無知の涙

おじさんの独り言

東京で無人島?

2017年05月22日 | 猿島

インドア中のインドア、キングオブインドアを極めつつあるプラモ会メンバーを心配したのか、ただ単にブログのネタが欲しかったのか、Hさん企画の無人島でBBQしようよ!会に参加して参りました。

8:30に家を出て目指すは横須賀中央駅。日本橋から浅草線に乗り、到着したのは10:16分。初めて乗る路線だったからなのか、すげー遠く感じた。特急みたいなやつに乗ったので、駅間がやたら長い。立ちながら寝てるんだか起きてるんだか分からないまどろみ状態で電車に揺られ続けていたのだが、ふと止まった金沢八景という駅名を見て、神奈川に行くつもりが何処来ちゃったんだと一瞬ビックリして完全に目が覚めました。神奈川県あるあるですね。

そうして横須賀中央に到着。O所長と図面屋Oさんも同じ電車だったようで合流。駅前の大きなビルの中にオモチャ屋の看板があったので、さっそく行ってみようかという話になったけど、今日はそっちじゃない。プラモデルぶら下げて無人島に行くわけにもいかない。何やら今日は駅前でお祭りがあるようで、楽しげな露店がわんさか出ていました。

港に行く前にコンビニに寄りたかった。なんせ僕のカバンの中にはニンテンドー2DSとスマホの充電器とウォークマンという、無人島で一切役に立たなそうなものしか入っていないのだ。こうも朝から暑いといろいろ飲み物とかタオルとか買っとておきたい。そうして駅周辺を探すがコンビニがないじゃないか。

けっこう遠目にコンビニ見えたけど、歩道橋登ったり降りたりするのが面倒で、さっさとタクシーに乗って港に向かうことに。だって暑いんだもの。

タクシーの運転手さんに「猿島にコンビニありますかね?」と聞いて、まるで絶壁でも眺めるような目で見られつつも、気を利かせて頂き途中のセブンイレブンに寄って頂いた。日焼け止めクリームがあったので買っておこうかと思い手を伸ばすと、1500円!ウソでしょ。日焼け止めなんてもう10年くらい買ってないけど、こんなに高かったけ?作りもしない5000円のプラモデルは躊躇なく買うくせに、1500円の日焼け止めに狼狽する42歳。

結局、コーヒーとタオルとタバコと水を買って終了。再びタクシーに乗って港を目指す。

そこから5分ほどで港が見えてきた。途中買い物していた割に2メーターくらいで済んだ。

徐々にメンバーも集まり、入場券を購入。往復のフェリー代と、入島料合わせて1500円。酒とか食べ物の持込はいいけど、BBQ関連の資機材は持込禁止。島で全てレンタルしなければならない。

やはり喫煙者にとって何処で何をするにも真っ先に気になるのが喫煙所の場所。先に来ていたIさんに聞いて、そそくさと輪から抜けて喫煙所を目指す。で、次第にタバコを吸うメンバーが自然と集まってくる構図。

島、タバコ吸えるんだろうな・・・。とふと嫌な予感がよぎる。するとNさんが「島、タバコ吸えないみたいですよ」と一言。

マジで!?アウトドアなのにタバコ吸えないの?それもうアウトドアじゃないじゃん!出ました。今日イチの名言(島内に喫煙所ありました)。

11:00集合だったが、10:30分過ぎには全員集合してしまい、出航が11:30。ひたすら船着き場で待つ。が、とにかく暑い。待つ場所に日よけがないので、体感的には既に30℃超え。ぜんぜん気づかなかったけど、ふと後ろを見ると長蛇の列。これ全員乗れるの?というか、乗れないとまた1時間待つの?幸いこのグループは先頭の方なので乗れないという事はないのだろうけど。

そうこうしているとフェリーが戻ってきて、待ちに待った乗船。我々は1階の座席に着席。ようやく座れた。海上は風が吹いていて涼しいなぁ。なんてことを思っていると船内が満員電車みたいな混雑になってきたけど大丈夫なの?2階の様子は分からないけど200人くらい乗ってるような。

いくらでも続いていきそうな列が切れて、いよいよ出航のとき。15分くらいの乗船との情報だが、実際はどんなものなのだろう。船に酔う体質なので、なるべく短い事を祈る。エンジンがかかり、ゆっくり上下に揺られながら船体が進み始める。徐々にスピードが出るにつれて、船内を駆け抜ける風も強くなる。1時間近く太陽に晒されていた身体にはちょうど良いクールダウン。電車と待ちでメンバーも疲れたのか、みんな黙って過ぎてゆく景色を眺めている。

しかしあまり黙っているのも気まずいというか、なんというか。隣のIさんは先週ご親族のお葬式が金沢八景であったという話をついさっき聞いていたにも関わらず、「先週のお葬式ってどちらでやられたんですか?」とか、「猿島って猿がいるんですかね?」といった、初対面同士の天気話の方がマシなレベルの質問を浴びせてしまう。

猿島までは実際15分もかからず、10分程度で着いてしまった。もう既に視界にはそこかしこにパラソルが並べられたビーチが見え、やはりどこ行っても人&人なのですね・・という第1印象。

下船の際に15mくらい橋を歩くのだが、海の中を見ても魚影なし。釣り吉Yさんが気合い入れて竿を4本も準備しているが、こと釣りにおいては期待薄な様相である。

上陸して橋を渡りきるとすぐ砂浜が広がり、そこを抜けると目の前にいろいろなBBQ用品をレンタルしてる建物があった。そこでBBQセット一式全てレンタル完了。船からでは見えない死角の砂浜があり、そこが程よく空いていたのでそこに陣取り開始。

しかしこのグループの性なのか、口を出す人の方が多いのでやや設置作業が迷走する。パラソル固定用の鉄筋は何度となく砂浜に打ち込まれては抜かれ、ようやくベスポジに収まる。待ちに待った乾杯を済ませて、飲みながら食材を切るだの焼くだのの作業を始める。

まずジャガイモの皮を向こうと思い、ナイフを手にしたところでHさんから謎のジャガイモ料理を頼まれる。

Hさん曰く、新聞紙を濡らしてジャガイモを包んで焼くと良い感じに蒸しあがるとのこと。なるほど。新聞紙を海辺で濡らす。とうぜん波に運ばれた砂なんかが濡れた新聞に付着するわけだが、そのドロドロの新聞紙でジャガイモを包む。それを熱された網の上に置く。辺りには海水で濡れた新聞紙のかぐわしい匂いが漂い始める。

Hさん「ちげーよ!新聞紙の上にアルミホイル巻いてから置くんだよ!」

だ、だよねー。これ濡れた新聞紙巻いても、すぐ新聞紙だけが焼けてジャガイモが再登場するだけだと思うんだけど巻く意味ある?新聞紙の風味が良いの?って巻きながら十回くらい自問自答してた。

そうこうしているうちに網の上は時間のかかるアルミホイルの球体ばかりになり、肉を焼くスペースがないパターンに突入。そして持ってきた味塩コショウが粗塩だったので、普通の塩コショウの感覚で振るとえらい塩辛い味付けになってしまったり。極め付けは猿島のフリーダムな解放感にあてられたのか、とつぜん股間のファスナーを解放して中身をフリーダムする人がでてきたり。無人島っつってもけっこう周りに他の人いるからね?猿島で股間フルバーストして強制送還なんてヤメてね。

思い思いの自由なBBQというより、それぞれ思いつくままやってる感じの楽しい猿島BBQでした。