社会科塾講師☆ブログ~しゃかりき!~

元社会科塾講師が勉強方法や社会科について
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歴史模擬授業も展開中♪

「自分と他人は違う」を認識すること

2016年01月20日 12時30分02秒 | 同人誌関係
更新に間があいて、すみません。

来週、娘の音楽教室の関係で、エレクトーンを搬入するので、ひたすら、部屋のそうじをしていました。


掃除をしていると、家庭教師時代につくった、手書きのプリントが、わんさか出てきました。

担当していた、ある生徒さんが、私立校の中学、高校の子供だったので、市販の問題集がない場合が多く、その子のためだけに、問題作成もしました。
私立校だと、教科書以外の先生独自の教えるものも多く、とくに、現代文や古文では、教科書にない文章を教えていることもありました。
芥川龍之介の、「羅生門」を教科書で教えたあと、学校の先生は、教科書に載っていない「藪の中」を授業で教えたので、定期テストで出す、と言われたときが、一番、キツかったです。

芥川龍之介、の作品は、すっごく難しいうえに、高校一年に、「藪の中」という、歴史的価値観を知った上での人間の業や醜さをテーマにしたもの、を、一回、学校で授業受けただけで、全員理解できるわけではないし、ましてや、テストで点数とれるわけでなく。


なので、家庭教師として、学校の先生の授業プリントやノートを見て、どんな問題を出しやすいか?を予想し、まったく、参考できる問題集もなく、自分だけで作ったものです。
(「藪の中」なら、入試問題集、過去問を探せば、どこかにあるかもしれませんが、テスト一週間前に、突然、言われ、探すこともできず…。国語だけでなく、リーダー、グラマー、日本史、現代社会、世界史、数学、生物、化学、現代文、古典、漢文、ついでに、テスト直前は、「聖書」まで、教えてたので、現代文だけにかかりきりになれず。でも、いろんな科目を教えられて楽しかった!キリスト教の「聖書」の勉強とか、すっごくワクワクしてやってました。公立高校出身の私としては、新鮮で♪)


最近までは、
「全員が、参考書や問題集をつくるのが好きだし、誰でも作れる」
「どの教科でも、多少、ムラや、得意不得意はあるけど、塾講師や家庭教師なら、教科書と参考書さえ読めば、教えられる」
と、思いこんでました。

でも、最近になって、
「みんなが、そうではない」と気がつきました。

自分が、小さい頃から「境界線パーソナリティ障害」をわずらっていることを最近、気がつきました。
それで、自分の「劣等感」は、障害によるのかも?と。


今までは、
「中学でも、私は学年一位になったことないから、誰よりも、勉強苦手な塾講師。(最高が、学年5位。英語だけは、ほぼ学年1位。)」とか
「みんなは、楽に、5教科オール5とってる。同じ、オール5でも、わたしは、毎日五時間、土日は、八時間、勉強して、やっととれる」
「勉強をしない、とか、テストで点数とってない人は、勉強は、本当は私よりもできるのに、他に、違う能力があるから、あえて、していない」
と、本気で思ってました。


塾講師時代に、同僚に、
「セザールさんは、勉強好きですよね」
「なんで、こんなに、短時間で、問題作れちゃうんですか?」
「どの教科も、教えるとか、すごいね」
とか、色々言われたんですが、当時は「???」でした。


「みんな、私よりできるのに、なんで私をほめるんだろう?あ、そうか、今、辞められると、後任の人を探す時間がないほど忙しいから、私が辞めないよう、わざと、ほめているんだ」
と、本気で思ってました。


普通なら、そういう私の考えって、「実はそう思っているふりして、自分は頭いい、と自慢してるんでしょ」と思われるかもしれません。
でも、違うんです、本気なんです。

それが、障害なんです。
境界線パーソナリティ障害の、不必要なほどの劣等感。


今は、その考えが、障害によるもの、と認識したので、
「みんなが、勉強好きなわけではない」
「一番勉強ができるわけではないし、トップレベルの学力はないけど、平均以上の学力はある。少なくとも、偏差値55~60くらいの大学は狙えるレベルの学力はある。」

とは、認識するようにはなりました。
「勉強ができる」ことを、自分の武器にしよう、と、決心しました。
他の人をバカにする、という意味でなく、自分の特徴ととらえる、という意味で。

料理とか裁縫とかは、どんなに努力しても、うまくいかない自分がいる。
でも、「勉強」と「絵」だけは、努力するだけ能力があがっていく実感があります。もう、40歳にも近づいてきていても、成長しているのが自分でもわかります。

なので、やはり、勉強関係の漫画を描く、同人活動は続けたい、と思います。
続けないかぎり、上手くはならないから。

3月の「コミックライブin名古屋」と、4月の「名古屋コミティア」には、申し込み完了しました。
抽選に外れなければ、出られると思います。

「コミックライブin名古屋」の方は、「れきカワ(歴史を可愛く!)」をテーマにした、グッズ(シールやポストカード)などを中心に出します。「名古屋コミティア」の方は従来通り、育児&歴史まんが、中心です♪


ではでは、これからもよろしくお願いいたします。

ブラック塾業界シリーズ10 コマ給の落とし穴&最後に

2016年01月08日 09時41分28秒 | 塾について
毎日、たくさんのアクセスをありがとうございます。


ブラック塾業界シリーズ10です。

今回をもって、このシリーズは、終了です。
長らくありがとうございました。


前回、塾長との対立とむなしさ、「この塾長から学べるものはない」で、塾を辞めたお話をしました。


今回は、その塾の勤務条件についてお話します。


正社員として進学塾に勤めているときは、とんでもない量の時間外勤務(無料奉仕)で大変でしたが、時間給だったので、とりあえず、出勤さえすれば、交通費も書類上の勤務時間八時間分給料の給料はもらえました。


でも、最後にバイトとして勤めていた学習塾はどうか?というと、時間給でなくコマ給でした。つまり、一つの授業でその分の給料をもらう、形。
そのため、授業さえすれば、ぱっと報告書書いて帰れる、という利点はありますが、そこには大きな落とし穴が。
その塾が、常時10人以上の集団指導塾だったら、別にコマ給でも良いかもしれません。


でも、私の授業は、集団指導のクラスもあれば、個人指導のクラスもあるんです。
個人指導は、担当生徒さんが決まっていて、毎回担当生徒が違う、ということがないのは、わたしも気に入ってました。

しかし、塾長が私に任せてくれた個人指導の生徒さんは、私が担当する以前から、塾を休みがちの生徒さんがほとんど。

しかも、その日の授業が、その休みがちの生徒さんだけの授業のみであるうえ、毎回、授業時間になってもこないので、電話をかけると、気分によって、その生徒さんが来てくれたり、そうでなかったり。

私自身の努力が足りない、といえば、足りないとも言えますが、実際に働いてみると、努力だけでは、どうにもならないことを実感することもたくさんあります。



それで、もし、授業が突然休みになると、授業はしていないことで、コマ給は支払われません。もちろん、交通費も。


結局、一週間のうち、3日、その授業に行っても、支払われるのは、集団指導があった1日のみ、とか、でした。

毎回、「今回も、お金がもらえるかわからないために塾に行って、帰るだけ?」と思いながら、行くむなしさ。
また、別に家庭教師もしていて、その生徒さんが、この日に特別授業をしてほしい、と頼んでくれても、その塾のために断るんです。
お金にならないかもしれない塾のために、お金をもらえる機会を断る。

なにか、理不尽!と感じました。

確かに、お金のためだけに働いているわけじゃない。

でも、何千人の生徒さんを指導し、入試知識もかなり苦労して手に入れて、問題集もつくれるレベルの構成力を持っていて、それで、お金を稼げるかもしれないのに、ただただ、塾長の低い評価で、ほぼお金ナシの勤務は、努力する楽しみがなくなります。



それで、一度、「休んだとしても、突然の休みだったら、私達の給料は払えませんか?全額でなくてもかまわないので。」と言ったら、「いや、昔、授業をした、と偽って、お金をもらっていた人がいたので。」と塾長は返答。

「私が、そういう不正をする人に見えますか?」と聞いたら、「そうは思いませんが、昔…」と、またいつもの堂々巡り。
「塾長は、たった一人の不正をはたらいた人にばかりとらわれて、ほかの大勢のまじめな人を台無しにシているんですよ。」と言っても、「でも、昔…」と、また同じ事しか言わず。  

色々話し合った結果、生徒さん宅からの事前連絡ナシの突然のお休みになった場合、コマ給はナシですが、超少額の手当て金は出ることになりました。

 
この塾長は、前回お話した保護者さんとのお話同様、他人に一度も心を開いたことがなく、他人が怖くてしょうがない人なんだな、と思います。
それで、一度でも、自分に怖い思いをさせた相手、や、なにか、トラブルをおこした相手がいたら、他の人もみんなそうではないか?とこわくなっちゃうんでしょうね。 
確かに一定数、そういう相手はいます。
でも、大半は、特に、大人なら、そこまで相手を困らせないドライなお付き合いはできる人たちです。
そのような人たちと仲良くするにつれて、だんだんと、お互いの心を開くことになるのだから。
今回の塾長だけでなく、私が今まで出会ってきた三人の塾長は、みんな、「他人が怖くてしょうがない人」だと思います。
そのときの対処法が、数学至上主義上司は、年下にはに圧力を加え、上の人にはひたすら従うようになり、ナルシスト上司は言い訳をして常に自分を守り、今回の塾長は怖い相手の意見ばかりに従う、という態度になってしまったのでしょう。


根本にあるのは、みんな同じ、「他人への不信感、恐怖感」。

彼らは、一度も「無条件に自分を愛してもらった経験がない人」なのでは?もしくは、「たとえ愛してもらっても他人の愛情を感じ取れないタイプ、」のどちらかではないか?と思います。
親に愛してもらえると良いですが、そうでなくても、友達でも、先生でも、上司でも先輩でも後輩でも、恋人でも、ペットでも、誰でもいいから、「この人は、どんな状態の自分でも愛してくれる」と一瞬で感じられたら、人は人を信じることができます。


これって、とても難しいことです。
私も、娘を無条件で愛しているのは間違いないんですが、それをうまく娘に感じ取ってもらえているか?は、甚だ謎です。
でも、だからって、諦めたりしず、常にそれは心がけてがんばりたいなぁ、と思います。
娘が、「お母さんに愛してもらえるために、勉強がんばらなくちゃ」と、勉強を愛してもらう手段でなく、勉強そのものを楽しんでもらえる、そういう教育をしたいです。

もし、塾をひらいたときには、生徒さんにも、「この先生は、どんな自分でも存在を認めてくれる」、そういう安心感を感じてもらえるような先生になるようがんばりたいです。


ではでは、10回にわたり、ご覧頂き、ありがとうございました。



今回をもって、こちらのシリーズは終了させていただきます。


しばらくは、同人活動を再開するにあたり、途中経過を報告したり、単発的に、教育、受験についての記事を書きたいと思います。

ではでは、これからもよろしくお願いいたします。





ブラック塾業界9 新型インフルエンザ対策対立事件

2016年01月07日 19時10分44秒 | 塾について
前回の続きで、ブラック塾業界シリーズ。


前回は、バイトで入った学習塾の塾長に対して、なんとなく、「入試の知識がないのでは?」と思う感じがしたお話をしました。

そして、今回は、その塾長の態度にブチキレて、塾をやめるまでの経緯を話したいと思います。


そこのバイトを始めたときは、そこの塾での空白三年間があったので、あまり仕事がもらえなくても、平気だったのですが、二年しても、ほとんど、授業をさせてもらえなかったので抗議。
そして、返ってきた回答が、「いやー、学生のときから知っているから、まだまだだと思って」とのこと。

私が、「三年間の、私の正社員で働いていたキャリアを全く無視するんですね。それに、それでは、一生、昔の私を知っているあなたは、私を評価しないんですね。」と言って、怒りました。


さらに、当時、新型インフルエンザがはやったころで、流行りだしたころ、には、まったく対処らしいことをしてなかった塾長が、突然、「マスク、マスクをしないと!マスクー!!!」と言い出し、生徒さん、講師全員に、徹底したマスク着装を義務づけしました。
そして、少しでも生徒さんが咳をしようものなら、「新型インフルエンザかもしれない!」と、生徒さんを病原菌扱いし始めたのです。

私や母が、「感染予防は大切ですが、新型インフルエンザを怖がるあまり、生徒さんを病原菌扱いしてます。それは、迫害につながります。もう、新型インフルエンザでの死者数は多くないのはわかったんだから、普通のインフルエンザと同じくらいのつもりで接しましょう。先生が一番やっていけないのは、生徒さんを不安に陥れることです!迫害やイジメを助長することです!」といくら言っても、「せめて、うちのところだけでも、新型インフルエンザが来ないようにしなければ!」と必死な塾長。
「拡大感染をさせないようにするのは大切です。でも、塾長は、マスクにだけに執着しすぎです!!
よく睡眠をとる、とか、手洗い・うがい、は全然気にしないのに。(消毒液を手に、は、やってましたが…。マスクほどではなかった。)
マスクだけでは、感染は完全に防げません」と。

でも、塾長は、「それでも、マスクをして、少しでも感染を防がないと…」の一点張り。

新型インフルエンザが始まったころなら、わからなくもないです。どんな症状なのか?致死率は高いのか?などがわからないのだから。


でも、新型インフルエンザの拡大がおさまりかけたころに、突然、塾長は「マスクマスク!!」と言い出し、必要以上に怖がるようになりました。
感染を予防することは大切です。でも、感染を完全に防ぎきることは不可能で、常に怯えて暮らすのは、大変なものです。まして、リーダーである塾長が怯えたら、生徒さんにそれが伝わり、パニックになります。
そこを理解してないな、と感じました。

しかも、予想ですが、塾長が、突然、新型インフルエンザ対策にこだわりだしたのは、あるお客様(生徒さんの保護者の方)が、「こちらの塾では、新型インフルエンザ対策はしないのですか?他の塾ではしてるのに…」と言ったから、だろうと思います。

塾長が頑なにこだわるときは、たいがい、保護者の方、しかも、特定の保護者の方が、何か、ご要望を出された時です。



私のことは、一生評価しない塾長の下で働くのは、むなしい、と感じ始めたときに、この新型インフルエンザ事件。

塾長本人の信念による強情さ、だったら、まだしも、部下の意見はいつもガン無視で、特定の保護者さんの意見だけに左右されまくる塾長なんて、嫌だ!と。
保護者さんのご意見は大切です。でも、その保護者さんの意見が、塾全体に良いか悪いか?は、時と場合によっては違います。
しかも、塾長は、その保護者さんの意見が正しいと思うから実行するのではなく、その保護者さんが怖いから動いているのが丸見えだから。

もう、これでは、塾長の塾ではなく、その一人の保護者さんのための塾になってしまってます。

もう、そのように、いつ、塾長がその一人の保護者の方の意見で、強行手段を始めるか?わからない状況なうえに、私がどれだけがんばろうが、意味のないことだな、と感じたので、今、受け持っている生徒さんが入試を終えたら辞める事を決意しました。
それに、前の塾のナルシスト上司以上に、この塾長は、新型インフルエンザ事件以降、私を怖がるようになり、話すときに手が震えたり、私と二人きりだと、そそくさ、と帰ってしまうようになってしまったので、その塾長の精神的な意味でも、私はいないほうがよいかな?と。

いやー、普通は私は優しいのですが、年上とか上司とか、普通なら引き下がる相手でも、自分が正しいと思ったときは、どんなにおどされても、頑としてひきさがらないので。


その塾をやめてからは、二回も流産したあとだったので、本格的に、子供をつくることに重きをおくため、当時、担当していた家庭教師での生徒さんだけのお仕事だけにしました。  


そして、その生徒さんが受験を終え、私も、娘の育児で大変になってきたので、それ以後は、仕事をストップしております。


キャリア的には、時間的には10年ほどしか塾講師をしてませんので、微妙ラインですが、三人のそれぞれの上司と毎回対立してしまううえに、自分はかなり癖のある先生だな、と感じているので、今度、塾講師を再開することがあれば、もう、塾を開くしかないかな?とは思います。かなりのブランクがあるので心配ですが、そのブランクを埋める努力をがんばりたいなぁ、と思うこのごろです。



今回は以上です。
私が最後に勤めた塾では、塾長との対立を中心に描きましたが、次回は、その塾での勤務条件や賃金についてお話したいな、と思います。

「ブラック」塾業界8  入試知識がない?塾長

2016年01月06日 10時05分21秒 | 塾について
毎日、たくさんのアクセスをありがとうございます。


前回の続きで、ブラック塾業界シリーズ。

前回は、進学塾と学習塾の違いをお話しました。
今回は、正社員で働いた進学塾をやめて、学習塾でバイトを始めた私の話をしたいと思います。



その塾は、地域密着型の個人塾で、塾長以外は、みんな、バイトでした。
私のような、他の塾からの転職(バイトとしてですが)した人もいれば、学生バイト、もいたり。

実は、私はその塾で、大学時代、バイトをしてて、私が就職したあと、私の後任で、実母がバイトに入り、その実母の口利きで、バイトとして出戻りしてきた、という経緯がありました。


なので、実母と同じバイト先になり、実は不安でしたが、実際働いてみると、そうではありませんでした。
お互いの才能を認め、一番、やりやすい同僚という感じで。
実母は、情報分析が得意、で、私は、その分析をもとに文書や表をつくるのが得意です。
それで、いままで、その塾には、高校の学力偏差値がひとめでわかる資料がなかったので、私と母でつくったりしました。
内申点をもとに、公立と私立を一気に表にしたうえに、公立は、一群、二群、Aグループ、Bグループ(愛知県の公立入試制度)に分けて書いたので、どのように、志望校設定をしたらよいのか?ひとめでわかるようになってました。

先生用には、公立高校なら、内申重視、当日点重視なのか、内申&当日点のどちらも重視なし、なのか?もわかるようにしていました。


実母は、すごく私を頼りにしてくれ、高校入試においては実母の方がキャリアは上なんですが、私立中学入試においては、私のほうが詳しいので、そちらの仕事は私が中心となって動きました。


このように、実母とは、戦友として、お互いの力を発揮して充実した仕事をできましたが、いかんせん、塾長との間でトラブルがおき、私はそれで、塾をやめました。


辞めた理由は、ひとえにいってしまえば、「この人から、学べるものはない!」と思ったからです。


塾長は、英語専門で生きてきた人でした。そのため、おそらく、日本の大学入試を経験してないのでは?と疑ってしまうレベルの、入試知識でした。
「センター試験なんて簡単」と言うのです。
「でも、あなたの得意分野の英語だけ、センター試験の過去問解いたんですよね?普通、センターは、センター利用の私立でも、三教科はうけますよ。国公立なら、文系、理系、の科目、どちらも解きますよ。自分の苦手な教科も得意な教科もやらなきゃいけないので、ひとえにセンター簡単とは言えません」と返答しても、「でも英語は簡単よ」としか塾長から返ってこず、「いや、それはあなたの得意分野だから…」と、話が堂々巡りするばかり。




また、高校入試直前に、その塾長は、生徒さんに英語の授業で、教科書の本文を覚えさせてました。
私や母が、「英語の入試問題は、初見の英文を読むんだから、実際の過去問を解かせ、初見の英文を読みながら、どう正解をだすか?を教えてあげないと!」と言っても、「すべての単語を覚えれば大丈夫よ」としか言わず。
「いや、私立高校入試は、教科書外の単語もたくさん出ますけど。」と私たちがいくら言っても、「でも、教科書は大切よ」と、私たちの言葉を聞いたのかわからない返答。



また、私立中学受験についての知識も皆無で、小6になってから、突然、「私立中学受験したい」という生徒さんを入塾させたり。
私が、「私立中学入試は、特殊な学習が必要で、最低小5の春からでないと、間に合わないです!」と言ったら、「小5のときに一度断ったんです。でも、どうしても、と言われて。」と。
そして、私が詳しいから、カリキュラム設定とか頼んできて…。
しかも、なぜか、そのやりとりを、私がフランスに新婚旅行行っているときに。
事前に、この日からこの日はフランスなので、連絡できません、と伝えてあるのに、平気でメールしてきて。
おかげで、そのときの通信代はすごいことになるし。
何度も、「今は、フランスにいて、時差もあるから、帰ってからにしてください」とメールしても、ガン無視して、連絡してくるし…。
おかげで、頭の中で時差計算しながら、メールしましたよ。たとえ、私が真夜中にメールを受けても、相手には夜中にメールしないように、と。まあ、時差計算は、社会科講師にはお手のものですから(笑)。



でも、まあ、その程度なら、「世間知らず」とか「お互いの価値観の違い」などですみましたが、どうしても許せない出来事がおきました。

それはまた次回に。

「ブラック」塾業界7  進学塾と学習塾の違い

2016年01月05日 17時31分09秒 | 塾について
前回の続きで、「ブラック」塾業界のお話。


今までは、正社員として働いていた進学塾でのお話でした。
今回からは、その進学塾をやめて、バイトとして働いた学習塾、のお話です。

 
ひとえに、塾、と言っても、進学塾と学習塾では大きな違いがあり、生徒さんの傾向も違うのです。

進学塾の多くは、集団指導が中心で、受験を目的とした指導になります。そのため、ふだんの学校のテストに対する授業はしません。定期テスト対策をする進学塾もありますが、たいがいは、質疑応答を中心とし、1から10 まで手取り足取り教えてくれるわけではありません。
そして、入塾試験もあります。
目安としては、中学生なら、内申が、オール3以上の学力レベル、塾によっては、オール4以上になります。

そのため、塾講師としては、生徒さんは、ある程度、自分で学習する力はある、という前提で指導します。
宿題をしてこない子に対して、怒ったりはするものの、ほぼ自己責任として、それ以上のフォローをしないことが多いです。

また、地域密着型でなく、複数の学区から生徒さんが集まる形が多いので、保護者の方がある程度、収入があり、何かあるときは子供さんを送り迎えできる家族がいることを前提として、講座を設定してきますので、夏期講習や冬期講習では、莫大な数の講座を提示することもあります。テキスト代も膨大だったり。

テキストが多いのは、第一は、たくさん問題を解いて、学力を身につけてもらいたい、が目的ですが、もう一つ目的があります。

それは、入試後の「ズバリ的中!」を広告として出せるように、です。
あらゆる種類のテキストを生徒さんにやらせていれば、どこかは入試に出ますから。当の生徒さんは覚えてなくても、テキスト、という証拠はありますから。


…と、ここまで書くと、「進学塾ってあくどい!なんで、こんなところに、みんな、通うんだ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

でも、「先生に必要以上に干渉されたくないタイプの子」や、「情報がほしいタイプの子」、「学校での自分を知らない生徒さんが多い塾のほうが落ち着くタイプの子」には、進学塾のほうがよいのです。

多くの進学塾は、大手企業なので、日本中やその地域中の入試情報を手に入れているため、やはり、進学塾の情報は膨大ですので。




 
では、学習塾とはどういうところなんでしょうか?

学習塾は、主に、学校の定期テストでの学力向上も目的とするものがほとんど、です。
そのため、地域密着型も多く、また、先生も、進学塾と違い、すぐに辞める人も少ないので、先生との相性があえば、生徒さんには、勉強だけでなく心のオアシスになるものです。

ただ、先生によっては、まったくの受験のことを知らずに指導していたり、学生バイトさんが多いので、まだ様々な生徒さんがいることを把握しないままの指導をしてしまったり、も。
また、自分の専門教科外の指導もするため、先生によっては、あやしい指導をしたりも…。
なので、学習塾は、進学塾と違い、その塾によって、かなり特色や得意分野が違ってきます。


病院でたとえると、進学塾が総合病院、で、学習塾が地域の病院、という感じですかね?


…と前置きがながくなってしまいましたので、今回はここで終了。

進学塾も学習塾も、それぞれ良い点、悪い点があり、どちらがよいか?は、生徒さん次第です。
また、進学塾では良い先生が、学習塾では良いわけでもなく、先生も、それぞれの性格や得意分野で、どちらのほうが合うか?は決まります。


次回は、私が働いていた学習塾についてお話しますね。

「ブラック」塾業界6 仕事のしないナルシスト上司

2016年01月04日 12時37分26秒 | 塾について
ながらく更新がとまっていた、ブラック塾業界、のお話を再開したいなぁ、 と思います。


前回までは、数学至上主義上司の配下での校舎での、お話をしました。
今回からは、次の配属先の校舎でのお話をしたいと思います。


三年目の校舎の上司は、英語&国語の先生でした。
そのため、「社会なんか…」とは、馬鹿にしませんでした。


でも、その上司は、一言で言ってしまえば、「自信のない、小心者のナルシルト」な男性でした。
そのため、失敗が怖くてしょうがないため、逃げまくるくせに、それを隠すために、なんとかかっこいい理由をつけては、他の人に仕事を押し付け、自分は、瞑想中と称して、ずっと、机にかっこつけて座っている人でした。

数学至上主義上司と、全然仕事のできない先輩の下で二年間働いていたため、塾長の仕事以外は、たいがいの仕事はできた私は、机でぼーっとしている上司を無視して、他の人と力を合わせて、塾長じゃないとできない仕事以外のほとんどの仕事をこなしていました。
また、パソコン入力が異様に早いようで、IT部門の方にほめられたり、して、今までは、けなされていたことから一転して、色々とほめられるようになり、かなり、戸惑いました。


今までなら、数学至上主義上司は、「パソコン入力が早いとほめられたからって、いい気になったら、そこで成長はとまるから、自分はダメな人間だと思わないとだめだぞ!」と言われたでしょうね。
常にダメダメ言われ、ときたま、他の人にほめられても、それもダメダメ、と言われちゃ、人生まったく楽しくない、と、私は思います。数学至上主義上司は、その、つまんない人生を貫けばいいけれど、私を、その人生に巻き込むのはやめてほしい、と、今になって思います。


今回の上司は、ほめてはくれるし、他の人にほめられても、何も言わないし、気楽なものでした。
ただ、彼は、部下をほめる自分に酔っていただけで、正当に私を評価しているわけではないんだな、と、3ヶ月くらいで気がつきました。
後、本当に仕事しない!
仕事しないんです。

だから、いつも、時間がない!

それに、むかつきはしてましたが、私自身は、あの数学至上主義上司よりはマシとは思ってました。



そして、なによりもうれしかったのは、生徒さんたち。

私の「理解に重きを置く、社会科の授業」を歓迎してくれたこと。
この校舎の前の社会の先生が、説明下手の先生だったらしく、「わかりづらい」とよくクレームが入ったそうです。
でも、私の授業は、生徒さんたちにとって、「自分たちが求めていた授業!」だったらしく、一切、社会に関してはクレームがこなく、自家製のプリントを渡したら、皆に喜ばれて、と、とても幸せな一年でした。


生徒さんには慕われ、自分が正しいと思う仕事をでき、この一年は、塾講師をしていた中で一番充実した一年でした。


ただ、すべてが、順風満帆ではなかったですが。

生徒さんの受験不合格の責任を、上司が「セザールさんのせいで、あの子は落ちた」とか責任逃れをするから、さすがに、ブチキレした私は、その上司に本気で怒ったら、その上司は、私が怖くなって、わたしの顔色を伺うようになってしまいました。
ちょっと、その上司に恐怖を押しつけすぎた、と反省。
でも、私ごときに怖がる男性って…。今まで、年下の女性、ましてや、部下に、反乱をおこされたこと、ないのかねぇ。

その上司は、自分を良く見せたいために、生徒さんに私の悪口を言ったりしてましたが、生徒さんたちの方が大人だったみたいで、「あの先生は、でたらめばっか言ってる」と思ってたみたいです。全く他人の悪口を言わず、どんな生徒さんでも、怒ってもバカにはしない私のほうを、信じてくれる生徒さんも多く、助かりました。本当にありがとう!!



前の校舎の数学至上主義上司は、仕事のできる人ではありましたが、部下の能力を殺す、闇上司だった、と思います。

この後者の塾講師は、仕事はしないし、常に逃げ腰ではありましたが、愛嬌はあるし、部下の能力を伸ばしはできないけど、潰すこともしないので、私としては、その上司と、もう一回仕事をしたい、とは思いませんが、数学至上主義上司のように、今でも「憎む」ことはありません。上司でなく、友達、として出会っていたら、それなりに仲良くできたかな?と。


三年目でその塾をやめることは決めていたので、その校舎を最後に私は辞めました。

辞めることを告げたら、何人かの生徒さんが泣き出してしまい、びっくりしました。
泣いた生徒さんは、皆、他の先生からは馬鹿にされるタイプの生徒さんでした。
「先生だけが、先生だけが、僕をちゃんと評価してくれた!」と言ってくれた生徒さんも。
その生徒さんたちと別れるのは、本当に辛かったです。

でも、私は、子供がほしくなって、子供がほしいなら、その塾にいたら、無理、ということはわかっていた。
そして、少し、休みたかった。先の二年間は、本当に辛かったから。


それで、その塾はやめました。


今でも、最後のこの校舎での生徒さんは、夢に出てくるほど。みんな、元気かな?
もう、みんな、成人しているので、大きくなっているんでしょうね。
もしかしたら、子供がいてもおかしくない年齢の子もいるので、知らぬ間に、児童館で会っていたりして(笑)。


今回は以上です。

次回からは、次の就職先(バイト)である、学習塾のお話をしたいと思います。

あけましておめでとうございます!

2016年01月03日 18時09分43秒 | 同人誌関係
あけましておめでとうございます!

新年のあいさつ、が、遅くなってしまい、失礼いたしました。


年末は、親子で風邪をひいて、どうなることかとヒヤヒヤしましたが、何とか正月には治って、無事、新年を迎えることができました。

お正月の実家でのあいさつ&お食事会は、娘がなんどか、爆発(大泣き)しそうなときがありましたが、なんとか、回避できました。
本人もがんばったので、昨日は、ずっと本人が行きたい!と言っていた、大きいお風呂(スーパー銭湯)に連れて行きました♪
10月から、ほぼ、風邪をひいていたから、連れて行ってあげられなかったんですよね。


今年は、本格的に同人活動再開しますので、また、よろしくお願いいたします。

同人活動の方向性も決まりました!!

「歴史をポップに!受験を楽しく!」&「育児をワクワクに!」をテーマにした、グッズ、まんが、を出すサークル活動をすることにしました。

今までも、歴史や受験勉強をテーマにした作品作りをしていましたが、いつも、「専門家の方に怒られないように」とビクビクしながら、作ってました。
でも、それじゃあ、楽しくないんですよね。

間違えないように努力することは必要です。
でも、もし、専門家の方に、これは専門書なんですよ、と言ってしまえば、かなりの問題ですが、「これは、歴史の勉強の入り口や別口、のための作品なんですよ」とお話すればよい作品にするとよいかな?と思いまして。

なので、歴史の服装も、「なんとなく、この時代っぽいイラストを集めたイラスト集」とか、「歴史は詳しくないけど好きで、グッズとかで、歴史モチーフのものがほしい方向けのグッズ」などを作りたいなぁ、と。

マンガ(歴史&育児まんが)は、今まで出していた作品の続きをそのまま、描くつもりです♪



作品完成したら、そのつど、ブログやTwitterに写真をアップしたいなぁ、と思います。



上の写真は、その試作品&デザイン、です。(お菓子の粘土は、ほかの方の作品です)

歴史コステュームをモチーフにした、動物イラストをたくさん描いて、それでバッグやシールを作りたいなぁ、と。



ではでは、これからもよろしくお願いいたします♪