社会科塾講師☆ブログ~しゃかりき!~

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ASDの子が癇癪をおこす理由と、癇癪を減らす対策について

2025年04月07日 20時53分00秒 | 先生としての姿勢・やり方・豆知識
みなさま、本日もありがとうございます。

今回は「ASDの子が癇癪をおこす理由」と
前回までにアップしていたシリーズ
ASDの子が癇癪おこさず、楽しく絵が描ける方法が
なぜ、声掛けなどのハウツー本でなく、
絵についての知識の説明のみなのか?
についての話をしたいと思います。










ただ、その前置きのお話を先に話したいと
思います。




1 データ分析とその後の対策

最近は子供に
全教科教える日々が続いています。


ひさびさに数学をやると、
ヒストグラム、相対度数などの分野は
新しく入った分野なんだな(昔から書かれていたけれど、最近、重要視されてきた)、と思いました。

自分が生徒だったときに二進法の分野は
習ったけれど、自分が塾講師になったときは
削られてて、など、数学の内容も時期によって変わってるな、としみじみ?思うことはあります。社会科ほどの大きな変化ではありませんが。


今回、ヒストグラムなどを教えてて
思ったのですが、

入試やテスト対策を指導する講師や先生には


データ読み取り

そしてそれに伴う
データ分析」が、できる力と、

その分析から、
具体的にどう対策していけば
良いのか?を考えて実行できる力


が必要だと改めて思いました。



私自身が中学生だったとき
学校のテスト結果や模試の結果が出た時
母が、「このデータはこう読み解くんだよ」と毎回教えてくれたので、
平均点、偏差値、合格判定、などは
毎回、データ分析だけに留め、
そこで次回にすべきことのみを考え、
それを実行にうつし、その実行から得られる
対価交換の結果を手に入れられたか?
だけに専念していました。


その経験から
「受験対策って面白い!」と
思ったことから
結果的に塾講師になりました。




2 私が癇癪をおこしていた理由

私は昔から精神的に不安定で
よく癇癪をおこしていました。

小学生のころまでは
あらゆることがわけがわからなく
ふとしたきっかけで、癇癪を
おこし、自分でも癇癪をとめたくても
止められなくて、とても苦しかったです。
とくに幼稚園や、小5でいじめられて以降。


今だと、ASDゆえんの癇癪であるのは
わかるので、対処方法がわかり、
よほどのことでないと癇癪はおきません。

でも、当時は、ASDという概念もなく
心療内科という世界も浸透してない時代。
どうしようもなかったといえば
どうしようもありませんでした。


私の場合の癇癪は 
不安感ベースのパニック
我慢の限界の頂点に達するとおきます。


パニックがおこりやすい要因は
例えば、
ダブルバインドの命令を出される状態

指示があいまいすぎて、どうしていいか
わからなくて困っているが、怒られる&馬鹿にされる&何かを禁止される(とりあげられる)未来が予測される状態
だったりします。

(ダブルバインドの命令とは、
2つの、同時に実現不可能な
矛盾した命令のこと。
たとえば、Aさんに「全部、おまえが自分で考えてやれ!」と指示を出されたので、
自分で考えてやったら
何か失敗した時、
同じAさんから
なぜ、私に聞かなかった?
毎回、きちんと私に聞け!」と命令すること、など。)

因果関係がはっきりして怒られるのなら
それはパニックになりません。
例えば、「やってはいけない」
と言われたことで、
それを自分でも「やってはいけない」
とわかっていてしてしまった、
ときなどは
猛烈に反省することのみ。
おのれの不甲斐なさに怒りをおぼえ
反省して泣くことはありますが、
ただ涙を流すのみ。

癇癪おこして、自分を殴りながら
地響きするのよな泣き叫びを
することはありません。



つまり、私の癇癪がおこる条件は
他人からの指示」が
矛盾していて、かつ不明瞭
ということがいえます。





3 癇癪をおさえる方法

「他人からの指示」そのものは
なくせるものではないし
時には必要なものです。


しかし、「他人の不明瞭な指示」を
自分で対処することができます。


自分が相手に指示を出す時は
なるべく「不明瞭」にしない、
態度や言動は一貫性をもたせるように
しています。
例えば、「静かにしなさい」ではなく
「口を閉じなさい」
「何も声を出さず、前を見なさい」など、
相手がすべきこと(してほしいこと)
を明確化するなど。

テスト対策でも
「いい点とりなさい」とか
「結果を出しなさい」などの
数値があいまいな目標ではなく

「平均点より+10点以上を目指そう」とか
「偏差値55オーバーを目指そう」
「◯◯高校合格目指すなら、全教科、
各偏差値60オーバーを!」とか
そういう風に、相手がテスト返却&成績されたときに、すぐにわかる目標を話しています。(相手の学力次第で数値は変わる)


先述したように、

自分が指示を受ける側の時は
相手の指示が明確な場合なら
素直に従えるんですが
相手の指示が不明瞭の場合
従いたいけれど、どう従えば良いか
わからないです。
そのため、小さい頃はよく
パニック→癇癪をひきおこしていました。

しかし、中学生のときに


平均点と偏差値の違い

平均点や偏差値は母体によって変動する

私立の学校の一般受験の合格基準は
五教科合計点数が高い順から(高校によって合格判定基準は異なる)、


などを知り、

学校の先生が言う
あいまいな学習アドバイスで
精神的にパニックにならないようきし、
テストの結果や塾の模試の結果の数値を
自分で分析するようになってから
かなり癇癪は減りました。

学校の先生には
まじめに授業をうけて、
クラス内で上位の順位をとって
内申点相応の高校を受験すると
提示しておけば
それ以上は先生は何も言わない
ということは中3の時点でわかったので

中3からは、
他人への恐怖が減り
癇癪が格段に減りました。


知識を得て、
自分でデータを分析、
そして、
自分で自分に具体的で明確な指示を出す、
そういう生き方をするようにしたら
かなり生き方が楽になりました。

他人の顔色を伺い、ビクビクし、
それでいて、突然、相手からしたら
発狂したように泣き叫ぶ(癇癪)、
相手がドン引きしているのがわかる、
相手に迷惑をかけているのがわかるのに
止められない、すぐに止めるには自分で自分を殴ったりして止めるしかなくて
でもそれが痛くて辛くて、
そんな毎日から抜け出ることができた
最初のきっかけは

私には受験勉強でした。

知識吸収し、それで、
より正確なデータ分析ができること

それが受験勉強でできるのが
とても楽しくて安心感を得られたのです。



4 強迫性障害になったきっかけ

癇癪は定期的にはおきましたが、
中学3年生から塾講師をしている間は
比較的精神が安定した私でした。


しかし、何度も流産し、
しかも、定期テスト対策授業時に
流産して、何日か休まなきゃいけなくなった、というのを繰り返すうちに、
塾講師をしているかぎり、子供を産めない、と思い、塾講師をやめました。
しかし、その後、子供がうまれ、
その後、復帰しようと思ったけれど
あらゆる諸事情で
復帰できないまま、今に至ります。

何回もの流産経験と子育てでの違和感から
子供が2歳のとき、私は強迫性障害を
発症しました。
そこからは強迫性障害との
長いつきあいです。

今では、軽症にはなってきましたが
まったくなくなったわけではありません。

ただ、強迫性障害が激減するきっかけと
なったのは、
マンガ作成と子供へのテスト対策勉強でした。


マンガ作成に関しては
小5のときにいじめられ
小6のときに絵の盗作冤罪を先生に
かけられて、自分だけ絵を描くのを先生に
禁止されたことがトラウマで
マンガをずっと描きたくても描けなかった
うっぷんをはらすために始めました。
今でもマンガ作成は大切な趣味です。

テスト対策は、抜群に、強迫性障害の軽減につながりました。


やはり、データ分析と対策、そしてその対策の等価交換的な結果、を出すのが楽しい。


テスト対策の時期が過ぎると、
強迫性障害の強迫観念がポッと出る
ことがあるのが最近わかったきました。

そこで、ローリスクで
代替的なこと(同じような楽しみを与えてくれる行為)はないか?と探していたら 
あったんですね。

それが、RPGゲームをすること。


RPGって、自分でデータ分析して、
それでコツコツとキャラクターたちを
育てて、戦いに勝利する楽しさが
受験勉強、受験対策、に似てるんです。

常に、頭の中で、データ分析してないと
強迫観念が出る、というのがわかってきた
ので、空いている時間は
テスト勉強対策するか
余暇はゲームするか、
を常にするようにしました。


そうしたら、強迫性障害の強迫観念が出ることが少なくなりました。


私にとっての
ASDの癇癪、二次障害で生じた強迫性障害、
の大きな要因は、
「あいまいな指示」への「恐怖」が
ひきおこしていた、と私は思います。


5 「ASDの癇癪をおこさず〜」シリーズアップの理由

ひとえにASDといっても
どのような理由で癇癪おこすのか?
も人によって違いますし、
癇癪をおこす人もいればおこさない人も
います。

あくまで、私の場合は、の話ですが

私と同じような理由(あいまいな指示で不安感が積み重なって、最終的に、他人からしたら、ささいなことで感情が爆発する)で癇癪をおこしてつらい思いをする人の助けになれば、という気持ちから、
先週は、かつてつくった「ASDの子が癇癪おこなさい方法」シリーズをアップしました。


ASDの癇癪は
「泣けば、やりたくないことから
逃れられる」
「泣けば、自分のワガママを聞いてもらえる」
と思って、泣いているわけではありません。

でも、他人からはそう見える。

何度、
「ワガママ」
「プライドが高い」
「完璧主義!」と怒られたことか!



でも、ただのパニックで、
本当は自分の言う事を
聞いてもらいたい
わけでない。


相手があいまいな指示をするのを
変えてもらうことは不可能です。
それは相手の人格や、それまで育った世界を
否定することにつながりますし、
仮に相手に変わってもらいレベルのものでも
「指示を出す」立場の方が、
「指示を出される」立場の人より
権力が強かったりします。

学校だと、高校入試までは
内申点という影響力、
高校では卒業単位をという影響力が
「指示を出す立場」=「学校の先生」
側にあるので、
生徒としてはどうしようもありません。


だから、
自分で自分に明確な指示が出せる」
ようにすれば、
あいまいな指示が苦手なASDの子にとって、少しは楽になれる。

図書館や書店に行けば
専門的な良質の本に出会えます。
そこで知識を吸収して
「自分で自分に指示を出せるスキル」を
作り出して欲しい、と思うのですが、
その専門的な本に出会えても、
まったく知らないと、その本を
読みこなせません。

なので、その橋渡しができるような
冊子になれればいいな、と
思って、「ASDの子が癇癪おこさず」シリーズを作成&アップしました。


また、定期的に、
「れくす先生の歴史授業」と
並列して
過去につくった「ASDの〜」シリーズも
アップしていきたいと思いますので
これからもよろしくお願いいたします。

ASDの子が癇癪をおこさずに楽しく絵を描く方法 道具編5  まとめ

2025年04月05日 14時00分00秒 | 図工と美術について
みなさま、本日もありがとうございます。

昨日の続きで
「ASDの子が癇癪おこさず絵を描ける方法」道具編シリーズです。

道具編は今回で終了です。

前回まで、
ペン、紙、と個別に見ていきましたが
今回は、その組み合わせのお話です。


小学校では、紙は基本的には
図工の色塗りは画用紙、
白黒印刷用(運動会の表紙募集の紙など)は
コピー紙(わら半紙の場合も)です。

どちらの紙も、一色ずつ塗ったり、
一本線を書く分には問題ないのですが
何度も塗り重ねたり、
水分量が多い塗り方を続けると
紙が破けてしまうことが多いです。


そのため、学校とは関係なく
絵を描きたい時、
ペン画ならケント紙、
水分量を多く使う着色の場合は
水彩紙を使う、などをします。

ただ、ケント紙や水彩紙は
画用紙よりも、値段が高く、
売り場も限られているので、
練習用なら
ペン画はコピー紙、コピー紙の裏、
絵の具の着色なら画用紙で、
という形で良いと思います。

自分が描きたい絵を描くための
ペン、色鉛筆、絵の具などの
線や色をのせる道具を決めたあと、
どの紙を使えばよいか、わからないとき
お店で紙を見たら、裏面や表紙に
「アクリル絵の具に使えます」や
「水彩画用」
などが書いてありますので、
それを見て、購入していただければ
と思います。



また、筆記具一つに一つの紙、
という組み合わせをする必要はないです。


今回は、いくつかの例を出して
画像をつくりました。













これにて、道具編は終了です。

ご覧いただき、ありがとうございました。

このシリーズは、他にも作成してあるので、また定期的にアップしていきたいと思います。



「ASDの子が癇癪おこさず絵が描ける方法」道具編4  色を塗る道具

2025年04月04日 14時00分00秒 | 図工と美術について
みなさま、本日もありがとうございます。

昨日に引き続き、
「ASDの子が癇癪おこさず絵が描ける方法」道具編4です。

今回は、色を塗る道具(主に絵の具)に
ついてです。


題名に「ASDの〜」とついてますが 
ASDであるかどうか、は関係なく
「絵を描きたいけれど、
学校の教育方針に合わなくて困ってる」
という方の少しでも心の救いになれば、
と思ってアップいたしました。



今回は色塗りの道具の話です。



いつでも、どこでも、短時間でも
絵を描けるツールとしては

持ち運びしやすく
水分を必要としない
ペンや色鉛筆、クレヨン、
クレパス、クーピーなどがあります。


小学校だと、図工の時間に
クレヨン、クレパス、クーピーを
低学年のときは使います。


ただ、色塗りなら、色鉛筆も良いのに
なぜか学校では、色塗りで使うというより
社会や理科などで、色塗る問題で使うことが
多く、
「色鉛筆だと、紙上で混色できるし
手も汚れないから、絵の色塗りの導入に
最適ツールなのになぁ」と思いつつも、

色鉛筆の良さを引き出すには
かなり筆圧の強弱を必要とするので
一律で授業する際には難しいかも?
とは思うので、しょうがないかな?とも。


例えば上のような色鉛筆(油性色鉛筆)の 塗り方は、かなり筆圧を弱くして
時間をかけて塗っていくので、
学校では、筆圧のことは習わないので
色鉛筆画をカリキュラムに入れ込むのは
今でも、カリキュラムのコンビニ化みたいに
何でも体験提供屋さんを
要求されている学校制度では
一つのことをじっくり教えるのは
難しいかもしれません。


まずはその色鉛筆から。


色鉛筆には、
油性色鉛筆と水彩色鉛筆が
あります。

コンビニやスーパーなどで売っているものは
油性色鉛筆です。

おそらく、本格的に絵を描こうと思わない限り、
色鉛筆=油性色鉛筆、
と思っているのではないでしょうか?


水彩色鉛筆は、水をつけると、
透明水彩絵の具のような色合いを出す
つまり、水に溶ける性質をもった
色鉛筆です。


絵の具にしても、色鉛筆にしても
「透明」というワードがついたものは
薄い色を時間をかけて塗り合わせていったり、一色で塗るときもかなりのテクニックや経験が必要になるので、
少ない授業時間で学校で使うには難しいと
思います。

透明水彩画系は、
もう少し、後の画像に載ってます。


次に、絵の具です。




小学生で使う絵の具は、
不透明水彩絵の具、
中学生で使う絵の具は、
不透明アクリル絵の具
です。

ただ、学校では、不透明系のみを
扱うので、「不透明」という単語を入れず
「絵の具(水彩絵の具とも言わない)」
「アクリル絵の具」ということもが
多いです。


そのため、
「学校の道具のみが正しい」と
思ってしまうと、絵の具には
様々な種類があると知らず、
いざ、マンガのような絵を塗ろうと
思っても、そうならなくてパニクって
しまう子もいるかもしれません。



マンガ家さんによって
色塗りのタッチが異なるのは
絵の具の種類が違うからかも
しれません。

 
次は透明水彩系のもの。


こちらの画像では、簡易的に使ったものだけ
なので、分かりづらいかもしれませんが、
透明水彩を使ったイラスト、マンガイラストは多いので、頭の中で描いた絵を思ったように塗れなかったときは、透明水彩系の絵具を使っていないかもしれません。


あとは、油絵。
油絵は高校の美術で使います。

ただ、高校は、美術は選択科目なので
油絵を一度も使わないままの人生の人も
多いとは思います。

油絵といったら、
西洋絵画のイメージ。

19世紀の西洋絵画は
だいたいは油絵です。



このシリーズは、あくまで
「学校生活で違和感を感じていて、
その違和感が劣等感になり、
それで本来は絵を人生の相棒に
できるかもしれない(生活手段として、または、精神的支えとしての相棒)のに、
学校の教育方針に合わないだけで
自分の世界から絵を自ら追い出して
自滅する子を少しでもなくしたい」
というコンセプトで描いていますので

学校で使うもの、そして、その使わないものは学校で使うものの別の種類のもの、
というものに特化して描きました。

もし、マンガのカラーイラストなら
カラーインクやコピックというのも
あります。




上の2つの画像は
コピックで塗っています。
(背景や枠線はパソコン処理)

コピックは、最近では、
画材屋さんだけでなく
大きめの本屋さんの文具コーナーに
行けば売っていることが多いです。

ただ、アルコール系のインクで
換気をしながらの使用を必要とするので
子供だけの使用は危険だと思いますので
小学生、可能なら中学生の間は
あまりオススメはできません。

でも、発色がすごくよく、
とても使いやすいので
ぜひ、大人になって、
自分で安全管理ができるようになったら、
使用をオススメしたいペンです♪



今回は以上です。

ご覧いただき、ありがとうございました。

続きは次回です。



「ASDの子が癇癪おこさず絵が描ける方法」道具編その3 りんかく線を描くペン

2025年04月03日 14時00分00秒 | 図工と美術について
みなさま、本日もありがとうございます。

今回も昨日の続きで
「ASDの子が癇癪おこさず絵を描ける方法」シリーズ道具編その3です。


ASDという言葉が題名に入っていますが
ASDか否かは関係なく
この作品で少しでもパニックにならずに
絵を描けることができる子の助けに
なればいいな、と思って描きました。


前回は紙についてでしたが、
今度はりんかく線を描くための
筆記具の話です。



りんかく線を描く色によって
印象がかわります。





前回も出した上(↑)の絵は
細いミリペン(0.3と0.5)を組み合わせて
太さを均一にせず強弱をつけて
描いています。


しかし、
小学校だと、りんかく線は、鉛筆か
だいたいは黒色のフェルトペン(油性ペン)になります。
フェルトペンは、太いものと細めのものが
ありますが、細めのものでも、
ミリペンの細いものより太いです。

フェルトペンが悪いわけではありません。
フェルトペンは、ノートや製品の名前を書くうえで、とてもお世話になっております。

子供が脳内で描こうとした絵が
フェルトペンでは書けない可能性
もあるけれど
「学校の教育が絶対的に正しい」
と思っていると、自分が思ったように
絵が描けないのは、
自分の技術の問題と思って、パニックになり
絵を描けなくなるかもしれない、
その状態を防ぎたいために
語っています。

フェルトペンのせいでなく
知識が足りなかったせい、なのです。

だから、知識をつけて、
自分が思い描いたように絵が描けるように
なってほしい、と思います。



また、マンガのカラーイラストは
必ずしも黒色ではありませんし、
線の太さも、細いものが多いです。
細いところ、太いところの強弱も
ついています。

学校で必要とされる絵の輪郭線と
実際に目にするプロの絵の輪郭線は
使う道具の違いも大きいです。

ただ、じゃあ、学校でプロも使うペンを
使うべきか?というと、そうではないと
思います。
実は、プロが使っているミリペンなどは
かなり扱いが難しい&フェルトペンより高価&コンビニやスーパーでは売ってないことも多い、のです。

細字のものは、筆圧をかなり気をつけないと
すぐ折れてしまいます。

そのためフェルトペンを使いこなして
絵を描いていけば良いと思います。
ただ、
学校で扱うペンで、
そのまま、マンガのカラーイラストや
リアルなイラストを描くのは難しいときが
あります。
(フェルトペンや不透明水彩絵の具で
良い漫画絵が描けないという意味では
ありません。あくまで、自分の脳内にある絵を描きたい時、それが学校で使っているペンでは描けない可能性もある、という意味です。)


小・中学生が手に入れられる
あらゆるペンのまとめです。



各ペンの詳細です。







今回は以上です。


ご覧いただき、ありがとうございました。

続きは次回で。


「ASDの子が癇癪おこさず絵を描ける方法」道具編2  紙について

2025年04月02日 14時52分00秒 | 図工と美術について
みなさま、本日もありがとうございます。

今回も、前回の続きで
ASDの子が癇癪おこさずに
楽しく絵が描ける」道具編の続きです。


ASDという言葉が入っている題名ですが、
ASDか否かは関係なく
学校の
「とにかく作成することを楽しむ」だけを
前提とした授業が合わない子、
かといってプロ用のテキストでは 
難しいと感じる子、にも
少しでもお役に立てればいいな、と
思っております。


今回は、道具の中で、紙についてです。

小学校、中学校で使う紙は、
多くは画用紙です。
(中学校ではケント紙の場合もあり。)


しかし、世の中でよく見かける絵で
画用紙を使っているものは少ないです。


展示されている絵画なら
油絵なら油絵用のキャンパス、

マンガなら
モノクロのものはケント紙、
カラーで、淡い色合いのものなら水彩画用紙など、

使う紙は違います。


例えば、上のイラストは
ケント紙で描いてます。(枠線と全体の色合い調整はパソコン処理です。)

もし、画用紙で同じように描こうとすると
ダカダカな線になりますし、
コピー紙だと線は比較的滑らかにひけますが
黒色のベタ塗り(黒く広く塗る部分)は
水分に耐えきれずコピー紙が破れてしまいます。



紙を使い分ける理由は
紙にのせるインクや絵の具などの種類に
応じて、紙の種類を変えることで、
インク、絵の具などの持つ最大限の良さを
引き立てるためです。


小学校の図工では
低学年はクレヨン、クレパス、
高学年からは不透明水彩絵の具を、
と決まった絵具を使うことになるので
どちらにも使える画用紙を使うことに
なるでしょう。
でも、画用紙は水分量が多すぎると
耐えきれません。
厚塗りにも限界があります。




プライベートでは
「あのマンガみたいな絵の塗り方(例えば水彩紙に透明水彩画のもの)をしたい!」と思って、塗ってみても、思ったようにならないことがあります。

そのとき、「同じように塗れないのは、自分が劣っているせいだ!
学校の先生は、能力がないなら、やるな!(やらないほうがあなたのためよ)と
言うから、自分は絵を描いてはいけないんだ!」と、パニクって絵が描けなる子もいます。

そんな子いないでしょ!と思われるかもしれませんが、実際に、いました。
私や娘という実例が。
今は、学校の先生は学校の先生、私達は私達のそれぞれの価値観や生き方がある、と
思って、自分たちのやり方を貫いてます。

知識がないからできないわけで
絵の才能がないからできないわけでない
ものもある。

もちろん、知識があれば、
何でも描けるわけではない。

しかし、才能なんて、幽霊や妖怪のように、あるようでないもの、概念なんです。


なので、プロになれるか、
売れる画家になれるかは?は別として、

才能があるかないか?で
今、目の前でできるようにしたい、
と思う子(小学生、中学生)が
自分の行動を決めること、
将来のための幅を自ら狭めることが
ないといいな、と思います。


最終的に頑張っても、プロになれるか?
はわかりませんが、
少なくとも、小学生、中学生の間は
才能うんぬんで自分の運命を決めなくてようて、知識をどんどん吸収して、
少しでも多く、絵を描いて欲しい、と
思います。


ではでは、前置きが長くなりましたが、
紙についての説明の画像です。














今回は以上です。
ご覧いただき、ありがとうございました。

また続きは後日アップいたします。