新刊1512


新 刊 1512



『正法眼蔵』全巻解読
木村清孝=著 佼成出版社 4104円
〈本書は道元の主著『正法眼蔵』の各巻解説本です(七十五巻本と十二巻本に「四摂法」「法華転法華」と「弁道話」を併せた計90巻を取り上げます)。各巻の主旨を明らかにすることを目指して著されました。老僧による提唱録などを除けば類書の少ない本です。巻頭で『正法眼蔵』の各種編輯本について概説し、巻末に参考文献と道元の年譜を付します。〉


私釈親鸞
伊藤益=著 北樹出版 2000円
〈日本における浄土教の大成者である親鸞―筑波大学「日本倫理思想史」の講義録である本書は、その思想の核心を「煩悩具足の凡夫の救済」と見定め、平易な語り口で親鸞の息吹を現代に蘇らせる好著。〉


古文書はいかに歴史を描くのか フィールドワークがつなぐ過去と未来
白水智=著 NHK出版 1620円
〈甲州早川や信州秋山でのフィールドワークを通して、歴史研究の舞台裏としての史料調査と、その収集・整理について具体的に論じる。蔵や古い箪笥に眠る古文書から、いかにして隠された歴史を紐解くのか。その方途を長年の現場経験から明かす。〉


大人のための宮沢賢治再入門―ほんとうの幸いを探して
山下聖美=講師 ムック NHK出版 977円
〈人はなぜ生まれて死んでいく? 欲望・自然・宗教・宇宙とは? 永遠の問いを賢治思想が解説。大人だからこそ感じる人生の謎に迫る。〉


ブッダも笑う仏教のはなし
笑い飯哲夫=著 サンマーク出版 1300円
〈ブッダの一生についてや居酒屋でも使えるような仏教雑学、そして「仏像を見るときは○○されていると思って見るべし!」といった哲夫さん流のお寺や仏像の見方にいたるまで、「仏教の全て」をあますことなく伝えていきます。さらには哲夫さんならではの楽しいコラムも付いていて、笑えて、しかもためになること間違いなしです。〉


だれでもできる大往生
亀井鑛=著 興山舎 1900円
〈仏法を実際の生き方、往生・成仏の話として臨場感豊かに説く方法がここに! 本書は毎日のお説教にそのまま活用できます。落語や仏教説話や東西の伝承、そして文学などから、聞いただけでも人生を好転させる具体的なテーマがいっぱいです。〉

地球環境問題を仏教に問う 温暖化地獄を仏教・密教は救えるか
山本良一・竹村牧男・松長有慶=著 未踏科学技術協会 3024円
〈地球環境問題を解決する上で、今後避けて通れない「個人のライフスタイルの変革」。そのためのヒントを、仏教、密教の教義の中に探る。2015年3月に行われた、環境学者×宗教学者×僧侶の鼎談をもとに書籍化。〉

CD 亀田千巖説教集
亀田千巖=述、直林不退=構成、府越義博=解説・音声起こし 国書刊行会 16200円
〈小沢昭一氏が手本とした、伝説の亀田節が今よみがえる! 「六字もろうて弥陀を頼む」真宗安心の急所を説く、師、最晩年の完成された説教。亀田節が弥陀の呼び声と聞こえたとき、同行は安心へと導かれ、思わず知らず受け念仏が溢れだす……。説教の味わいを深めるため、音声起こしを付す。〉


ネパール密教 歴史・マンダラ・実践儀礼
立川武蔵=編著 春秋社 2400円
〈ネパールの仏教の歴史をはじめ、カトマンドゥ盆地に現存する多数の寺院・仏塔・仏像・線刻マンダラ群、さらに観想法やグル・マンダラ供養、日々の実践儀礼、ヒンドゥー教の祭礼などの実態を、30年にわたる現地調査に基づいて、簡潔明瞭に解説する。本文は各項目が4頁完結の事典形式で書かれており、図版総数は140点。〉


日本思想考究 論理と構造
末木剛博=著 春秋社 8500円
〈欧米型近代化への危機意識から、著者が見出した日本独自の合理思想をまとめた論文集。近世の三浦梅園、二宮尊徳から近代の西田幾多郎へと脈々と続く合理思想を鮮やかな切り口と明快な論理で解説。あわせて日本文化論、比較思想論も掲載。〉

くれないに命耀く 禅に照らされて
青山俊董=著 春秋社 1800円
〈熱烈な求道の道々にある出会いと別れの数々。その機縁をそれぞれの和歌に活かして成った随筆は、人生いかにあるべきかを禅の立場から直截簡明に物語る。自身の身の置き所を失ったすべての人びとに送る自己再生のための人生講話。〉


聴いて唱えるしあわせお経の本
松原信樹・有田秀穂=著 辰巳出版 1296円
〈聴くことにより精神を安定させ、唱えることで脳を活性化させ、病気の改善にも役立つ画期的な一冊です。付録のCDには最もポピュラーな「般若心経」をはじめ、コンパクトに唱えることができるお経を3種収録しております。〉

歎異抄にたずねて 現代に響く親鸞聖人のおしえ
四衢亮=著 法藏館 1728円
〈親鸞のおしえの核心である念仏・信心・浄土・往生は、現代の私たちにとってどのような意味を持つのか?『歎異抄』にたずねつつ、わかりやすく丁寧に説かれた講座の記録。〉


戦時下の日本仏教と南方地域
大澤広嗣=著 法藏館 4800円
〈戦時下における日本の南方進攻を主題に、戦争を進めた政府・軍部と仏教界の「官民僧俗一体の翼賛体制」の実態を当時の資料から明らかにする。近代日本仏教研究の間隙を埋めた意欲的論集!〉


仏師たちの南都復興 鎌倉時代彫刻史を見なおす
塩澤寛樹=著 吉川弘文館 3800円
〈平氏により灰燼に帰した南都はいかにして復興したか。朝廷・摂関家・幕府・寺家の活動を解明し、復興造像と仏師たちの関連性を探る。〉

怪しいものたちの中世
本郷恵子=著 角川選書 角川学芸出版 1728円
〈社会事業や公共事業を請け負った勧進聖、祈祷師や占い師、芸能者、ばくち打ちや山伏――。夢見る喜びや生きる意味を考える機会を与えていた中世の宗教者の知られざる役割を、豊富な事例から解き明かす新しい中世史。〉

ありてなければ 「無常」の日本精神史
竹内整一=著 角川ソフィア文庫 角川学芸出版 950円
〈この世のはかなさ、人生のむなしさ。それは時代を超えて日本人の美意識の根底に横たわる。その「無常感」をたどりながら日本人のゆたかな精神性を探り当てる。平凡社刊『「はかなさ」と日本人』に大幅加筆。〉

新訳 弓と禅 付・「武士道的な弓道」講演録
オイゲン・ヘリゲル=著 魚住孝至=訳・解説 角川ソフィア文庫 ビギナーズ日本の思想 角川学芸出版 864円
〈弓道を学び、無の心で的を射よという師の言葉に禅の奥義を感得した哲学者ヘリゲル。帰国後に著された本書には、あらゆる道に通底する無心の教えが刻み込まれている。最新研究に基づく解説を付す新訳決定版!〉


本当の自分とつながる瞑想入門
山下良道=著 河出書房新社 1404円
〈自由なあなたを、この手に取り戻す。次々と湧く怒り、不安…それは「あなた」ではない。過去や未来へ飛び回るネガティブな思考を止め、今を生きるための瞑想。仏教界を越え話題のメソッド!〉


だから仏教は面白い!
魚川祐司=著 講談社+α文庫 講談社 840円
〈仏教の核心とは何か? ゴータマ・ブッダという人は、何を考え、どう語ったのか? そして、仏教を「実践する」とはどんなことで、その結果いったい何が起こるのか?  「悟り」は実現できるのか? ――素朴な疑問に答え、仏教のいちばん大切な核心に、やさしく誘う対話篇。〉


図像学入門 疑問符で読む日本美術
=著 勉誠出版 1944円
〈観音にはひげがある? なぜ絵巻は右から左へみるの? 写生画が写実ではない? 絵画や仏像などのさまざまな疑問・謎を図像解釈学(イコノロジー)から探り、日本美術の新しい楽しみ方を提案する。〉


親鸞の発見した日本 仏教の究極
諏訪春雄=著 笠間書院 1900円
〈親鸞に導かれて、古代の日本に逢いに行く。人間は死んでも霊魂となり、神として永遠に生きつづける。この日本人の霊魂不滅の人間観の本質を理解させるために出現された方便の仏が、親鸞が最後に説いた阿弥陀であった―。親鸞の思想を通して日本仏教の本質をあきらかにする書。〉
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予定1601


予 定 1601



ラジオ「宗教の時間」1/31
 NHKラジオ第2「宗教の時間」1月31日午前8時半 - 9時の放送は、アンコール、広島経済大学教授・岡本貞雄「歩いて歩いて、いま一遍に学ぶこと」です。
 同番組の同日午後6時半 - 7時の再放送は、姫路市光法寺坊守・伊賀百々代「心の波が凪るとき~ある廻心体験をめぐって」です。
 ラジオ第2・宗教の時間

テレビ「こころの時代」1/31
 NHK・Eテレ「こころの時代 宗教・人生」1月31日午前5時 - 6時の放送は、アンコール、ルポライター・鎌田慧「シリーズ 私の戦後70年「時代のいのちを見つめる」です。
 同番組の1月30日午後1時 - 2時の再放送は、東京大学名誉教授・養老孟司「“自分”を超えて」です。
 Eテレ・こころの時代

ラジオ「宗教の時間」1/24
 NHKラジオ第2「宗教の時間」1月24日午前8時半 - 9時の放送は、姫路市光法寺坊守・伊賀百々代「心の波が凪るとき~ある廻心体験をめぐって」です。
 同番組の同日午後6時半 - 7時の再放送は、曹洞宗国際センター元所長・藤田一照「アメリカ人の心をとらえた禅僧“鈴木俊隆”を語る」です。
 ラジオ第2・宗教の時間

テレビ「こころの時代」1/24
 NHK・Eテレ「こころの時代 宗教・人生」1月24日午前5時 - 6時の放送は、東京大学名誉教授・養老孟司「“自分”を超えて」です。
 同番組の1月23日午後1時 - 2時の再放送は、アンコール、東京大学名誉教授・木村清孝「シリーズ さとりへの道~華厳経に学ぶ~(4)真実を求めて」です。
 Eテレ・こころの時代

ラジオ「宗教の時間」1/17
 NHKラジオ第2「宗教の時間」1月17日午前8時半 - 9時の放送は、曹洞宗国際センター元所長・藤田一照「アメリカ人の心をとらえた禅僧“鈴木俊隆”を語る」です。
 同番組の同日午後6時半 - 7時の再放送は、武蔵野大学名誉教授・山崎龍明「シリーズ 親鸞聖人からの手紙 第10回 念仏訴訟事件の周辺」です。
 ラジオ第2・宗教の時間

テレビ「こころの時代」1/17
 NHK・Eテレ「こころの時代 宗教・人生」1月17日午前5時 - 6時の放送は、アンコール、東京大学名誉教授・木村清孝「シリーズ さとりへの道~華厳経に学ぶ~(4)真実を求めて」です。
 同番組の1月16日午後1時 - 2時の再放送は、防災学者・室崎益輝「心をつないで命を守る」です。
 Eテレ・こころの時代

ラジオ「宗教の時間」1/10
 NHKラジオ第2「宗教の時間」1月10日午前8時半 - 9時の放送は、武蔵野大学名誉教授・山崎龍明「シリーズ 親鸞聖人からの手紙 第10回 念仏訴訟事件の周辺」です。
 同番組の同日午後6時半 - 7時の再放送は、日本看取り士会会長・柴田久美子「生と死の境を看取って」です。
 ラジオ第2・宗教の時間

テレビ「こころの時代」1/10
 NHK・Eテレ「こころの時代 宗教・人生」1月10日午前5時 - 6時の放送は、防災学者・室崎益輝「心をつないで命を守る」です。
 同番組の1月9日午後1時 - 2時の再放送は、アンコール、文化人類学者・加藤九祚「シリーズ 私の戦後70年 こころの壁を超える」です。
 Eテレ・こころの時代
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