SENTIMENTAL JAZZ DIARY

感傷的ジャズ日記 ~私のアルバムコレクションから~

CHET BAKER/ART PEPPER 「THE ROUTE」

2007年02月11日 | Trumpet/Cornett

アメリカのジャズシーンにおいてウエストコーストジャズの存在は重要だ。
ウエストコースト(西海岸)はハリウッドを中心とした映画産業が盛んで、多くのジャズマンが映画音楽等と関わりを持ちながら明快なメロディと明るいリズムで一世を風靡していた。活躍したのは主に白人で、ここにご紹介するチェット・ベイカーやアート・ペッパーらがその代表選手だ。
但しこのアルバムで最も気に入っているのはベースのリロイ・ヴィネガーである。タイトル曲である「The Route」や「Minor Yours」「The Great Lie」等でのベースラインは彼ならではの魅力満載だ。これでもう少し録音がよければ最高なのだが、できるだけの大音量で聴くと、リズミカルな彼のベースの上で何羽かの鳥が絡み合っているようで面白い。

このジャケットは残念ながらオリジナルではない。それをやたらと気にして本作を駄作扱いする人もいるようだが、これだって決して悪くない。イケメン二人の溌剌としたレコーディング風景を見られるだけでも有り難いと思うべき。



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