クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

神坂雪佳展・感想

2022-10-29 | アート・文化

 日本画家、「神坂雪佳の展覧会」が 始まりました。

 場所は、東京のパナソニック・汐留美術館

クリンたち、昔からのファンなので、初日に見に行きました🐻

 かみさかせっか(神坂雪佳)

明治末期~昭和初期に活やく(躍)した、京都出身のイケメン画

琳派の流れを組む、図案家でもあります。

 代表作はこの「狗児(いぬころ/くじ)」で、

かわいい・キレイ・余計なものを描かない

この鉄則を破らなかった彼のデザインは、日本よりも海外で評価が高いんじゃないかな?って気もしますが、

 今回、細見美術館と、個人コレクターと、クリンたちもひいきにしている芸艸堂から

たくさんの作品が集められ、

初めて一堂に会したものだから

初日の土曜日は、そこそこ混んでいました。(予約制)

 さて、絵画・図案化された焼き物・工芸品、どれも良かったけど、

とくに良かったのは

絵画→菊慈童図
画帖→ちく佐
蒔絵図案→秋の野図卓
陶器図案→四季草花絵替扇面向付

でした。

 中でも、秋の野図卓は、萩やすすきの生い茂る秋の野を歩む鹿が🦌

まきえ(蒔絵)とらでん(螺鈿)で装飾された・細工もので、

青白く発光する鹿の姿が

たまらなく、秋の野でした。

 絵画は、半切か色紙サイズは全て佳作でしたが

屏風絵くらいの大きなものは(うんまあ、、)ってかんじで、

かえって

神坂雪佳がえいきょう(影響)を受けていた、本阿弥光悦や俵屋宗達など巨匠の作品のほうが、良かったです。

酒井抱一の「桜に小禽図」なんて、ちょっと目に焼き付くくらい美しかったです

あと、

 神坂雪佳がコレクションしていた、中村芳中という江戸後期の絵師の作品が

出色の出来映えで

クリンたち知らなかったから、今回一番の発見となりました

とくに、

枝豆露草図屏風」は、影絵のようなたらしこみ技法が、ものすごく美しく、「雪佳が愛蔵していた」という説明書きを読んで、

なるほどな~と 思いました🐻。

 センス抜群だった神坂雪佳のまわりには、センス抜群の美品が

そろえられていたのです



クリンたちも、センスの良いものを身の回りにおく・重要性を
つうかんし、

ミュージアムショップで「狗児」をかたどった、すばらしい清水焼の香立てを

買いたかったのですが、

 8800円もしたので、あきらめました、、

(※写真は、330円のチケットケースです)

 

 
コメント (16)
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