社会科塾講師☆ブログ~しゃかりき!~

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世界史と日本史のどちらを選択すると入試で困らないか?の話

2019年12月27日 11時39分26秒 | 大学入試について
昨日もたくさんのアクセスをありがとうございました。

Twitterで連載している、自分の勉強についての歴史のまとめなんですが、

そこからまた抜粋して
ブログ独自の塾講師経験者からの視点で
お話をしたいと思います。


今回は、大学入試のときに



世界史日本史
どちらを選択するか?」

のお話です。


学校によっては、日本史にほぼ強制的に決められることもあるみたいですが、

基本的には
生徒さん自身に、

世界史か日本史か?


どちらを選ぶか決めてもらう形になります。

私の場合は…







…という形でした。(画像参照)

よく世間では

日本史のほうが簡単だよ」


と言われます。

その理由は

その歴史の舞台になった場所が近場にたくさんあるから(国内にあるから)

小学校、中学校でも日本史の内容がメインだったから、イメージがつきやすいから

…と、世界史より馴染みが深いので

という理由だとは思います。

そして一番は

「日本人だから」

だと。

これは、国民性とか国土愛とかでなく

日本人の思考パターン、価値観のまま、歴史を見ても、なんとかなるから

なのです。
もちろん、古墳時代や平安時代など
今とは死生感や恋愛事情が違うことも
あります。本気で日本史に取り組めば、過去の歴史の人々と現代人の価値観や思考パターンは違うのはわかりますが。

でも少なくとも常に

多神教の宗教感

ではあるし、

征夷大将軍や天皇、というのは
人々にとってどんな存在であるのか?
というイメージはつきやすい。


地形的なイメージもつきやすい。


理不尽でも上の人に従うこと、や、
差別される人達、優越感をもつ人達が
どんな人で、どんな感情なのか?
はイメージはつきやすいから。



つまり、

「自分の価値観=歴史人物の価値観」

になることが多くて、

「なんとなく」わかった気分

になれる可能性が日本史のほうが
世界史より高いんですよね。


もちろん、ガチで、めちゃくちゃ本を読んで日本史通の人が日本史選択する場合もあります。

大学の友達は、そういう人もいました。


ここで言いたいのは

日本史選択を批判しているわけでなく


「簡単だから」という理由だけで
日本史を選ぶと

「点数をとれない」という状態になったとき、対処できないから危険だよ、ということ。

もし常に100点満点で、ならかまいませんが、特に点数とれてないのに、簡単だと思うから日本史にした人は
おそらく入試までに挫折するかもしれません

一年間、もしくは二年間以上

ずっと、その科目を勉強しつづけるわけです。

だったら、
「簡単」
より

「好き」
もしくは
「勉強してて苦痛でない方(パニックや癇癪をおこす回数が少ない方)」


で選べば良いと思います。



私自身は、
選択をするとき、
世界史も日本史も似たような点数をテストで取ってました。


でも、日本史は
「なんで、このような歴史の流れになるの!私だったら、こう動きたい!!」
みたいなイライラが多かったんですが
世界史だと
「このような歴史の流れになるのは予想できた!そして、その結果が、好きな漫画のクライマックスみたいなタイプのものが多くて興奮する!」
だったので。


今から考えると
思考が
日本より西洋風なんだと思います。

ドラマも日本よりアメリカドラマのほうが好きなので。

でも日本史も日本のドラマも好きです。
ただ一番好きなのは世界史とアメリカドラマってだけです。

好きなので勉強はする。
勉強をし続けたら、途中で困っても
あることをきっかけに
点数はあがってきます。

私がそうでした💦


ただ世界史の中でも、
フランス革命やナポレオン時代は
高校生当時、どうしても理解できなくて
入試で出ないでー!
とひたすら祈ってました。
ラッキー?なことで、出ませんでした。

でも、大学で突然わかって、
今は、フランス革命とナポレオン時代は
語りまくりです。
フランス革命が好きになったから
結果的に社会の塾講師になりました。
人生ってわかんないものです。

フランス革命とナポレオン時代については後日、別の記事でまた書きます。



世界史、日本史
どちらを選んでも勉強で苦労はするので

勉強してて苦痛でない方

で選べばいいかなぁ、と私は、思います。
もちろん、志望校に必要な科目か?を確認してから、ですが。







「世界史」「日本史」どちらを大学受験で選択する?

2014年11月10日 08時53分01秒 | 大学入試について

過去の記事を再編集したものです。この時期に世界史か日本史のどちらを選択されるか迷われる方も多いかな?と思いまして

再度アップさせていただきます。

ーーーーーーーーー

今回は、高校での大学受験に向けての歴史科目選択のお話。

 

高校では,高2か高3のときに

世界史」か「日本史」かどちらかを選択するケースがほとんどですが,

どちらを選択するか,すっごく悩む生徒さんがいらっしゃいます。

大学入試では、「世界史」「日本史」のどちらかで受験することがほとんどなので。

 

もちろん,悩むのは良いことです。

悩むということは,そこまで受験に対して真剣に考えているってことなので。

 

ただ、どちらを選択すると入試で点数が取れるかだけ、で考えない方がよいと思います。

「世界史」でも「日本史」でも、結局努力しなければ点数は取れないのは一緒ですし、

人によって点数がとりやすいかどうかはケースバイケースですから。

 

 

 

ちなみに私世界史を選択しました。

今は社会の先生になり、中学生までには、ほぼ日本史分野内容を教えておりますが,

選択時の高2のときは,大学は英文科に進むつもりだったし、

当時、アメリカドラマの「xファイル」や「ER~緊急救命室~」などが好きだったので、(今、そのアメリカドラマ好きが再燃しておりますが・・)

世界のことを良く知っておいた方が良いだろう,という気持ちで選択しました。

 

 

でも,世の中は日本史選択の生徒の方が多いような気がします。

 

日本史選択をされた方の理由はさまざまだと思います。

・「学校のカリキュラム上、自然に日本史になった。」・・学校によっては人数の関係でほぼ受験学年で強制的に日本史になる場合があるようです。

・「もともと日本史が得意なので。」・・これは本人の意思が反映されてて良い理由ですね。

・「日本史の方が簡単だから。」・・この考えは危険。よく、中学で習ったことをさらに細かくやるだけだから楽と思っている子がいますが一概にそうは言えません。なぜなら、細かくなればなるほどややこしいから。たとえば数学の関数などで、中1・2の1次関数まではわかるけど、中3で二次関数を習うと訳が分からなくなり、高校での関数はお手上げという人も多いでしょう。それと似ています。

 

 

私は日本史選択をしていなかったので、逆に苦労しました。

なぜなら、日本史選択をして、大学に進んでいる子が多い(しかも、私が大学の学部が日本文化学科だったのでよけいに、かも?)ので、

ほかの子の常識が私にはなかったり・・。

また社会の先生になってからも、日本史のことをあまり知らないので、ほかの人よりはるかに歴史の勉強をしなければなりませんでした。

「道鏡」を知らなくて、同期の子にびっくりされたり・・。今は知っているし、奈良に行きまくり勉強もしました。

 

ただ、逆に世界史選択をしたおかげで、世界の情勢はわかりやすくなったし、海外ドラマを観ていてもより楽しめるようにはなっています。

 

なので、日本史を選択しようが世界史を選択しようが、

そのあとの自分の努力次第でいろいろと道が開けるかな?と思います。

 

現在、「日本史」「世界史」のどちらを高校で勉強するか(入試で選択するか)を決めるのは悩む人も多いでしょうが、

どちらを選んでも、良いところ悪いところがあると思いますので、

自分がより選択したら自分の生き方にメリットがある方で選ぶとよいかと。

 

冒頭部分でも述べましたが、

おそらく入試で点数とりやすいか否かは、自分の得意分野・性格によって違ってきます

 

私なりにまとめると・・・

◎「世界史」が合う人物 : 地図を見ながら考えられる。

                     国ごとに事件や人物を分けて覚えている。

                     言語的な興味がある。(たとえば、なんとなく発音でどの国の言葉かわかる)

                     物事を大きく・広く見るのが好き。物事のかけひきなどが好き。

                     現実的で、汚いところも含めた人間臭いドラマが好き。

                     海外ドラマの考え方の方が性に合っている。

◎「日本史」が合う人物 : 1つの物事を深く追及するのが好き。人間の動きで歴史を見るのが好き。

                      細かいきまりや制度について考えるのが好き。

                      理想的で、人と人との関係を大切にするドラマが好き。

                      大河ドラマ、時代劇が好き。

 

あくまで私の勝手な考えですし、傾向であるだけで全員に当てはまるわけではないですので、あくまで参考にしていただければ幸いです。  

 

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文系の大学入試にむけて勉強する科目

2012年02月14日 17時25分32秒 | 大学入試について

事前予約投稿です。

 

大学入試は,

どの大学を受けるつもりなのか,で受験期に何をどうがんばるのかが

大きく違ってきます

 

中学入試・高校入試はどこを受けるにしても,(一部を除き)みんな,同じ教科をがんばる形ですが,

大学入試は違います

なので,中学・高校入試の気分のまま勉強していると大変なことになるかもしれません。

 

ここでは,大学入試で文系の大学を受ける方についてのお話いしたいと思います。

(理系の大学受験者の方向けではありません。)

 

 

国公立が第一志望,もしくは国公立も受けるつもりなのか?

それとも私立1本でいくのか?の違いが

重要です。

 

国公立を受けるなら必ずセンター試験受験が必要で,さらに学部が文系・理系にかかわらず,

文系科目・理系科目が必須のことが多いです。(大学・学部ごとに違いますが・・)

なので,英語・国語(現代文・古文・漢文)・地歴公民・理科(物理・生物・化学など)・数学

の勉強が必要になります。

 

しかし,国公立は受けない,私立1本でいく,という場合,

文系なら文系科目だけで受験できる可能性が高いのです

(大学・学科によっては理系科目も必要だったり,センター利用の場合はまた違うときがあるので要注意ですが・・)

 

なので,極端なことを言ってしまえば

理科・数学は学校の定期テストで赤点を取らない努力だけして,

受験勉強は,英語・国語・地歴公民だけ勉強すればよいのです。

(もちろん,定期テストをいい加減にしろ,という意味ではないので,

できるなら理系科目も定期テストでがんばるべきですが・・)

 

ただし,地歴公民は多くの私立大学が一般入試では

「日本史B」か「世界史B」のどちらか一方を選択,ということなので,

要注意。(センター利用は別のことがあります)

つまり「倫理」「現代社会」では入試が受けられないことが多いのです。

 

ということで,どこの大学を受けるかで大きく変わってくるので,

高校2年のうちにどこを受けるつもりか,はある程度決めておいた方が良いです。

 

ときどき,中学・高校入試の価値観のままの子が文系の私立大学を目指して

「数学が苦手だから数学を頑張らなければ!」と言っているのを見かけますが,

数学より英語・国語・歴史(日本史か世界史)を勉強しておいた方が合格しやすいのに・・と

思ったりします。

 

大学入試は1年以上かけて努力して初めて合格できる,という厳しい世界です。

 

ですので,がむしゃらに勉強するのも大切ですが,入試情報収集も合格に大きく関与してきます。

自分の受けるつもりの大学をピックアップし,そこでどの科目が必要なのか,を

しっかり確認して勉強して合格を勝ち取ってもらいたいなぁと思います。

 

注意:こちらはあくまで私個人の意見ですので,他の価値観・意見のある方が不快に思ったら申し訳ありません。

    また,大学によって受験科目がちがいますので,必ずご確認のほど,よろしくお願いいたします。

 

 

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大学受験で「倫理は簡単!」というウワサは危険!

2011年05月08日 12時20分56秒 | 大学入試について

昨日は,600以上のアクセスありがとうございます。訪問者数ではランクインできました。

訪問者数が200を超えるのは初めてかも?とってもうれしいです。ありがとうございます。

 

さて,今日は,科目選択&大学入試における,社会科目の選択について。

 

入試近くになると,よくこういう噂(うわさ)が飛び交います。

それは,

「倫理は,覚えることも少ないから,勉強が楽らしいよ!」

という噂。

 

でも,このうわさをそのまま鵜呑みにするのは,とーっても危険です。

 

というのは,大学によっては「倫理」が受験科目にないところもあるし,

倫理というのはそんなに簡単な科目ではないからです。

 

倫理というのは,「哲学」の感性がなければ,とうてい理解するのは無理!

 

それに,高校では,倫理の授業がないところも多い。

たいがいの高校では,「日本史」「世界史」「地理」「現代社会」は習いますが,

「倫理」を授業する学校はあまりありません。

予備校や進学塾でも,「倫理」の講義をするところは少ないです。

 

もし,学校でしっかり「倫理」を習い,自分が「倫理」を理解できて,受験校すべてに「倫理」が

受験科目にあれば,「倫理」を選んでも良いとは思いますが,

もしそうでなければおススメできません。

とくに,受験学年になって,突然代えるのは超危険!

 

やはり,先生に一度も教えてもらっていない科目を自分だけで勉強し,

それで簡単に第一志望校に受かるほど大学受験は甘くありません!

 

そういう風に,断固私が言ってしまうには,根拠があるのです。

それは,

「今まで,日本史(または世界史)を勉強していたのに,

たいがい,倫理を受験の時期になって,

突然,倫理に代えようする子というのは,

ただ単に目の前の辛さから逃げているだけだから。」です。

 

「逃げている」人は,やはり最高の結果は残せません。

 

ちゃんと今までも勉強してきた科目(おもに「日本史」か「世界史」)が,

わからなかったり,なかなか点数が取れなくても,それでも努力していくと

ちゃんと成績は上がってきます。

 

「倫理」に途中でかえて受験に成功した人もいるので,

「倫理」が絶対ダメとはいわないけど,

ただ単に「日本史(世界史)」の勉強が大変だから,という理由だけで,

「倫理」を選ぶのは,下手すればおそろしい結果になることを覚えておいてほしいな~と思います。

 

ではでは,あと約半年,大学受験に向けて,がんばっていきましょう!

ーーーーーーーーーーーー

※これは,私個人の1つの意見であり,すべての人に当てはまるわけではないです。※