無知の涙

おじさんの独り言

ぼくの夏休み6

2018年11月07日 | 入院

土曜日の朝。6時。

カーテンを開けて、ついでに窓も開けてみる。今日もまた雲1つない快晴なので、朝からくっそ暑い。

窓から見える大通りには、こんな時間から慌ただしく行き交う人たちが見える。土曜のこんな時間から出勤とか超大変ですね。入院生活バンザイ。働かずに食う病院食とか超うまい。

クズ中のクズか。

たいてい日頃からクズと比較的まともの間を行き来してるだけだが、日に日にこの動けないわけでもないのに、ただただダラダラ入院している生活に慣れていき、クズ度にメーターが振り切れっぱなしになりつつある。


あと3日くらいこの生活を続けたら、絶対に働きたくないマンに変身する自信がある。

予定ではあと2日で退院。ギリギリか。いや、とうの昔に手遅れという噂もあるが。


そんな生活なのだから、ゆっくり遅くまで寝てれば良いのだが、そろそろ看護婦さんの検温タイムなのだ。この入院生活に唯一差し込む光。僕が見た希望。

なんかのお線香のCMみたいな感じになってしまったが、そんな青雲タイムの為に顔を洗って歯磨きを済ませておく。

ほとんどいつも通りの時刻、廊下に足音が聞こ始める。やだ変態ぽい。

そして部屋のカーテンが開かれると、そこに立っていたのは看護婦さんではなく、どこからどうみても男!

なにぃぃ!!

果たしてこの目の前に登場した男は変態か、部屋間違えた人なのか。

つづく



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