや障害を持った方が通所する共同作業所の名前です。
「ほっとはうす」は、「共同作業所「ほっとはうす」 や「水俣 ほっとはうすにあつまれ―働く場 コミュニティライフへのサポート―」(加藤たけ子・小峰光男編)や(ブログ「ほぼ週刊『ほっとはうす』」で知ることができます。

水俣を少しずつ知ることにより、私も「ほっとはうす」の存在を知りました。
そして「ほっとはうす」が押し花付き名刺の制作をしていることを知りました。今までに2人の方からこのほっとはうすで制作した“押し花付き名刺”をいただいたこともきっかけですが、今年12月に千葉市で行われる水俣の写真展「水俣千葉展準備委員会」の立ち上げに向けての事前講演会で柳田邦夫さんがほっとはうすのことに触れられ、カンパを呼び掛けられたことも心に残っていました。
しかし、知っていても人が行動を起こすまでには時間がかかります。漠然とその存在を知りながらも「名刺を頼もう!」と思うまでにはまた時間が少しかかりました。
そんなとき、下北沢の「ザ・スズナリ」で「風琴工房」による水俣病とほっとはうすを題材にした「hg」が上演されたのは5月のことでした。
この「hg」は、第一話「猫の話」で水俣病発症時のチッソ社内の様子を描き、第二話「温もりの家」では“みかんの家”が再現され、この“みかんの家”に出てくる登場人物やその佇まいがほっとはうすであることは周知の通りでした。
この「hg」の第二部「温もりの家」で、押し花付き名刺の制作現場が再現されていたのです。名刺に押し花を置き、通所の患者さんによってラミネートする制作現場が舞台上で再現されているのを観たとき、私はその日のうちにほっとはうすに押し花をあしらった和紙で作られた名刺を注文したのです。
この中で、施設長の「高城さん」(舞台上の名前)が、「私の頭の中には水俣の花の暦があり、花の時期にはみんなで花摘みに行ってそれをポプリや押し花にします。名刺に押し花を挿す、それがほっとはうすのビジネスにもつながります」というような台詞を話します。そして通所者の方も「ここにきて、花が綺麗なんだと思えるようになったことがいちばんうれしい。花の名前を覚えるとひとつひとつの花には別々の美しさがあることにも気付いて行くのです」と話します。そんな場面に触れて、私に出来る小さなことはまずほっとはうすに名刺を注文することだと思ったのです。

そして、その名刺が出来上がって私の手元に届きました。
一枚一枚思いのこもった、そしてきれいに仕上げられた名刺を見て、私は大喜びをしました。名刺には添えられた押し花の下に「押し花制作ほっとはうす」と小さく印字されています。私はこれからこの名刺を使って、まだまだ終わっていない水俣を含む公害病のことを少しでも手渡す人に伝えられたらいいなと思います。

 


ちょっとミステリアス

2008年06月07日 | モノ・雑貨・道具


知人のムライさんが携帯電話を無くしました。夜家に帰る途中酔っぱらっていたそうで通勤途中に無くしたのか家の中で無くしたのか心当たりがなく、とりあえず警察に紛失物として届けたそうです。
しかし、2~3日経っても連絡がなく、仕事上不便でもあるため、あきらめて新しい携帯電話を購入しました。するとその日のうちに警察から連絡があり「見つかりました」ということだったそうです。
同席していた大学生も交えてムライさんの話を聞きながら「あるある、そんなこと」ということになりました。そして「ムライさんが新しい携帯電話を買っていなかったら古い携帯電話は出てこなかった」という話に落ち着きました。

そして私の話です。
私は上の写真のようにICレコーダーと携帯電話は常時バックの中に入れて持ち歩いています。私の携帯電話を取り出すと件の大学生たちは「アンテナ付き携帯電話だ!」と驚きの声をあげましたが、この携帯電話で充分間に合っています。
そしてICレコーダー、このICレコーダーが最近ちょっとミステリアスなのです。
電池の液晶漏れが原因で突然スイッチが入らなくなりました。困ったなあと思いながら色々と方策を試みましたが効果なく、仕方なく購入店のカメラ屋さんに持ち込みましたがスタッフの方の手が空かないため、私は手持無沙汰でこのICレコーダーをもう一回スイッチオンにしたところ、何とあれだけ頑固に無反応だったICレコーダーが機能し始めたのです。やれやれ新しいのを買わなくて済んだと胸をなぜ下ろし私はすごすごと引き返しました。
そしていくつかの録音をしたあと、今度は電池が切れたので新しい電池に替えました。するとまたまた無反応です。このときももっと詳しくいろいろ試みたものの機能せず、同じ様にまたカメラ屋さんに持ち込んだのです。その後も前回と同じで、ICレコーダーの商品群の前で私はまたまたICレコーダーをいじってみたのです。すると驚くことにまたここでも機能し始めたのです。家であんなに試してみたのに……、そして大学生にも訊ねながらアドバイスをもらってもダメだったものがなぜ?と不思議な気持ちでいっぱいです。店先のあのフロアには特別の磁場でもあるのかしらと思ったほどです。
携帯電話といい、ICレコーダーといい、ほんとにちょっとミステリアスですね。大学生たちによると、私のICレコーダーも電車に乗って大型カメラ店まで行ったからその場で直ったということらしいのですが。「行かなかったら直らなかった」らしいけれど、確かに言われた通りですがほんとに不思議な出来事ですね。


撮ることと撮り方の関係性

2008年04月20日 | モノ・雑貨・道具


プロのカメラマンの方が開いた「初心者向きカメラ教室」に参加しました。
最近はカメラの性能がとても良くなり、おまけにデジカメの場合は撮るとすぐにその場で写真を見ることができるため、取材の場合などは本当に助かることが多くなりました。
撮りはぐれが無くなり、アングルなどの確認もできるし、人を写した場合などその表情もつぶさにその場で確認できるため効率も数段アップし、日常使いには何ら問題も無くなりました。
私もかなり写真を写してきましたが、では、カメラに内蔵されている諸々の機能を理解して撮っているかというとこれが全くというほど理解しないままにカメラのシャッターをやみくもに押していることにも気付きました。しかし、知らなくても普通の写真は普通に撮れているのでさして不自由も感じないままに日常使いには何ら不便もないままに今日まで来てしまいました。
教室に参加したからといって、ではそれらの機能を使って写真を撮るようになるかといえばどうやらそうでもなさそうです。それは今までに特別不便や不自由を感じていなかったからですが、次に新しくカメラを買うということになると、学んだことが少しは役に立ちそうです。
一眼レフのカメラが欲しいと思いながら、その大きさと重さがネックになってなかなか踏み切れず、今のカメラが壊れても、きっとまた私は普通のデジカメを買うことはわかっているのですが。

奥は深いですね!!!

散歩の効用

2008年03月25日 | モノ・雑貨・道具
暖かい陽射しに誘われて、町に出ました。
散歩の効用というか、収穫というか……。大好きなものを“拾い”ました。
知り合いの不動産やさんの前の歩道に置いてあった一脚の木の椅子に私の目は思わず「ビビビビビ!!!!!」と釘付けに。

お店の中に駆け込み、「外にある椅子って捨ててあるんですか?」と訊きました。
「はい、そうです」という答えが返ってきたので、即座に「私がいただきます!」と答えました。

 

かくして私のものとなり、とりあえずスペースがたっぷりある近場の知り合いのお店に行き、偉そうに「貸出・貸与します」と言って預かってもらいました。何だかこのお店の場の雰囲気にぴったりで、果たして我が家まで持ち帰ることができるかどうか少し不安です。
それにしても何とも素敵な使い込まれ方ですね。小さな椅子で、まるで学校の教室にあったような佇まいも気に入っています。
興奮冷めやらぬルンルン気分で近くの図書館まで本の返却のため歩きました。

桜も咲き始めましたが、“あわてる乞食は貰いが少ない”と言い聞かせ、桜は満開になるまで待ってカメラに収めようと決意。
今日は大収穫の散歩の一日でした。