20世紀少年の映画化を皮切りに、
日本のアニメ・漫画が世界において、
どのような立場にあるのか、
というような特集が最近多い。
日本のアニメ・マンガが非常に他国から評価を受けているというのは、
かなり前からあった流れだ。
そのコトについて、
そういう風潮が押し寄せる以前に考えたコトがあった。
と、いうのは、僕自身が20代になったのに、
マンガを読み続けている事態に少なからず疑問があったからだ。
マンガやアニメはガキの見るものであり、
大人が観賞するべきものではない、
という空気が日本にはある。
僕は活字も好き。
活字にはマンガやアニメにはない、想像力がある。
僕の中には、自分だけのペテルブルグがあり、
自分だけのラスコーリニコフがいて、
自分だけの罪と罰がある。
ペテルブルグの街を思い、
登場人物の顔を考え、
それぞれの声を想像する。
自分の想像いかんで、その物語に着色できるのが、
小説の素晴らしいトコだと思う。
それに対して、マンガ/アニメは全て与えられた情報である。
表現されたコトが全てとは言わないが、
観る側が想像できる余白は限られている。
それが幼稚と言われる所以なのだろうか?
と僕は思った。
話を元に戻すが、
他の国に生まれていたら、
間違いなくマンガは読んでねーだろうと思う。
子供の頃に図書室や図書館に、
外国のマンガが置いてあった。
けっこう手に取って読んでみたが、
それらは全く僕の心を捉えなかった。
こういう言い方をすると、
ある種の中傷めいた響きを含まざるを得ないが、決してそうではない。
それがその国においての、
マンガの立場であり、
表現力なのだ。
それに対して批評できるような広い知識は僕にはない。
ただ、それらを受け入れられなかったのは事実である。
その時に僕は思った。
日本のアニメ/マンガが、ある意味で特殊なのだと。
素直に言うと、オモシロ過ぎるのだ。
何が特殊なのか?
これは他国の人達が日本のアニメ/マンガに触れた感想の方が、
よほど性格なのであろうと思うが、
個人的な見解を述べさせてもらえば、
1・表情がすごい(特に目)
2・コマ割り
3・設定
4・画力(マンガというジャンルに絞らせて頂く)
というようなトコだろうか。
とにかく表情に対する表現力がスゴイ。
目の書き方がハンパじゃない。
偉そうなコトを言っているが、
目のデカイ絵は生理的に嫌いなので、
マンガやアニメの全てを知ってるワケではないが、
とにかく表情が生きてる。
喜怒哀楽をそのまま表現している。
これまで読んだ中で、表情がスゴイと思ったマンガは、
ろくでなしBLUES ↓
スラムダンク↓
はじめの一歩↓
AKIRA↓
最近では花の慶次 ↓
などなど。
手法は様々だがこれらの作品は、
確実にキャラの感情を読み手に伝える。
長くなったので、続きはまた今度。