歴史模擬授業26回 大正時代です。
詳細は12月23日の記事①をご覧ください。
大正時代は、外国の歴史も入り、内容がたいへん濃いので、
8つに分けていきたいと思います。
1:第一次世界大戦①(全体の動き)
2: 第一次世界大戦②(ロシアの動きと社会主義とは何か)
3:第一次世界大戦③(日本の動き・戦争直後のアジア)
4:第一次世界大戦の後①(全体の動き&ロシアの動き)
5:第一次世界大戦の後②(日本と世界の関係)
6:日本国内の話①(大正デモクラシー)
7:日本国内の話②(普通選挙制の確立)
8:日本国内の話③(大正時代の文化)
となります。
世界の国々の関係は、あくまでイメージであり、それが絶対ではありません。
各個人で当てはめたり、差別的な見解でみないようお願いいたします。
また私は平和主義で、この時期の日本の行為を良いものだとは思っておりません。
また、 わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
不快な気持ちになった方には申し訳ありません。
今回は、3の第一次世界大戦④戦中の日本と戦後直後のアジアをみていきます。
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「さて、では今回は第一次世界大戦中と戦争直後の日本および日本に密接に関係した国の
動きをやりますね。」
「はい。」
「ではまず復習から。第一次世界大戦では日本は連合国、同盟国のどちらについたんだっけ?」
「連合国」
「そうだね。では、なぜ連合国についたんだっけ?」
「日英同盟を結んでいたから。」
「よく覚えているね。
日英同盟は表向きの理由。実は日本は裏の思惑(おもわく)があった。今日はそこを見ていきましょう。」
「はい。」
「第一次世界大戦では、植民地を多くもっていたヨーロッパ諸国が戦争で手がいっぱいになるでしょ。
さらに、ヨーロッパ現地での戦いも多くなる。」
「そうだったね。」
「そうするとさ、中国の方にまでヨーロッパは頭がまわらないでしょ。」
「たしかに、戦争に勝つことで精いっぱいだもんね。」
「そこを日本は利用した。中国に入ります。
もちろん表向きは、連合国として参戦するということで、
中国内にある、連合国の敵であるドイツの領土をを占領します。
しかし、日本は、中国内に入ったのに乗じて、
中国の政府に、二十一カ条の要求というものをつきつけます。
二十一カ条の要求は日本にとって都合のよい内容だったので、中国国民は反発しましたが、
日本は軍事力を背景にして要求を中国政府に受け入れさせます。(この行為は悪いことです。)」
「・・・。」
「そのため、中国国民は排日運動(日本を中国から追い出そうとする運動)を行います。」
「そうだったんだ・・・。そのような関係もあるから、今日までそれが尾をひいている点もあるんだね。」
「また、第一次世界大戦中にある国で革命がおこったよね。」
「ロシア革命だね。」
「ロシア革命で、世界初の何革命だっけ?」
「社会主義革命だったね。」
「そうだよね。日本は資本主義だった。そこで、この前のロシア革命の回で話した通り、
日本もロシアの革命をつぶそうと、シベリア出兵に参加します。」
「イギリスやフランスだけでなく日本も参加してたんだね。」
「そのシベリア出兵をきっかけにして、日本の民主主義をさらに発展させます。
これは、第一次世界大戦後の話になるうえに長くなるので、後日また行いますね。」
「はい。」
「また、戦争後の19191年に、日本に対しての反対運動が朝鮮と中国でおきます。
朝鮮では日本からの独立を目指した運動である三・一独立運動(さん・いちどくりつうんどう)、
中国はパリ講和会議で二十一カ条の取り消しを求めたけれど、
拒否されたため講和条約反対運動をおこした、
それを五・四運動(ごしうんどう)と言います。」
「そうだったんだ・・・。」
「独立を目指すのはあたりまえだし、
あきらかに二十一カ条の要求は日本に都合がいいものだったものね・・。」
「以上が、第一次世界大戦中の日本の外への動き。
今度は国内はどうだったか?を見ていきましょう。」
「日本国内も何かあったのかな?」
「第一次世界大戦はヨーロッパが戦争の中心の場所だったので、日本本土は戦争での被害が少なかった。
そこで、日本は、ヨーロッパの国々が戦争により、自国で製品をつくったり貿易をする余裕がなくなってきているために、ヨーロッパにかわって、アジア諸国に日本が輸出をするようになりました。
また、戦争で品物が不足してしまっている連合国に、要求される品物を輸出した。
そのため、日本は、貿易でお金が儲かり(もうかり)、かつてない好景気になったのよ。
その好景気のことを、大戦景気と言います。」
「戦争は一方で得をする人たちもいたわけなのね・・。(それが良いとは言いませんが・・)」
「そして、大戦景気で、突然金持ちになった人たちのことは「成金(なりきん)」と言います。」
「成金っていう言葉は聞いたことある!」
「また、明治時代につくられた、巨大な会社である財閥(ざいばつ)もどんどん大きくなっていきました。
(財閥によっては江戸時代が起源のところもあります。)」
「ほえー。」
「企業(会社)がものをつくって、それを輸出して外国に売れれば、会社のもうけになるものね・・。」
「そういうことです。で、この第一次世界大戦では、日本はいい気になったの。
それで、第一次世界大戦後にヨーロッパの不信を招き、韓国・中国からの反発を受けることになり、
それが第二次世界大戦の日本の悲劇につながっていきます。」
「自分だけが利益を追求していったら、結局はダメになってしまうのね。」
「そうだよね。自分が利益を得たってことは、逆に苦しんでいる人たちがいるってことだもんね。」
「そうなのよね。だから、受験勉強や自分たちの生き方でも、がんばることはいいけど、
人の足をひっぱたり、相手が大変な状態のときを利用して自分だけ幸せになろう、
としないように、常日頃から気をつけないよね。」
「うん、むずかしいけど、がんばります!」
「ではでは、今日はここまで。次回は第一次世界大戦後のお話に移りますね。」
「はい!」
「ではでは、起立・礼。」
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また私は平和主義で、この時期の日本の行為を良いものだとは思っておりません。
また、 わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
不快な気持ちになった方には申し訳ありません。