ペンシルハウス物語~東京日和~

-gozar de tokyo-きまま そのまま なすがまま 

アタシじゃない

2009-02-11 | 暮 Life
昨日入院した妹を見舞う。

やはり今日の方が、
膝下からふくらはぎ全体にかけて

人間とは思えない色になっていた。
かなり見ていても痛々しい。

本人によると
「昨日より50倍痛い!痛いっつーの!」

そりゃこれでは痛いだろうよ。

こんな時こそこれを!とDVDプレイヤーと
【吾輩は主婦である6.7.8.9】を差し入れ。

痛む脚をナマハゲやっちゃんで忘れて。

更に追い討ちをと思い、
笑うと脚が痛む妹にあえて今朝方の話をする。

ひとしきり朝食を食べ終え、コリン父はパソコンに向かい
ぴーちゃんは美容院へと出掛けて行った。

「ピンポーン」とインターフォンが鳴る。

私は頭にカーラーを7個付けていたのだが
ふとコリン父を見ると完全に知らんふり。

ぬぅーあれは出ない気だなと、
仕方なく受話器を取ると

「宅急便です~ハンコお願いします」
という元気な声がする。

必死に頭についたカーラーをむしり取り
玄関に走る。

アタス:「はいーご苦労様です」
とちょっと荷物待ってました風に出てしまう。

クロネコくん:「宅急便です!ここにハンコを・・」

と言いながら、私の顔と荷物を
交互に何度もチラミチラミする。

なんじゃ?カーラー取り忘れたか?と
ふと不安になり頭をもしゃもしゃ確認。

左よし、右よし、何も付いてなし。

クロネコくん:「あ、ありがとうございました」

と言いながらなぜか含み笑いがあった様な?
何かしら?いや気のせい?

荷物を受け取りドアを閉め
こんな時間指定して、誰が何を頼んだのだ?と
まじまじ袋を眺める。

何やらどこかのカードのポイント交換品らしき雰囲気。

誰宛だろうか?コリン父宛て。

宛名がわかりずらくなぜか物凄く小さく
端の方に書いてある。

で、中身は何?と送り状を確認すると
それはなぜかくっきり、はっきりと

交換品:「はな毛カッター」

ぎゃぁーーーー!!

ハナ、はな、はな毛カッターですと!!

しかも「鼻」がご丁寧に
「はな」ってひらがなじゃないか。

しかもなぜこんなに字がここだけ大きいのだ!!

あ・・さっきのクロネコくんってば
だから?チラミ?もしや?

アタシじゃない!

アタシのじゃないのーはな毛カッター!
違うのよぉぉぉー待ってたわけじゃないのー

と必死に訂正したくても目の前には
冷たく閉じられた玄関ドアのみ。

コリン父になぜポイント交換品を
よりによって「はな毛カッター」なんだと聞くと

「おーやっと届いたか!」と嬉しそうである。

コリン父「いつも、ぶーこに鼻からボーボーだって
怒られるしさーしかもこれ電動カッターなんだよー凄いだろう」

ごめんね、凄さはわからないの。

いつの間にか美容院から帰ってきたぴーちゃんが
「何?何?」と交じっている。

また、コリン父が電動はな毛カッターの
スバラシさをまた熱弁する。

それを聞いた、

ぴーちゃん;「ねーお父さんそれで
あたしのヒゲもカットできるかしらね?」

コリン父:「どうかね?出来るかねー?
カッターだから出来るんじゃないか!」

ぴーちゃん:「そうよね。出来るわよね、
電動カッターだもんね」

出来ねぇー出来ねぇー
きっとヒゲは出来ねぇ~

怖い。怖い。もう勝手にして下さい。

とここまで一通り話しをすると

ベットで片脚を上げたままになっている妹は

「ひっひぃひー」とお腹をよじって
脚が猛烈に痛いと笑い泣きしていた。

ごめんね。早く治ってね。

しつこいけどアタシじゃないから!!