新刊1603


新 刊 1603




大和のたからもの 奈良を愉しむ
岡本彰夫=著 淡交社 1728円
〈永年、春日大社の権宮司を勤め、奈良の古文化への深い造詣をもち、大学でも教鞭をとる著者が、数あるテーマのうちから近世・近現代の項目中心に40件を厳選。「大和のいのり」「大和のいとなみ」「大和のたくみ」の三章立てで紹介します。〉

生死と医療
佐々木恵雲=著 本願寺出版社新書 本願寺出版社 756円
〈今日の生老病死をめぐる状況から、僧侶である現役医師が提言する、亡き人との関係の喪失と再構築。〉

端楽
大來尚順=著 アルファポリス 1620円
〈浄土真宗本願寺派の僧侶であり、ハーバード大学研究員の経歴を持つお坊さんが、「働く」ことを仏教的な視点から解説し、人が働くことの意味と意義における心の持ち方を指南することで、悩めるビジネスパーソンの一助となる1冊。〉

禅の教室 坐禅でつかむ仏教の真髄
藤田一照・伊藤比呂美=著 中公新書 中央公論新社 860円
〈アメリカで禅を長年にわたって教えてきた禅僧と、仏教に目覚めた詩人が「禅」について語り合うと、どのような言葉が飛び出すのか。「そもそも仏教って何ですか?」から始まった対話は、縁起や如来などの仏教用語を解剖しながら、坐禅への誤解を暴き立て......。読むと坐りたくなる、坐禅のススメ。〉

いのちの苦しみは消える 医師で僧侶で末期がんの私
田中雅博・清水典之=著 小学館 900円
〈いままで数々の末期がん患者を看取ってきた、内科医であり、僧侶でもある田中雅博氏は、自身も末期がんになり、余命数か月と自覚しています。その彼が「いのちの苦しみ」との向き合い方を説く本書は、長年ひとの死を間近で見てきたこと、そしていま「自分の番」が来たことについての実感が深く込められているため、とても重く響いてきます。〉

他者論的転回 宗教と公共空間
磯前順一・川村覚文=編 ナカニシヤ出版 3800円
〈公共空間から排除された者たちの公共性はいかにして可能か。他者と共存する複数性の領域として公共性を批判的に捉え返す試み。〉

行基論 大乗仏教自覚史の試み
角田洋子=著 専修大学出版局 3456円
〈奈良時代の高僧行基には膨大な先行研究があるが、行基とその弟子の思想に焦点をあて、大乗仏教自覚史の萌芽期をあきらかにする。〉

仏教ではこう考えます 人生の悩みにお坊さんがゆるり回答
釈徹宗=著 祥伝社黄金文庫 祥伝社 670円
〈読者から押し寄せる仏教に関する素朴な疑問、難問・奇問・珍問に釈先生が快答乱麻に回答。!京都新聞に連載され話題となった『紙上問答』の書籍化。仏教の思考法を子どもでもわかるように楽しく教えてくれる本です。〉

三つの毒を捨てなさい
平井正修=著 KADOKAWA 1404円
〈嫉妬、怒り、迷い、不安、ストレス。それはあなたの心の中にある毒です。心の毒を捨てて、リセットしましょう。安倍晋三首相、中曽根康弘元首相らが参禅する禅寺の住職が語る、心を整える禅の教え。〉

はじめての親鸞
五木寛之=著 新潮新書 新潮社 756円
〈大河小説『親鸞』三部作を書き上げた著者が、長年にわたる探究と想像をもとに、その時代、思想、生き方をひもといていく。平易にして味わい深く、時にユーモアを交えた語りの中に稀代の宗教者の姿が浮かび上がる名講義。〉

白隠 禅画の世界
芳澤勝弘=著 角川ソフィア文庫  1123円
〈独特の禅画で国際的な注目を集める江戸時代の名僧、白隠。その絵筆には、観る者を巻き込む巧みな仕掛けと、言葉に表せない禅の真理が込められている。作品図版の分析から時空を超えた叡智をよみとく決定版。〉

白隠 禅画の教え 日めくり
芳澤勝弘=著 東京美術 1600円
〈多くの民に禅の深淵な教えを伝えるために一生をかけた白隠の禅画を、1日1点ずつ掲載した日めくりカレンダーです。万年暦なので、月を問わず長く使え、毎月同じ禅画と対峙することで、そのたびに新しい気づきを得られます。〉

宗教と現代がわかる本2016
渡邊直樹=責任編集 平凡社 1600円
〈戦後70年の節目の2015年をふり返り、戦争と平和と宗教について、またそれらの問題が集約されている沖縄について考える。〉

イラストと図解でわかる 日本の仏像
村越英裕=監修 宝島SUGOI文庫 宝島社 700円
〈仏像の手の形や持ち物にはそれぞれ意味があり、不思議な力が備わっている。それを知ったうえで各仏像のシンボルである梵字(種字)を頭に浮かべ、特定の呪文(真言)を唱えると、ご利益を高めてくれる。仏像の種類、役割、所蔵寺ほか、仏像のすべてを紹介する。〉

つぎはぎ仏教入門
呉智英=著 ちくま文庫 筑摩書房 640円
〈仏教の歴史がすとんと分かり、ブッダがいかなる教えを説いたのかが理解できる現代人のための最良の仏教入門書。書下ろし補論を新たに二篇収録!〉

心がすぅーっと軽くなる ブッダの処世術
平岡聡=著 ワニブックス 1188円
〈いつまで苦しい生き方のままでいるの? 人生の悩みや不安は、ブッダの教えを知れば消えていく! 執着する、イライラする、期待しすぎる、クヨクヨする……など不機嫌な自分から解放される36の教え。仏教を専門とする大学学長の著者が、今より楽に生きていくために知っておくべきブッダの考え方をわかりやすい言葉に変えてご紹介します。〉

唯識の思想
横山紘一=著 講談社学術文庫 講談社 980円
〈不可思議にして深淵な心の構造を観察・分析し、そのありようを解き明かす唯識とは何か。この古くて新しい思想の世界へといざなう、最良の唯識入門書。〉

異界歴程
前田速夫=著 河出書房新社 2400円
〈白山信仰研究など、被差別の民俗学を実地調査と大胆な発想で掘り下げ続ける著者の、日本の影に対する関心全てに手が付けられた画期的な始まりの書の復刊。〉

世界の宗教は人間に何を禁じてきたか
井上順孝=著 KAWADE夢文庫 河出書房新社 670円
〈宗教によって“食のタブー”が異なるのは?偶像崇拝を禁じたり、進化論を拒否する宗教があるのは?…素朴な疑問から「宗教は人間に何を許し、どこからをタブーとしているのか」「それはなぜか」を紐解く。〉

心の花を咲かせる言葉
千葉公慈=著 双葉社 1300円
〈お坊さんバラエティ『ぶっちゃけ寺』に出演中の著者が、お釈迦様の言葉を題材に「個」の時代と言われる現代社会を心豊かに過ごすためのヒントを提案しながら、「幸せの新たな形」を指向した一冊。〉

空海の座標 存在とコトバの深秘学
高木訷元=著 慶應義塾大学出版会 2800円
〈本書では、青年期から晩年にいたるまで、時代背景にそくして空海の足跡を丁寧にたどりながら、『聾瞽指帰』『請来目録』「勧縁疏」『般若心経秘鍵』などの代表著作を読み解き、その思想の核心たるマンダラ思想の萌芽と体系化の流れを、迫力ある筆致で描き出す。〉

NHKこころの時代〜宗教・人生〜 「ブッダ最後の旅」に学ぶ
丸井浩=著 番組ガイドブック NHK出版 977円
〈仏教の開祖ブッダが人生最後の旅で弟子に語り継いだ遺訓「涅槃経」を読み解きながら、現代世界における仏教の意義を考える。〉

NHK宗教の時間 日蓮聖人からの手紙 後世をこそ思ひさだむべき
北川前肇=著 番組ガイドブック NHK出版 977円
〈人生の途上でもがき苦しむ人たちに書き送った手紙。一人ひとりの悩みに寄り添って答えた言葉を読み解き、日蓮聖人の教えの核心に迫る。〉
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予定1607


予 定 1607



ラジオ「宗教の時間」7/31
 NHKラジオ第2「宗教の時間」7月31日午前8時半 - 9時の放送は、秋田大学名誉教授・對馬達雄「ヒトラーに抵抗した教育者 アドルフ・ライヒヴァイン」です。
 同番組の同日午後6時半 - 7時の再放送は、妙安寺住職・市川智康「私の好きな法華経の言葉」です。
 ラジオ第2・宗教の時間

テレビ「こころの時代」7/31
 NHK・Eテレ「こころの時代 宗教・人生」7月31日午前5時 - 6時の放送は、アンコール「禅僧ティク・ナット・ハン 第一回 怒りの炎を抱きしめる」です。
 同番組の7月30日午後1時 - 2時の再放送は、ホスピス研究会OKAZAKI代表・金田亜可根「“普通”の今を生きる」です。
 Eテレ・こころの時代

ラジオ「宗教の時間」7/24
 NHKラジオ第2「宗教の時間」7月24日午前8時半 - 9時の放送は、妙安寺住職・市川智康「私の好きな法華経の言葉」です。
 同番組の同日午後6時半 - 7時の再放送は、和歌山市在住・北原ゆり「生死一如を生きる 平井謙次先生の世界」です。
 ラジオ第2・宗教の時間

テレビ「こころの時代」7/24
 NHK・Eテレ「こころの時代 宗教・人生」7月24日午前5時 - 6時の放送は、ホスピス研究会OKAZAKI代表・金田亜可根「“普通”の今を生きる」です。
 同番組の7月23日午後1時 - 2時の再放送は、東京大学大学院教授・丸井浩「シリーズ “ブッダ最後の旅”に学ぶ 第4回 ブッダの遺誡と奇跡」です。
 Eテレ・こころの時代

ラジオ「宗教の時間」7/17
 NHKラジオ第2「宗教の時間」7月17日午前8時半 - 9時の放送は、和歌山市在住・北原ゆり「生死一如を生きる 平井謙次先生の世界」です。
 同番組の同日午後6時半 - 7時の再放送は、立正大学教授・北川前肇「シリーズ 日蓮聖人からの手紙 第4回 父を亡くした子への手紙」です。
 ラジオ第2・宗教の時間

テレビ「こころの時代」7/17
 NHK・Eテレ「こころの時代 宗教・人生」7月17日午前5時 - 6時の放送は、東京大学大学院教授・丸井浩「シリーズ “ブッダ最後の旅”に学ぶ 第4回 ブッダの遺誡と奇跡」です。
 同番組の7月16日午後1時 - 2時の再放送は、アンコール、カトリック司祭・本田哲郎「釜ヶ崎で福音を生きる 神は小さくされた者の側に」です。
 Eテレ・こころの時代

ラジオ「宗教の時間」7/10
 NHKラジオ第2「宗教の時間」7月10日午前8時半 - 9時の放送は、立正大学教授・北川前肇「シリーズ 日蓮聖人からの手紙 第4回 父を亡くした子への手紙」です。
 同番組の同日午後6時半 - 7時の再放送は、東北大学名誉教授・宮田光雄「われ弱くとも恐れはあらじ 神学者カール・バルトに学ぶ」です。
 ラジオ第2・宗教の時間

テレビ「こころの時代」7/10
 NHK・Eテレ「こころの時代 宗教・人生」7月10日午前5時 - 6時の放送は、アンコール、カトリック司祭・本田哲郎「釜ヶ崎で福音を生きる 神は小さくされた者の側に」です。
 同番組の7月9日午後1時 - 2時の再放送は、基督教独立学園高校前校長・安積力也「何をおそれるか 本来の私を生きる」です。
 Eテレ・こころの時代

ラジオ「宗教の時間」7/3
 NHKラジオ第2「宗教の時間」7月3日午前8時半 - 9時の放送は、東北大学名誉教授・宮田光雄「われ弱くとも恐れはあらじ 神学者カール・バルトに学ぶ」です。
 同番組の同日午後6時半 - 7時の再放送は、アマラワティ僧院副僧院長・アチャン・ニャーナラトー「心の軌跡 イギリスの日本人比丘に聞く」です。
 ラジオ第2・宗教の時間

テレビ「こころの時代」7/3
 NHK・Eテレ「こころの時代 宗教・人生」7月3日午前5時 - 6時の放送は、基督教独立学園高校前校長・安積力也「何をおそれるか 本来の私を生きる」です。
 同番組の7月2日午後1時 - 2時の再放送は、仏教学者・佐々木閑「わたしの“出家”生活」です。
 Eテレ・こころの時代
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新刊1602


新 刊 1602



インド人の「力」
山下博司=著 講談社現代新書 講談社 740円
〈インドの時代がやってきた!? なぜインド人がグローバル企業CEOに次々に抜擢されるのか? 驚異の二桁暗算術から英語力、議論力まで、現代インド人に見るグローバル社会の「常識」。〉

地球環境問題を仏教に問う 温暖化地獄を仏教・密教は救えるか
山本良一・竹村牧男・松長有慶=著 未踏科学技術協会 2800円
〈当機構会長山本良一(環境学者)、竹村牧男(宗教学者)、松永有慶(僧侶)が、宗教、仏教、そして真言密教は地球環境のために何ができるのだろうかを考え、その議論の中からそのヒントを探る。〉

なぜ?からはじまる歎異抄
武田定光=著 真宗新書 真宗大谷派 842円
〈「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」というフレーズに代表される、我々の常識では納得できないような『歎異抄』の一つ一つの表現に、「なぜ?」と足をとめ、丁寧に書き表した一冊。〉

ブッダが説いたこと
ワールポラ・ラーフラ=著、今枝由郎=訳 岩波文庫  680円
〈「人間は誰でも,…ブッダになる可能性を秘めている」.スリランカ出身の学僧ラーフラ(1907-97)は,最古の仏典に収められたブッダのことばのみに依拠して,仏教の基本的な教えを体系的に説いた.究極的真理をめざす実践の本質とは? 近代精神を意識して書かれた英語圏最良の仏教概説書.1959年刊.〉

高野山のすべて
静慈圓=監修 宝島SUGOI文庫 宝島社 690円
〈聖地巡礼と空海の生涯 弘法大師がひらいた“天空の聖地”のすべて 完全解説 空海の終生と、名言で知る真言宗の教え 弘法大師がひらいた“天空の聖地” 高野山一山の総門、結界のシンボル「大門」 空海が構想した曼荼羅世界「壇上伽藍」 弘法大師の御廟へと続く参道「奥之院」ほか〉

画僧牧宥恵のなぞって写す仏画入門 心をほぐす写仏の時間 大人の自由時間シリーズ
牧宥恵=著 技術評論社 1780円
〈ありがたい仏像の手本をなぞって写すことで,簡単に写仏が行える,写仏入門書です。収録の仏画は,画僧である牧宥恵氏が描きおこした写しやすいもの。如来,菩薩や明王,天など,さまざまな仏像を写すことができます。さらに本格的な筆使いや彩色も解説。仕上げた作品を納めたり巡礼軸を作ったりと,写仏から始まる修行にも触れていきます。なぞっていくうちに仏教への理解も深まり,心が安らいでいくのを感じ取ることができるでしょう。〉

別冊宝島 ビジュアル版 奈良1300年地図帳
瀧音能之=監修 宝島社 1080円
〈日本古代史の舞台・奈良の歴史を地図で辿る一冊。「律令国家成立の地 飛鳥と藤原京」「唐の都・長安から学んだ奈良の都・平城京」「古代天皇御幸の地 吉野山(と修験道)」など、
各地域の地形を見ながら歴史を解説していきます。〉

図解 曼荼羅入門
小峰彌彦=著 角川ソフィア文庫 角川学芸出版 994円
〈密教の教えを視覚的に表現する曼荼羅(マンダラ)。大画面にひしめきあう1800体の仏と荘厳の色彩には、いかなる真理が刻み込まれているのか。豊富な図版と絵解きから、仏の世界観を体感できる決定版。〉

百済観音の正体
関裕二=著 角川ソフィア文庫 角川学芸出版 950円
〈蘇我氏は敗者である物部系の王をなぜ擁立したのか。来歴も作者も不明な美貌の仏像に導かれ辿り着いた、古代豪族の意外な真実とは――。複雑に絡み合う謎多い時代に迫る。『百済観音と物部氏の秘密』を改題。〉

大乗と小乗の世界
永井一夫=著 東方出版 1600円
〈なぜ日本仏教は衰亡の一途をたどっているのか。それは中国を経て日本に伝わってきた「大乗仏教」に由来しているからではないのか。日本仏教の危機的状況を、ブッダのほんとうの教え・叡智に学び考究する。〉

死で終わるいのちは無い 死者と生者の交差点に立って
三橋尚伸=著 http://www.pneumasha.com/ 2000円
〈恐山、伏見稲荷、モンゴル草原、三つのトポスをゆく生と死の回廊めぐり。僧侶として、末期のガン患者や精神を病んだ人びとと向き合ってきた経験から生まれた、肩の凝らない、それでいて年輪の刻まれた死との対話。〉

愛国と信仰の構造 全体主義はよみがえるのか
島薗進=著 集英社新書 集英社 780円
〈国家神道、祖国礼拝、八紘一宇。愛国心と信仰心が暴走した果てに、戦前の日本がなだれこんでいった全体主義。その種がまかれた明治維新から第二次大戦まではおよそ七五年だが、戦後七五年が近づく現代の日本も、奇妙によく似た歴史の過程を歩んでいる。危機の時代になると、人々はなぜ国家と宗教に傾斜していくのか。戦前のような全体主義はよみがえるのか。日本の社会と政治の歪みに気鋭の政治学者と宗教学の泰斗が警鐘を鳴らす!〉

今日からはじめる坐禅 心得と効果
西嶋和夫=監修 金園社 1300円

霊山と日本人
宮家準=著 講談社学術文庫 講談社 1080円
〈主要霊山ごと、あるいは個別宗教ごとにしか語られてこなかった日本の山岳信仰。本書はそれを世界、とくに東アジアの山岳信仰のなかに位置づけ、包括的に捉えたはじめての本である。霊山の特徴、信仰、儀礼などを、人々の生活と関連づけて考えることで、山の霊性とは何かを明らかにする。〉

図解 曼荼羅入門
小峰彌彦=著 角川ソフィア文庫  994円
〈密教の教えを視覚的に表現する曼荼羅(マンダラ)。大画面にひしめきあう1800体の仏と荘厳の色彩には、いかなる真理が刻み込まれているのか。豊富な図版と絵解きから、仏の世界観を体感できる決定版。〉

平安王朝の葬送 死・入棺・埋骨
朧谷寿=著 講談社学術文庫 講談社 860円
〈歴史学と民族学・比較神話学という二つの潮流をふまえ、素朴な「原像」が宮廷神話へと発展していった過程を追い、信仰や祭祀の形成との関係を通して古代国家成立の実像に迫った日本神話学、不朽の一冊。〉

仏像 バイリンガル ガイド
石井亜矢子・岩崎隼=著 小学館 1000円
〈仏像の種類が一目でわかるオールカラーのバイリンガルガイド。アニメ感覚のイラストで、クイズのように読み進められる。英語と日本語が同じページにのっており、「英語だったらどう言うのか?」がすぐに確認でき、知らないうちに英語が身につく。用語集と寺院リストが付いており、観光だけでなく美術館でも役に立つ。〉

構築された仏教思想 道元 仏であるがゆえに坐す
石井清純=著 佼成出版社 1512円
〈本書は、道元が必ずしも禅を「正伝」したのではなく、中国禅を継承しつつ改変を施して再構築したという観点から、道元禅の実像を明らかにしようとするものです。時代や地域を超え、宗派や出家在家という線引きを越えて、「仏道を歩むとはどういうことか」を仏教徒一人一人に問いかける道元。その修証観の核心について、最新の研究成果を盛り込みながら簡潔・明快に書き下ろされた一冊です。〉

消しゴム仏はんこ。
諸行無常ズ(津久井智子・麻田弘潤)=著 誠文堂新光社 1600円
〈誰もが一度は目にしたことのある如来、菩薩、明王、観音をはじめ、花や木といった簡単なモチーフから複雑な絵柄までをわかりやすく紹介。消しゴムはんこのはじめ方、道具、彫り方、押し方も網羅し、誰もがはじめやすい一冊に。〉

殺生と往生のあいだ 中世仏教と民衆生活
苅米一志=著 吉川弘文館 1700円
〈浄土教が浸透して地獄の観念が広まり、動物の生命をうばう殺生が罪とされた中世。狩猟や漁業が全面的に禁止となり、そこにたずさわる人々が弾圧された。実際には肉や魚を食べる矛盾を抱えつつ、なぜそのような宗教的差別が行われたのか。殺戮をなりわいとする武士の苦悩にも触れ、中世の文化や宗教の特質を「殺生」というキーワードから考える。〉

『大乗五蘊論』を読む シリーズ新・興福寺仏教文化講座
師茂樹=著 春秋社 2500円
〈世親菩薩著『大乗五蘊論』の講読を通して、仏教の基本概念である五蘊(=色・受・想・行・識)、十二処、十八界を分かり易く解説する。瞑想の対象としても重要である五蘊。仏教テキスト解読に必要な鍵として生まれた『大乗五蘊論』に潜む謎とは。〉

すべてが君の足あとだから 人生の道案内
佐賀枝夏文=著 真宗文庫 東本願寺出版 480円
〈悲しみは消すのではなく、味わってみてはいかがでしょう? 幼い頃に父親と死別、母親とも生き別れとなった経験をもつ佐賀枝夏文氏の、人生の物語。そして、「悲しみ」と「不安」ばかりで生きてきた佐賀枝氏だからこそ伝えたい、悩めるすべての人に向けたやさしいメッセージ集。〉

密教と秘術 印と真言のすべて
別冊宝島 宝島社 1300円
〈密教信仰の根幹ともいえる「印」と「真言」をイラストや仏像の写真とともに紹介する歴史ビジュアルムックです。怨霊や妖怪を退ける術として中世より信仰を集めていた密教と秘術(印と真言)を紹介します。また、仏像などにも見られる特定の手指の形を解説。〉

仏教十三宗派「名僧と縁(ゆかり)の寺」
別冊宝島 宝島社 1080円
〈全国に点在する仏教十三宗派・宗祖の足跡が残された寺院や、宗祖ゆかりのエピソードが残るさまざまなスポットをビジュアルメインで紹介するムックです。〉

一度は行ってみたい! 千年の古寺
綜合ムック 綜合図書 1512円
〈本書では、日本人として一度は行ってみたい古寺を紹介していく一冊になります。下記のように本書の特色を図り、「古寺巡礼」好きの人にとって、新しい視点での「巡礼」を提示していきます。〉
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新刊1601


新 刊 1601



無量寿経
阿満利麿=訳 ちくま学芸文庫 筑摩書房 1500円
〈なぜ阿弥陀仏の名を称えるだけで救われるのか。法然や親鸞がその理解に心血を注いだ経典の本質を、懇切丁寧に説き明かす。文庫オリジナル。〉

「やさしさ」と日本人 日本精神史入門
竹内整一=著 ちくま学芸文庫 筑摩書房 1000円
〈「やさしい」という言葉は何を意味するのか。万葉の時代から現代まで語義の変遷を丁寧にたどり、日本人の倫理の根底をあぶりだした名著。〉

知っておきたい! 禅の基本
エイムック エイ出版社 1296円
〈玄侑宗久氏が川端康成氏のノーベル文学賞受賞講演での禅を世界に紹介した有名なスピーチを引き合いに、日本人と禅の関係に迫った書き下ろしのエッセイ。曹洞、臨済、黄檗の禅の三宗派の解説や、坐禅、お経、禅語、お寺の建築、文化などなど、禅の要素をわかりやすく解説をしました。〉

宗教に関心がなければいけないのか
小谷野敦=著 ちくま新書 筑摩書房 760円
〈宗教に関心を持ちきれなかった著者による知的宗教遍歴から、道徳、死の恐怖との向き合い方まで、「宗教にぴんと来ない人」のための宗教入門ではない宗教本!〉

百済観音の正体
関裕二=著 角川ソフィア文庫  950円
〈蘇我氏は敗者である物部系の王をなぜ擁立したのか。来歴も作者も不明な美貌の仏像に導かれ辿り着いた、古代豪族の意外な真実とは――。複雑に絡み合う謎多い時代に迫る。『百済観音と物部氏の秘密』を改題。〉

禅に学ぶくらしの整え方
吉村昇洋=著 オレンジページムック オレンジページ 1500円
〈禅式そうじで住まいと心を磨く/キッチンは心と身体を整える場所/そうじと片づけQ&A/心が整う禅の教え〉

マンガで学べる仏像の謎
田中ひろみ=著 ジェイティビィパブリッシング 1512円
〈仏像の起源にはじまり、種類やお役目、製造法、そして仏像の胎内に隠された秘密まで、マンガで楽しく知ることのできる1冊〉

大往生できる人 できない人
田畑正久=著 三笠書房 1400円
〈医師であり、龍谷大学大学院で仏教講座の教壇にも立つ仏法者が教える、あらゆることを穏やかに受け容れるヒント。〉

猿之助、比叡山に千日回峰行者を訪ねる
市川猿之助・光永圓道=著 春秋社 1500円
〈いま、この世をつつがなく、爽やかに逞しく生きるために、なにを拠り所とすべきか…。同年生まれ(「四十而不惑」)からの熱烈なメッセージ、新世代ならではの人生観・仏教観。千日回峰行の意味、歌舞伎と仏教の関わり、仏のありようをめぐり縦横無尽に語り合う、目からウロコの対論集。〉

仏の真理のことば註(二) ダンマパダ・アッタカター
及川真介=訳註 春秋社 13000円
〈パーリ経典の小部に含まれる「法句経」と、その注釈書「ダンマパダ・アッタカター」の全訳。本巻は「法句経」第5品から8品までとその注釈を収録。〉

聖徳太子 実像と伝説の間
石井公成=著 春秋社 2200円
〈東アジア仏教史、日本古代史、美術史、考古学等の最新成果を駆使し、聖徳太子の実像とその伝説化の過程を明らかにした画期的論考。厩戸誕生伝説、「憲法十七条」、「日出処天子」国書、天寿国繍帳、三経義疏などに対する従来の見方は、本書によって一変するだろう。〉

仏像再興 仏像修復をめぐる日々
牧野隆夫=著 山と渓谷社 1800円
〈三十数年にわたり、地方の仏像修復を手掛けてきた「仏像の町医者」牧野隆夫氏による仏像修復の記録。〉

山の神さま・仏さま 面白くてためになる山の神仏の話
太田昭彦=著 ヤマケイ新書 山と渓谷社 800円
〈山登りがもっと楽しくなる「山と神仏」の雑学集。人気登山ガイド、太田昭彦さんによる「山と神仏」にまつわる書き下ろしエッセイ。〉
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予定1606


予 定 1606



ラジオ「宗教の時間」6/26
 NHKラジオ第2「宗教の時間」6月26日午前8時半 - 9時の放送は、アマラワティ僧院副僧院長・アチャン・ニャーナラトー「心の軌跡 イギリスの日本人比丘に聞く」です。
 同番組の同日午後6時半 - 7時の再放送は、アンコール、藤井雅子「ある科学者の信心〜父・東昇の場合」です。
 ラジオ第2・宗教の時間

テレビ「こころの時代」6/26
 NHK・Eテレ「こころの時代 宗教・人生」6月26日午前5時 - 6時の放送は、仏教学者・佐々木閑「わたしの“出家”生活」です。
 同番組の6月25日午後1時 - 2時の再放送は、東京大学大学院教授・丸井浩「シリーズ“ブッダ最後の旅”に学ぶ 第3回 入滅への決意」です。
 Eテレ・こころの時代

ラジオ「宗教の時間」6/19
 NHKラジオ第2「宗教の時間」6月19日午前8時半 - 9時の放送は、アンコール、藤井雅子「ある科学者の信心~父・東昇の場合」です。
 同番組の同日午後6時半 - 7時の再放送は、立正大学教授・北川前肇「シリーズ 日蓮聖人からの手紙 第3回 臨終を迎える信徒への手紙」です。
 ラジオ第2・宗教の時間

テレビ「こころの時代」6/19
 NHK・Eテレ「こころの時代 宗教・人生」6月19日午前5時 - 6時の放送は、東京大学大学院教授・丸井浩「シリーズ“ブッダ最後の旅”に学ぶ 第3回 入滅への決意」です。
 同番組の6月18日午後1時 - 2時の再放送は、詩人・若松丈太郎「ひとのあかし」です。
 Eテレ・こころの時代

ラジオ「宗教の時間」6/12
 NHKラジオ第2「宗教の時間」6月12日午前8時半 - 9時の放送は、立正大学教授・北川前肇「シリーズ 日蓮聖人からの手紙 第3回 臨終を迎える信徒への手紙」です。
 同番組の同日午後6時半 - 7時の再放送は、東洋大学准教授・稲垣諭「魂のしぶとさを信じて」です。
 ラジオ第2・宗教の時間

テレビ「こころの時代」6/12
 NHK・Eテレ「こころの時代 宗教・人生」6月12日午前5時 - 6時の放送は、詩人・若松丈太郎「ひとのあかし」です。
 同番組の6月11日午後1時 - 2時の再放送は、アンコール、報四恩精舎住職・野田大燈「心を拓(ひら)き 荒地を拓く」です。
 Eテレ・こころの時代

ラジオ「宗教の時間」6/5
 NHKラジオ第2「宗教の時間」6月5日午前8時半 - 9時の放送は、東洋大学准教授・稲垣諭「魂のしぶとさを信じて」です。
 同番組の同日午後6時半 - 7時の再放送は、岐阜県関市大禅寺住職・根本紹徹「生きるための仏教」です。
 ラジオ第2・宗教の時間

テレビ「こころの時代」6/5
 NHK・Eテレ「こころの時代 宗教・人生」6月5日午前5時 - 6時の放送は、アンコール、報四恩精舎住職・野田大燈「心を拓(ひら)き 荒地を拓(ひら)く」です。
 同番組の6月4日午後1時 - 2時の再放送は、歌人・西川和榮「ありのまま~本当の自分をめぐって~」です。
 Eテレ・こころの時代
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