思いふくらむ

週末、溜まっているもの、急ぎの用事・・・
それらの片付けに追われ、好きなミシンもお預けが続いています。
せめてもと新しい布を地直しして、雨の季節が来る前に
用意だけはしておこうと、午後はせっせと布を出しました。
久々に触る真新しい布の感触はとっても気持ちよく、少しだけストレスが和らぎそうです。

今、ちょっと気になる物件があります。
急ぎではないので、あれこれ考え込む時間があって
そのせいで余計悩むのですけどね・・・。
諸条件は申し分なく、でも、やっぱりすぐに飛びつけない部分があるのです。

全てが思い通りの家となると、時間もお金もずいぶん掛かることでしょう。
さすがにそこまでの余裕は無く・・・しかし、ドアの形であったり
外壁はサイディングにしたいとか、狭くても庭は欲しいなど
予てからの希望はどうしても叶えたいものです。
大きな買い物と言うとおり、そう簡単に直したり、買い替えたりなんて出来ませんからね。
ふう～と、書類を眺めながら溜息がこぼれるばかりです。

買い控えの影響で、最近は物件の案内がずいぶん少なくなりました。
土地はあっちこっちに空いているのですけどね。
南側の道路に面した採光十分な所を見ると、

(ここは玄関で、リビングはこの辺りかな～)

と、妄想にふけってしまいます。
おしゃれなリビング雑誌や住宅の本を読むにつけ、

（タイルのキッチンで対面式は譲れないな～）

とも。

家を建てた友人からは、

『本やカタログをチェックしている時が一番楽しい時間だった。』

確かに、住宅展示場やオープンハウスはワクワク感があり
綺麗な調度品に惑わされ、非現実の世界を味わえます。
しかし実際は、家具の統一感どころか、子供のおもちゃが鎮座し、広く感じたリビングは
配置された家具で狭く感じてしまうものです。

さてさて気になる物件は、どうなるやら。
今のところだんな様の判定は
『無し』
のようです。
私も無理にとは言いません。
これからずっと過ごす場所、大切な買い物なだけに、できるだけ妥協はせず
焦りも禁物だと銘じています。

逃した魚を悔しむか、ほっと胸を撫で下ろすかは
正直分かりません。
ただ一つ確実なのは、営業さんの笑顔には要注意ということでしょうか。