虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

市電百年

2013-10-19 09:21:21 | 乗り物
いきなり質問です。

北海道初の路面電車は札幌?それとも函館?
どちらでしょうか?

回答です。

札幌の馬車鉄道が電化したのが1918年。
函館の馬車鉄道が電化したのが1913年。
ということで、函館の方が5年早かったのです。

函館市電は今年2013年に電化100年、そして札幌市電は5年後の2018年に電化100年を迎えます。

函館市電の歴史を紐解くと、1894年に設立された亀函馬車鉄道株式会社によって1897年12月12日に開業した亀函馬車鉄道が前身になります。
馬車鉄道は、最初、弁天町(函館どっく前)~東川町(東雲町)間が最初に開業し、その後、十字街~鶴岡町(函館駅前)~東川町(東雲町)間、鶴岡町(函館駅前)~海岸町間、海岸町~亀田間、東川町(東雲町)~湯川間が翌年に続々延伸開業されました。
1903年に海岸町~亀田間が廃止し、その後1913年の電化に至った。

1913年に電化したのは、6月29日にまず東雲町(労働会館前)~湯川間で、同年10月31日に弁天町(函館どっく前)~十字街~東雲町(労働会館前)間が電化されました。
1914年になると、宝来町~谷地頭間が電化開業し、同年10月31日に全線で電化されることになりました。
1925年には海岸町~亀田(ガス会社前)間が復活開業。

1950年~1951年にかけて宮前線が新設され、1954年に本線が亀田から五稜郭駅前まで開通。
そして、湯の川線の湯の川温泉~湯川間は1945年~1959年まで廃止されるなど、戦後も路線に変更がなされた。
1978年には本線のガス会社前~五稜郭駅前間、1992年に東雲線の宝来町~松風町間、1993年に本線の函館駅前~ガス会社前間、宮前線のガス会社前~五稜郭公園前間が廃止され、現在に至っている。

かつては、亀田・五稜郭駅前方面へ続く本線や、五稜郭公園前とそれをつなぐ宮前線。松風町から宝来町に続く東雲線もあったことが昔の資料(地図)などを見ているとわかる。

現在、本線となるのは、函館どっく前~函館駅前を指し、松風町~湯の川間が湯の川線、十字街~谷地頭間は宝来・谷地頭線、そして、函館駅前~松風町までのわずか500mが最も短い大森線と呼んでいます。
分岐は十字街のみで、2系統と5系統の10.9kmが運行されている。
現在、分岐営業路線があるのは、道内では函館市電のみ。

100年を迎えた函館市電では、車両や停留所に「百」の文字(画像)が掲げられるなど、函館市電百年を盛り上げようと頑張っています。

函館は歴史巡りするには、とても楽しい街です。
私の場合、約100回ほど函館には出向いていますが、ここ15年は仕事ばかりです。
ですから、時間ができたら、昔の地図など資料を片手に、市電と徒歩で市内を巡ってみたいと思っています!