字うまいね、
と言ってもらえるコトがある。
冗談で言ってるだけだろうから、
あまり真に受けて喜ばないようにしてます。
決してウマくはない。
でも!
ウマくなった。
これは自信もって言える。
10代の頃は、ホントにヒドかった。
一度なんて、目の悪い母親から、
干からびた大量のミミズの死体
と間違われましたから。
机の落書きっす。
ろくでなしBLUESと書いていたのですが、
「あれ?おかしいわね…取れないわ、このミミズ」
字だから。
あんたの息子が書いた字ですから。
まぁ学生の頃は、周りの連中も同レベルだったので、
自分の字のヘタさというのは、
そんなに気にしませんでした。
木を隠すなら森というワケです。
でも社会に出ると、そうも言ってられない。
接客業が多かったので、
お客さんの領収書の宛名も書かないといけないし、
報告書だって手書き。
とにかくミミズの死体が人の目に曝されるのです。
領収書を書く時が死んだ。
お客さんが僕の字を見ながら、
ちょっと残念そうな目になるッス。
お客さんと僕の間の空気がヨドムっす。
字を上手く書きたい!
領収書をちゃんと書きたい!
こうして修業が始まり、早2年が過ぎました。
つづく