扁鵲(へんじゃく)のつぶやき

東洋鍼灸専門学校 鍼灸科50期卒業生の同窓ブログです。
日頃の不安、悩みを率直に語り合いましょう。

”糖質制限が老化を促進”に反論!

2018-03-29 21:47:59 | 栄養
最近、週刊誌の中吊り広告でタイトルのような
アンチ糖質制限の記事がでかでかと出てますね。

これは3月16日に東北大学大学院の発表した
下記の記事が元ネタのようです。


「ご飯、うどん・・・ 炭水化物減らすダイエット 
60代後半で老化顕著に 糖質制限ご用心
3/16(金)

糖質制限ダイエットは老後にしわ寄せも──。
ご飯やうどんなどの炭水化物を減らした食事を長期間続けると、
高齢になってから老化が早く進み、寿命も短くなるとの研究を
東北大学大学院がまとめた。
糖質制限は「内臓脂肪を効率的に減らす」と話題になっているが、
マウスを使った試験では人間の年齢で60代後半からの老化が顕著だった。
研究内容は名古屋市で15日から始まった日本農芸化学会で、
17日に発表する。・・・」


これに対して糖質制限の生みの親である京都の江部医師が
自分のブログで下記のように明確に反論しています。

結論からいうと、マウスとヒトでは食性が異なるので
消化器系も異なり、マウス実験の結果をそのまま
ヒトに当てはめるのは大きな間違いということです。

僕も約5年間緩めの糖質制限生活を継続してますが、
マラソンも走れるし、老化が促進されたという
実感はないですね!(^^)!

(以下、江部医師のブログを引用)
「こんにちは。
複数の読者さんから、上記の記事について
コメントを頂きました。

まず、東北大学大学院・農学研究科のグループ は根本的な間違いを犯しています。

「そもそもマウスの食事実験の結果はヒトには当てはまらない。」
という基本的なことをご存じないようです。

どんな研究でも手軽なので、マウスやラットが実験動物として使われやすいです。

しかし、マウスやラットで糖質制限食(高蛋白・高脂肪食)の実験をすること自体が、
根本的な間違いです。

なぜなら、マウスやラットなどネズミ類は、
本来の主食は草の種子(即ち今の穀物)です。

草原が地球上の有力な植生として現れる鮮新世(510万年前)以降、
ネズミ科の動物が出現して爆発的に繁栄します。

510万年間、草原の草の種子(穀物)を食べ続けてきたネズミに
高蛋白・高脂肪食を与えれば、代謝が破綻するのは当たり前です。

ネズミの主食はあくまでも「穀物=低脂質・低蛋白食」なのです。

ネズミは、「穀物=低脂質・低蛋白食」に特化して、
消化・吸収・代謝システムが適合しているのです。

この実験は単純に、
マウスの代謝に合わない(主食でない)糖質制限食(高蛋白・高脂肪食)を
マウスに与えて寿命や老化を観察するという実験です。

全ての代謝が狂って老化が進み寿命が短くなるのもいわずもがなです。

例えば、ゴリラの主食は「棘の多い大きな蔓や大きな草」です。
このように、超低脂質・低蛋白食が主食であるゴリラに
糖質制限食(高蛋白・高脂肪食)を食べさせたら、
代謝はガタガタになり、マウスやラットと同様、
老化も進み、寿命も短くなるでしょう。
この東北大学の実験は、わかりやすく言うとゴリラにステーキを食べさせるというイメージです。
ゴリラだと、糖質制限食(高蛋白・高脂肪食)を食べさせることの間違いが、
マウスやラットよりわかりやすいですね。

人類の主食が何であったかはともかくとして、
農耕が始まる前の700万年間は、穀物ではなかったことは確実です。

そして歴史的事実として、農耕の前は人類皆、糖質制限食でした。

またヒトの進化の過程で脳が急速に大きくなり、
シナプシスが張り巡らされるためには、EPAとDHAの摂取が不可欠でした。

EPAとDHAは地上の植物性食品には含まれておらず、
動物性食品にしか含まれていません。

従って少なくとも、肉・骨髄・昆虫・地虫・魚貝・・・などの高脂肪・高蛋白食を、
脳が急速に発達した20万年前頃、必要充分な量、食べてたことは間違いないでしょう。

このように人類は本来、高蛋白・高脂肪食には慣れているので、
糖質制限食の安全性は高いのです。

マウスやラットやゴリラと、ヒトの食性は全く異なっているのです。

結論です。

薬物の作用や毒性をネズミ類で動物実験するのは、
研究方法として特に問題はないと思います。
(動物実験自体の是非はおいておきます)。

しかし、本来主食が全く異なるマウス・ラットなどネズミ類で、
人類の食物代謝の研究をおこなうのは、
出発点から根本的に間違っている可能性が高いので注意が必要です。

研究者の皆さん、「薬物の動物実験」と「食物の動物実験」は、
全く意味が異なることを認識してほしいと思います。


なお、私、江部康二は68歳です。
まさに、この記事のいう
「60代後半から老化が顕著」 にピッタリの年齢です。

52歳から続けているスーパー糖質制限食のおかげで
皮膚の糖化は52歳相当と好ましいです。
歯は全て残っていて、虫歯はありません。
背は縮んでおらず、夜間の尿もありません。
目は裸眼で広辞苑がみえ、聴力も低下していません。
階段は駆け上がります。

一般に老化現象と言われる事柄に関して
私の場合、スーパー糖質制限食で、
かなり好ましい状態が維持できているのだと思います。


江部康二
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終活始めました!(家系図の作成)

2018-03-26 20:58:45 | 日記
今日は暖かかったですね~。

朝ラン時は霜が降りるくらい冷え込んで
いましたが、つくしの皆さんがにょきにょきと頭を出してました(^^♪


そのうちそのうちと思って先延ばしにしていた終活の一つ、
家系図の作成に着手しました。

自分は一人っ子なので自分しか親戚相関図を子供たちに伝える人がいないということ、
そして両親はすでに他界しているので先祖を知る叔父、叔母がそれぞれ80歳を超えて
今後何があってもおかしくないというのが大きな理由です。

先祖をたどるには市役所に残っている
原戸籍(はらこせき)を申請するわけですが、これが一通800円くらいかかるので
年代をさかのぼるとあっというまに数千円が飛んでいきます(^^;

両親、祖母が存命中に聞き取っていたメモと組合わせて早速Wordで作成開始。

戸籍の残っている明治までさかのぼり、
大体判明しましたが、父親の兄弟に
3歳、4歳で亡くなった先祖もいて
あらためて自分の存在というのはそういう歴史の延長にいる
ということを確認できただけでなく、小さい子を亡くした親の
悲しみはいつの時代でも同じだと思うので、
つらかったんだろうな~とか色々思いを
馳せましたね。

大体完成したので紙ベースと電子媒体にして
子供たちに配布しようかなと考えてます(^_-)-☆

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良かれと思ってやったことが・・

2018-03-12 21:16:37 | 鍼灸
歩行困難なほどの重度の腰椎椎間板ヘルニアになってしまった
看護師さんに往診治療中です。

何度か治療してやっと痛みも治まりかけたのに今日往診したら
一気に悪化しているではないですか((+_+))

聞けば昨日友人の看護師が遊びにきて、
腰にマッサージまがいのことをしてもらったとのこと。

友人は良かれと思ってやったらしいですが、逆に悪くして
しまいましたね~('_')

腰痛と言っても原因によって治療法は異なるのできちんと診断しないと
いけません。

多分マッサージらしきものによってせっかく引っ込みかけていた
ヘルニアを飛び出させた可能性がありますね。
無知の善意ほど困ったものはありません(*_*;

これと同じことが多分街中にたくさんある整体院、足裏マッサージ等の
国家免許を有していない無資格者の店舗で頻発していると聞きます。

国家資格を有するマッサージ師の技術は全然違います。
彼らは解剖学、生理学をきちんと勉強して身体を触っているので「治療」
なのですが、無資格者のそれは「治療」ではなく「慰安」なんですよね。

我々国家資格保持者が圧倒的な実力を持てば他に行く必要がないので
それを目指して頑張りたいですね!(^^)!
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映画「アリスのままで」

2018-03-10 21:31:57 | 日記
見たかった映画リストNO.2 「アリスのままで」をレンタルしました。


若年性アルツハイマーの女性アリスが記憶を失っていく日々をつづった全米ベストセラー小説
「静かなるアリス」を映画化し、
アリス役を演じたジュリアン・ムーアが
第87回アカデミー賞で主演女優賞を受賞したドラマです。

超高齢化時代に突入し、認知症は国民病と呼ばれようとしています。

アリスのアルツハイマー病が徐々に進行していく様は
年齢的に他人事とは思えず見ていて胸が苦しくなりましたね。

決定的な予防法がない現在、数少ない有効な予防法は
脳血流を上げる生活だそうですから、全身運動とバランスのとれた食生活、
そして社会参加につきそうです。

この映画の英文タイトルは「Still Alice」なんですが、
こちらの方が病気に侵されながらも自己を維持しようとする
矜持が感じられて好きですね。
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映画「Dream」

2018-03-04 21:27:56 | 日記
3月は大学院のスクーリングがないので
久しぶりにレンタルビデオ店に行って
ずっと見たいと思っていた作品を
レンタルしました。

少し前に話題になった「Dream」です。


1960年台の米ソの熾烈な宇宙レースの最中に
NASAのラングレー研究所に実在した3人の
黒人女性技術者の物語です。

1960年初頭はやっとIBMの大型計算機が
世に出てきた時代なんですね~。
高度な軌道計算もすべて簡単な
電卓を使って手計算をしていたようで、
今から考えると凄いなと思います。

人種差別と毅然と戦いながら類まれなる
能力を生かして自己のポジションを勝ち取って
行くヒロインたちは本当に恰好良かったです。

ほとんど無名の3人の黒人俳優も素晴らしかったですが、
本部長役のケビン・コスナーも彼女たちの
能力の凄さに気がついて一緒になって敢然と差別と
立ち向かう姿がまたこれ渋い!!(^^)!
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