ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

「ほかいびと 伊那の井月」

2012年03月31日 | 映画・芝居・芸術など

ほかいびと~伊那の井月~

東中野の「ぽれぽれ東中野」で、「ほかいびと 伊那の井月(いなのせいげつ)」が上映されています。
昨日ようやく観ることができました。
とても美しい映画でした。できればもう一度期間中に観たいと思うほどです……。
信州の四季が映し出され、そこに放浪の俳人井月役の田中泯さんが登場、語りは樹木希林さん。監督は北村皆雄さんです。
地域に伝わる民族芸能や歴史が織り込まれ、ほかいびと井月の生きた時代が自然や村人とともに語られる奥深いものが秘められ、それは時代を超えて今の世相へと照射されて行きます。
種田山頭火が敬慕したという井月。映画の中では井月の詠んだたくさんの俳句が紹介されます。
さまざまなしがらみに縛られて生きる現代の私たち。この映画を観て、井月のように生きたいと願う人も多いのではないでしょうか。最期は野垂れ死に……悪くないかも……。

田中泯さん、かっこよかった!!!
私が観た回は、音楽を担当した一柳慧さんと舞踊評論家の石井達朗さんのトークショーがあり、監督も挨拶された濃密なひとときでした。
音楽もほんとうに素晴らしかったです。

帰りがけ、次の回を待っているNさんを発見!!動くところに知人ありの最近。
「お一人ですか?」と声をかけると、「うん、うん」と頷きました。
とっても久しぶりに会ったNさん。
そう、これから私たちは「ひとり動き」がいっそう大切だと思いました。
自由なのか、我がままなのか、私の場合はどちらかしら?と思いつつ。


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2 コメント

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「ほかいびと」観てきました (ゴミにまみれて)
2012-04-01 21:15:05
ちあさんが観た次の日、観てきました。わたしは幕末から明治維新という大変革期を、井月を通して描いた稀有な作品として観ましたよ。伊那という地に魅せられました。田中泯なくしてはできない作品でしたね。 いつもながら、ちあさんの感性・好奇心・行動力には舌を巻いています。数ある映画の中でこの作品を選ぶのですからね。私のお勧めは、ピナ・バウシュ・夢の教室、踊りつづける命、の二作品です。有楽町でまだやっているでしょうか。水曜日は1000円で見られます。満員でしたよ。ぜひ、どうぞ。
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Unknown (ちあ)
2012-04-01 22:52:36
>ゴミにまみれて様

この映画を作っているのはずいぶん前から知っていました。
それとは別に、伊那には友人が暮らしていますし、私も何度か訪れています。
ほんとによい映画でしたね。
この映画の伏線に流れているものがしっかりそして静かに描かれているので、いろいろの捉え方が出来る魅力的な映画ですね。

私はもうとっくにシニア料金1000円で観ています。今年は静かにあまり動かないで暮らそうと思っています。

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