モーニング娘の霊が憑依した人が出たり、
てんやわんやの宴会が終了し、
部屋に戻る人、麻雀をする人、それぞれに散っていきます。
つまんないなー、と思い部屋に戻ろうとすると、
このブログでもお馴染みのHさんが若い男の子2人連れて、
こそこそ外出しようとしてます。
イケナイ ニオイがする!
僕は足早にHさんに駆け寄り、
「どこ行くんですか!」と聞いてみると、
「外に飲みいくんだけど、オマエも来るか?」
どこまでもお供しまっせ!
キビダンゴでモモタロウに服従するサルの如し。
Hさんとは僕が今の仕事を始めて、最初にいた事務所で出会い、
当時はいろいろ飲みに連れて行ってくれましたが、
半年もして僕が他の事務所に配属されてから全く疎遠になってました。
タクシーに乗り込んで、運転手さんに
「それらしいところってある?」と聞くと、
それらしいところがある、とのこと。
それらしいところ、っていうのは、まぁ、それらしいところです。
タクシーに乗って30分もすると、
それらしいところに到着しました。
やはり都内の繁華街ほど華やかではありませんが、
どの地域にもこういう場所はあるのだぁ、と感心。
金貸しと風俗はいつの時代もある、と言いますからね。
入る店を探します。たいていはスナックらしき飲み屋。
その中で一際、異彩を放つ店の看板が。
その店の名前こそが、
海外旅行。
入ってみると、接客してくれる女性たち全員が異国の女性。
これでアナタも海外旅行に行った気分!!
さっそくカラオケ入れて、歌い終わると、
店中から拍手が。
まぁ飲み屋ですから、お愛想の拍手です。
ただ、その拍手が一風変わっています。
歌い終わって、パチパチパチパチパチ・・・
と拍手が起こって、その拍手が終わりそうな所で、
店内にいる異国の女性全員が腰に手をあて、
「ハッスル ハッスル」(テンションは低め)
これを歌うたびにやられます。
確かに「ハッスル ハッスル」流行ってた!
流行ってたけども!
だんだん「ハッスルハッスル」が「はーやれやれ」
みたいな感じに見えてきて、恐ろしい気がしました。
まぁ彼女たちにしてみても、
店長あたりから、「ハッスルハッスル」言っとけば、
日本の男は喜ぶから。今はそんな感じだから。
と言われて意味も分からずやっているのでしょうけど。
そうして海外旅行を満喫(?)した僕たちは宿に帰ったのでした。
帰ってからヒドかったですね。
朝起きたら、部屋の扉は閉まってないし(オートロックなのに)、
床に寝てるし。頭イタイし。
おまけに最後、部屋のカギを閉めようと、
カギを差し込んで回したら、
カギが根元からポッキリ
うそぉぉぉぉぉ!そんなコトってあんの!?
もう出発目前。
断じて、断じて誓いますが、
そんな馬鹿力で回してません。
鍵を閉めるのに、そんなに力いれませんよね?
僕も普通に回しただけです。
ポッキーをポッキリ折るかのごとく、折れてしまったのです。
フロント行って、事情を説明しましたが、
ボーイさん苦笑い。微塵も信じてない様子。
いや、ホントだって!
ていうか、いくら馬鹿力でもカギをポッキリ折ることはできない。
人間、普段は30%の力しか使っていない、
とよく聞きますが、
もしかしてその瞬間、僕の中の残り70%が目覚めてしまったのでしょうか。
もし僕が力で折ったとすれば、そうとしか考えられません・・・。
もしそうだとしたら、もっと別の所で目覚めて欲しいものです。