扁鵲(へんじゃく)のつぶやき

東洋鍼灸専門学校 鍼灸科50期卒業生の同窓ブログです。
日頃の不安、悩みを率直に語り合いましょう。

Book Review 『在宅ひとり死のススメ』上野千鶴子著

2021-05-30 20:44:04 | 読書
私も終活を意識する年齢になりました。

子供達も独立し現在夫婦二人+猫の暮らしなので
このまま老々介護に突入し、どちらかが一人になったら
この大きな家を手放して施設にでも入ろうかなと
漠然と考えていました。

そういう中で新聞の見出しにつられて買ったこの本の内容は衝撃的でした。
上野千鶴子氏は社会学者でかねてより切れの良い文章は魅力的でした。2019年の東京大学入学式でのスピーチは有名でしたね。


①「かわいそう」「みじめ」等、一人暮らしにつきまとう負のイメージを払拭しています。
  単身高齢者→おひとりさま
  孤独死→在宅ひとり死

②「老後はおひとり様が一番しあわせ」のデータ
  独居高齢者と同居高齢者の生活満足度を調べたデータがあり、それによると「圧倒的にひとり暮らしをしている高齢者の方が、満足度も高く、悩みも少ない」のに対し、「二人の家庭が一番低い満足度で悩みももっとも多い」そうです。確かに夫婦生活は価値観のぶつかり合いですからうなずけることもありますね(^^;

 こうなると独居高齢者の負のイメージはメディアの作り上げたモデルのような気がします。

③「満足いく老後」の三条件
これがとても納得のいくものでした。
a)慣れ親しんだ家から離れない
b)金持ちより人持ち
c)他人に遠慮しないで済む自律した暮らし

今は二人暮らしでもいずれひとり暮らしになるのは自明の理ですから、とても参考になる内容でした(*^^)v

(久しぶりの写真集です♪)
①患者さんに差し入れていただいた見事な紫陽花↓

②英会話サークルの友人から頂いた自作のクラフトビール。酒造メーカでそういうサービスを提供しているところがあるそうです。麦芽の味と香りとしっかり出ていて美味しかったです(*^^)v ボトルキャップも可愛い♪
 

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50年来の友人の突然の死

2021-05-16 20:33:41 | 日記
5月13日にメールのやりとりをした友人の訃報連絡が14日に入ってきました。
死因は心筋梗塞でした。しかし、真の原因は医療事故という信じられないものでした。

友人は5月14日の朝に具合が悪いのを察知し、自力で近隣の市民病院へ。そこで救急措置を受けるも医師が誤って酸素の管を気管に入れるべきところを食道に挿入した模様。当然回復しないので高度医療設備のある病院へ救急搬送されている途中で息を引き取ったとのこと。最後に受け入れた病院の医師が家族に医療事故だと説明しました。

友人は会社時代の同期で昭和46年の入社時から現在までずっと付き合いが続いていました。

闘病中なら心の準備もありましたが、医療事故により命を絶たれるなど言語道断で言葉もありません。

本日、実家を訪れてお別れをしてきましたが、数か月前に会ったままの穏やかな顔で眠っていました。50年間の色々なシーンが頭を駆け巡り、涙をこらえることができませんでした。家族はもとより本人も無念でならないと思います。

ここからは想像ですが、今コロナにより各地の医療資源がひっ迫しています。友人が最初に受診した病院もベテラン医師はコロナの治療に回されていて、新米医師が担当した結果の事故ではと勘ぐってしまいます。

今できることは彼の冥福を祈ることだけです。


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芝桜の里 ジュピアランドひらた

2021-05-06 07:42:17 | 日記
連休も終わりましたね。今年は孫たちの帰省もなく、静かな連休でした。

かねてから行きたいと思っていた「芝桜の里」を訪ねてみました。車で約1時間の場所にあるんですが、このくらいの距離っていつでも行けると思って、家族で訪れたことはなかったんですよね~。

そこは福島県平田村にある芝桜のテーマパーク「ジュピアランドひらた」です。蓬田岳のふもとに広がる園には約25万本の芝桜が植えられ、ちょうど「芝桜まつり」の真っ最中でした。

開園直後でしたのでそれほどの人出もなく、ゆっくりと花を楽しむことができました。

↓ラッパスイセンも花盛り!

連休の後半は年末の大掃除ではできなかった治療院外壁の掃除、植木の剪定、院内のカーテンの洗濯等の懸案事項を処理してすっきりしました。

これから夏に向けて頑張ります!(^^)!
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映画『ノマドランド(NOMADLAND)』

2021-05-02 20:43:46 | 映画
本年度の第93回アカデミー賞受賞作の「ノマドランド」を観てきました。


米国のノマドと呼ばれる高齢の移動労働者の暮らしを描いた作品です。経済的に厳しい彼らは住宅ローンあるいは家賃から逃れるためにヴァンに乗り、全米各地を移動し、その場所で仕事を見つけては収入を得ています。

車上生活ですから不便なことも多いですが、彼らは誇りをもってその自由気ままな生活を楽しんでいるようにも見えます。

原作は、気鋭のジャーナリスト、ジェシカ・ブルーダーが、数百人のノマドを取材して書き上げたノンフィクション「ノマド: 漂流する高齢労働者たち」でアメリカで出版されるや大変な反響を呼び、日本をはじめ世界各国で翻訳されています。

映画は主演女優のフランシス・マクドーマンドが実際のノマド達と交流を重ねながら撮影された半分ノンフィクションムービーです。でも映画ではとても素人とは思えない演技でしたね。かえって演技じゃなくて素だから心に訴えるものがあるのかもしれません。

この主演女優が素晴らしいです。初めて見ましたが年齢は63歳。実力派でオスカー賞を二度も受賞しているとのこと。ポリシーがノーメイクとのことで映画の撮影はもちろんアカデミー賞の受賞式もノーメイクで出席と言いますから驚きです。でもしわの一つ一つに深い味わいがあって素敵だな~と思わずにはいれらませんでした。


音楽もとても心に染み入るピアノが各シーンに挿入されていて感動的でした。

同じような年齢の彼らが、今の自分とはかけ離れた生活をしながら人生を送る姿を見て、ちょっとあこがれるような、でも無理だろうな~とかいろいろと考えさせられる映画でした。しみじみとした映画が好きな人にはお勧めです(^_-)-☆

コメント (2)
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