ランディングネットを作り始めた頃は表面がピカピカになるように仕上げることに
意味を置いていました。
そのほうが好まれるし、見た目にもきれいだからです。
このアタリは好みのものですし
なにが一番良いかということ自体無意味なことなのかもしれませんよね。
でも、ボクは段々木目を活かしたものの方向にキモチが傾いてきました。
基本的にはランディングネットは工芸品ではなく道具という意識が強いので
より手のひらを通して木の質感を感じることが出来るほうが心地よいです。
塗装前に木を削って形を整えているときに、『このまま塗装しないで使いたい』
って思うことも多々でした。
最近はよいオイルに出会えたので 質感を損なうことなく仕上げられるようになりました。
自分用の イチイネット はオイルのみの仕上げです。
もちろん、オイル仕上げはウレタン塗装などに比べると傷つきやすいですし
メンテナンスフリーとは行きませんから、耐久性を考えると完全に塗装するに越したことはないんですけどね。
今作ってているこの一本
(クリックすると大画像YAHOOフォト)
タモのグリップ、オーバーフレームタモ 2液ウレタン仕上げ なんですけどね
オーナーさんの許しを得て意図的に導管を埋め尽くすことなく仕上げさせていただきました。
こうしてみると、導管、いい味出してるんだよなあ・・
これを埋めるのもったいない(笑
平面部分はしっかり平らに仕上げて、凹んでいる部分はそのまま
昔は鬼のように埋め尽くしていたのですが、このコントラストもなかなか捨てたものじゃありませんよね。
今、視野を広げるべく、魚の写真写りがよいものを製作していますが、コレハあくまでも勉強です。
最終的にボクの目指すところは 鉈や 斧のような 機能美
しっかり使えて、そこから かもし出す無駄がない美しさ
このアタリは変わりようも無いですね。
何本もランディングネット持っていますが結局使いやすいものを使いたくなる
そしてその中でも形の気に入ったもの
ボクの道具選びはそのアタリに落ち着くようなので。
| Trackback ( 0 )
|
|