「子を成長させる先生」

　中国新聞紙上に鈴木三重吉賞の入選作品が掲載されている。日々、思ったことを感動を込めて丁寧に書いている。読んでいて涙がこみ上げてくる。子どもたちは、この心の優しさをいつまでも持ち続けてくれるようにと願う。
　私が中学生の時に出会った先生は、理科や習字、絵を教えてくださった。他校では教えていない用器画も習った。コンパスと三角定規を使っていろんな図形を描く。後々の生活にも役立った。
　この先生のおかげで当時、私の中学校は地方の絵画展で優秀な成績をあげていた。今でも絵が好きなのは先生の影響だと思う。
　三重吉賞でも特定の地域の学校からの入選が目立つ。よい先生がいらっしゃって、熱心に指導されているのだろう。作文や絵、音楽などで心を育てた子どもたちは、一生を豊かなものにするに違いない。
　
　２００８年１月２１日　中国新聞広場掲載　みさきっすじいじ（７０歳）