社会科塾講師☆ブログ~しゃかりき!~

元社会科塾講師が勉強方法や社会科について
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歴史模擬授業も展開中♪

生徒の頭の中を見てみよう!①

2009年10月30日 16時54分01秒 | 先生としての姿勢・やり方・豆知識

今回は、生徒の頭の中を見てみよう!第一弾です。

塾の講師になる人は、少なくとも学問に関心もあり、中学・高校でもある程度上位(とくに中学では50番以内)の方が多いと思われます。

そのため、自分と接している生徒も、自分と同じ価値観や頭の構造だと思いがちですが、実はそうではありません。

とくに、自分の得意な教科を教えるときは、さらに気をつけなければなりません。

自分が無意識できることが、生徒たち全員ができるわけではありません。

なので、自分がどのように頭の中で考えたから理解できたのか、問題が解けるようになったのかを、考えながら、生徒に教える必要があります。

もちろん、事細かに自分の頭の構造を教える必要はないですが、生徒ができいないときに、「君はやる気がないからできないんだ!」と一喝するだけで終わるのは、先生としての役割を果たしていません。

生徒ができないときは、生徒の頭の中が今どのような状況になっているのかを予想し、正しい頭の中のイメージ(構造)になるように先生が補助しなければならないのです。

たとえば、社会の歴史の場合。

先生は、教科書と資料集を使いながら、ほぼ文章と言葉だけで歴史的事件を説明します。

頭の良い子は、その先生の言葉と教科書&資料集も文字&イラスト(写真)を見て、勝手に自分の頭の中でイメージをつくり、理解します。

そのような子は、

①最低限のイメージを使い、文字そのものをすっと理解し、整理するタイプ

②5W1Hを同時にイメージをするタイプ(5W1Hとは・・場所・時間・誰が・何をしたか?もしくはどのようにしかか、などのこと。)

③ドラマ風にイメージするタイプ

の3種類があります。(例外の子もいますが・・)

②×①タイプなど、2つのパターンやすべてのパターンがかけ合わさった子もいます。

5W1H(細かく言うと4W1Hですが・・)を瞬時に理解できる子はとても頭がよく、瞬時に理解し瞬時に覚えることができます。(そういう子は場所や時間がわからないときは、すぐに教科書や辞書で調べます)

このような頭の構造で成績優秀で先生になった人は、

「教科書を読めば、わかってしまう!」と言って、

授業では教科書に載っていないことばかり教える先生になるときがあります。(全員ではありませんが・・)

しかし、全員の生徒が自分と同じではないので、教科書通りに教えてイメージの補助をしてあげてほしいなあと私は思います。(全員の生徒が超優秀だったら、その限りではありませんが・・)

また、イメージの補助には、映画やマンガ・ドラマなどを見ることが一番的確です。

 

イメージができない生徒には、先生おすすめのマンガを紹介したり、時間があれば、一緒にドラマや映画を見ても良いでしょう。(ただし、上映する場合にお金をとったり広報活動用に使うのはだめで、あくまで個人で楽しむようにしましょう。)

私は、小学生の授業で時間に余裕があったら、ホワイトボートにイラストを描いたりして、イメージをつけたり、イラストや写真のある本を持ってきて、生徒に見せています。

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また、逆に社会の歴史が好きで詳しいのに、点数が取れない子がいます。そのようになってしまう理由は3つあります。

④授業は喜んで聞くが、まったく覚える努力をしたり問題を解いたりしないので、点数に結び付かないため

⑤好きなところだけ、勉強するので、好きじゃないと勉強しないため

⑥授業を聞いたときに、その史実自体をイメージするのではなく、関係のない妄想や関係のないことを考え始めてしまう

 

④・⑤は授業をしたあとに、確認テストを何回も行うとか、宿題をしっかりチェックしてやるように先生が生徒の勉強時間を管理&モチベーションを上げてあげましょう。

⑥をする子だとわかったら、それは授業中にしないで先生の授業に集中するように、と指導します。

妄想をすること自体は、考える力があるのと創作力を育てるので悪いことではないので妄想自体は否定せずに、授業では妄想禁止、というように軽く言って、その生徒の性格自体を否定しないであげてください。

実際に⑥のように妄想はしながらも、ちゃんと①~③のこともできている子はいますので・・。

ちなみに妄想とはどういうことかというと、

「大化の改新」の授業を聞いたら、突然自分の世界に入り、

 

歴史人物の人間関係を細かく考えたりする(おもに恋愛系。下手すれば、なぜか男性同士の恋愛を考える)」パターンの子がいます。

いわゆる、現在はやりの歴女という人は、この部類に入るのではないでしょうか?

男女カップルを考えるのか、男男カップルを考えるのか、または、恋愛でなくても歴史人物個人の生き方ばかりを気にするなど、さまざまですが・・。

もう一つは、「大化と言う言葉って面白いな。面白いっていえば、昨日のA君が廊下でこけたのは笑えた。A君ってさ・・。」というように、

連想ゲームのようにどんどん歴史とは関係ない自分の日常生活のことを考え始めたりするパターンの子があります。

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次に、全然歴史が出来ない子は、頭の中にイメージできていないことが多いです。

たとえば、

⑦人の名前なのか、事件名なのか、場所を表わしているのか?などごちゃごちゃになっている

⑧言葉が意味として頭に入ってこない。言葉の音だけが入ってくるだけ

 

⑦はまだ、イメージはしよう!という気はあるので、人・事件名・場所名などと表でわけてやったり、マンガなどを読ませてイメージをふくらませてあげることができます。

⑧は、やる気がないのと、イメージする力が全然ないので、まずは、やる気を出させるのと、とにかく先生と一緒に勉強をする形で、勉強する姿勢をつけていくことが最初のステップです。

(以上です。これは私の考えなので、へえ、こういう風に考える人もいるんだ、と軽い気持ちで参考程度で見ていただけると助かります。例外の頭を持った人もいますので。)

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実は私は小学校のころに社会は苦手でした。

⑦みたいなタイプで、頭がごちゃごちゃしていました。

それなのに学校の先生は「簡単だからわかるはず」とか「おまえの努力がたりない!」と言われ、困っていました。

そこで中学からは母に家庭教師として教えてもらえるようになり、

「5W1Hを分ける大切さと教科書を読んでどのように分けて、まとめていくかの方法」を母から学び、その合間に歴史に関する映画を母と一緒に観たり、自分でマンガを読みあさり、イメージが膨らみ、②と③ができるようになりました。(なぜか、色を使いながら、イメージはしていた特殊な感じですが・・。縄文は茶色、弥生は緑、とかで、弥生時代のものや出来事はみんな緑がかっていたり・・。)

母には感謝しても感謝しつくせないぐらい感謝しています。人生の恩師です!

 

そして、大学生ぐらいからは①のようなこともできるようになり、社会が得意になりました。

 

このように苦労してきたからこそ、社会を教えるのはとても醍醐味があり、ずっと続けていきたいな~と思っています。


歴史模擬授業(第7回 縄文時代)-その1

2009年10月30日 14時57分24秒 | 歴史☆模擬授業
今回はかなり久々の歴史模擬授業です。 模擬授業7回目縄文時代です。

2カ月間ほどの、間が空いてしまいすみませんでした。

自分がよくツールの使い方を把握していないせいか、1つの記事に1つ画像しかアップできないので、1つの画像ごとに説明できる分だけアップという形にしています。すみません。

「歴史模擬授業」という記事を数か月に数回更新していきたいと思います。

これは実際の授業形式を文字であらわしていこうというものです。

 劇の台本みたいな感じになると思います。 定期的に内要がまとまったら、「しゃかしゃか★ぶりっじ」にて改定してアップする予定です。

読むときに、 →先生、 →生徒その1(ひなちゃん)、 →生徒その2(はむちゃん)、→生徒その3(ねこちゃん) だとだと思って読んでください。

(みんな、びっくりするぐらいいい子ですが、そこはご勘弁を・・)

また、設定は、私立中学入試をひかえた小5の授業(塾)だと思ってください。

 それでは始めます

 

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キンコーンカンコーン

「こんにちわ。今日は縄文時代をやっていくわよ。この前、日本の旧石器時代を習ったけど、約1万年前に、海面が高くなって、今の日本列島の形ができたんだったね。」

「うん!それで、陸づたいで大陸に帰れなくなった人々たちも日本に住み始めたんだよね。」

「そうそう!そうしている間に、ナウマン象やオオツノジカなどは絶滅してしまうの。一説には、人間が狩りをしすぎたせいとも言われているわ。いままでの食べものの動物が絶滅してしまったから、人間はイヌを使ってシカやイノシシなどの動きが早い動物を弓矢などで仕留めるようになったんだ。また、海へ行って魚をとったり、浜辺で貝をとり、森へ行ってどんぐりなどの木の実を採集するようになったのね。」

「今の僕たちの食べるものに似てきたね。どんぐりは食べないけど・・。」

「そうだね。そのような生活の形になっていった時代を本日はやります。縄文時代をね。さあ、上のイラストを見てみて。これは縄文時代の暮らしを描いてみたんだけど、何か気がつくことある?」

「さっき、先生が言ってたように、画面左上で狩りをしている人たちがいる。弓矢をいのしし?に向けてる?あと、遠くの方でシカを追いかけている人がいる。かなり大変そうだけど(笑)。」

「狩りをしている人たちの下(左端)に、木の実をとっている人がいるよ!」

「木の実を採集している人の下で、漁をしに行こうとしている人や貝をとっている人がいるね。あと、漁でとった魚を干しているね。そっか、干物とかにしたら、長持ちするもんね。(注意:燻製は、竪穴住居の炉の煙で乾燥させていました)」

「そうだね!みんなよく気がついたね。では、狩りや採集でとったらそれを食べるよね。たとえば、どんぐりを食べるんだけど、どんぐりをそのままでは食べられないから、水でさらしたり、鍋で煮てアク抜きをしなけえばならないの。」

「鍋って縄文時代からあったんだ!」

「うん。でも今見たいなステンレス製の鍋でなく、土をこねて焼き上げてつくった土器というものを鍋として使っていたの。縄文時代の土器は、縄を転がして作った縄目の模様があるのが特徴なので、縄の文様をした土器つまり縄文土器(じょうもんどき)と言われています。」

「へえ、縄文時代の名前はそこから来ているのかな?覚えやすいわ。」

「縄文土器は鍋だけでなく、保管用の容器にも使っていたみたいよ。

 では、ご飯を食べたあとは、ごみができるよね。それを捨てる場所があるんだけど、イラストの中でみつかるかな?」

「あ!画面のど真ん中あたりのやつ?穴が掘ってあって、そこに何か捨てている人がいる!」

「正解!そこがゴミ捨て場ね。そのゴミ捨て場は貝殻がよく捨ててあったから、貝塚という名称が使われているわ。貝塚には貝だけでなく他の食料のごみ(動物の骨など)や、土器や武器なども捨てられていたようよ。」

「へえ。ゴミ捨て場が発見されれば、当時の人々がどのような生活をしていたかわかるね!何食べてたかわかるもん!」

「おお!ひなちゃん!すばらしいことに気がついたね。そうなんだよね、私たちが習っているこの歴史は、貝塚とか住居の跡から見つかったものを学者さんたちが推測して、当時このような生活をしていたんだ!と推測したんだよ。貝塚とか縄文土器などの名前は、のちの学者さんたちがつけたんだけど、名称をつけることで分類しやすくなったんだよね。」

「そっか。名称があれば、分けられるし、頭の中が整理しやすいもんね。社会って用語をひたすら暗記!と思いこんでいる人がいるけど、用語を覚えるのは、当時の生活形態や歴史の流れなどを整理するために必要なツールみたいなものなんだね。国語で言うと、漢字の読み書きとか算数の単純計算とかと一緒だね♪」

 「そうそうそうそうそうそう!そういってもらえるとうれしいわぁ!」

「あと、画面の右上に、小屋みたいなのがあるよ。」

「うん、この小屋が当時の人々の住みかだったの。地面を浅く掘って、柱を立てて、木や草などでおおった形の住居で、竪穴住居(もしくは竪穴式住居)と言います。」

「へえ、半地下の住居なんだ。半地下って、空気がこもって温かいんだよね。私は猫だから、そういうことはわかるのよ~。」

「ねこちゃんて、涼しいところと温かいところなどの空気の流れを探し出す天才動物だものね(笑)。」

「ではでは、次に。当時は食べモノが得られなければ、即・・死んでしまうおそれもあるのよね。」

「コンビニとかないもんね。自分で自分の食べモノを捕まえるしかないもんね。」

「長い間、狩りもうまくいかず、森に行っても食べられるほどの大きさの木の実がないという状況が続いたらさ・・」

「神に祈るしかないね・・。」

「そうなるよね。そこで、当時の人も神に祈るしかなかったの。今の神様という形が出来ていたわけではないけれど、見えない何か(神)に、食べモノが得られるように、つまり国土が食べモノが育つように豊かになりますように!と祈るようになったの。その1つのツールとして、土で作られた人形の土偶というものがあります。」

「なんか、宇宙人みたいな形だぁ。」

「ふふふ。これは宇宙人じゃないよ?現在でも存在しているある生物の形をまねたんだよ。」

「えー、何?」

「ヒント!これは、食べモノが生まれますように!と祈ったんだよね。生むもの・・つまり、生命を育んで、生み出すことができる・・ということは。」

「え・・・女性?」

「正解!女性の姿なんだよ。」

「ほえー。でも、縄文人の女性はこんな宇宙人みたいだったの?」 

 「ううん。骨などを見る限り、現代人と同じような感じだよ(背の違いなどはあるけど)。これは、かなりデフォルメしたんだね。」

「そっか!日本人ってデフォルメ上手だもんね!私たちも実際の動物とは違ってて、かなりデフォルメされているよね、とくににわとりの先生・・。ねこちゃんも立っちゃってるし(笑)。」

「日本人以外でもデフォルメをした文化はたくさんあるけど、日本は確かにデフォルメが上手だと私も思うわよ~。」

「では、最後に、縄文時代の遺跡(当時の住居跡などが残っている場所)で有名な場所を覚えてね。青森にある三内丸山遺跡です。あと、有名な貝塚に、東京にある大森貝塚があるわ。大森貝塚は、1877年にアメリカ人の動物学者のエドワード=モースが発見したの。エドワード=モースと大森貝塚は、高校入試ではでないけど、私立中学入試ではよく出るから覚えておいてね。」

「はーい。」

「ではではこれで終わります。今度は弥生時代を行うので楽しみにしててね。それでは起立!礼!」

「ありがとうございました。」

キンコーンカンコーン

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オワリ。

 以上です。わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。不快な気持ちになった方は申し訳ありません。

 

別の記事で縄文時代のまとめのノートをアップいたします。


塾講師四コマ⑤番外編先生によって態度を変える生徒について

2009年10月30日 12時16分04秒 | 自家製 塾講師四コママンガ
今回は塾講師四コマです。しかし、塾の話ではなく猫の話です。

なぜ、今回この話を載せたかというと、それぞれ人に対する態度が違うことがいいか?悪いか?について語りたかったからです。

教師によって生徒が態度を変化させるのを許さない先生がいます。
しかし、私はそれは違うと思います。(実際には母に相談して、母に言われて、そうだな~と思い、それで自分なりに再構築したのですが・・・)

たしかに、悪質な態度の変化は私も許せません。
たとえば、怖い先生にはすごくおとなしくて従順なのに、やさしい先生や嫌いな先生になったとたん寝たり授業妨害をする生徒や、好きな先生の前ではいい子ぶって他の生徒やきらいな先生の悪口を先生に言う子はいけません。

しかし、相手に心地よくなってもらいたい、この人とはこのような楽しい接し方をしたい!というプラスの態度の変化だったら、私はかまいません。
たとえば、何もしゃべらない授業をするのが好きな先生の授業ではおとなしく、授業中に質問をバンバンしてほしい先生の授業では積極的に発言したりと。

友達づきあいでも、いろいろと態度を無意識に変えている子は多いと思います。
たとえば、すごくマンガオタクの子が、同じオタク仲間とは専門用語で語りあったり、そういう場所に遊びにいきますが、そうでない子とはそうでない(普通)の会話をしたり普通の遊び(ショッピング)に行ったりします。これを、「本来のわたしはオタクだから!」と言って、オタクじゃない子に、オタクな話をしたって友達は困ってしまいます。その子と仲良く交流したければ、相手に合わせることも必要です。相手に合わせたくなければ、つきあわなければよいだけのことです。(それだけ、友達の幅は狭くなってはしまうので、それでも良いというのであれば、それは良い選択の1つだと思います。)

このように、相手に好意を持っているがための、ちょっとした態度の変化は、逆に人間社会を上手に生きていくためには良いことです。
先生にコビを売れ!というわけではなく、その人と自分が心地よく過ごしたいというプラスの気持ちで生徒が動く分には、本人がそれを無理してやっていなければ、私は逆に、生徒たちを誉めてやりたいくらいです。人間観察が上手ね!と。

やってはいけない計算ノートのやり方③

2009年10月24日 14時42分33秒 | 勉強方法について

今週はコンスタントに200以上のアクセスを頂きました。ありがとうございます。

今回は、やってはいけない計算ノートのやり方第三弾(数学編最終回)です

第三弾は一番よくやってしまう、いけない計算のやり方についてです。

このようなやり方をする子は、平均点前後の点数はとれることはありますが、それ以上成績があがらないことが多く、入試でぜったい点数を取らなければいけない計算問題で計算ミスをして悲劇をおこすケースもあります。

上の画像を参考にしていただけると助かります。

ここでやってはいけないことを羅列すると、

①中学の場合→割り算を見た時に、すぐに割り算のひっ算してしまう。

分数にし、約分をして、ある程度簡単な数字にしてから、割り算のひっ算をした方が計算ミスを防げます。

②計算の途中の場所に、ひっ算のメモを書いてしまう。

ひっ算のメモは、左側の空いている部分に書くようにしましょう。途中で書くと、頭がごちゃごちゃになります。

③ひっ算をするときに、「+、-、×」を省略してしまう。

めんどくさいのはわかりますが、+などの記号を書くことで、今自分は何をすべきかをより自覚できるので、計算ミスが防げます。また、見直しをするときにも、記号が書いてあった方がわかりやすいので良いです。

 

以上のことは、ほんのささいなことですが、気を付けてなおしてみると、計算ミスが防げますので、がんばっていってほしいと思います。

今度は社会のノートの書き方などをいつか更新できたらなぁと思います。


やってはいけない計算ノートのやり方②

2009年10月23日 14時35分56秒 | 勉強方法について

今回は「やってはいけない計算ノートのやり方」第二弾です。

今回のやっていけない計算方法は、「『=』を書かない&計算を書く場所が変」というものです。

第一弾の途中で新たな数字を加えるやり方もいけませんが、今回のようなやり方は最悪に近いやり方です

これではただの数字の羅列で、頭の中がこんがらがってしまいます。

このようなことをする子は、計算を嫌々やっていて、とにかくその場だけ繕おうとしている子が多いです。

つまり、勉強をする気がまったくない子が多いということなのです。

(もちろん全員ではないので、やる気はあってもやり方がわからないだけの子もいますので、個人個人ですが・・)

もし、お子さんでこのような計算方法をしているお子さんがいらっしゃったら、もしかしたら、やる気がないのかも?と考えた方が良いかもしれません。

そのような場合は、無理やり強制するのではなく、その子のやる気をそげているものは何か?やる気を出させるにはどうすればよいか?を考えてあげた方がよいかもしれません。

 


やってはいけない計算ノートのやり方①

2009年10月22日 14時09分28秒 | 勉強方法について

今回は三本つづけて、ダメな計算のやり方についてです。

ダメなやり方の計算をしているかぎり、計算の力はあがりませんし、ミスも多いので、この機会に、正しいやり方でやってみるのも良いかもしれません。

(正しい計算ノートの書き方は、2009年10月21日の記事をご覧ください。)

 

まず、最初は、「「=」という等号を使いながら、新たな数字を加える」パターンです。上の画像でご確認いただけるとわかりやすいと思います。

「=」というのは、前の式と同じものですよ、というのを示すための印なので、途中で新たな数字を加えるのはダメです。

このようにするのは、数字を書くのがめんどう、という気持ちがあるのでしょうが、途中で加える癖をつけてしまったら、加え忘れもありますし、なんといっても等号(=)の意味がないので、頭が混乱してしまいます。

 

なので、絶対に等号【=】を使いながら数字を新たに加えるのではなく、めんどうくさくても前の式の数字をすべてあらかじめ書いていくようにしていきましょう。

慣れてくれば、めんどうくさくもならなくなり、自然に書けるようになってきます。


正しい計算ノートの書き方

2009年10月21日 15時34分09秒 | 勉強方法について

昨日は200以上のアクセスがありました。ありがとうございます。

今回は、中学以降の数学および私立中学入試用算数の計算ノートの取り方についてです。

計算ノートの取り方とは、特別につくるノートという意味ではなくて、計算問題を解くときのノートの正しい使い方という意味です。

暗算をするのが良いとか、ノートは教科書のようにきれいな状態が良いと思いこんで、計算を省略する子がいます。

小2ぐらいまでは、掛け算を暗算でいう練習(ににんがし、とか言わせて覚えさせますよね?)をしたり、はやく計算できる子がかっこよく見えたりします。

たしかに、はやく計算するにこしたことはないし、目でぱっぱとできる方が効率が良いとは思います。

でも、そのように出来るようになるには、大量の計算をこなした努力の結果で得られるもので

「計算式をかかない・暗算できる子=頭がいい子」と思って、

その形だけ真似ても、自分の計算力は上がりません

努力して計算ができるようになったから、その子は頭が良いのです。

たしかに、生まれながらにして計算が得意な子はいます。でも、大半はそのようではないので、努力が必要です。

また、私はかならずしも暗算することが一番良いわけではない!と思います。

要は、「制限時間以内に正しい答えが出せば良い」のです。

ですので、私は、式はしっかり書きますし、暗算はすぐにしないで、ひっ算の式も書きます。

そうするのことで、頭の中がしっかりとまとめられますし、ミスが防げるからです。

 

細かい書き方については、上の画像を参考にしていただければ良いと思います。

 

中学以降の数学(私立中学入試での算数)でのノートの書き方のポイントを挙げておくと、

イコールの位置をそろえる

元の式は必ずノートに写してから計算を始める

むやみに暗算しない。通分のメモ・ひっ算のメモはする。

計算式の一部の数字の計算をする際は、元々の計算式をする場所とは別の場所で計算する。(区切り線をあらかじめ書いておくと、なおGOOD)

ひっ算をするときは、「+」「-」「×」「÷」の記号を省略しない。また、繰り上げの数字も書く。

 

最初は、「そんなめんどいことを・・。」を思われる方もいらっしゃるとは思いますが、計算をしっかりしよう!という気持ちをもってしっかりやれば、できるようになります。

勉強は、こちらが真剣に考えてまじめにやっていれば、効果が表れやすいものです。ですので、がんばっていってほしいと思います。

※別のコラムで、「やっちゃいけない計算ノートの書き方」というのも後日アップ予定です。

 

 

 

 

 


朝日を浴びて元気になろう!

2009年10月14日 12時44分16秒 | 教育について考える
昨日も200以上のアクセスありがとうございます。

今回は、体のことについて。

私は、塾講師&家庭教師なので夜遅くまでの仕事が多いです。
そのため、洗濯やお掃除をしない日の午前中にお昼寝したり、家の中にこもってだらだらしています。こういうときはどれだけ寝ても寝たりないような気もします。

しかし、実家に帰ると、とても規則正しい生活をしている猫ちゃんがいるので、日の出とともに起こされ、午前中は外に出て、猫ちゃんと遊び、日が高くなってきた午後1~3時あたりは家の中に入って、お昼寝をし、涼しくなった夕方に外に出て、夜は10時あたりで就寝、という形をとります。


昼寝の時間数なども短い(1時間ちょっと)ですし、外で走り回ったりしているので体は疲れているはずなのですが、このような生活をしていると、起きているときのだるさもないし、いろいろなものにやる気がおきることが多いのです。


朝日を浴びるのは体に良いことや、適度に体を動かすことは良いことだと聞いたことがあります。

睡眠不足でもないのに、体が妙にダルイときは、午前中に太陽の光をあびて、ウォーキングなどの軽い運動をするとよいかも?と思いました。