エンディング関係のネタバレ含んでますので、まだクリアしてない方はご注意ください。
(1週目で全部見たい方は方は見ておいた方が良いかもしれません)
総プレイ時間は110時間ほど。3よりかは短かった。
毎回ラストに衝撃的な結末を持ってきてここまで続けてきた作品の結末という事もあり、わりと最後はアッサリめ。物足りないけど、まぁ最後だし。
そうかと言って、衝撃的なことが何もないわけではなく、いろいろとブチ込んできてはいる。
結社絡みの今後の展開について、いろいろと。ここにきてようやく盟主なる人物の正体もチラ見せ程度には明かしてきた。
ただ、見せ方というか、これ気づかない人は気づかないままで終わっちゃうんじゃない?という仕掛けはちょっと不親切な気もする。
というのは、この結社のアレコレな展開については1回目のエンディングロールを観ただけでは発生しない。1回目のエンドロールが終わったあとに、もう1度直前のデータをロードして2回目のエンドロールを見ないと発生しない。
そんなん分かるか。
偶然1回目のエンドロール中にどうしても小便がガマンできなくて、ポーズでできるかな?と思ってボタン押したら全部まるっまるスキップしてしまい、すぐさまやり直したから見られたけど、それがなかったらそのままスルーして、後日攻略サイトを見て慌てて見るハメになったであろう。
今回エンディングも分岐があり、ノーマルエンドと、ちゃんとエンドが用意されている。ちゃんとENDを見る為には、トゥアハーデダナン突入前に隠しクエストっぽいやつで登場する聖獣を倒しておくのが条件。
もう結末がどうなるかだいたい分かっていたので、終わりたくなくて最後にダラダラと各地を巡っていたから発見できたけど、それがなかったら強制的に2週目させられるとこだった。
↓ここからは完全に内容のネタバレ
ノーマルエンドは鉄血を倒した後に呪いの元凶たるイシュメルガに取り憑かれたリィンが、ヴァリマールで大気圏外まで飛び立ち、イシュメルガもろとも散るという話。ミリアム、クロウも消滅。
ちゃんとENDはイシュメルガを引きはがして、実体化したイシュメルガと最終戦を行い、これを撃破して終わり。クロウもミリアムも消滅しない。
個人的にはノーマルエンドの方が好み。好みというか、そういうラストになるっぽい事を匂わせていたので、ある程度は予想していたにも関わらず衝撃がすごかった。しばらく呆然としてしまった。
たぶんそうは言いながらも、全部丸く収まって良かったね!的なラストになるんだろうという思いがどこかにあったのだろう。
なんでもかんでも上手くいってしまうと、なんかね、軽いというか。ゲームでもなんでも絶対に侵すことのできない一線というのは必要だと思う。不可逆的なものというのは守らないと。死んだら生き返れないというね。それがアヤフヤになると、こっちも急に現実に戻されて冷めてしまう。
それを言うと零碧でも全滅ENDだった支援課の未来を至宝の力で因果律を書き換えて無かったことにしてしまったりしているので、あの世界では至宝の力に係る場合のみその1線を超えることができてしまうという事で、いちいちケチをつけるもんではないのかもしれない。
零碧は見せ方が上手かったのか、単にエコヒイキなのか、ぜんぜん気にならなかったけど。後付でなく、最初に全滅した事実をきちんと見せていたのが良かったのかもしれない。
あと、250年もどうする事もできずに蝕まれ続けてきた元凶を実体化させて倒せるのであれば、こんなに苦労してないのではないかとも思う。唯一完全に倒せるチャンスがあるのだとすれば、それこそノーマルエンドのような事をするしかなかったんじゃないかと。その為に黄昏と相克が必要だったと。大気圏外まで飛ぶ能力を得るためにも。
完全に勝手な憶測だけど、制作してる人たちが本当にやりたかったのはノーマルエンドな気がする。流れ的にも自然だし、光の羽根が降ってくるとかノリノリだし。ただ、こういう終わり方に否定的な意見が多いから、無理やり大団円ルートを作ったような気がする。
少なくとも何かこう古い海外小説の大作を読み終えたときのような、心に何かずっしりとしたものを置いていかれたような、そういう気分になったのはノーマルエンドでした。
ノーマルエンドの後日談だってあっても良かった。あのセリフのない幸せそうなエンドロールは有り得ないとしても、誰もが喪失感を抱えながらそれぞれの道を歩いていき、年を取り、おばあさんになったヒロインの前に金属と融合したあの頃のままのリィンが現れる。それなにオーガンダム。
冗談はさておき、イース8だって、全てが上手くいかず、尊い犠牲を払った結末だったからこそ、記憶に残り続ける作品になった気がします。
最後にエンディングはオリビエとシェラザードの結婚式に参加している関係者一同の風景が流れるが、これが最高でした。
空FC、SC、3rd、零、碧、閃1、2、3、4とシリーズ通してプレイした人には大変感慨深い仕上がりになってます。
システム面等々は次回に。