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社会科塾講師☆ブログ~しゃかりき!~

元社会科塾講師が勉強方法や社会科について
書いています。

歴史模擬授業も展開中♪

牧畜、放牧、遊牧、酪農の違いは?をノートにまとました

2025年01月23日 11時42分00秒 | 歴史用語辞典シリーズ
みなさま、本日もありがとうございます。

今回は、歴史そのものではなく
「社会で習う用語の見分け(社会のおとも)」についてをまとめたノートです。 

今回は「牧畜」という内容に着目して
まとめました。




牧畜」という言葉も
放牧」「遊牧」「酪農
という言葉も
知っているけれど
(聞いたことがあるけれど)、
見分けがついていない生徒さんを
多く見かけました。


入試で、その言葉をダイレクトに
聞かれることは、あまり、ありません。

しかし、
地理で、各地の農業を勉強するときに
例えば、
「遊牧」と聞けば、その場所が
どういう地形なのか?どの気候区分なのか?の予測がつきます。(逆もしかり)

言葉というのは、その言葉を聞いただけで
その言葉が持つ「関連用語」「背景」まで
わかることができます。




社会科を習い始めのときは、
それぞれの言葉が独立したように
見えて、たくさんの言葉(単語)を
呪文のように覚えがちです。

そのため
「社会は暗記科目」→「暗記は、歌とかゲームしながら覚えるもの」もしくは「何度も問題を解いて丸暗記するもの」
だと結論づけてしまう人もいます。

しかし、
「言葉」というのは、
様々な意味合いを持って
1つの言葉になっています。

それを、勉強していく過程で
身につけた結果、
最初は大量に見えた単語(言葉)が
とてもシンプルで系統だったものに
見えることができます。

その結果、多くの単語を覚えられます。


人間の脳というのは、
ただ単に暗記する量の限界が
すぐきますが

系統だったもの、
イメージがついたものは
すごい量を覚えられます。

なので、言葉(単語)の内容を整理し、
少しでも社会のテスト勉強(入試)に
お役に立てたらいいな、と思い、
この記事をアップしました。








中学で習う歴史で、
モンゴル帝国、があります。

モンゴル帝国は、モンゴル民族と言われる
遊牧民族(遊牧で生活している民族)に
より作られた帝国です。

モンゴル帝国の歴史は
世界史分野を習うと
その凄さがわかります。



「ユウボクミンゾク」という感じで
言葉を呪文のように覚えるのでなく、
「遊牧をしている人々なんだ」と
遊牧のイメージをつけることから、
様々な知識とリンクしていくことが
勉強をしていくうえで
大切だと思います。


牧畜の記事を書くにあたって、
本当は、しっかりとパソコンで書いて
様々な用語シリーズをつくるつもりでした。

その一貫で、下のような絵も 
描いていました。







真面目な絵を描くのも楽しかったです。


しかし、今は、あるところとの問題で
もうその時間がなくなりました。
くやしいですね。


でも、勉強内容そのものは続けていきたいと
思います。


れくす先生の歴史授業と並行して
定期的に書いていきたいと思いますので 
よろしくお願いします。








位階制度を知ることで習った歴史がクリアになるかも? 2

2024年12月08日 13時02分00秒 | 歴史用語辞典シリーズ
みなさま、本日もありがとうございます。

前回に続いて、
位階制度を知ることで習った歴史が
クリアになるかも?」シリーズです。
今回はその2。


前回は、位階制度は
「身分に応じて、
朝廷から与えられる役職が異なる制度」
というお話だけをして、
画像は、冠位十二階や大宝律令が
位階制度にどう関係しているのか?
そして、
位階制度における、冠や服(袍)は
位に応じて色が決まっているよ、という
お話をしました。

今回は、
どの「身分」が、どの「役職」を
任じられるか?
のお話をしたいと思います。


位階については、
平安時代のときのものを例に用いて
説明しています。

下の画像2つを御覧ください。







上から順番に、
一位から三位までの位(くらい)の人を
公卿(くぎょう)」と言います。

左大臣、右大臣、大納言は
公卿レベルの人が任じられます。

また、自宅で着る
普段着である直衣(のうし)は
何色でも自由ですが、
朝廷内の仕事着である制服である束帯は
色が決まってます。

公卿レベルだと、束帯は黒色(濃い紫)に
なるので
公卿たちで集まる会議は、
黒色一色な雰囲気になるのは
そのためです。


5位以上の位の人を貴族と言います。

貴族と言うと「お金持ちで贅沢し放題」や
「高貴な身分の血が入っている人」という
イメージがあるかもしれません。
もちろん、結果的に
朝廷内の役職を得られて
位に伴う報酬が得られるから
「お金持ち」になりますし、
そのように役職を持っているからこそ
高貴な身分の方と婚姻関係を結ぶため
何世代かけて高貴な身分の血が入ること
にもなります。
時代によっては、どの一族と婚姻関係に
あるのか?
どの人物の子供なのか?で、
もらえる位がかわってきますし。

また、位は男性のみに
与えられるわけでは
ありません。
女性にも与えられます。


位によって、入ることができる建物が
違っていたり、天皇に直でお会いできるか?は変わってきます。

平安時代や鎌倉時代の女性で「〇子」と
いう名前の方が多いのは、
高い位が与えられ、その名前で
書類上(文書上)に書かれているから、
であって、実際の呼び名ではないです。


例えば、北条政子は、
北条時政の娘のため、
時政の「政」をとって、
政子、と文書上に記されただけで
実際には別の名前で呼ばれてました。
しかし、個人の日記などに書かれて現在までその日記が残ってない限り、
本当に当時、どう呼ばれていたのか?は
不明なのです。
ドラマや漫画などでは
「政子」と便宜上呼ばれていることが
多いですが、実際には別の名で
呼ばれていたわけです。


ただ、そういう話をすると
「実際に違う名前だから覚える必要はない」と思われる人もいますが、
「歴史を勉強するときに、その用語を
覚えるのは、覚えることが目的でなく、
決まった単語(用語)をつけることで
情報整理をしやすくするため」
だと私は思うので、
実際に呼ばれていた名前は不明でも
「北条政子」という名で書類上に
残っている人物が、歴史的にどういう
ことをしたのか?を
学ぶことが大切だと思います。



今回は以上です。

今回の内容も
直接、テストの結果には関係しては
いませんが、
テスト勉強をするときに
「ただ覚えれば良い」ということに対して
パニックになる、モヤモヤしてイライラする
タイプのお子さんが、
少しでも「ストレスなく」勉強しつづけて
癇癪をおこす確率を少しでも減らすために
このような記事をアップいたしました。


このシリーズはまだ続くのですが
一部、まだ完成してないものもあるので
また完成しだい、アップしたいと思います。

御覧いただき、ありがとうございました。


位階制度を知ることで習った歴史がクリアになるかも?その1

2024年12月03日 18時42分00秒 | 歴史用語辞典シリーズ
みなさま、本日もありがとうございます。

歴史授業の記事の続きは水面下で
作成中ですが、
子供に勉強を教えている中で
「こういう資料が欲しい」と
言われたことをきっかけに
作り始めた画像も完成したので、
定期的にアップいたします。

1 はじめに

自分の生徒&学生時代、塾講師、家庭教師、子育て、などを通して感じたのは
「目の前で習った勉強に対して」の
感じ方は人それぞれなんだな、
いうことでした。


「テストで点数を取れたり、
志望校に合格さえできれば良い。」という、
勉強は自分の人生の途中過程のみに
必要な手段にすぎない、
という思う人もいれば


「勉強ができるというのが嬉しいし、
自己肯定感を高めてくれるもの。
でも、テストの点数が悪いなら
勉強は嫌いになった。」
と思う人もいます。

このような人にとって
「勉強」は
「自分にとって、活用できるものか否か?」
「自分が叶えたい夢を叶えるために
使えるものか?」
という価値観です。

そのため、もし、
このような価値観を持つ生徒さんに対しては勉強を教えるときには

勉強の楽しさはアピールしつつも
彼らの価値観を否定したり
自分の考えで諭したりしず、

「いかに覚えきるか?」
「いかに、解けるようにするか?」
をメインに教えることを
することを心がけています。

このような考え方が「いけない」と
言う人もいますが、

きちんと「自分にとっての勉強は何か?」が
わかって、それにドライにつきあうのは
大切だと思います。


問題なのは、
「個人の価値観が、
すべての人の価値観にならないといけない」と思ってしまうことだと思います。

自分の価値観は提示するし
可能な限り、目の前にいる生徒さんに
それが伝わるとうれしいけれど、
自分と価値観が違う子を
否定したり諭したりはしたくない、
というのが、
塾講師時代から思っていて
さらに、子供と学校の先生との
問題に疲弊して
「先生が、生徒さんや保護者の方が
どうしてこのような考え方に
なったか?も考えずに、
安易に否定して諭すのは傲慢だ」と
心の底から思いました。

「勉強が、自分の夢を叶えるための
手段にすぎない」という価値観で
自分は生きるが、そうでない人(勉強そのものが大好きな人、勉強が自分に必要ないと思っている人)を馬鹿にしたり、諭すことをする人が問題だと思います。
逆もしかり。

「アナタにとっては、テストで点数さえ取れれば良いかもしれないけど、私は、言葉を丸暗記するのではなくて、きちんと調べたり、自分でまとめたりして勉強したいの。

「あなたにとっては、勉強は必要なかったかもしれないけど、アナタの目の前にいる人は勉強したいんですよ。」
とか
「あなたにとって勉強は趣味で、深いところまで知る必要がある、テストで点数を取るのは心が汚いこと、と思うかもしれないけど、テストで点数とるために必死に単語を覚えようとしている子供を馬鹿にして良い権利はあなたにはないよ。」
とも。




何が言いたいか?というと、

「勉強」を
「無用」と、とる人もいれば
「手段」と、とる人もいれば
「生きがい」と、とる人もいる。

それは、すべてが正しくて、
お互い、批判するものではない、と。


ただ、「勉強」の内容を発信するうえで、
勉強を「無用なもの」と思っていたら
発信できないので、
私は「有用なもの」として、
こちらのブログで発します。

そして、「手段」としてとるか?
「生きがい」としてとるか?

・・というと、「どちらもある!」
となります。

「手段として使うこともあるし、
生きがいとして使うこともある」です。


習った勉強内容は
確実に点数をとれるようにしたい、ので
「手段」として「テスト勉強」はします。

ただ、私の場合、
内容をすんなり受け入れられない、
解き方だけを知って、それで点数を
取れれば満足、という形にはなりません。
どうしても、モヤモヤが残る。


なので、
「自分なりの理解」を徹底することも
必要で、
その部分は「手段」というより
「生きがい」です。


「テストでは出ないじゃん!」とか
「そんなことを知る時間に、
問題を1つでも多く解くことのほうが
大切じゃん」と言われても

「いやー、私は、勉強そのものを
楽しみたいので、調べるのも
楽しいのよ。」と。


そのような、気持ちから作成したものも
完成次第、歴史授業シリーズの合間に
アップしていきます。



2 位階制度について

さて、前置きが長くなりましたが
「テストに直接出る内容ではないけれど
これを知っておくと、テスト範囲で
習った内容の行間がわかりやすくて
テスト勉強はかどるかも?」な
画像をアップします。


今回は、
「飛鳥時代から平安時代」までに
整備され、その後も江戸時代まで関係する
位階制度の話(導入)です。




飛鳥時代に、冠位十二階大宝律令
習います。
また、「国ごとに国司を配置した」とか
「平清盛が武士として初の太政大臣となった」「源頼朝は征夷大将軍に任命された」
などを習うときに、
この位階制度を知っておくと
すんなり頭に入ります。


また、漫画やドラマを見ていると
同じような黒い服(束帯)を着ている
人達が政治をしていたり、
お雛様(ひな壇)での
お内裏様の服装に何種類もあるのか?
などの背景がわかってきます。


漫画やドラマなどの作品は
創作も入っているので
それだけで歴史のテスト勉強を
するのは危険ですが
イメージをつけるには最適です。


位階制度とは、
朝廷内における「仕事」のためのもの、
と思ってください。

朝廷内の仕事には、
それぞれの「役職」があります。
また、その「役職」だけでなく、
「地位」も
関係してきます。


「地位」とは「身分」のことです。


この「身分」に応じて、
朝廷から任じられる「役職」が
変わってきます。
そして、「身分」に応じて、
朝廷内で働く時の仕事着(制服)の
色が変わります。

平安時代の途中から、その制服が
束帯」となります。

束帯は、平安時代の国風文化のときに
習う服装です。

このように、「朝廷」関係の
身分と役職を結びついた制度が
位階制度で、この制度は、
律令」という、朝廷が定めたきまり、
で定められました。




ただ、位階制度も、突然できて、
それをそのまま、ずっと適用した
わけではなく、

段階を経て、平安時代までに
形が整ってきました。


最初の段階は「冠位十二階」です。
下の画像を御覧ください。




「冠位十二階」の時点では、
「身分」と「役職」が連動するようには
なっていません。

同時期に「十七条憲法」は制定されて
いますが、こちらは「律令」という
くくりではなく、
あくまで、当時定めた「きまり」です。


「冠位十二階」「十七条憲法」を制定した
時期、つまり聖徳太子(厩戸皇子)が推古天皇の摂政として政治を行っていたとき、
中国は隋王朝でした。
隋王朝は、律令、科挙による政治を行い始めた王朝で、それに習って日本も政治をしたのは垣間見えますが、
まだ「律令」という形で日本をまとめることはしていない(したくても難しかったのでは?)と感じる時代です。


この時期は、「天皇」が絶対的な力が
あるわけではありません。

古墳時代に各豪族の連合体で成り立った大和政権(大和朝廷)の延長にあった
天皇と豪族の関係の時代です。


次に、どのように位階制度
変化していったのか?を
2つの画像で見ていきます。





冠位十二階のときは、
冠の色で身分(位)がわかるように
していましたが、

その後は、服(袍)の色で
わかるようにしていきました。


だからこそ、「冠位十二階」という
名称になるんですよね。
冠(かんむり)で、位(くらい)を
12の段階にわけたもの、なので。



こちらのほうは、先の画像より
簡易的に書いたものです。




今回は以上です。

次回は、この「位」が、朝廷内の、どの「役職」に連動していくか?を見ていきます。




歴史を習いたてだと、
「冠位十二階」と「大宝律令」が
あまり関連していないように見えたり
遣隋使、遣唐使を派遣したのは知ってるが
それによって政治や文化がどう変わってきたのか?は具体的にイメージできなかったり、
平安時代が独立しているように
みえることもありますが、

少し詳しく知ると
中国の隋、唐の制度がいかに
古代の日本に大きな影響を与えていると
わかります。

こうやって、習った内容を
すこし肉付けしたり、関連付けたりすると
勉強が楽しいと感じてもらえたら
嬉しいなぁ、と思います♪

ご覧いただき、ありがとうございました。



今回は以上です。

まだ他にも画像は作っているので
定期的にアップしていきます。


旧石器時代から鉄器時代までの話

2024年11月20日 07時00分35秒 | 歴史用語辞典シリーズ

みなさま、本日もありがとうございます。

 
今回は、歴史区分についてのお話。
 


今回は、時代区分の1つ。

「◯◯時代」とは、何かの変化に基づいて
後の世に形式的につけられた名称です。
 
政治が中央集権から地方分権、封建政治に変化したところで区切ったり、
首都の違い、政権トップの一族が変わったり・・・と。



 
今回、お話する「旧石器時代」「新石器時代」「青銅器時代」「鉄器時代」は
「誕生した道具の素材の種類」で分けた名称です。
 
「固有名詞」というより「カテゴリー名詞」に近いです。
 
「縄文時代」や「飛鳥時代」などは「固有名詞」で、1つしか存在しない時代です。
 
しかし、日本における「旧石器時代」、ヨーロッパにおける「旧石器時代」などがあります。
 
 
 
「旧石器時代」と「新石器時代」は「石器」を狩りのメインとして使っていました。
1万年前に氷期から間氷期に移り、人々の生活環境が変化していきます。
 
 
そして、新石器、つまり、磨製石器を使う時代から、
青銅器、ついで、鉄器を使うようになってきたのです。
 
 
青銅器や鉄器は金属器で、それらを作るには、かなりの高度な技術や、人間の統率力が必要です。
そこから、青銅器・鉄器の誕生は、文明の誕生につながっていきます。
 
次回の「れくす先生の歴史授業」では、文明の誕生、を行っていきます。
 
 
この「旧石器時代→鉄器時代」は、必ずしも、どの地域にも当てはまる「時代区分」ではありませんが
メソポタミア文明」「エジプト文明」「中国文明」を見ていくときには
この時代区分を念頭において勉強していくとわかりやすくなるので
「れくす先生の歴史授業」で「文明の誕生」を扱う前に、こちらの記事をアップさせていただきました。
 
 

よく使われる歴史用語8 さまざま皇帝(ヨーロッパ)

2020年03月12日 10時58分00秒 | 歴史用語辞典シリーズ
更新が止まってしまってすみません。

インフルエンザに罹患して
治っても体力が戻るのに時間がかかり
新型コロナ対策による、突然の休校で
ほぼ娘につきっきりな状態に
なってしまったので、
なかなか精神的余裕がなく、
書けませんでした。
勉強って、集中力を発揮できる体力がないと、なかなか難しいですよね。

でも、
いつ休校が終わるかわからない
状態になってきているので
今こそ、このブログで
なにかしらできないかしら?
という気持ちが強くなってきたので
再開したいと思います。


歴史でよく見かける用語辞典その8。

今回はキリスト教の王国、帝国について。





























以上です。


東西ヨーロッパ社会において
キリスト教は切っても切り離せません。
ヨーロッパの帝国、というのは、
中国、日本とは
ちょっと違う意味合いになります。





歴史でよく使われる用語辞典7 宗教編最終回によせて

2020年01月19日 19時57分00秒 | 歴史用語辞典シリーズ
いつもみなさまありがとうございます。

今回は前回の
歴史でよく見かける用語」の宗教編の続き。宗教編はこれで最後になります。

ここは、歴史の勉強のため、というよりは、私なりに、
「過去の人々」はどんな風に生きていたんだろう?
を考えた話です。






かつては、宗教が学問の担い手だった
ことがあることを知っておいたほうが、
歴史の動きは理解しやすいです。












今回は勉強の話でなく、
自分自身の話をしたいと思います。

私は小学生のころにいじめられました。
そのあと、
中学から必死で勉強をがんばって
塾講師になりました。
中学から大学までも友達ともトラブルがあったり、塾講師時代はパワハラ、セクハラで苦しく、過労で入院したこともあります。
でも、精神がおかしくなることはありませんでした。


ところが、2回目の流産のあと、娘が生まれ、仕事をやめてから、
私は狂い始めました。

もちろん、育児という初めての経験で精神的にきつかったせいもあります。


でも、一番の原因は、

主軸がなかったから、だと思います。

主軸とは心と思考の支え、
のことです。


狂わなかった時期は、漫画を好きなだけ読む時期か勉強メインだった時期でした。
狂った時期は、勉強もしなく、好きなものもできない時期でした。


どういうことかというと、

人間関係で理不尽だな、不公平だな、
と思ったり、あらゆることで
どうしてこうなるの?と疑問に思う
ことが多々あります。

そのとき、理不尽だなと思う不満は
好きなこと、私なら漫画を読む、ことで
解消できるし、納得できない不安感は勉強することで、論理的思考が当たり前の世界になり、自分なりの結論を導き出して、納得することができたんです。


しかし、仕事をやめ、乳幼児のお世話がメインになると、漫画を読むのはお母さんとしてはいけない、みたいな圧力で漫画を読んでいても罪悪感で苦しいし、勉強しないため、論理的思考になりたくても、それは母親としていけないことなのか?と思うようになり、精神的に狂い出すほど自分を追い詰めました。

勉強をしなきゃいけない、という状況だと、論理的思考にならなきゃいけない!という安心感があるけれど、
周りのママさんは「そんな難しいこと考えると子供がかわいそう!」と自分の価値観だけで私を批判し続け、それを私も信じてしまったんですよね。

今は娘が小学生になり、
勉強を娘に教えたり、
娘も漫画が好きなので
漫画を読むことに罪悪感を
持つことなくなったので、
学校関連やママさんとのトラブルや
理不尽なことがあっても、
自分は自分!
と堂々とすることができるようになってきました。

私にとっては、勉強つまり学問、が
自分の思考のよりどころ、
漫画が心の支え、なんですが、
昔はそれが、宗教であった可能性が
あるんだな、と思ったから
今回、このような記事を書かせて
頂きました。


宗教は本来は
人を脅すものでも、
人から金銭をまきあげるものでもありません。

個人個人が、辛くても生き続けるために
信じたものが、宗教だったのかな?
と私は思います。



次回からは
皇帝などの国家元首の違いについての
お話です。


歴史でよく見かける用語辞典6 宗教と神話の違い

2020年01月16日 21時41分00秒 | 歴史用語辞典シリーズ
毎日、みなさまありがとうございます。

今回も続きで、
歴史でよく見かける用語辞典の
宗教編です。

宗教編は次回で最後になります。

今回は
神話と宗教の違い、
失われた宗教」の話です。










かつては、信じられていた神々
信じられなくなると、
その神々の宗教神話になる、
とも言われています。

でも、神話にもならず、
消えてしまった宗教もあります。


でも、歴史や遺跡は残っているため
授業では歴史事項は習うんですが
なんかうまく繋がらないなー、と
思うことがあるときは
失われた宗教があるのかもなー、と
無理矢理自分を納得させていたりします。

歴史というのは、
人々がつくった話が幾重にも折り重なってできたものです。

だから、その人々が宗教を信じていたら、と考えると

歴史を理解するには宗教をある程度
知っておく必要があるのかな?
と私は思います。


歴史でよく見かける用語辞典5 古代日本

2020年01月14日 14時55分00秒 | 歴史用語辞典シリーズ
みなさま、毎日ありがとうございます。

もうすぐセンター試験ですね。
体調管理を心がけて、今まで
がんばったすべてを出しきって
頂けたらいいなー、と祈っております。




今回は前回の続きで、
歴史でよく使われる用語辞典の
宗教編の続きです。
今回は、日本独自の宗教、
神道(しんとう)です。


神道の神々は、太平洋戦争末期に
軍事的側面も関与することになり
それで多くの悲劇がおこった歴史が
あるため、気軽に触れることを
今まで躊躇ってきました。

しかし、それでは、
逃げてるだけ。
逃げる方にエネルギーを使うのでなく
歴史は、許せない、
耐え難い部分も受け入れて
これから、
どう平和で平等な社会をつくっていくほうにエネルギーを使った方が、
将来が少しでも明るくなるかも?
と思ったので、あえて、
神道についても触れさせて頂きます。

神を信じろ、ということでなく
かつては、そういう信仰があった、
ということを知って、
歴史を理解してほしい
という意味で書きました。

以下が説明画像です。↓






神道の神々がまつられているところが
神社になります。

今では
お寺が仏教、神社が神道、と
しっかり分けられています。
(昔は違いました)

神道は宗教ではあるのですが、
その神道の神々が描かれた文書が

古事記」「日本書紀」になります。
いわゆる日本神話ですね。

いなばの白兎は
小学校の国語の教科書にも
載っているので、
なじみが深いかもしれません。

この二つは、飛鳥時代に発案され
奈良時代に完成した、
いわゆる、
政府(朝廷)主導まとめ本です。
簡単に言ってしまうと
今までの日本のあらゆる地域の
歴史や伝説を文書としてまとめよう
というもの。

なぜ二つあるかというと、
古事記」が日本国内の人々向け、
日本書紀」が海外(中国(唐)など)に向けて発信するために書いたものです。

まだ飛鳥時代のころは、
天皇の力が絶対的ではなく
地方豪族の力もありました。
なので、地方豪族への配慮をしつつ、
朝廷こそがこの国を統べるのに
相応しいのだ、というのを
無意識にとれるような描き方をしている
のが、「古事記」です。
いわゆる、日本神話ですね。


出雲神話は「古事記」の方で描かれていますが、それはかつて、大和朝廷以外に強かった勢力があった証拠とも
言えます。
出雲神話の神々は、
昔は強かった豪族で、
大和朝廷の勢力に負けた勢力だとも読めます。

海外向けの「日本書紀」は
大和朝廷の歩みが基本になってる
形です。



何がいいたいかというと、
神道の神々は、太陽や月のような
自然のものを偶像化した神々の話の面と、
当時の政府の都合によっ
消された歴史
かつては一大勢力であったが
大和朝廷に敗れた豪族たちが
神々の物語として描かれている、
ともとれます。



仏教の伝来と共に
漢字が日本に入ってきて、
これにより、
飛鳥時代以降の詳しい歴史が今はわかります。


しかし、
旧石器~弥生時代や古墳時代には
ほぼ文字は使われておりません。

そのため、弥生時代から古墳時代に
移行する時期に、どういう形で
大和朝廷成立したのだろう?
というのは、不明瞭な点が
多いんです。

そのとき、
古事記」に描かれていた
ことが、
その歴史を読みとくかな?
と思ったりします。


歴史を理解したくても、
不明瞭なことが多いと
理解できないです。

そのとき、おそらく、
消された歴史があるからだろう、
と思ったり、日本神話の中の
あの物語がたぶん関係してるんだろう
と思えば、自分の中だけで納得できて
勉強できるので。

ASDの私は、
1つわからないことがあると
思考がストップしてしまい、
勉強が止まってしまうので、
このように無理矢理自分を納得させています。


この神道を、人々を思い通りにするため、に使うのは間違っていると思います。
でも、今の神社のように、個人個人の心の平穏に繋がるような形は、私は本来の宗教のあり方だと思います。


入試前は、学問の神さまの神社に
参拝することも多いと思います。
参拝することで心が落ち着き、
それで、入試に堂々と立ち向かえるなら良いことだよね、と。

本来、宗教とは、
テロや全体主義を行うためのツールでなく、個人個人の生き方を考えさせてくれたり、迷いの支えになるものだと私は思います。

次回からは、なぜ宗教が存在し、
人々の歴史にはあらゆる地域で
宗教が根付いた歴史があるのか?
の自分なりの考察をして
歴史の理解の助けとなるように
したいな、と思います。

ご覧いただきありがとうございます。



歴史でよく見かける用語事典4 中国史

2020年01月12日 14時36分00秒 | 歴史用語辞典シリーズ
更新に間があいてしまってすみません。

今回も前回までの続きで
歴史の動きを理解するために
知っておくと良い宗教について。

前回は、一神教のユダヤ教、キリスト教、イスラム教、のお話をしました。
この宗教は、ヨーロッパ、中東に大きく関係している宗教です。
また、アジアや南北アメリカ大陸の歴史にも大きく関与しているときもあります。


今回は、アジア地域に関係する
宗教について。
主に中国に視点をおいて書いています。

古代から近代あたりまでは、
中国を中心に東アジアの国々は
動いていたためです。
そのため、日本の歴史、
とくに古代に
おいては、
中国から伝えられた宗教や思想は大きく日本の歴史を動かしています。

日本史の分野は、小学校から習うので
今回の部分は早くから知っておくにこしたことはないです。

ただし、仏教の発祥の地は
インドです。
よく、中国発祥と勘違いされがちですが
日本は、中国経由の仏教のためかな?
と思います。

アメリカドラマを見てると、
日本が仏教の国!みたいに
描かれているときがあって、
ちがうちがう!
とツッコミをいれたくなること
ありますが…💦





ここで勘違いされたくないのは、
多神教では全く戦争や争いがおこっていない、というわけではないです。

飛鳥時代でも、日本の古来からの宗教である神道と、当時日本にとっては新しい宗教になる仏教のどちらをメインで国を動かしていくか?で対立し、多くの血が流れたこともあります。

古代エジプトでも、古来の多神教のエジプトの神々を信じていた神官たちと、
アトン神を唯一の神として崇める、いわゆる一神教を信じるファラオと対立したり、古代ローマでも当時はギリシャ神話の神々、いわゆる多神教を信じるローマ皇帝が、当時新興宗教であったキリスト教徒の信者たちを迫害することはあったので。


ただ、どの宗教にも言えることですが、
過激な行動をする信者がいたり、
国の政治と大きく関与する宗教が他方の宗教を迫害することはあります。




次は、中国発祥の思想です。
陰陽五行説(思想)の説明です。

こちらは、宗教というより、
思想、自然哲学という面が強いかも
しれません。










あくまで簡単に説明しました。

中国の歴史、とくに古代は、
日本も含めて、陰陽五行思想は
大きく政治に関与しているため、
この陰陽五行思想はある程度
勉強しておくと
歴史の流れは理解しやすいと思います。


陰陽五行説由来の漫画やアニメ、ゲームも多いので、親しみやすい思想ではありますね。

青龍、朱雀、白虎、玄武、麒麟は
かなりいろんな作品で描かれてて
私も小さい頃から知ってましたし。

高松塚古墳に行ったときは
陰陽五行説の思想がそこかしこに
バリバリあるので、
うわぁぁぁー!!
と鼻血が出そうになりましたし。
キトラ古墳もいつか行きたい!

この陰陽五行説が由来して
日本では陰陽道があり、
陰陽師も日本では色々な作品で
描かれているので、
馴染みは深いと思います。
最近、娘とともにハマっている
ある漫画で
陰陽師の主人公が、
玄武を使って敵を倒す
シーンがあって、そのとき
頭のなかに、陰陽五行思想の表を
思い浮かべて見ると、
ゲームの必殺技の一覧表みたいで、
うわー、ドキドキする!
となったりするので。

これは、エンタメの分野になりますが、
エンタメでその思想に触れているので
いざ古代のアジアの歴史を勉強するときは頭にすんなり入ると思います。



よく、漫画やアニメ、ゲームは
勉強の敵みたいに言う人が
いますが、いやー、逆に
相棒っすよ!と私は思います。

漫画やアニメ、ゲームばかりして
勉強をしないと、テストで点数を
とれないので、漫画たちが勉強の
敵のようにいわれがちですが、
本当と敵は
勉強をしないことなので、
ゲームなどを禁止することでなく
勉強できない心理状態を
探ってあげる方が、勉強できる
近道になると思います。

正直言って
教えていた生徒さんで、
ゲームやアニメ、漫画を
嗜んでいる生徒さんは
勉強さえ楽しんでやっている子も
多かったので、結果的に
高い点数とれてましたよ。

知識欲がどれだけあるか?が
成績に大きく関わってくるから、
知識欲がなきゃ、ゲームやアニメ、漫画も読まないですものね。



今回は以上です。
次は日本の古来からの宗教、神道です。

歴史用語でよく見かける辞典3 一神教の宗教

2020年01月07日 13時43分00秒 | 歴史用語辞典シリーズ
少し更新に間があいてしまって
失礼しました。

前回の続きで
歴史用語でよく見かける言葉辞典」で
今回は宗教についての説明です。

以下が画像です。



















私はこの記事で
歴史を学校で学ぶ意義」について
自分なりの考えを述べています。

歴史を学ぶことで
自分が無意識に抱いていた差別意識
気づく
ことが大切だと。


差別意識に気づくと
その差別意識を意識的に無くすように
努力をする。
すると、少しずつ、「平等」な
社会になっていく。
平等」な社会が平和な世界に
なっていく、と。

ただ、歴史を見ていて
人類は宗教対立や宗教戦争が
おこってます。

宗教というのは
「何かを信じること」で成り立ちます。

そして、

1つのことを信じることは、
他のことを否定することでもある」
という
表裏一体の側面があります。

また、

「自分の大切なものが
他の人にも大切なもの」

だったら、

その「大切なものを奪い合う」
対立戦争が置きます。


だから、人間から
「戦争」や「対立」を
完全に取り払うことは難しいと
思います。悔しいし残念だけれど。
でも、少しでも、その対立や戦争を
減らすためには、
己の差別意識に気づくことであり、
歴史」を学ぶことである、と。


あくまで私独自の考え方なので
もし不快に思われたらすみません。


このシリーズはまだまだ続きます。