「エレクトーンの子がピアノを弾くと」

エレクトーン専攻の娘。

明日、ヤマハのＪＯＣ（ジュニアオリジナルコンサート）があります。

作曲した曲を弾く発表会です。

４回目の作曲です。

そんな娘ですが、

このごろピアノも弾き始めました。

そこでわたしの思いをかいてみたので

よかったら読んでみてください。

「ピアノもいいでしょ」

ピアノを弾く小学4年生の長女。

弾く姿を見ると微笑ましい気がする。

エレクトーンを弾く長女は余裕があるように見える。

もう私より上手だから
聴いていても心地よい。

この音、他の音色に変えた方がいい？
この和音はメロディーに合ってるかな？

ってきかれてもお母さんもうわからんよ。

ピアノと違うんだもん。

でもピアノを弾いているとついつい口出ししてしまう。

まず座り方が違う。

全部椅子に腰かけないの。

じゃあ、椅子の高さ合わせようか。

ドの鍵盤の位置が分からない？
どこから弾くのかわからないの？
なんでそんなにたたいて弾くの？
今度は音が出てないよ。

指番号が違う。
アクセントが違うところについてる。
つぶがそろってないじゃない。
そんな弾き方だったら
聞いてる方がビックリするわ。

どうしてそんなふうに弾くの、
ちょっと変わって
お母さんの弾くのを聞いてみてって。

ついつい言っちゃうんだよね。
嫌だろうな。
うるさいだろうな。
私だってそんなこと言われたら
嫌だもん。
ごめんね。

一生懸命弾いているのは分かるんだけどついついね。
でも、ピアノの右手を私が弾いて
左手を娘が弾く。
じゃあ次は左手を弾くから右手を弾いて。

一回目より二回目、二回目より三回目、どんどん上手に弾けるじゃない。
そこはフォルテ、そこはピアノよ。
いいじゃない。

最後は
ジャン、ジャン。
引き直さないの。
台無しになるじゃない。
ピアノは最後の音がすごく大事なのに。
ピアノは次の音をいつも考えてその音に向かって弾くのよ。
勝手にアレンジしたらだめなんよ。

ああ、エレクトーンと違うんよ。
そうよね。
違う楽器だからね。

わかってるけど
ピアノのことになると
お母さん熱くなってしまうんだ。

ピアノも頑張ってる姿を見ると嬉しいんだよ。
ピアノは弾かないって言わないで。
ピアノもいいでしょ。
わかるかな。
一緒にまた弾こうね。