新旧の鉄道&風景の撮影紀行

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旧北海道の鉄道撮影紀行 (8) 石北本線(常紋信号所-2)

2011年09月25日 | 石北本線

現在の石北本線はDD51プッシュブル臨時貨物の撮影で話題になっていますが、これは数十年前のD51が活躍していた頃の紀行です!

昭和45年3月にSL撮影旅行に出かけた撮影紀行です。

常紋信号所は北海道の石北本線で遠軽ー北見間にあるスイッチバックのある信号所です。(現在はスイッチバックする列車は無いようですが)

常紋信号所の前後に25/1000の急勾配があり貨物列車などは生田原ー金華で9600形式のSLが補機として活躍していました。

今回は常紋信号所からトンネルを超えて生田原側に撮影に出かけました紀行です。

この常紋トンネルは全長507mあり完成まで3年間を要したが1914年に完成しました。この工事では過酷な労働を強いたので通称「たこ部屋」と称して

多くの犠牲者を出したのでトンネル内で幽霊がでる?との言い伝えがありました。

  

    常紋信号所で出発を待つ下り重連貨物                                      常紋トンネルに進入する後補機の9600

 

常紋トンネルを超えるとSカーブの羊腸の線路が続きますが、撮影場所は深く積もった雪を踏み固めて一段高い場所に三脚を構える。

季節は3月とは言え北海道の山間部の気温はマイナス15℃以下になっており更に吹雪きになると体感温度はもっと低く感じるわけなので

強風の場合は雪穴を掘って風除けとしたこともあります。

丁度時間が昼頃だったので昨日買った駅弁を開けて口にしたところ御飯がまるで生米のように固かったと言うかお米が凍っていたわけで

空腹のために凍った御飯を食べてを飢えを凌いでSLの撮影に備えて待機する。

やがて9600+D51重連牽引の貨物列車が二条の煙が少し風に煽られて急勾配を上って来た。

 

   羊腸のSカーブからSLが姿を現した                                         重連貨物列車が急勾配に挑む

 

機関車のキャブ内では機関助手は連続投炭に汗を流し、機関士は加減弁を満開にして空転に備えて砂撒きハンドルを握りしめて一歩、一歩

と急勾配を上ってくる事だろう!

次にやって来た貨物列車は、D51の後に長大な貨物を従えて最後部に9600がパワフルに押し上げている。

次に吹雪の中からキハ82系DC特急が視界から見えてきた。

   

   D51と後補機9600で力を合わせて進む                吹雪の中からキハ82系DC特急が上ってきた

 

撮影を終えて再び常紋信号所へ戻り、短いプラットホームで待っていると下り普通列車がトンネルから出て来てスイッチバックの後、列車に乗り込み

急坂を下りきって金華に到着した。この駅は9600補機の解放、連結場所なので9600が待機していた。

  

  金華駅にて9600の入替作業                                                9600と貨車が待機する金華駅

 

以下 次に続く!



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