話題0710


話 題 0710



ダライ・ラマへの勲章でチベット僧院封鎖
 CNN(10/25付Web)によれば、ダライ・ラマ14世に米議会の最高勲章が授与されたことを受け、中国チベット自治区ラサで少なくとも1カ所の僧院が軍部隊によって封鎖されています。人権団体「国際チベット運動」によると、軍部隊に包囲している僧院には、何百人もの仏教僧が留まっているといいます。別団体「チベット人権民主センター」は、勲章授与を祝っていたチベット人8人が中国当局に拘束されたと伝えました。

ナポリで異宗教間サミット
 AFP通信(10/24付Web)によれば、イタリアのナポリで聖エジディオ共同体主催の異宗教間サミットが開催され、各宗教の指導者、政治家、約300人が参加しました。3日間の日程で10月23日に「神の名の下に行う暴力や戦争は神への冒涜だ」とする共同声明を発表して閉幕しました。

ダライ・ラマ14世が11月15日に来日
 産経新聞(10/23付Web)によれば、ダライ・ラマ14世が、11月15~23日の日程で来日を計画しています。来日は昨年11月以来1年ぶり。日本の仏教団体などの招きによるもので、日本滞在中、11月17~18日に三重県伊勢市内で宗教関係のフォーラムに参加し、20日には横浜市内で講演の予定。日本政府は来日目的について「政治活動ではなく、宗教活動」として入国を受け入れる方針だそうです。

佛教大が45年ぶりに仏教学部を復活へ
 朝日新聞(10/23付Web)によれば、佛教大学が2010年春をめどに仏教学部を設置する計画を発表しました。佛教大では1965年に仏教学部を文学部に改組して以来、現在は文学部人文学科に浄土・仏教コースなどが残るだけで、今回は特色を出すための戦略で45年ぶりに復活。開設されれば西日本唯一の仏教学部になる見通しです。

国史跡比曽寺跡で墓地を無断造成
 朝日新聞(10/22付Web)によれば、奈良県大淀町の世尊寺が文化庁の許可を受けず国史跡の境内に墓地約300平方メートルを造成していました。同境内は聖徳太子創建と伝えられる飛鳥時代の比曽寺跡。3年前に檀家の要請を受けて霊園を幅15メートル長さ20メートル拡張し25区画を造成し、古代から中世にかけての遺構が破壊された可能性もあるといいます。

ダライ・ラマ受勲めぐりチベット寺院で衝突
 読売新聞(10/21付Web)によれば、中国チベット自治区ラサ郊外にある仏教寺院で10月17日、ダライ・ラマ14世が米議会から勲章を授与されたことを祝おうとした僧侶約900人と、これを制止しようとした警官隊とが衝突しました。香港紙・明報によると、受勲を祝う文言を寺院外壁にペンキで書こうとした僧侶の頭を警官が殴ったことが引き金となって衝突。死傷者の有無は不明です。

星野円道さんが難行の堂入りを達成
 産経新聞(10/21付Web)によれば、比叡山中の明王堂で10月13日から「堂入り」に挑んでいた比叡山延暦寺大乗院住職の星野円道さんが10月21日未明、満行して堂を出ました。星野さんは平成15年から回峰行を開始。断食、断水、不眠、不臥で不動真言を唱え続ける難行達成した行者は6年ぶりで戦後12人目です。

第35回泉鏡花文学賞に立松和平「道元禅師」
 朝日新聞(10/20付Web)によれば、金沢市主催の第35回泉鏡花文学賞に、立松和平さんの「道元禅師(上下)」(東京書籍)が決まりました。副賞100万円。授賞式は11月7日午後2時から金沢市文化ホールで開かれます。

大谷派本願寺函館別院など重文へ
 朝日新聞(10/19付Web)によれば、文化審議会が新たに建造物10件を重要文化財に指定するよう文部科学相へ答申しました。このうち仏教関連は、大谷派本願寺函館別院(北海道函館市)と常称寺(広島県尾道市)です。

興福寺五重塔の立入禁止範囲を拡大
 奈良新聞(10/17付Web)によれば、奈良市の興福寺五重塔の瓦が落下する危険が強まったため、同寺が立ち入り禁止範囲を拡大しました。瓦の破片が今年に入って2回確認され、万一の危険を避けるため、周囲の木製柵をこれまでより北に7メートル、西に9メートル広げました。

星野圓道さんが千日回峰行の堂入り
 産経新聞(10/13付Web)によれば、比叡山で千日回峰行に挑んでいる大乗院住職の星野圓道さんが10月13日、比叡山・無動寺谷の明王堂に9日間こもる「堂入り」に入りました。星野さんは昭和50年東京都生まれで、平成15年から千日回峰行に入っています。

[訃報]前田常作さん 画家
 前田常作さん=まえだ・じょうさく。10月13日、心臓発作で死去、81歳。現代的な「マンダラ画」で知られる。代表作に「西国巡礼」「坂東巡礼」など。79年に日本芸術大賞、89年に仏教伝道文化賞。元武蔵野美術大学長。〔朝日新聞10/13付〕

寂光院千年の姫子松で能面を制作
 産経新聞(10/10付Web)によれば、京都市左京区の寂光院の境内に約1000年にわたって植わっていたとされる枯れ木を材料にした能面が作られ、同寺に奉納されました。平清盛の娘建礼門院徳子や仕えた阿波内侍を表現した能面を制作したのは能面師の梅原如山さんら3人。この名木「千年の姫子松」は近年枯れつつあり、平成12年の火事で火がかかって傷みが進行したため、約3年前に上部が伐採されました。

ミャンマーで拘束された僧侶は500人以上
 CNN(10/6付Web)によれば、ミャンマー反軍政デモの武力鎮圧で拘束した僧侶は500人以上で、うち109人は聴取を続けていると同国軍事政権が述べたと国営テレビが伝えました。また、デモを主導した僧侶4人の行方を追っており、仏教界幹部に居場所などの情報提供を求めたとも報じているといいます。

ミャンマーの反軍政デモを世界の仏教徒が支持
 AFP通信(10/5付Web)によれば、ミャンマーの軍事政権に対する僧侶や市民らの抗議デモに、世界中の仏教徒の支持が集まっています。同国の僧衣の色にちなみ今回の抗議行動を「サフラン革命」と呼ぶ動きが出てきており、ダライ・ラマ14世はこの革命に真っ先に支持を表明する声明を発表。政治的抵抗の歴史を持つベトナム統一仏教協会の副会長Thich Quang Do師は自身の僧院からミャンマーで抗議する人々へ向けて、共通の戦いだと励ますメッセージを送り続けているといいます。

拘束僧侶4000人を刑務所移送へ
 読売新聞(10/2付Web)によれば、ミャンマー軍事政権は反政府デモに参加した僧侶約4000人を拘束し、近く刑務所に移送する方針であると、英BBCのビルマ語放送が消息筋の話として報じました。また、政治犯収容所として知られるインセイン刑務所に収監された僧侶らが即決裁判で禁固6年の刑を科せられたと、ミャンマー民主化勢力のウェブサイトが伝えています。

ミャンマー混乱に便乗したウイルスメールが出回る
 毎日新聞(10/1付Web)によれば、「ミャンマーのデモを支持するメッセージ」と称してダライ・ラマからのメッセージを装うウイルス付き電子メールが出回っていると、英ソフォスが注意を呼び掛けています。メールは英文で、添付したワード文書(ファイル名は hhdl burma_001.doc)を読むように促していますが、文書を開くとトロイの木馬型ウイルスを植え付けられるそうです。

名古屋で僧侶らがデモ犠牲者を悼み祈り
 中日新聞(10/1付Web)によれば、ミャンマー軍事政権のデモ弾圧で犠牲になった現地の僧侶や市民そして映像ジャーナリスト長井健司さんを悼んで、10月1日朝に名古屋市中区の久屋大通公園で、ミャンマー人と日本人の仏教僧ら約40人が祈りをささげました。同公園では9月29日から42時間のハンガーストライキが行われ、参加メンバーらは愛知県庁にミャンマーの現状への理解と支援を求める要望書を提出しました。
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