無知の涙

おじさんの独り言

SFC 熱血硬派くにおくん

2019年08月23日 | レトロゲーム

スーパーファミコン 熱血硬派くにおくん

ジャンル 横スクロール アクションRPG

難易度 ★★★ (★5が最高)

クリア時間 約6時間(ほぼレベル上げ)

 メーカー テクモ

 

□特徴

ファミコンのダウンタウン熱血物語をパワーアップさせたような感じ。

当然2P協力プレイが可能。

但し、熱血と同じくお互いの攻撃は有効打となる。

経験値を獲得しレベルアップすることでステータスが成長し、技を覚える。

大阪へ修学旅行に来たくにおたちが、大阪の学生の間で起こっている紛争に巻き込まれる話になっており、梅田、難波など実際にある地名を行き来しながらストーリーが進んでゆく。町の再現度はよく分からない。

MAP上には歩行者が存在し、無差別に攻撃できるが、その歩行者から喧嘩を売られるとエンカウント状態となる。

エンカウント状態になるとMAPが固定され、敵を全て倒すまで移動不可となる。エスケープもできない。

歩行者やエンカウントした敵を倒すと経験値がもらえ、それに応じてレベルアップし、少しずつステータスが強化されてゆく。装備品でもステータス強化できる。

金という概念はあるが、〇〇円という通貨単位は存在せず、エンカウントした敵がたまにドロップするプリベイドカードの度数が金の代わりとなる。

カードには度数があるらしいが、いくら溜まっていくら残ってるかの確認は一切できない。そのカードを使って回復アイテムが買える。

プリベイドカードで買えるのは回復アイテムのみ。ダウンタウンのように装備品や技は売られていない。

装備品はエンカウントした敵がドロップしたものか、ストーリー進行時に貰えるものだけに限る。

RPGでいうところのMPを差すと思われる「きりょく」というものがあり、それを消費して体力回復やステータスUP(時間制限あり)が可能。

きりょくを回復するアイテムもある。


梅田~難波などの場所移動は地上MAPから直接は行けず、駅に行って電車で移動するしかない。

電車を待つ間もエンカウントするので、いつまでも電車に乗れないという事態が発生する。

線路を歩いて移動することは可能。このとき走行している電車に触れると当然即死する。

ドロップアイテムのタクシーチケットを使うとホテルには戻ることができる。

全部で3路線を駆使して移動する事になるので、MAPはそこそこ広め。

終盤でバイクのキーを入手すると、好きな場所へ移動できるようになる。

 

□攻略要素

ストーリー進行はダウンタウン熱血物語と同じくイベントバトル後に相手が次に行く場所を示唆するので、それを辿ってゆくのみ。

最初にどこ行ったらいいのかサッパリ分からずかなり時間かかったけど、スタートである梅田ホテルの地下駐車場だった。

 

技術介入要素はあまりない。

序盤はとにかく弱いので、ひたすら死にまくりながら、ひたすら黙々とレベル上げて強い技を覚えるしかない。


死んでも特にペナルティなし、というのが唯一の救い。いちいちスタート地点である梅田のホテルに戻されてしまうが、何かが減らされるということはない。


パンチもキックも大して強くないが、羽交い絞めが序盤からかなり強い。

序盤からレベル30手前まで、ひたすら羽交い絞め頼みのゲーム。

レベル6で早々に飛び蹴りを覚えて一瞬コレで行けるかと思わせるが、

飛び蹴りより直立している女性の平手打ちの方が強いという謎の作用反作用の法則が働くので、使いどころが難しい。

使ってもたいして強くないしね。羽交い絞めした方がぜんぜん早い。


敵に前後を挟まれると一気に死ぬこともあるので、基本的な戦いの位置は画面の隅。


画面の隅にいると、後ろに回られても不思議と攻撃はしてこず、そのまま前面に出てくるため、攻撃ボタン押してるだけで勝手に羽交い絞め状態になる。


 

レベル23で「えんずい」を覚えると難易度が下がる。

レベル28?で「まっはぱんち」を覚えると更に難易度が下がる。


えんずい蹴りじたいは全く当たらないが、これを覚えることによってダウンしなくなる。ダウンしなくなる、これがデカい。

このゲーム、回避やガードは全く出来ないに等しく、ダウン後の起き上がりを狙われると対処のしようがない。ハマる。


攻撃の軸線をずらすまで、ひらすら殴られ続ける。

このゲーム最強の羽交い絞めも体力が多い雑魚だと振り解かれてしまう。

その際にダウンしてしまい、敵に囲まれている状態だと一転ピンチになってしまう。


ダウンしなくなると、羽交い絞めを振り解かれてもその場で態勢を立て直して、すぐ攻撃に移れるので、強いザコでもかなり有利に戦闘が進められるようになる。


マッハパンチを覚えたらもう強ザコの特攻服モヒカンも恐れる必要はない。


画面の隅に陣取り、ひたすらボタン押してるだけで、マッハパンチ→羽交い絞め→振り解かれ→マッハパンチのコンボでガンガン敵が減ってゆく。

レベル32になると、羽交い絞めからの連続技で「じゃーまん」ができるようになり、更に戦いやすくなるが、たぶんマッハパンチ覚えた時点でクリア可能だと思います。

 

きりょくで使えるようになる「寝る」もかなり有効。

20秒?30秒くらいエンカウントせず寝られれば体力が全快する。場所の制限はない。

回復アイテム使いたくなくて、いちいち死んだり、タクシーで梅田のホテルまで戻って回復する必要がなくなる。

但し、通常のMAPではまず30秒も放置してもらえないので、ゲーセンとかタイガースショップとか、敵が発生しない空間での使用に限られる。

 

□雑感

これは17の頃に友達の家でプレイして、ものすごく面白かった。

当時ゲームする間もない生活でゲームの進化に完全に疎くなっていたので、家庭ゲームはここまで進化したのかとグラフィックの綺麗さや自由度の高さに驚いた。

パッとクリアできるような仕様ではなかったので、その時は何回かプレイしたけど途中くらいのところで断念。どう話を進めたら良いかもよく分からなかったし。

20歳になった頃にようやく自分で中古のスーファミ購入した際に、このゲームがやりたくてやりたくて、あちこち探し求めた。

新宿、池袋、人生初の秋葉原、今みたいにネットで中古屋を探せないからとにかく中古屋がありそうな場所に実際に行って店から探すしかない。

しかしどこを探しても見つけられなかった。

遊びに関してはかなり諦めが悪いので、だいぶしつこく探し回ったけど、ついに見つけられず、いつの間にか熱も冷めてしまった。

それから実に20年以上の月日が経ってしまったけど、こうして購入できて、エンディングまで見られてスッキリしました。

この頃のゲームだから仕方ないと言えばそれまでだが、とにかく不親切というか、もろもろ足りない部分は多い。

熱血物語はレベル制ではなかったからサクサクとクリアしてしまったのであまり気にする間もなかったが、

このゲームは一定のレベルまで上げないと絶対にクリアできず、

そこそこ腰を落ち着けてのプレイを強いられるため、細かい部分がどうしても気になってしまう。

プリベイドカードの残高が分からず、残高がなくなるまで買わないと分からない。

きりょくで使用できる技も使ってみるまで何がなんだか分からない。

装備品も装備する段階でステが上がるのか下がるのか分からないので、装備前のステを覚えておかないとならない。

装備したものは持ち物欄から消えるというのは良い仕様。間違って捨てるという事故がない(要らない装備は捨てるしかない)。

電車待ち時のエンカウントがひどい。一生乗れないんじゃないかと思った。

徒歩で行けるとこはいいけど、終盤電車でしか移動できないとこがあるので、本当にウンザリした。

せっかく町も作り込んだのだし、円通貨制にして、ダウンタウンと同じく装備や技は店で購入できるようにした方がもっと面白かったのではないかと思う。

電車走らす技術でほとんどの容量使ってしまったのか・・・。


些末なことと言われれば確かにその通りで、そんなの気にする奴はレトロゲームなんてやらない方がいい、

と言われてしまえば確かにその通りな気もします。

自分でやりながら覚えろ、ということですね。

 

 

 

 

 

 



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