Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

渇き

2010-03-21 23:56:08 | movie
今回こそは絶対ヤバい。
白紙ができる。
…そんな風に思っていた特集も、先週無事校了。
ホッとしました。
が、2週間後には次の特集の入稿が待ち構えています。
どうなるんだ。

でも、今年は、メインの雑誌編集のお仕事以外に、いまのところふたつ、面白そうなお仕事やらせていただくことになっていて、かなり忙しくなりそうだけど、楽しみなのです。
働く!
で、それに負けないくらい遊ぶ!
いまのうちに、仕事もプライベートも、自分のキャパがどれくらいまでいけるもんか、試してみようと思ってます。


今日は、祖母の7回忌&祖父の3回忌の法要へ行ってきました。
美声の持ち主のお坊様は、また歌のお経をパワーアップさせていらした。
法要を終えた後は、窓から見える自然が美しい一軒家レストランで食事会。



カウンターに祖父の俳句色紙と祖母の刺繍作品を並べさせていただき、親戚一堂で展示販売ならぬ、展示形見分けをしました。
しかし、毎回驚いてしまうのは、親戚の女性たちの元気さ。
92歳で夜タップダンス教室通っているとか、ほんと私のお年寄り像を裏切ってくれます。




夜は、新宿で韓流吸血鬼映画『渇き』を鑑賞。
吸血鬼になって苦悩する神父役のソン・ガンホが良かった~。
ものすごく久しぶりに、映画の中の登場人物に抱かれたいと思ってしまった。
悲しげで、それでいて包み込むような優しさのある目が、いいんだ。

監督は、『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク。
濡れ場はひたすら官能的に、暴力的なところはひたすらショッキングに描いていますが、その間に挟みこまれるユーモアやコミカルな演出がたまらない。
悲しい物語ゆえ、かなり涙を流しながら観ていたのですが、途中思わず吹き出してしまうところもいくつか。
“これ、絶対に考えつかないわー!”っていうトンデモアイディアが満載。
でも、愛の吐露も、もがき苦しむような悩みも、胸にうずまく欲望も、激しい衝動も、第三者の目線で客観的に見たら、案外こんな風に滑稽に映るのかもしれません。

登場人物たちの気持ちの揺れ動きに関しても、ありきたりな展開はみせず、“ええーっ!そうなっちゃうんだ!”とこちらの気持ちもぐるぐる揺り動かされます。
“愛してる…”から突然“クソアマ!”だもの。
ほんと人間の心って先読みできないものだわ。

途中少し中だるみ感があったのが残念だったけど、この監督にしか作れない特濃世界を体験できて満足。
ゴア描写はけっこうキツめなので、苦手な人はご注意を。