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Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

アサイラムの本なんて快挙。オレの経済には暴挙。

2006-07-04 22:07:52 | West Coast Rock
『アサイラム・レコードとその時代』(音楽出版社)

今時、こんな本を出して売れるのでしょうか。
ターゲットは、団塊から10歳くらい若い世代?
ちなみに、ワタシは団塊から20歳くらい若い世代(つまり、既に若くナイ)ですが、少々心配です。
しかも、この本、雑誌コードでの流通のようですから、店頭には長いコトは置かれないに違ェねぇ。
速攻でゲトだ!
と、思ってから、数日迷って買いました。

まだ、キチンと読んではおりませんが、アサイラムだけでアルバム・ガイド173枚というのは、中々のヴォリューム。快挙です。
サウザー=ヒルマン=フューレイ・バンドがカラー写真で載る本なんて、二度と出版されないでしょう。快挙です。
できれば、20年前に出版して欲しかった。

アサイラム・レコードを知らない方に、ちょいと解説すると、アサイラムというのは、1970年代のアメリカを代表するLAの新興レーベル(当時)で、イワユル、ウェスト・コースト・ロックを象徴するレーベル。所属アーティストは、ジャクソン・ブラウン、イーグルス、リンダ・ロンシュタッド、ジョニ・ミッチェル、などなど、などなど。

コレを読むと、ジャクソン・ブラウンも、キチンと聴かないとイカンねえ~、と言う気になってしまって、今、『Late For The Sky』(1974)を聴いております。
チキショー、沁みるゼい。

経済の倒壊を恐れず、未着手の、ジュディ・シル、それから、あんまり着手していなかったリンダに、ジャクソン・ブラウンに、そんでJDにも、もっと行っとくぅ?な、気分にナリカネない、危険なムックですね。
岸辺も一徳ぅ?
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ならず者に囲まれて歌うリンダ。

2006-07-01 08:51:34 | West Coast Rock
イーグルスをバックに「Desperado」を歌うリンダ・ロンシュタッドの映像がYou Tubeにありました。

ココっす。



1974年でしょうか。
バーニー・リードンが、リンダとほぼ並ぶようなカッコで、結構ド真ん中に居るのが、少し不思議です。


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激シブ音楽ファン必聴!バーニー・リードンの有機農法ロック。

2006-04-16 09:45:30 | West Coast Rock
バーニー・リードン(Bernie Leadon)
「Mirror」(2003)

初期イーグルスのサウンドのカナメ、激渋ギタリスト、バーニー・リードンの何と初めてのソロ・アルバム。
予想通り最高に激シブなアルバムです。
激シブ音楽ファン必聴!

アコースティック度:60%
ブルーグラス度:5%(意外!)
ロック度:40%
激シブ度:85%
有機肥料度:90%
微妙な甘み:15%含有
ほのぼの度:10%
体感温度:摂氏15度
スルメ度:100%
賞味期限:無期限

バリバリのブルーグラス・アルバムという方向もこの人の場合、想像できた訳ですが、ブルーグラス度は意外にも低いです。
「カントリー」なイメージが強いバーニー・リードンですが、あくまでも「カントリー・ロック」の人なんでしょう。

とか書いたソバからナんですが、実は、このアルバムはカントリー・ロック的な味付けもそれほど施されていないですね。得意のバンジョーも、スティール・ギターもほとんど聴こえてきません。これなら、イーグルス時代の曲の方がよっぽどカントリー・ロックですね。
そんで、このアルバムのサウンドは、全ての基本がアコースティック・ギターにあると思います。聴こえて来る音は、ベースもドラムも、エレクトリック・ギターもある訳ですが、聴いているとシンプルなアコギのストロークがボトムなんだと良く分かります。

と言う訳で、このアルバムは、カントリー・ロック・アルバムではなく、アコースティック寄りの激渋ギター・ロック・アルバムだと思います。

また、音の録り方にもこだわりがあったようで、ディレイを除いて、一切のデジタル・オーディオ・デバイスを使っていないそうです。
一曲目こそ、ドラムの音とか80年代的なサウンド処理になっていて、トラヴェリング・ウィルベリーズ(Traveling Wilburys)を思い出しましたが、二曲目以降はサウンドもナチュラルで、そういう面からも、実に実に渋いアルバムです。

裏ジャケにギブソンのアコギを抱えたお姿が写っています。
イーグルス時代に少々見えていた野暮ったさが全く無いですね。
そんで、豊かに脂肪を蓄えたりもしてないですね。
実に渋いオッサンになってます。



音の方にも、そんな渋さが現れているって、そんな感じです。
オススメですよ!
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マナサスの聴きドコロ。・・・すんまそん。

2006-04-11 22:37:22 | West Coast Rock
ココのトコロ、超絶名盤に対して、ピントの外れたコメントを一言だけ残してオシマイにすると言うのがマイ・ブームです。

では、早速、ソレをヤッて見ましょう。

スティーヴン・スティルス(Stephen Stills)
「Manassas」(1972)

「The Treasure (Take One)」の4分7秒から10秒あたり。
スクエアな8ビートから、シャッフルビートへシームレスにつながって行く中で現れる一瞬の阿波踊りビート。
聴き逃すナァぁ!!!

ぢゃッ!
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三ベン回って「スゲェ!」と言った。

2006-04-10 23:21:17 | West Coast Rock
本日は特殊な日なので、アタクシにとって、極めてビッグなアルバムをピィ~ックアップします。
コレは個人的にはロックが到達した頂点の一つだろうと思っています。
ま、トニカク、私は16歳の時にコレを聴いて、あまりのカッコ良さに三ベン回って「CSN&Yはスゲぇッ!!!」と言ったのネ。
そういうコトなので、どうぞ、よろしくお願い致します。

クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング(Crosby, Stills, Nash & Young)
「Déjà Vu」(1970)

さて、CSN&Yというグループがどういうグループだったかというコトについては、アチコチで書かれていると思いますので割愛しますが、このアルバムが、「アメリカン・ロック屈指の一枚」とか、「アート・ロックを代表する一枚」とか、「スーパーグループを象徴する一枚」とか言われているコトはご存知ですね?
合計すると3枚になります。
(だから、3枚持ってる・・・。アホウですね・・・。すみません。)

しかし、何が凄いんだ?
あまりにも、当然のコトとなっていたので、あんまり考えたコトが無いのですが、やっぱり硬派だというコトに尽きるのかもしれません。

そう言えば、同じアトランティックから発売されていたツェッペリンのサード・アルバムは、当時、B面がファンには評判が悪かったそうじゃないですか。
曰く「CSN&Yみたいに軟弱だ」ってサ。

何のコッチャと思うんですが、要するに、アコースティック・ギターとコーラスが前面に来ると「軟弱」と言うコトなんでしょう。素朴な耳には、分かりにくかったのかもしれませんが、攻撃的で複雑なハーモニーを駆使して、しかも、一筋縄で行かない反骨な詞にまみれているCSN&Yが「軟弱」と思われていたってのは、オラァ、びっくりダ。

まぁ、あんまり長くなりすぎるとナンんですので、マトメに掛かります。

さて、CSN&Yのコーラスって、ヴォイシングのせいなのか、音をあんまり左右に振らないからなのか、音の塊が飛んで来る感じがしますね。
ブ厚いコーラスがブワーッって向かってくるんデスわ。
まず、これダケで凄い迫力。
コーラスって、普通はキレイなモノだと思いますが、CSN&Yのコーラスは凄みがある。トンでもないハナシです。

曲も凄まじい迫力にまみれマクり。
全曲については書きませんが、スゲぇ曲だらけ。

一曲目。
スティルスの「Carry On」。
叩き付けるアコースティック・ギターのストローク。
塊の如く強力なコーラス。
やたらと前向きなコトバ。
曲調は明るくない。
が、暗いとも言えない。
要するに微妙な現実。
つまり、曇り。
これって、強靭で前向きな意思が、曇った現実社会を変えて行く、そう言うメッセージなのかもしれない。
スゲぇ曲です。

三曲目。
クロスビーの「Almost Cut My Hair」。
ヴェトナム反戦で髪を伸ばすヒッピーのこの時代に「髪を切ってくれ」です。
これは恐らく反語でしょうが、凄いタイトルです。
とにかく、本意ではナイ義務感に苛まれ引き裂かれそうな感覚を、切れそうなボーカルとラウドなギターで凄まじいまでに表現していると思いますデス。
しかし、クロスビーのヴォーカル、凄いデス。CSN&Yは、コーラスが売りのバンドなのにこの曲はコーラスが入っていない。入れられなかったのかもしれない。聴こえている以上に絶叫なボーカルだと思います。

タイトル曲。これもクロスビー。
オープンチューニングの複雑な響きのギター。
世界は明解では無いという事を表しているが如く響く。
曲全体は、霧の中で切迫感と焦燥感に追い回され、パニックに陥っているかの如きサウンド。
無気味な権力が、我々の足下で蠢いている?
そんな恐ろしいような歌詞。
そして、サウンド的には、アマリにも凄過ぎるコーラス。
こんな攻撃的なコーラスは、ワタシは今のトコロ他に知らない。

他には、ワタシとしては「癒し系楽曲の頂点」と言いたいナッシュの「Our House」。コノ曲あたりは「軟弱」と言うなら、まぁ確かにそうかもしれませんけど、アルバムの中の1~2曲を取り上げて、全体を軟弱と言うのはどうかか思いますし、大体、「Our House」は、イイ曲なんだから、まぁ固いコト言わずに聴きましょうよぉ~ね~と思います。

あと、やり切れなさ、というコトをココまで表現するのか?
というヤングの「Helpless」など、キキドコロを語っていると、あっと言う間に白髪三千丈になりますので、ココラヘンで止めときますが、まぁ、ホントにスゲぇアルバムですよ。

もし、聴いたコトがないというヒトが居たなら、悪いコトは言いませんので、今すぐダッシュで買いに行く事をオススメします。

ぢゃッ。

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ドン・ヘンリーの名唱。その九。

2006-03-26 23:08:06 | West Coast Rock
ドン・ヘンリー(Don Henley)
「I Can't Stand Still」(1982)

これはちっとも愛聴盤ではナイ。
しかし、3曲目の「Long Way Home」と、5曲目の「Talking To The Moon」だけで、殿堂入りでアリマス。

サウンドは流石に20年以上前のものだけに、ギターやシンセの音色なんかに時代の流れを感じさせるものがありますが、ドン・ヘンリーのボーカルは、やはり見事で、見事で色褪せない。このヒトのボーカルは、いつ聴いても本当にスッゲーぞ!

そんで、上記の二曲は、何かを失った喪失感みたいなモノが背景にある、そういう心境を歌った曲なんですが、さすが、「ほろにが~」なボーカルを歌わせたら、このヒトはブッちぎりで天下一品です。もう、間違いナイ。ブッちぎりで間違いナイ。

特に「Long Way Home」は、音数が少なく、コードの動きも少なくて、あまりにもシンプルなんで、コレを魅力的な作品に仕上げるのって、非常に難しいと思うんですが、ドン・ヘンリーのボーカルが素晴らし過ぎて、平然と素晴らし過ぎる曲になっている!スゴい事だワ、これ。
まぁ、逆に言うと、ドン・ヘンリーのボーカルを際立たせる為には、こういうシンプルなアレンジが向いているということでもありましょうが、まぁ、ひとつ、鳥肌どうぞ。

その一方で、切迫感が強烈にドライヴするボーカルも聴かせてくれまして、「Dirty Laundry」なんて、頭痛になるほどカッコいい。これもまた、ドン・ヘンリーの魅力。もひとつ鳥肌どうぞ。

えぇ、まとめのコトバはありません。

本日は以上終了です。
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アンクル・チャーリーと愛犬テディ。

2006-03-17 00:24:37 | West Coast Rock
ニッティー・グリッティー・ダート・バンド(Nitty Gritty Dirt Band)
「Uncle Charlie & His Dog Teddy」(1970)

このアルバムって、個人的には、アメリカン・ロックの名盤ベスト10に楽勝で入る一枚だと思っています。
カントリーとかブルーグラスとかと、ロックの融合っていう事で言うと、これより魅力的なアルバムは、無いんじゃねーの、って思っているくらい、スバラシ。
アタクシとしても、何百枚もこのテの音楽を聴いたって訳じゃないのに、勝手な断定で恐縮ですが、しかし、まぁ、ジャンルを限定しなければ、何千枚か聴いたのであろう数々のアルバムの中でもやっぱ、飛び抜けている一枚ではアリマス。

バンジョー、マンドリン、ハーモニカ。
アコースティック・ギター。フィドル。

思いっきりな、ブルーグラスがあって、ソリッドなロックとの融合があります。
カントリー・ロック系でも、こういうソリッドなグルーヴって、他には聴いたコトがないです。と~にかくソリッドなんすよ。カッコええ。

いや~。
それにしても、こういう音楽を聴けるんですから、生まれて良かったってモンです。
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ドゥービー・ブラザーズってばスティール・ギターからコンガまで。

2006-03-04 12:58:04 | West Coast Rock
こんつわ。

突然ですが、アタクシは、前期のドゥービー・ブラザーズ(The Doobie Brothers)ってのは、実は理想的なロック・バンドだと思っているのですが、ミナサン、どうですか?

理由はですね、簡単に言うと、実にバランスがとれているからです。

しかし申して、何と言うか、「バランス」などと言うと、PTAにも認められたような、ツマらないクソ・バンドかと言う連想もありましょうが(そんなモンないっすか・・・)、ちっともソンナ事はなくって、やっぱ理想的だと思うんですね。
第一、ドゥービー(Doobie)とはマリファナのコトなのでありまして、クソつまらんバンドである訳がない。

ドゥービーのバランスとは何かと言うとですね

1. 楽曲と演奏
2. 頭とカラダ(コリャ、1.とほぼ同義ダナ・・・)
3. 白人と黒人(音楽的にね)
4. リズム、メロディー、ハーモニー(コリャ、3.にかなり近いな・・・)

と言うトコロですね。

まず、演奏は破綻がないが、スリルだらけです。
イイでしょう?

ボーカル、ウマイっス。
前期リーダーのトム・ジョンストンのボーカルは、実にソウルフルでグルーヴしております。適度にハスキーで強力に張りがあって突き上げる、ハッキリ申して、メタル・バンドでも歌えるボーカルです。実にイイです。
パット・シモンズのボーカルも、太いハイトーンが、実にウネっていて、かなり最高です。
しかも、コノ方たち、曲によっては「哀愁」を漂わすという、卓越した技能まで披露します。かなり、やりヤガルんです。

更にですね。
ウェスト・コースト系バンドは、イーグルスに代表されるように、一般的にはリズムが弱いんですが、ドゥービーは実に強力なんです。「コノ人たち、ファンク・バンドでもイケるよね」って感じです。
まぁ、ツイン・ドラムだし、ベーシストは黒人だし、フツーのウェストコースト系のイメージではないですね。ナニゲに16ビートのノリがあるんです。(ハッキリと16ビートの曲も少なくないし)
その上、ホーン・セクションは、タワー・オブ・パワーのホーンセクションが入っていたり、メンフィス・ホーンズだったりしますしね。(アルバムでのハナシです)

何か、こう書くと、黒っぽい一方のロック・バンドかという感じもしますが、どブルースから、一方で、平気でカントリー的なノリもあるし、確実にやっぱりウェスト・コースト系ロックではあるワケですよ。
そこら辺も含んで、バランスが滅茶苦茶イイって言う事なんです。
第一、同じアルバムに、ライ・クーダー(Ry Cooder)とカーティス・メイフィールド(Curtis Mayfield)が、参加してイルって、なかなかナイでしょ?
ドゥービーというバンドは、そう言うバンドなんですよね。

とか、書いているウチに、時間と紙面が尽きました。

取り敢えず、ドゥービーの前期って、アルバムで言うと、セカンドから5枚目まではハズレなし。

「Toulouse Street」(1972)
「Captain And Me」(1973)
「What Were Once Vices Are Now Habits」(1974)
「Stampede」(1975)

画像は、5作目の「Stampede」。

チキショーながら、ドゥービーの音楽を聴くと、またしても、オレの脳からはナニカば分泌されるのでアリマス。
ジッとしていられるかって!!!

押っ忍!

ぢゃァ、また!
行ってきま~す!!!
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バードマニアに成りそこねた。

2006-02-14 23:24:21 | West Coast Rock
最早どうにもならんのですが、ワタシが初めて手に入れたバーズ(The Byrds)のアルバムは、何とコレなのよ。(ベスト盤を除く)

ザ・バーズ(The Byrds)
「Byrdmaniax」(1971)

なんとも言えんなぁ。
買ったのは、1986年か1987年。もちろんLPであります。
いずれにしろ、ハコダテという地方都市では、バーズのアルバムなんて、当時ほとんど入手不可能だったのですワ。
そういうコトで、コレも、週刊FMの売ります買います、で買ったんですが、80年代半ばっていう時代は、所謂ウエストコースト系ロックが廃れてしばらくしたっていう時期なので、そういうトコにもあんまり出てなかったっスね。
そういう、苦労をして買った割には、このアルバム、印象の薄いアルバムであります。(同時に買ったのは、Pocoの「Deliverin'」でしたが、コッチはとっても良かった。)

しかし、アノ頃を思うと、今は、何でも手に入る時代になったと、つくづく思うのであります。
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おまけグルス。

2006-01-31 22:22:32 | West Coast Rock
イーグルスは、ロックの入り口(の一つ)なんですよ。多分。
というコトで、ソコで立ち止まる(または、立ち返る)、ワタシのようなヒトは案外少ない。それだけの価値はあると思うんですが・・・。
なんか、EW&Fとか、オスカー・ピーターソンとか、存在の仕方が近いかも。
あと、ゴダイゴとか。
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おわりグルス。

2006-01-30 23:45:32 | West Coast Rock
なぜイーグルスは玄人ウケが悪いのか、の最終回でゴザイマス。

前回は音楽のハナシから外れてしまったようでありますが、今回は頑張って音楽的なハナシにします。

ちなみに、ここでいう玄人ウケというのは、あくまでもニッポンのハナシであります。欧米で評論家が手厳しいのは知れたハナシでありますから、この際、気にしないのであります。

さて、繰り返しますが、なぜかイーグルスは日本の玄人スジにウケが悪い。
音楽やってるニンゲンで「アタクシはイーグルスが好きで好きでタマラン!」と言うヒトにはツイゾ会ったタメシがナイ。
ストーンズが、とか、ツェッペリンが、とか、言うヒトは日大生よりタクサン居そうだし、ジャズ方面でも、チック・コリアが、とか、ジャコが、とか言う方には枚挙にイトマがナイ。

一方でイーグルスは、平べったい、とか、PTA会長のハナシみたいだ、とかNHKみだいだ、とか言われるんですが、最大の原因はコレか?

・・・つまり。

 ↓↓↓

音楽的に謎が無い!

分かり易い音楽性。
分からない部分が殆ど無い。
・・・左様。
音楽的に、アンマリ屈折と苦節が見えないんですね。

歌詞は、ドン・ヘンリーという文学青年が居たせいか、結構、素直じゃないし、深いと思うんですけどね。(末期に至っては、歌詞のワンフレーズが決まらんと言って、レコーディングが数ヶ月中断したりする程でアリマス)

でも、サウンドとメロディはかなり素直。
しかし、だからと言ってアホウで突っ走る訳でもないという部分で、きっと、聴いているニンゲンはハッキリできなかったんだな。

屈折するんならしろ、と。
阿呆になるんなら、アホウになれ、と。

しかも、ドッチ方面にも突き抜けなかった

ソノくせ、「呪われた夜」で、セールス的にはブッちぎって売れてしまった。
更に、「ホテル・カリフォルニア」という、文句の言えない曲を作ってしまった。

と、言うコトで、ザ・バンドだとかに比べて、妙に売れ過ぎたイーグルスは、「ケッキョク、ホテル・カリフォルニアだけじゃねーか」とか言われて反感を買ったと、思うのでアリマス。

これで、セールスが、今一歩、という線だったなら、イーグルスもナカナカいいよね、みたいなセンに落ち着いたような気がするんですが、そうでもないか?

あぁ、結論は出ませんでしたが、深いんだか、深くねぇんだか分からなくても、イイから聴きヤガレ、というのが結論でした。

じゃ、今の気分でのイーグルス・ナンバーのトップ10!

1. Hotel California
2. Good Day In Hell
3. Twenty-One
4. Victim Of Love
5. Those Shoes
6. Desperado
7. Saturday Night
8. Life In The Fast Lane
9. On The Border
10. The Long Run

あぁ、常軌をハズした選曲かもしれん。「呪われた夜」から一曲も入っとらんのがフシギだ。(が、結構ホンネよ。)

・・・しかし、三回シリーズでやって、この結末は何と言うテイタラクでしょうか・・・。

終わりっ!
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わるいグルス。

2006-01-28 21:04:20 | West Coast Rock
イーグルスの方々は、ニッポンで言う「団塊の世代」と全く同年代なんですが、それにしても、ビックリするほど、イーグルスの方々は短い期間内に集中的に産まれております。それは、1947年。昭和で言うと22年。

ホンじゃ、並べてみまっセ!

まず、7月19日。バーニー・リードン。
その、三日後!7月22日。ドン・ヘンリー。
そっから、およそ二ヶ月後!9月21日。ドン・フェルダー。
その、40日後!10月30日。ティモシー・シュミット。
さらに、三週間後!11月20日。ジョー・ウォルシュ。

なんと、ほぼ四ヶ月で、5名様がこの世にご到着されました。
言わば、イーグルス出産ラッシュ。
あんたら、気持ち悪いぞ。

ちなみに、ランディ・マイズナーは、一年早く、1946年生まれ。
そして、グレン・フライは、イーグルス出産ラッシュからほぼ一年後の1948年11月6日生まれ。

で、それが一体ナンナンダ?と、言うコトになりますが、別に何でもナイっす。
が、一個あるのは、産まれた場所も、育った土地も違う彼らが、1970年頃にはカリフォルニアに集まって来ていたというコトですね。
ちなみに、生まれも育ちもカリフォルニアって言うのは、この中ではティモシー・シュミットだけです。あと、ドン・フェルダーは生まれはカリフォルニアですが、育ちはフロリダです。(ちなみに、フロリダで15歳の頃にやっていたバンドには、何と!二つほど年上のスティーヴン・スティルスが在籍していたそうな。)

そんで、他はテキサスだ、デトロイトだ、という具合で、ちっともカリフォルニアではなかったんですが、音楽でコリャ一発当ててヤロウなんて思っている人間で、カントリーとロック方向に野心がある場合、LA方向にやって来る、とそういうコトなんでありましょう。
結局、彼らは当てるコトを第一に考えた野心家集団であって、人間的結び付きが希薄なバンドだったと言っていいんでショ。

というコトでイーグルスに付き纏うのは、野心と、内紛と、不道徳なんですが、長くなるんでまた、次回にします。テーマは「何故イーグルスは嫌われるか」であります。よろしくでアリマス。

さて、野心とカネ儲けとイーグルス、と言えば、今でも得意なツアーでありますが、1975年12月、バーニー・リードンの最後のギグのおよそ10日後にジョー・ウォルシュの加入がアッと言う間に発表された、と言うのも、なんか印象悪かったであろうなぁと思うのであります。「カネになるから、ツアーを中止したくなかったんだろう?」みたいな感じで。

今回の画像は、その中止しなかったツアーの一環で来日した際の名古屋公演(1976/2/9)を収めたライヴCD。モチロン、ブートでありましょう。数年前に神田は神保町でたまたま見つけて購入。
思った通り、リズムセクションの弱い演奏が繰り広げられておりまして、演奏自体は取り立ててどうってコトもないんですが、ドン・ヘンリーのボーカルだけは、やはり圧倒的にスゴい。他のメンバーは、グレン・フライも、ランディ・マイズナーも、ボーカリストとして一級なのに、やはり、ドン・ヘンリーのボーカルは図抜けて素晴らしいデス。

曲も良いし、ボーカルが凄いし、リズム・セクションは弱いが、渋いギターの名手が揃っていたバンドなのに、なんでイマイチ素直に受け入れられないのか?

つづくのであります
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いいグルス。

2006-01-27 00:33:57 | West Coast Rock
どういう訳かイーグルス(Eagles)というバンドは、音楽玄人を自称するヒト達からはあんまり褒められません。

もう10年もムカシだと思いますが、「レコードコレクター」誌の特集でも、なぜか、特集なのに、アンチな記事があったし、割と最近でも、「DIG」誌で鈴木茂が「イーグルスは当時、馬鹿にしていた」と発言している。他にも、この手の発言や記事は枚挙にイトマなく、これは、どうも現役当時からの傾向のようです。

アタクシは、このブログでは、基本的に毒は吐かない方針なんですが、イーグルスについては、愛憎半ばするし、イーグルス愛((C)原辰徳)を前提として持ってもいるので、毒も吐きます。が、上述のような毒をイーグルスに浴びせる玄人なヒトビトは、どうもそうではないようで、ホントにイーグルスが嫌いみたいです。

それで、どうも思うんですが、イーグルスは、アンチ・ビートルズとかアンチ・ジャイアンツみたいな心情の「アンチ○○」の「アンチ」だけを買ったような気がします。
ビートルズやジャイアンツ(←野球ね)は、アンチも多いが、当然ファンも多い。

でも、イーグルスについては、なぜかアンチだけが多い。

ってコトは、どういうコトかと考えるに、どうやら、正統派を目指して、ドコがズレタ、という事なんであろうなと思うのであります。

ズレたのはドコか?

結局、ビートルズやジャイアンツは圧倒的に強かったのでアリマス。しかも、それは、1960年代後半という、成熟しきって居なかった市場でのハナシであります。
しかるに、イーグルスは、ソコマデの圧倒的な強さはなかった。ハッキリ言って、当時のアメリカのバンドに於いて、ソングライティングと、各メンバーの歌唱力に関しては、イーグルスはとんでもない高いレベルに居たと思います。特に、歌のウマサは、すげェ。んでも、ビートルズやV9時代のジャイアンツのように圧倒的に飛び抜けた存在ではなかった。しかも、その上、百花繚乱の70年代に突入していたし・・・。
・・・それなにの、1975年から、突然、異様に売れたんですよね。

きっと売れ方と、オノオノガタが感じたイーグルスの実力との間にギャップがあったんじゃないかと思うンであります。要するに「てめぇら、売れ過ぎだよ」と。

コレは恐らく、ロックに目覚めた少年達が、アイドルタレントに対して感じる嫌悪の気分に多分近い。

・・・・・・とか言っているウチに時間切れになりました
(しかも、書いているウチに、内容は、どうも正しくナイ気がしてきた・・・)

(つづく。・・・・・・のか?)
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ニール・ヤング。

2006-01-11 07:51:27 | West Coast Rock
今年は偉大なベテラン・ミュージシャンを「オッサン」と呼び続けようかと思っておりますが、遂に出た!
このオッサン!

ニール・ヤング(Neil Young)
「After The Gold Rush」(1970)

1970年8月発表だそうです。
という事は、オッサンがまだオッサンじゃなかった24歳だった頃の作品。ゲ・・・。24歳だったのか・・・。

タイトル曲の「After The Gold Rush」が大好きだったんですよ。
ピアノだけをバックに歌うシンプルな曲。(ただし、コード進行は微妙にフツーではない。ヘンでもないけど。)
詩も何だか直截的じゃなくって、深そうで、カッコいいと思ったもんです。(ワシ、阿呆な高校生だったから、そういうのに弱かった。)
今現在も、この歌、何を歌っているのかは、よく分からない。

アルバム全体としてはフォーク・ロックな色が強いと思いますが(アコギの音がやっぱ多く聴こえてくる)、まぁ、例の基地外ギター(こっちはエレキ・ギターね)の典型の「Southern Man」も入っているし、やっぱ、若いヒトは原理主義的になりがちなモンで(オレも)、スティルスがエンターテインメント系に見えて、余計にニール・ヤングの人気が高かったのかもしれないですね。
内ジャケットの写真なんかも、頭髪砂漠化進行中ではなかったから、カッコよかったしねぇ。

しかし、派手さってあんまり無いアルバムです。
上述の「Southern Man」が、南部(←岩手ではナイ)にケンカ売ったってぇんで、話題性はあったのだと思いますが、それだって攻撃的ではあるけどシンプルなロック。

やはり、コレ、強力スルメ・アルバムです。飽きない。
流石にオッサンは昔から偉大であったのだなぁ。


After The Gold Rush
Neil Young
Reprise

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スティーヴン・スティルスの最初のソロ・アルバム。

2006-01-11 00:23:33 | West Coast Rock
豪雪ジャケットというコトで一つヨロシクお願い致します。腕、まくってますが。

スティーヴン・スティルス(Stephen Stills)
「Stephen Stills」(1970)

1970年11月発表。

ワタシが購入したのは、多分16歳の時。
1986年。
多分、当時、国内で新品は流通してなかった。
ウエスト・コースト・ロック受難の時代。
こんな傑作でも、地方中小都市ではねぇ、買えなかったんですよ、まともには。
どうやって手に入れたのかは憶えてません。
中古か、または、トカイの方との「売ります買います」ですね。多分「週刊FM」で。

しかし、買ったのはイイけど、ジャケットが汚れてましてねぇ。
何か饐えたニオイもしたし。

でも、音。
カッコ良かったんですよ。
今聴いても、文句ナシね。

このヒトの声。
グルーヴします。
最高ね。

ギター、オルガン。
ダイナミック。躍動。
最高ね。

ゲスト。
豪華。最高ね。

ジミヘン。クラプトン。
ジョン・セバスチャン。
キャス・エリオット。
・・・・・・スゲェ!!!

そして。ぇェえ?
ビートルズから!?
・・・・・・・・・スゲェ!
・・・。
リンゴ・スター!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
リンゴ。
・・・・・・・・。・・・。
・・・・・・スター。・・・・・・。
ビートルズだ・・・。
・・・・・・。・・・間違い、ナイ。

長くなりますが、ついて来て下さい。

コレは、とてもいいアルバムです。
スティーヴン・スティルスというヒトは、シリアス一辺倒の方が受けた、あの時代に、平気でエンターテインメントな音も作るヒトだったと思うのデス。

「音を」じゃなくて、「音も」デス。
シリアス方面の傑作も多いんですよ。ホントは。
ただ、どうしても対比されるのがニール・ヤング。

なんかブが悪い。
スティルスは言ってみれば正統派。
ヤングは個性派。
アートの世界では、スティルスの方がフツウっぽいからブが悪い。
不運デあります。

でも、このアルバムは、70年代前半のスティルスが如何にスゴかったかを、イヤでも知らしめてくれる傑作アルバムだと思います。聴くべし。聴くべし。聴くべし。後志。(←北海道ギャグ)

キャッチーでポップでパワフルな冒頭の「Love The One You're With」。
コレは世界で唯一の「ラテン・ゴスペル・ロック」。
ブレイク後のオルガンもたまらん。
スティールドラムもたまらん。
必殺ゴスペル・コーラス軍団。たまらん。

ジミヘンとの対決。
「Old Times Good Times」。
文句無しのカッコよさ。
寿命ではスティルス。
文句無しで勝った。
音は互角か?(スティルスはオルガンだが)

渋いけどグルーヴ、スゴいよ~。「Go Back Home」。
クラプトン先生のギターと、スティルスのボーカルに聴き惚れますワ。
カッコえええええ!!!!!

アコースティック・ギターとボーカルだけのブルース色の強い「Black Queen」。
ど傑作!!!
カッコええええええええええぇぇぇエええぇぇ!!!!!
コノォ天才!!!!!
このアルバムのハイライトだと思います。

そりゃぁ、唯一無二だとかは思いませんけどねぇ、このアルバム、やっぱ傑作ですよ。
70年代ロック名盤としてもっと有名盤になって欲しいモンです。

そして昨日も書きましたが、スティーヴン・スティルス。
再評価されて欲しいもんです。
ゴオォォオ~!!!!!

(・・・昨日、書いてなかった。・・・。)


Stephen Stills
Stephen Stills
Atlantic / Wea

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コメント (2)
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