ペンシルハウス物語~東京日和~

-gozar de tokyo-きまま そのまま なすがまま 

小さな変化の波及効果

2007-09-10 | 暮 Life
世の中小さな変化で
何が起こるかわからない。

思いついて携帯を変えたら
とんでもなく疎遠だった人と連絡が取れるようになった。


ペンシルハウスの斜め前にある
ペットグッズ屋の軒先で飼っている4匹の犬が、

アホみたいに朝から晩まで
キャンキャンキャン無駄吠えするのに

耐える事1年以上。

毎日ペンシルハウスの狭い部屋で
犬達がキャンキャン吠える度に

「キャンキャンキャンキャン」


「うるさああいぃぃ!!」


「キャンキャンキャンキャーン」


「うるせぇぇ!!うるせぇー!うるせぇーーー!!」と

日増しに、言葉は荒さを増す。


あーぁぁ・・このままだと
”奈良の引越しおばさん”へまっしぐら。

自分が布団たたきで
「引越し!引越し!さっさと引越し!シバクゾ!」と

叫ぶ姿が浮かんでは消える・・・。

「限界です!ノイローゼになりそうです!」と
3度目の訴えを不動産屋さんにアピールした。

どうやら色々な所から同様の苦情があったらしいが
店主が変わり者で、誰も注意できないと言う。

「じゃあもう引越したい!」と
そんな資金もないのにハッタリで言うと

「何とか言ってみますから。引っ越すなんて言わないで」と

泣き落としに合う。


と、そのアピール効果が効いたのか
突然先週から急に静かになった。

そしてその後すぐに店のシャッターに
「しばらく休みます」の張り紙が。

旅行でも行ってるのだろうか、
とりあえず少しは静かで平和な日々だね~と思っていると

会社帰り、ペンシルハウスの入口で
不動産屋さんにすごい勢いでつかまった。

不動産屋さん:「ちょっとpraraさん!静かでしょ!静かになったでしょ!」

ワタス:「ホントに~。ありがとうございます。
しばらくお休みみたいですしね。」

不動産屋:「あら?ご存知ない?新聞読んでない?」

ワタス「新聞?」

不動産屋:「あのお店の店主捕まっちゃったのよ」

ワタス:「ひぇー捕まった?犬がうるさくてですか?」

不動産屋:「違うわよー全然違う理由で。前科1犯だったらしいの」

ワタス:「ひぇーひぇーひぇー」

どうしよう。
散々”うるせぇー”とか叫んじゃったじゃないか・・


不動産屋:「今日警察が来て色々調べてたわよ~
あらーもうこの辺この話で持ちきりよ」

そうなのか。確かに持ちきりだろうな・・・。
でも昼間はいないし、ご近所付き合いしてないし・・。

不動産屋:「これで静かになるって良かったわ~と話してるの」
「で、私は来週からハワイなんですよ~」

ワタス:「あっ、ハワイ。いいですね行ってらっしゃい~」

と最後はなぜだか不動産屋さんを送り出す。


たまたまの偶然だとしても

絶対に不可能だとか無理だと思ってた事が、
何かの拍子で上手く転がる事がある。

なんだか良い事で不思議な事が続く。

でも、きっと黙ってたらこれはなかっただろうし

他の事も自分から動かなければ
始まってはなかっただろうし

ほんの少し動いてみるだけで
これだけ変化があるのなら

このままもう一息頑張ってみようかと思う。

小さな幸せが続くといいんだがなあ。。