虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

どちら?

2019-12-31 06:34:20 | 文化
Jタウンネットより。

大晦日に縁起を担いで、そばを食べる。
いわゆる「年越しそば」は、日本の風物詩である。

筆者は、寒い時期だから温かいつゆで頂く「かけそば」を家で食べる習慣がある。
しかし、冷水で湯がいて、そのまま汁につける「ざるそば」(もりそば)派もいるようだ。

そこでJタウンネットは、「年越しそば、かけそば派?ざるそば派?」というタイトルで、読者にアンケートを取った(総得票数1198票、2019年11月28日~12月25日)。

果たして、その結果はいかに――。

「かけそば派」が全体の75.6%(906票)を占めた。

筆者の家も、温かいかけそばを毎年啜っている。
そば湯を焼酎で割って飲むと更に体が熱くなり、気持ちがいい。
編集部員にも聞いたところ、かけそば派は、4人中3人だった(筆者含む)。

神奈川県出身のS編集長だけが「ざるそば派」で、24.4%(292票)と4人に1人しか冷たいそばを啜る人はいないという結果になった。

おおよそどの地域も、7割以上が「かけそば」と答えたが、西の地域に進むにつれて、その比率は高くなる傾向があった。

例えば、宮城県(63.6%)、福島県(58.3%)、栃木県(54.5%)、埼玉県(66.7%)、新潟県(61.5%)、静岡県(64.7%)と、東の地域では、かけそば派が、比較的「ざる(もり)そば派」といい勝負をする。

その一方で、長野県を境目にして、かけそば派の比率は高まっていく。

とくに数字が顕著だった地域を抜粋すると、愛知県(83.3%)、滋賀県(83.3%)、京都府(92%)、大阪府(84.3%)、兵庫県(92.6%)、奈良県(100%)、島根県(100%)、岡山県(90%)、山口県(83.3%)、徳島県(100%)、香川県(88.9%)、愛媛県(100%)、高知県(90.5%)、長崎県(80%)、熊本県(100%)、大分県(100%)、宮崎県(100%)、鹿児島県(85.7%)、沖縄県(100%)など。

実際、新潟県、長野県、静岡県以東を東日本として日本地図を東西に区分すると、東日本全体のかけそば率は70.1%。西日本全体のかけそば率が85.2%なので、もり・ざる派は東日本の方が多いようだ。

また「ざる(もり)そば派」が優勢だった地域は、山形県(58.3%)、長野県(53.3%)、鳥取県(60%)の3県のみだった。

ざるそば派が優勢だった3地域のうち、長野と山形はそば所として知られる。
Jタウンネットが実施した「そば県といえば、どこ?」調査でも、長野(1位)と山形(2位)が上位に立っている。
鳥取も一応、出雲そばで知られる島根の隣にある。

そばがメジャーな県では、真冬でも冷水でしめたそばを食べたいというこだわりが強いのだろうか。

読者のみなさん、今年は自分の年越しそばのスタイルを変えて、日本の風習を味わってみることも、いいかもしれない。<了>

季節的に寒いこともあり、やはり「かけそば」ですね。
これが南半球のように暑い季節なら、「もりそば」や「ざるそば」もあるでしょうが。
皆さんはどちら派ですか?

年越しそばで良い年を越してくださいね!

年末の寒い朝に

2019-12-30 06:43:43 | 社会
数日前のこと。

朝8時半頃、柏駅にいたのですが、学校が冬休みに入り、学生服姿の人影は少ない。
いつもは通勤通学客でごった返している柏駅だが、心なしか閑散としているように見えた。

代わりに、運動部(部活動)らしきジャージ姿の中高生を多く見かけた。
そして、カバンを背負った小学生の姿も…。

この小学生たちは、ぞろぞろと駅近くの学習塾(予備校)へ歩いて行く。
おそらく冬季講習に行くのだろう。

学校が終わっても、また違うスクールへ通う。
ホントにご苦労様です。

(札幌で暮らしていた)小学生時代はそういう生活とは無縁だったため、本心から尊敬してしまいます。
そして、もし自分がこのような環境で育ったなら、どうなっていたのだろうか?と思うこともある。

結果的には、同じようなものだった気もするが、そこへ至る経緯などは異なっていただろうし、人生観そのものが違っていたかもしれない。
それを言っても仕方がないけど、歳のせいか、そういうことを考えることもある。

いずれにしても、彼らには年末年始も関係ないのかもしれない。
まるで受験直前の学生のような感じである。それを何年も続けるのは、さぞ大変だと思います。
本人はもちろんのこと、親御さんも…。
夢をかなえるべく、日々を懸命に頑張ってほしいものです!

政治は何してる?

2019-12-29 08:09:52 | 社会
朝日新聞より。

台風15号で甚大な被害を受けた千葉県南部には、今もブルーシートに覆われた家が点在する。壊れた家の修理に時間がかかる上、補助を受けたとしても残りの修理費が払えないため、住み慣れた家を去る人もいる。

房総半島南端の漁師町、館山市布良(めら)地区。今月26日の夜、橋本博一さんは電気ヒーターの前で手をこすり合わせた。畳をはずしてブルーシートを敷いた床や、はがれた天井板の間からは冷気が吹き込む。「寒くて眠れやしない。苦しいよ」

台風15号が襲った9月9日、橋本さんは、ひとりで暮らす築約40年の木造2階建ての2階の寝室で轟音を聞いた。窓をつき破るような強風が吹きつけ、家が揺れていた。

屋根瓦が飛び、窓ガラスがはずれ、天井板がはがれ落ちた。命の危険を感じて1階に避難し、夜通し廊下にたまった水を玄関にかき出した。全7部屋のうち台所と6畳間をのぞく5部屋が雨にぬれた。

10日ほど後、やっと停電が解消し、ボランティア約5人の手を借りて屋根にブルーシートを張った。「助かった」と思ったが、雨風が吹くとすぐにはがれ、1カ月で3度張り直した。その後も連日、屋根に上って修理をしたが雨漏りは収まらなかった。近所では修理をあきらめ、地区を離れる人たちもいた。

9~10月に相次いだ3度の台風で、家はみるみる傷み、全壊と判定された。床は反り返り、壁には白いカビが生えた。エアコンや電気毛布は壊れ、残ったのは電気ヒーター1台だけ。「もう疲れ果てた。死んでもいい」。そんな思いも頭をよぎる。<了>

政治は何をしているんだ?
家が壊れ、普通に生活することもままならず年を越す。
千葉県はどうしたんだ?
そして、国民生活のために仕事するはずの政府は何をしてるんだ?
正月休みを返上して、復旧の手助けをしなきゃいけないのでは?
そもそも、何故冬になるまで放置したのか?
自然災害も自己責任になったのか?
ならば政治など不要である。
恐ろしい世の中で、明日は我が身と思わざるを得ない。

伝統への冒涜だ。

2019-12-28 06:39:13 | 文化
北海道新聞より。

大みそかの夜の除夜の鐘について、市民からの「うるさい」という苦情で、札幌市内の寺院が今年初めて中止を決めた。
除夜の鐘の中止は全国的に増えているが、市内では「大切な伝統行事。やめないで」という声から続ける寺院が大半。
社会の寛容さが失われつつあると心配する声もある。

1907年(明治40年)建立の大覚寺(東区北10東11)は今年、除夜の鐘の中止を決断。寺院前に中止を知らせる看板を立て周知している。
今春からは朝6時に突いていた鐘もやめた。
荒木道宗住職は「数年前から数十件、匿名の苦情が届いていた。継続を望む声も同じくらいあったがやむを得ない」と話す。<了>

「うるさい」って。悲しいのを通り越して嘆かわしいばかり。
伝統や文化を何だと思っているのか?
運動会にもクレームを出す人が増えてきたと言うが、そういう人たちは静まり返った山の中で暮らせばいいのでは?
喧騒が当たり前の都市社会には不適合なんだって。
寺院もそんなクレームを気にせず、早朝には鐘を鳴らし、除夜の鐘も大晦日にはするべきだと思う。
馬鹿なクレーマーには屈しないでいただきたい。
あくまでも、私感ではあるが、そういうクレーマーに限って、騒音以外にもゴミとかいろいろな迷惑行為をしてたりするんじゃないかな。

問題か否か?

2019-12-27 06:50:13 | 社会
izaの記事より。

堺市の60代の市立高校教諭が廃棄予定だったパンなどの学校給食の残食総額約31万円分を自宅に持ち帰り、市教育委員会が教諭を減給3カ月の懲戒処分にしたというニュースがネットで話題だ。SNSでは教諭を擁護する声が多く、この処分に対し、「何が問題なの?」といった疑問の声が多数寄せられている。

市教委によると、教諭は平成27年6月ごろから今年6月にかけ、廃棄予定だった給食の残食(パン約1000個、牛乳約4200本)を自宅に持ち帰っていた。用務員の男性に自分のカバンやあらかじめ用意した発泡スチロールの箱に詰めるよう指示していたという。

今年6月、市教委に告発文書が届き、教諭の持ち帰りが発覚。市教委の調査に対して教諭は「廃棄するのがもったいないと思った」「用務員が廃棄する手間を少なくしようと思った」と動機を話しているという。教諭は11月、持ち帰ったパンと牛乳の実費分約31万円を市に弁済。また今回の処分を受け、教諭は25日付けで依願退職している。

ネットでは、今回の処分を疑問視する声が圧倒的で、ツイッターには「廃棄するのが正しいの?変だろ」「それはどうなの?廃棄される物をもったいないという気持ちは不正なのかね?」「残った給食を捨てるほうが良いのか?盗みとでも?」といった書き込みが集中している。

一方で市教委の対応に理解を示す声もあり、「給食は学校に売られたものであってこの教員個人の物にしていいわけがないのでその時点でアウトかなと。少なくとも学校の了承は取ってないはずなので」「あれは立派な横領だし処分もやむ無しだと思う」「単純に無銭飲食じゃない?」といったつぶやきも見受けられた。

教諭と市教委の間で考えが揺れるユーザーも少なくなく、「給食費で買ってる物だから確かに窃盗にはなるだろうけど、なんだかなぁ~」とツイートも。また神戸市の教諭いじめ問題などの不祥事に触れ、「もっと反省したり責任取ったりしないとあかん人ほかにおるやろ」「誰も損をしていないし被害も受けていないと思うんだけど…もっと他に処分すべき教員は居るだろうに」と怒りを露わにするユーザーも多かった。<了>

厳密に言えば、横領になるのだろうけど、廃棄ロスの問題も現代社会では見逃せないから、一概に悪いとは言えないのではないか。
どうせ捨てるのだから、自己責任において持ち帰りさせてもいいのではないだろうか?個人的にはそう思う。
ただ事前に断りを入れるとかしなきゃいけないけどね。

また、この教員も用務員に詰めるように指示していたのは良くないね。これくらい自分でしなきゃ。自分で食べるんでしょ?
給食(とくにパンなど保存できるもの)が余った時の処分方法について、学校単位などで何らかのガイドラインを設けるなり(そもそも論になるが)廃棄ロスを少なくするような工夫をしないとダメだね。

もう少し、関係者間でコミュニケーションを取って、最善の方法を話し合っても良かったんじゃなかろうか。
今からでも遅くはないのではないかなぁ?

悪い流れだよね

2019-12-26 07:04:31 | 社会
年の瀬を迎え、値上がりの波は止まらない。

ニュース記事によると、イクラの価格高騰がおせちにも影響があるという。
またガソリン価格もこの2ヵ月上昇傾向である。

10月には、消費税も10%に上がり、消費動向は冷え込んでいるのは確か。

現政権が発足した当初は、景気浮揚策として期待された?アベノミクスも、統計データの改竄などにより、何ら効果を発していないことが明らかに。
上がらないどころか、下がっているのだから始末が悪い。
あくまでも、ムードや雰囲気作りだけであったのだ。最初からそんな感じがしていたが、そこに期待するだけ無駄だった。
でも現代の日本人は、そのムードや雰囲気に弱い。惑わされるのだ。

賃金は上がらないのに、物価だけ上がる令和の日本。
政治への期待はするだけ無駄で、民力による頑張りでどうにかするしかない状況。

もう少し前向きで、先行きに期待ができる社会にならないものか。

自らの周囲は少し前向きな流れになってきているから、何かと楽しみな部分は多いのが、せめてもの救いか。

令和元年もあと6日。
例年通り、大晦日まで仕事ですが、日々を大切に過ごしたい。
そして、晴れ晴れとした気持ちで新年を迎えたい!

ブラック企業大賞

2019-12-25 06:08:55 | 社会
弁護士ドットコムより。

「ブラック企業大賞2019」の発表・授賞式が12月23日、東京都内でおこなわれて、三菱電機(メルコセミコンダクタエンジニアリング)が、史上初めて2年連続で大賞に選ばれた。長時間労働による40代社員の自殺が労災認定されるなどしていた。

ウェブサイトや会場での投票数による「ウェブ投票賞」は、ネット大手の楽天(ウェブサイト:1万303票、会場:1票)が選ばれた。楽天は、男性社員が会議中に上司から暴行を受けて、労災認定される事件が発生していた。

「特別賞」は、過去に大賞を受賞したことがある電通とセブン‐イレブン・ジャパンの2社が受賞した。電通は、36協定違反で労基署から是正勧告を受けるなどした。セブン‐イレブン・ジャパンは、フランチャイズ従業員に対する賃金不払いが発覚していた。

「#MeToo賞」は、長崎市だった。市幹部が2007年7月、女性記者に対して、性暴力をふるう事件が起きた。女性がことし4月、市を相手取って、損害賠償をもとめて提訴した。

過去に大賞を受賞して、今回もノミネートされたのは、セブンイレブンジャパン(2015年)、電通(2016年)、三菱電機(2018年)の3社。

●ことしは、8社・1自治体が「ノミネート」されていた
ことしは、KDDI、セブン-イレブン・ジャパン、電通、ロピア、長崎市、トヨタ自動車、三菱電機、吉本興業、楽天がノミネートされていた(8社・1自治体)。

ノミネートの理由は、ブラック企業大賞のウェブページ(http://blackcorpaward.blogspot.com/)に掲載されている。

●「ブラック企業」の定義
ブラック企業大賞は、弁護士やジャーナリストでつくる実行委員会が、労働環境を改善する活動として、2012年から開催されており、ことしで8回目だ。同委員会によるブラック企業の定義は次のようなものだ。

(1)労働法やその他の法令に抵触し、またはその可能性があるグレーゾーンな条件での労働を、意図的・恣意的に従業員に強いている企業

(2)パワーハラスメントなどの暴力的強制を常套手段として従業員に強いる体質を持つ企業や法人(学校法人、社会福祉法人、官公庁や公営企業、医療機関なども含む)

上記の定義にあたる企業のうち、裁判において企業側の非が確定した案件や、行政処分がなされた企業など、広く社会的に明白に問題があるとされた企業がノミネートされている。<了>

こういうノミネートに選ばれた企業のコメントを聞いてみたい。
反論があるなら、それが聞きたい。
真摯に受け止めるか、他人事として受け流すか。
企業の姿勢が問われるね。

寒さに耐えるネコたち

2019-12-24 07:01:15 | 社会
昨日、某公園にて。

数匹のネコたちが師走の寒さに耐えながら、生け垣に身を寄せていた。
以前は誰かに飼われていたのに、捨てられてしまったのか?

写真を撮ろうと近づいても全く動じない。
逃げるでもなく、かといって近づくでもなく。
かなり人慣れしているようだ。

ここにいるネコたちの心中はいかに。
人間のように話せたら、わかるんだけどなぁ。

ホームレス状態なんだろうなぁ。
地面に溜まった雨水をペロペロ舐め、渇きを癒していたのが印象的でした。


セルフレジ

2019-12-23 07:08:56 | 社会
シニアガイドより。

通信会社のKDDIが、セルフレジについての調査結果を公開しています。

セルフレジは、最近、スーパーマーケットなどの小売店で導入が進んでいるキャッシュレジスターです。

セルフレジでは、買い物客が自分で、商品に付いているバーコードをレジに読み取らせます。

すべての商品の読み取りが終わり、合計金額が表示されたところで、現金やクレジットカードなどで精算します。

セルフレジは、店舗にとっては、レジスターに人を割り当てる必要がなく、人件費が安くなるメリットがあります。

客から見ても、店員の動きを気にすることなく精算ができることや、購入する商品が少ないときに短時間で精算できるというメリットがあります。

KDDIが、2018年3月に行なったインターネット調査には、男女1,000人が回答しています。

そのうち、「セルフレジが怖い」という人は30%でした。

「セルフレジが怖くない」人は70%ということになります。

男女差は、ほとんどなく、「セルフレジが怖い」男性は29.2%、女性は30.8%でした。

年齢別に見ると、セルフレジが怖い人は、若い人ほど少なく、年齢が高くなると増えていきます。

特に「70代女性」はセルフレジが苦手という人が48.7%と多く、ほぼ半分になります。

最近は、バーコードの読み取りは店員が行ない、精算の部分だけ自分で行なう「セミセルフレジ」を導入するスーパーも増えてきました。

セミセルフレジでは、バーコードの読み取りは店員が行なってくれるので、セルフレジよりも敷居が低くなります。

そして、客がお金を取り出すのを、店員が待つことなく、次の客のバーコード読み取りに取り掛かれるので、レジの通過時間が短くなります。

人手不足や人件費が高くなったことで、セルフレジやセミセルフレジの導入は、今後も進むでしょう。

普及が進むことで、機器も進化して、苦手意識のある人でも使いやすいレジになることを期待しましょう。<了>

セルフレジが普及したのは、記事にもあるように人件費の削減もあるが、昨今の労働人口の不足傾向(人手不足)を補いたい側面もある。

ただ記事にもあるように、高齢者を中心に使い方に戸惑う場面はよく見かける。
またそのことにより、セルフレジではない別の店舗で買い物するようにしている人も最近出始めているとか。

だとすれば、何のためにセルフレジを導入したのかわからなくなる。
ますます高齢者が増え、人手不足も解消する気配がない現代において、妙案はあるのだろうか?
現状ではセミセルフレジがベターになるのかな。

長い目でみれば、何とも悩ましい問題である。

鉄分補給?

2019-12-22 07:50:22 | 乗り物
京都新聞より。

 JR西日本の沿線で、電車と野生動物の衝突事故が増えている。滋賀県を含む京阪神近郊エリアと福知山支社管内では今秋、発生件数が前年を25%上回り、列車遅延をたびたび引き起こしている。事故原因で圧倒的に多いのはシカ。要因については、鉄分を補給するために線路をなめにくる生態や、どんぐり不作の影響などが挙がっているものの、はっきりしないのが実情だ。

 11月2日、JR湖西線和邇-蓬莱間で、金沢発大阪行きの特急サンダーバードがシカとみられる動物と接触した。この電車は、前夜に福井県内で発生した別の電車とイノシシの接触事故の影響で既に運行が遅れていたこともあり、大阪駅着は当初予定から約10時間半遅れとなった。

 これは、JR西日本の管内で起きた動物との衝突事故のほんの一例だ。同社近畿統括本部によると、アーバンネットワークと呼ばれる京阪神地域では今年9~11月、電車と動物の衝突事故が119件と前年同期に比べて33・7%増えた。北近畿エリアを管轄する福知山支社の管内でも、同期間に前年同期比23・3%増の328件に上った。

 衝突する動物の大半を占めるのはニホンジカだ。まず、個体数そのものが増加している。狩猟者の減少などさまざまな要因で1990年代以降に急増し、環境省の調査による推定個体数は2017年度末に全国で244万頭と30年前の8倍に達した。

 また、生存に必要な鉄分を線路のレールから摂取しているという「ミネラル補給説」もある。

 建材や防護柵などを製造する日鉄建材(東京)は約10年前、鉄道会社がシカの侵入に悩まされていることを知り、新規事業でシカ対策の研究を始めた。電車とシカの接触が多い地点でその生態を観察したり、鉄分を配合したブロック状の塊をシカに与える実験を行うなどした結果、シカは鉄分を補うためにレールをなめにくるという結論に達した。

 成果を踏まえ、同社は鉄分と塩分を混ぜた誘鹿(ゆうろく)材「ユクル」を商品化。JR東海やJR西日本などが導入し、「シカとの衝突を減らす効果を上げている」(同社鉄道商品営業室)という。ただ、それではなぜ今秋に衝突事故が増えたのかの説明がつかない。

 今年ならではの背景として、シカの主食の一つであるどんぐりの凶作が影響した可能性も指摘されている。京都府が丹波地域と丹後地域でブナ科のどんぐりのつき具合を調べたところ、今年は凶作だった。ツキノワグマが人里で目撃される事例も増えており、府農村振興課は「推測だが、秋になってシカの衝突事故が増えたのであれば、同じ理由かもしれない」としている。<了>

鉄分補給ですか。
鉄道ファンのそれとは意味合いが異なり、物質からの成分を補給しているのだ。
鉄道会社も頻繁に動物との接触や線路への侵入があったら堪らないから、いろいろと対策を講じていて苦労されているのがわかる。

たまに人間でも線路へ侵入したりするのもいるが、こちらの鉄分補給はしっかり(厳しく)対処してもらいたい。
そして、まともな鉄道ファンと一緒くたにしないでもらいたいです。
おかしな連中は一部ですから。