7年前に股関節の痛みで往診していた90歳の患者さんがいました。
そのときに右目の緑内障の治療をしているということだったので
補助治療ということで眼疾患に有効なツボに治療をしてました。
一旦往診を終了したのでそのままになっていましたが、このほど
7年ぶりに来院。
97歳になり、残念なことに両眼とも緑内障でほとんど視力を失い、
杖をつきながら、孫に手を引かれての来院です。
来院目的は緑内障の治療です。眼科ではどこでも治癒不能と言われながらも
一縷の望みをかけて訪れたようです。
でも家族としてはもう介護で手一杯なのでこれ以上の治療を断念させたいようで、
僕にも小声で「治らないとはっきり言ってあげて!」と要望します。
確かにここまで進行してしまった緑内障の視力を回復させるのはほぼ絶望的と思いますが、
患者さんのためにもできることはやってみようと思ったので
眼の周囲のツボと眼に関係する経絡のツボに鍼とお灸をしました。
もちろん著効とはいきませんが、少しでも患者さんの気がすめば良かったかなと思っています。
次の予約が入るかどうかはわかりませんが、家族の介護で大変な状況もわかるし、
かといって安請け合いして治療を引っ張るのもどうかな~という複雑な気持ちでした"(-""-)"
↓治療院玄関のランが咲き始めました!春ですね~!(^^)!