ペンシルハウス物語~東京日和~

-gozar de tokyo-きまま そのまま なすがまま 

9月の雨

2007-09-06 | 暮 Life
台風が関東に上陸間近である。

外は風の吹き荒れる音と
雨が窓を叩きつける様な音だけが聞こえる。

実家にいた時はよく
風が強く吹きつける音を聞き、

窓ガラスをガタガタと揺らし
木々が大きく嫋(しな)る姿を見ていた。

こんな強い風では、
ひとたまりもないと思うのと同時に

自然にはかないませんよと思う事も
結構あったりした(どんな田舎に住んでたのだ?)

人間の驕りを正す為に、
自然の脅威を目の当たりにした方がいいのだろう。

そしてその前で無力である事や

必要なもの、不必要なものを知る事も

人間の底力なんかも
知ることも出来るかもしれない。

なんて。

ちょっと心細くてそんな事を
柄にもなく思ってしまう。

実家の方が上陸経路が早いので
少々心配で電話した。

電話口で母は

「おひとりさまで大丈夫?」とあっさり。

ふん。母ちゃんの意地悪。
全然大丈夫。ノープロブレム。

じっとして嵐が過ぎるのを待つのが一番だな。

きっとどんなことも

嵐が過ぎれば、案外
こんな簡単な事だったかと思うものだろう。

そうそう。

そんなもの。そんなもの。