新☆歴史模擬授業(中学の世界史部分)です。
遅くなってしまい,申し訳ありませんでした。
詳細は,この前の記事 ①をご覧ください。
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第1回 中学の世界史部分の導入
キンコーンカンコーン
「さて,みなさん,おひさしぶり!」
「先生おひさしぶりです!」
「さて,今日からは,中学で習う世界史部分の勉強をしましょう!」
「世界史?」
「うん。世界の歴史について勉強するのよ。」
「おお!小学校のころにはやらなかった分野だね!」
「そうそう。中学では,世界の歴史も勉強するの。
ただし,日本の歴史と関連するような内容が中心なんだけどね。」
「そうなんだ。」
「高校になると,日本の歴史とは直接関係ない世界の歴史まで細かくやるんだけど,
中学では,その幅広い世界の歴史のほんの1部分だけを見ていくね!」
「はい!」
「では,まず,今日は導入をば。
最近の世界各国のイメージと,これから習うそれぞれの世界の国々のイメージが違うことがあるので,
そこを確認しましょう。」
「え?そうなの?」
「そうなの。たとえば,今現在,世界の中心の国っていうと・・?」
「アメリカかな?」
「そうだよね。でも,実はアメリカが世界のリーダーになったのは,ほんの60年ほど前のことなの。」
「えー!!じゃあ,その前は?」
「その前は,小学校のころに習った歴史でも習っているのでイメージつかないかな?
ほら,明治時代~第一次世界大戦ぐらいによく出てきた国ってあったでしょ!」
「えーと・・ドイツ,・・フランス,・・イギリス?」
「そうそう!とくにイギリスが強かった。ちなみにこの国たちってどこの地域の国かな?」
「ヨーロッパだね。」
「そう,ヨーロッパ!このヨーロッパが世界の中心になっていったのは,約300~400年ほど前なの。」
「え?じゃあ,その前は・・・?」
「それ以前は,(一部を除き)今のような全世界の中心の国や地域っていうのがほとんどなくて,
各地域ごとに中心の国(団体)があった,と思ってね。
ヨーロッパの中心は,キリスト教(カトリック)の中心となるローマ教皇,
アジアの中心は,西アジアはイスラームの国,東アジアは中国,とね。」
「あれ?アメリカ大陸やアフリカ大陸は?」
「ここにも,中心となる国や団体はあったんだけど,私たちはほとんどそこを習わない!」
「へ?なんで?」
「今,私たちが学ぶ歴史は,「どうやって,ヨーロッパ風の民主主義の国になっていったか?」というのを
軸に学んでいるので,悲しいことに,その歴史外に置かれている部分はほとんど習わない。
文字がない文明だったり,16世紀以降のヨーロッパの植民地政策によって,
その地域の歴史が破壊されたという原因もあるとは思うけど・・。」
「え・・・。」
「歴史というのは,そういう負の部分もある,ということは心の底においておこうね。
ただ,今は,まず,今の生活のルーツになった部分を勉強して大人になり,
その後でも良いので,歴史で消された別の歴史を見るということもすると良いと思うわ。」
「はい!」
「そして,もっと前の話になると,
西のヨーロッパではイタリアを中心としたローマ帝国,東のアジアでは中国(漢)が2大国で,
その国が中心となって動いていく,ということに。」
「ほえー。」
「このように,時代によって,中心となる地域が違うの。」
「つまり,時代は移り変わっていくのね・・。
・・ということは,この時代では強くてあたり前だと思っていた国が実は100年後は・・ということもありえるのね。」
「そういうことなの。」
「アメリカが中心でない世界ができているかもしれないのね。」
「では,今から見て,何年前が・・とさかのぼって話をしたけど,今度は,古いものから時間軸でみて,
簡単にまとめましょう。
古代:ローマ帝国・中国(漢)の2大勢力
中世:それぞれの地域・国ごとに生活する。場所によっては宗教権威による統治も。
近代:ヨーロッパの国々が強くなり,多くの国を植民地にしていく。
(古代の政治的考え方に近代産業技術が加わる。)
現代:アメリカ(と冷戦終結まではロシアも) (近代の考えを受け継ぎ,部分修正する。)
となります。(細かい部分を言うと,すこし違う点もあるかもしれませんが,
ここでは,イメージをつけてもらうためにこのようにまとめました)」
「古代・中世・近代・現代という区分があるんだね。」
「そうなの。細かいことについては,各歴史のときに行うね。」
「はい!」
「あと,世界史を勉強するには,世界の国々の地図を頭に入れておくことが大切!
それぞれの国の場所を知らないと,
イメージがわかないから,覚えられなくなるのはもちろん,
どのように領土を広げていったのか,とか,全然わからなくなるので。
だから,世界の地図は常に広げて,歴史を見ていきましょう!」
「はい!」
「では,今度の授業は古代ローマ帝国を行います。」
「わーい!楽しみ!」
「では,終わります。起立!礼!」
「ありがとうございました。」
キンコーンカンコーン
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わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
不快な気持ちになった方には申し訳ありません。