新刊1104


新 刊 1104



正信念仏偈講義 全3巻
仲野良俊=著 法蔵館 15750円
〈親鸞浄土教の現代的意義を、大乗仏教の根本思想から明確に説き明かした仲野教学待望の集大成の『仲野良俊著作集全16巻』をリクエスト復刊により分野ごとに刊行予定。その第一弾。〉

人はいかにして神と出会うか 宗教多元主義から脳科学への応答
ジョン・ヒック=著 法蔵館 2940円
〈「宗教体験」は脳が見せる錯覚なのか?脳科学からの挑戦に、宗教多元主義の立場から合理的に考えうるかぎりの答えを提供する、ジョン・ヒック渾身の最新論考!〉

日本仏教版画史論考
内田啓一=著 法蔵館 10500円
〈仏・菩薩を板木に摺ったものを印仏という。本書では寺社の開板事情や信仰対象としての版画など、絵画史料を博捜し仏教版画の歴史上での位置づけを試みる。図版120点。〉

神仏と儀礼の中世
舩田淳一=著 法蔵館 7875円
〈中世寺社における各種の宗教儀礼を手がかりに、仏と神が中世的な信仰形態をいかにして獲得していくかを、思想運動のひとつとして多面的に論じ、神仏習合の具体的諸相を明らかにする。〉

歎異抄の真実 曽我量深に聴く親鸞の教え
小林光麿=著 法蔵館 2940円
〈『歎異抄』をある視点から読み解くと、親鸞が深い信心を獲得していったことがよく見えてくる。新たな読み方を提唱する、注目の一冊。〉

本当にわかる宗教学
井上順孝=著 日本実業出版社 1575円
〈「宗教学」は、特定の教義の中身ではなく、宗教と呼ばれる「人間の営み」を見つめる学問。本書では、宗教史をふまえつつ、「多くの宗教に共通する概念」「社会や人の心との関わり」などを明らかにします。現代における宗教の意味を学べる1冊です。〉

親鸞
石井恭二=著 河出文庫 河出書房新社 1050円
〈2011年に750回忌を迎える親鸞。旧仏教を超え、智から無知へ、賢から愚へ、人間の心の深層で悩み、非僧非俗のまま横ざまに庶民の中に入って伝えたその絶対的平等思想の実体を分りやすく解読する。〉

一休・正三・白隠 高僧私記
水上勉=著 ちくま学芸文庫 筑摩書房 998円
〈乱世に風狂一代を貫いた一休。武士道を加味した禅をとなえた鈴木正三。諸国を行脚し教化につくした白隠。伝説の禅僧の本格評伝。〉

親鸞
津本陽=著 ワンテーマ21 角川書店 760円
〈親鸞とはどのような人物で、その教えとはどのようなものなのか? 二度の長編小説で親鸞に取り組んだ著者が、長年の門徒としての視点と多くの資料から、親鸞の生きた時代に立ち返って解き明かす。〉

官能仏教
西山厚=監修・著 角川書店 1470円
〈象の姿の二人が抱き合う不思議な仏像・歓喜天や、閻魔大王の手下に攻められる色白の僧が描かれた国宝絵巻などを通し、あなたの知らない仏教の官能的な姿とその本当の意味を豊富な図版で丁寧に解説する極上エッセイ!〉

無量の光 下 親鸞聖人の生涯
津本陽=著 文春文庫 文藝春秋 700円
〈越後に流された親鸞は、妻・恵信尼とともに静かに暮らすが、やがて赦免。親鸞は、関東に出向き、『教行信証』の執筆に専念する。次第に増えていく門徒たち。しかし、親鸞は全てを捨て、京へ戻り、仏典の研究に明け暮れる。浄土真宗の教祖の90歳で入寂するまでの足跡と教えを現代にわかりやすく伝える一代記ここに完結!〉

無量の光 上 親鸞聖人の生涯
津本陽=著 文春文庫 文藝春秋 730円
〈平安末期、親鸞は、比叡山延暦寺に入門する。源平の戦いや大規模な飢饉により、日本中が苦しみに喘ぐ中、親鸞は激しい修行に打ち込むものの納得がいかず、ついに20年修行した叡山を下り、専修(せんじゅ)念仏を説く法然に弟子入りする。〉

近世日本思想の基本型 定めと当為
豊澤一=著 ぺりかん社 3990円
〈中世から近世と新たな秩序への移行期の思想形成の型を人のつながりを軸に追求する。〉

空也上人がいた
山田太一=著 朝日新聞出版 1260円
〈山田太一の19年ぶりの書き下ろし力作小説。特養ホームで老婆を死なせてしまった27歳のヘルパー草介は、女性ケアマネの重光さんの紹介で、81歳の老人の在宅介護を引き受ける。介護する側の疲労、介護される側のいたわり。ヘルパーと老人とケアマネの風変わりな恋がはじまる。心の痛みを抱える人々と一緒に歩いてくれる空也上人とは?〉

阿頼耶識の発見 よくわかる唯識入門
横山紘一=著 幻冬舎新書 幻冬舎 798円
〈唯識とは、『西遊記』で有名な玄奘三蔵が伝えた仏教思想の根本で、「人生のすべては、心の中の出来事にすぎない」と説く。心の最深部にあるのが〈阿頼耶識〉。「心とは何か」を解明する鍵だ。〉

ブッダにならう 苦しまない練習
小池龍之介=著 小学館 1365円
〈現代人の多くの方々の不安や悩みを解決できる仏道の教えを、25個の言葉にまとめ、誰にでもわかるように現代語訳し、その一つひとつをていねいに解説しています。さらに25題それぞれに人気漫画家・鈴木ともこさんが4コマ漫画を書き下ろし、わかりやすく、親しみやすくしてくれました。〉

仏教文化と福祉 普遍思想の視点から
三友量順=著 大法輪閣 13600円
〈「善意・よきこころ」という普遍的命題を尋ねてきた発表の中から、研究篇(仏教文化・福祉)、報告篇、英文論考の3部にまとめた自選論文集。本書には「マザー・テレサ女史からのメッセージ」ほか海外の視察・現地報告なども含まれる。〉

よみがえりゆく平等院
神居文彰=著 学研ビジュアル新書  学研パブリッシング 1000円
〈宇治・平等院が創建当初の姿でよみがえる! 阿弥陀如来像、雲中供養菩薩像、鳳凰堂の建つ州浜や橋など、調査・発掘による新資料をもとに復元された姿をカラービジュアルで掲載。さらに最新のコンピュータ・グラフィックス技術で景観や法要などを再現する。〉

一休さんの般若心経講義
大角修=著 エソテリカ・セレクション 学研パブリッシング 1575円
〈あの有名な禅僧の一休さんが、般若心経の解説書を書いていた? 江戸時代に出版されたその原書を現代語訳。一休さんの愉快なとんちエピソード・狂歌・原書の絵などを織り交ぜながら、般若心経を一行ずつ解説し、般若の知恵とは何かを楽しく学ぶ本。〉

世界の宗教がざっくりわかる
島田裕巳=著 新潮新書 新潮社 756円
〈キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、仏教等、それぞれの歴史、教義、関係性を一気に学んでこそ、私たちは全体像を得ることができるのだ――現代人のための宗教ナビゲーション。〉

おかげさまの命を生きる
鷹司誓玉=著 講談社 1470円
〈「青春を賭して……」出家から56年におよぶ仏道修行 善光寺「大本願上人」が悟りの境地を初めて綴る珠玉の智慧〉

浄土教の事典 法然・親鸞・一遍の世界
峰島旭雄=監 東京堂出版 3300円
〈比較宗教学の立場で、浄土三部経の概説・歴史から浄土教を理解するための250のキーワード、建築・美術を解説。詳細な年表付き。〉

いきなりはじめる仏教生活
釈徹宗=著 新潮文庫 新潮社 620円
〈誰もが漠然とした生きにくさを抱える現代社会。こんな状況だからこそ、あえて仏教をおすすめします。仏教の知見は今すぐ活用できて、より良く生きるために必要なものばかり。気鋭の宗教学者にして僧侶である著者による、目からウロコの仏教案内。〉

新アジア仏教史15 日本5 現代仏教の可能性
末木文美士=編 佼成出版社 4200円
〈仏教の伝来は、思想のみならず寺院建築・仏教美術・仏教文学等さまざまな分野で日本文化を大きく開かせた。また盂蘭盆や彼岸などの仏教行事は、現在でも多くの宗派の年中行事として連綿と受け継がれている。日本仏教の基礎を築いた仏教伝来から日本仏教が形作られる平安院政期までの仏教の展開を多角的に論じその深層を探る。〉

新アジア仏教史14 日本4 近代国家と仏教
末木文美士=編 佼成出版社 4200円
〈近代仏教は神仏分離と廃仏毀釈に始まる受難の出発であった。近代化、そして資本主義の発展とともに顕在化する社会の矛盾。仏教はようやく新たな思想形成に着手し、禅は知識人に大きな影響を与え、新しい文学も芽生えた。明治維新と仏教、近代仏教の形成とその展開、戦争と仏教など広い視野に立つ論考から近代仏教の真実の姿を探求する。〉

梶山雄一著作集(8)業報と輪廻 仏教と現代との接点
梶山雄一=著 御牧克己=編 春秋社 9975円
〈大乗仏教の空・中観思想と認識論・論理学を中心に幅広い分野で、仏教の文献学的・哲学的解明に多大の業績を残した一大碩学の全容を開示。本巻では、「ブッダの死」「仏教倫理の基礎」「脳死・輪廻・クローン人間」「輪廻の思想」「廻向の宗教」「業報論の超越」などを収録。〉

インド最古の二大哲人 ウッダーラカ・アールニとヤージュニャヴァルキヤ
宮元啓一=著 春秋社 2100円
〈「深遠なるインド哲学」の源流、二大哲人ウッダーラカ・アールニとヤージュニャヴァルキヤの哲学とは、どのようなものか。名のみ高く、実際には知られることのなかった二人の実体を、本邦初、流麗かつ本格的な原典訳で示す、画期的な書。〉

死もなく、怖れもなく 生きる智慧としての仏教
T.N.ハン=著 池田久代=訳 春秋社 1995円
〈戦争体験を経て、在家の仏道を志した著者が、中村久子、北原白秋、宮澤賢治、坂村真民、相田みつをなど、日本を代表する詩人たちの詩を味読しつつ、生命の尊さを説く、こころ温まる仏教エッセイ。〉

真宗大綱 曽我量深講義録 下
曽我量深=著 春秋社 6300円
〈「我れ如来を信ずるが故に如来在ます」上巻に引き続き、阿弥陀如来の発願の真の意味から親鸞晩年の「自然法爾」の世界まで、真宗の信に関わるあらゆる点について縦横無尽に説き尽くす。熱情溢れる「信の人」曽我量深師晩年の名講義、上下巻完結。〉
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