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Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

スティーヴン・スティルス健在なり。建材ではない。

2006-01-09 20:06:50 | West Coast Rock
Chunkyさんのブログで、スティーヴン・スティルス(Stephen Stills)の新作が出ていたの知りまして、早速、購入。
今日、届きました。

スティーヴン・スティルス(Stephen Stills)
「Man Alive!」(2005)

一聴した感想。

「スティルス健在なり」。

肉食系ロック親父は枯れませんなぁ。サスガです。

冒頭の「Ain't It Always」。
ドラムなどのサウンドの処理が80年代っぽいですが、2005年にもなって、紛れも無い堂々たる70年代ロックです。
スティルス得意のサザン・ロック・ノリの入ったヤツ。
声のドライヴ感、変わらず強力。
いきなり最高。

以降、相変わらずなサウンドと、若干80年代的なサウンドが混じりつつ、しっかりとカロリー高めのコッテリ・ロック。
渋めの曲も結構あるけど、コレだってビーフ・ジャーキー的なサウンド。
乾いてても、枯れてないズラ。

4曲目「'Round The Bend」。
ホントにアンタはオッサンなのか、と言いたい。
ロックとしか言いようのないギラギラ・サウンド。
(オッサンは今年の1月3日で61歳になっている筈である。時間の進み方が常人と同じなら。)
そして、聴こえて来たぞ。
一発で誰が弾いてるか分かる基地外ギター!
ニール・ヤング(Neil Young)登場!
全く、「Ohio」を聴いてるのかと思ったぜぃ。

ブッカー・T・ジョーンズの曲なんかやってて、これまたカッコいいねぇ~。
「Ole Man Trouble」って言うんですか。
ストレートにブルージィなスティルスってのも、オツなもんです。

得意技のラテン物もやってますが、割と渋めで来ましたなぁ。
最後の「Spanish Suite」。
静かなスパニッシュ・ギターで始まり、途中でリズムが切り替わり、徐々に盛り上がる。聴き応え十分。このアルバムのハイライト。

ちなみに、なぜか、この曲、ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)がピアノ弾いてます。雰囲気としては完全にチック・コリア(Chick Corea)な曲なんですけどね。

で、ラテン・ソウルを本業とする私としては、ウィリー・ボボ(Willie Bobo)の参加に触れない訳には行かないですね。
えぇ、ウルサイ事を言うとですね、スティルスのラテン物は、リズム・アンサンブル的に言うと、ちとインチキ臭くて緩いのが多かったんですが、今回は本格ですし、締まってマス。カッコいい。
打楽器はドラムに加えてパーカッション4名。
パーカッションの神の一人である上述のウィリー・ボボの他、西海岸ラテン・ジャズ界の首領であるピート・エスコヴェード(Pete Escovedo、シーラ・Eの親父さんですね)、あとはスティルスではお馴染みのJoe Lala。それとスティルス本人。
この曲の後半の盛り上がりは、パーカッションに依るトコロ大ですね。特にギロとマラカスが入ってくる辺りから急に熱を帯びます。(あとコーラスの盛り上がりもツボに来ますねぇ)
誰が何を担当しているのか分かりませんが、まぁ、フツーに考えると、エスコヴェード氏がティンバレス、ジョー氏がコンガ。で、御大ウィリー・ボボ師がギロですかね?

ちなみに、ウィリー・ボボ師は1996年5月の時点では既に鬼籍のヒトだった筈です。(没年正確には知らないですが)
一体、このアルバム、いつレコーディングしたんだろう?


Man Alive
Stephen Stills
Titan/Pyramid

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バッファローの1stのカセット

2005-12-22 07:41:42 | West Coast Rock
バッファロー・スプリングフィールド
「Buffalo Springfiled」(1966)

何故かコレ、カセットテープで持っている。
モチロン輸入盤である。(←カセットでも「盤」でいいの?)
輸入盤でカセットなんだから、クレジット類はきれいサッパリないのであります(レコードと違って印刷できる面積が少ないから)。不便だ。

このアルバムはアナログ(LP)も持っている。
なぜかCDは買ってナイ。我ながら不思議だ。
なんでこういう買い方をしたのか未だ不明である。
遅れて来たウェスト・コースト野郎が、ハコダテから東京サ来て、色んなレコード類が(金さえあれば)買える状況に驚喜したのは確かであるから、「おぉ、カセットの輸入盤だ!」と嬉しかったんだな。ハコダテにはそんな物ないから。
きっと、そういうコトだな。
ある意味、アメリカ式大量生産・大量消費方式に毒された瞬間でもあるな。

もちろん、渋谷のタワーレコードで最初に買ったのは、ポコ(POCO)の70年代前半のベスト盤と、バッファロー・スプリングフィールドのベスト盤であるので、上京後すぐに買ったのではなく、しばらくしてからであろうとは思いますが、しかし憶えてないな。う~ん。

という事で、今日のところは時間切れであります。
ぢゃっ。

(おい、内容について書いてないぞ。)
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イーグルスの「ふたりだけのクリスマス」

2005-12-21 23:15:44 | West Coast Rock
イーグルス(Eagles)
「Please Come Home For Christmas」(1978)

このジャケットに写っている、クリスマスなのに、上半身ハダカのヤツらがイーグルスです。
ソコはオーストラリアなのか、アンタら?
それとも撮影した時期がまだ暑かったからなのか?

まぁ、いいや。

これはシングルです。
イーグルス・ファンとしては、クリスマスの時期は一応コレなんです。

曲はオリジナルではありません。
作曲者のクレジットは、Charles Brown & Gene Reddです。
ドーナッツ盤ジャケットに載っている解説に寄ると、50年代のブルースマンだそうです。(ワタシはそっち方面に弱いんで不覚にして存じ上げておりません)

ほんで、肝心の出来映えですが、悪くないです。
この時期、「Hotel California」(1976)と「The Long Run」(1979)の間ですので、要するに煮詰まっていた時期の筈なんですが、カヴァーだからなのか、結構リラックスしたムード。
演奏は、全般的に落ち着いています。まぁ、曲調もロッカ・バラードですからね、エキサイトはしませんが、なかなかいい雰囲気です。

リード・ヴォーカルはドン・ヘンリー(Don Henley)。
この頃になると、リード・ヴォーカルはドン・ヘンリーが多くなります。
こういうリラックス・ムードな曲でも、緊張感の高い曲でも、やっぱりこの人のボーカルはイイですね。流石にアメリカン・ロックの至宝です。

ドン・フェルダーのギター・ソロも、短いながら聴かせるソロ。
久々に聴いたけど、やっぱイイな、コレ。

ところで、このシングルのB面の「Funky New Year」は、イーグルスで唯一CD化されていない曲のような気がします。ボックスで、クズのような未発表テイクを出すくらいなら、この曲、CD化して下さい。
(99年大晦日のライヴ・テイクのみCDになっている。そうでしたよね?)
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ポコ初期ライヴ。

2005-12-01 23:52:36 | West Coast Rock
初めて入手したポコ(Poco)のアルバムはコレです。

「Deliverin'」(1971)

かなり好きなアルバムですね。
入手したのは1986年か87年の頃でした。
この頃、アタクシ、まだハコダテというスルメの香りの漂う地方都市の高校生でしたので、この時代に、こういうアルバムを手に入れるのには苦労しました。(雑誌の「売ります、買います」くらいしか方法がなかったっていう程度のハナシですけど。)
ま、いずれにしろ「遅れて来たウェスト・コースト・ロック野郎」だったワタクシには、厳しい時代でした。

あ、さて、このアルバムは聴きドコロ多数ですが、個人的偏見で言うと、「C'mon」です。
スティール・ギターが、まるでスライド・ギターのように豪快に使われておりまして、また、イントロからのバス・ドラの煽りが、ハッキリとロックであります。
リッチー・フューレイを中心とした、ハイ・トーン・コーラス・ボーカル(←こうとしか言いようがナイ)が、強力に高揚させてくれますし、スティール・ギターと、テレ・キャスターのギターソロも、最高に高揚させてくれます。
いやぁ、これは楽し。

ポコはいいバンドだったと思うなぁ~。(人気あんまりナイけどイイじゃない。)

Deliverin
Poco
Sony

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イーグルスと言えばコレ、ではありませんが。

2005-11-26 10:55:37 | West Coast Rock
「イーグルスと言えば『Hotel California』だべ」という図式があんまりにも定着している為、どうしても他のアルバムの影が薄いのは、それはそれで正解なのですが、では、他のアルバムは駄盤なのかと言えば、ちっともそんなコトはないのがイーグルスのエライところ。
仮に「Hotel California」(1976)が無かったとしても、「70年代ロック名盤選」みたいなトコには「Desperado」(1973)か「One Of These Nights」(1975)が入ったでしょうサ。
というコトで今日はこちら。
  ↓↓↓

イーグルス(Eagles)
「Desperado」(1973)

セカンド・アルバムっス。
チャート・アクション的には最高位41位(ビルボードだと思うッス)と、イーグルスのアルバム中では最低。シングルで出た二曲も64位、59位と振るわず。(ファーストアルバムからのシングルは、12位、9位、22位だったのにねぇ。)
という事でセールス的には芳しくなかったようですが、作品の出来の良さではイーグルス全アルバム中で二番目かなと、私は思うッス。
とにかく曲、良し!
例えば、B面真ん中辺というシブい位置に収録されている「Saturday Night」。こういうシブい位置に収録されている曲が魅力溢れる曲だという事って、名盤の条件の一つのような気がしますね。
そういうコトでありまして、コレは、つまり名曲まみれのロック名盤というコトでございます。

サウンド的には、ロック、フォーク、カントリーです。
カントリー色は、二曲くらいがアクセント的に強力にカントリーですが、全体的にはそんなにカントリー・ロックな印象はありません。(しかもその二曲、短かっ!)
というコトで、どっちかというと、アコギとピアノを上手くエレキ・ギターに絡めた、フォーキー気味なロック・アルバムだと思うッス。あくまでもロックっス。

そんで、何度も書きますが、イーグルスの最大の武器は、全員がボーカリストとして素晴らしいってコトでして、このアルバムでも、その良さはイカンなく発揮されております。

ドン・ヘンリー(Don Henley)が歌う、かの名曲「Desperado」(ならず者)については、今更、言う事も無いッスね。名曲名唱ありがとうゴザイマス。
もうひとりの中心人物(というか主導権は最後までコノ人でしょう→)グレン・フライ(Glenn Frey)の、「Out Of Control」での「ギンギンのロック野郎系ボーカル」も最高デスね。

あと、ランディ・マイズナー(Randy Meisner)のハイトーン!
「Certain Kind Of Fool」でのウネリまくるハイトーン・ボーカル。高いのに細くない!
コノ人のボーカルは本当にどの曲でもイイです。

バーニー・リードン(Bernie Leadon)については、まぁ、いいか。
サウンド面では大活躍です。アコギ、バンジョー、スティール・ギター、マンドリンと、この人のプレイがバンドのサウンドになるって感じデス。曲は激シブ。「Twenty-One」は、私が好きなカントリー・ロックのベスト3に入る曲。サイコー!
あと、このヒトはレーガン元大統領の娘と付き合ってたコトでも知られてますね。(・・・。音楽と関係ないヨなハナシで恐縮デス。)

結語!(強引な・・・)
最もイーグルスらしい、イーグルスの名盤が、コレではないかと、ワタクシ、思っておりますので、「Hotel California」の次はコレ聴いておきましょう。

注!(まだあるのか・・・)
前期イーグルスを知るという意味では、超激売れベスト盤「Their Greatest Hits 1971-1975」(←アメリカで一番売れたLPレコードという事になっている。3500万枚って、アナタ一体・・・。)もありますが、ヒット曲だけじゃイーグルスは分からん。あくまでも「Desperado」をオススメ致します。


ならず者
イーグルス
ワーナーミュージック・ジャパン

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でも好き・・・。(ぽっ。)

2005-11-15 23:08:41 | West Coast Rock
バッファロー・スプリングフィールド(Buffalo Springfield)
「Last Time Around」(1968)

バッファローのサード・アルバムにして、タイトル通りラスト・アルバム。

このアルバムは、高校時代の85年頃から、手に入れたくて、探し探し続けてようやく、90年かな、シブヤの宇田川町交番の裏の方で見つけました。って言うか、シブヤ君が見つけてくれました。(落ちてたんじゃないよ。)

言っときますが、絶賛なんかしませんよ。
絶賛までは行かないレベルだと思います。
でも好き・・・。・・・・・・ぽっ。(←ナンノこっちゃ・・・)

とか言ってると、復刻しなくなって、またもや、遅れて来たウェスト・コースト・ロック・ファンが困るからなぁ。
絶賛しておきます。

いい~よぉ、コレ、・・・・・・・・・。・・・何曲かは。
好き。・・・・・・ぽっ。(←ナンノこっちゃ・・・)

んで、このアルバムで、存在感があるのは、やはりスティルス(Stephen Stills)です。まぁ、崩壊したバンドの中で、存在感を発揮するのはソツの無いタイプって事かもしれません。(ビートルズに例えると、スティルスはポール・マッカートニーっぽいし。・・・ニール・ヤングがジョン・レノン的ってコトかな。)

個人的には、「Questions」が大のお気に入りです。あの、はっぴいえんどがレパートリーにしていた事でも有名な曲です。このアルバムでの、ベストトラックだと思います。ダイナミックにして、空間広がり、密度もあって、甘さと苦さがある、あの頃のロックのイイとこを凝縮した一曲。スティルスの生涯の中でも、トップクラスの曲じゃぁないですかね。ワタシは大好きです。20年近く聴き続けてますがね。

まぁ、バッファロー買うなら、セカンドの「Again」(1967)をまず聴くべきかと思いますが、一曲選べって言ったら、実は「Questions」です。

では、ハコダテの「遅れて来たウェスト・コースト・ロック少年」だったワタシが、1986年に京都の十字屋で買ったレコードの話は次回でゴザイマス。

ぢゃっ。
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今度は欧州でチョットだけ羽ばたく予定の鷲。

2005-11-12 21:53:13 | West Coast Rock
さて、既にマスターズリーグ化しているイーグルス(Eagles)ですが、今度は2006年5月25日から、およそ一ヶ月に渡るヨーロッパツアーを発表致しました。ドイツ、オランダ、アイルランド、イギリスで合計10本のライブだそうです。

しかし、ツアーもイイけど、アルバムはやっぱ作らんの?
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この歌詞で、このサウンド。意外にも狙いか?

2005-10-17 07:12:00 | West Coast Rock
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング(Crosby, Stills, Nash & Young)
「American Dream」(1988)

これは簡単にはオススメしないのです。
特にCSN&Yを初めて聴くと言うヒトには絶対に勧めません。
まず、「Deja Vu」(1970)と、その前の「Crosby, Stills & Nash」(1969)を聴いて下さいね~。(あまりにもグレイトな、ロック史上に燦然と輝いちゃってる二枚っす。ロック・ファンなら必聴。)

で、18年振りの再結成アルバムであるコレは、衝撃的な一枚でした。
何がって、クロスビーのあまりの変貌振りが・・・。(・・・関取?)
スティルスもちょっと・・・。(・・・たぬき?)
相変わらず、ヤングの顔は恐いし・・・。(・・・戦闘モードのインディアン?)
ナッシュだけ、ナイスミドル(これも死語か?)ですなぁ、と。

何のハナシだ?

音楽ですね。

で、その音楽がですね、あまりにも期待が大きかっただけに、当時19歳のロック小僧だったワタシには、ちと受け入れ難かったですね。
何じゃコリャ~!!!
ダメじゃ~!!!
・・・でした。

何しろ栄光の時代のCSN&Yの魅力っていうのは、要するに、個性のぶつかり合い、ビシビシの緊張感、な訳で、いくらサウンドがアコースティック基調の曲であっても、家庭団らんには全く合わない、紛れも無い「硬派ロック」であった訳ですね。(「硬派ロック」の定義が「団らんに合わない」ってのも、我ながら、どうかとは思いますが。)
18年振りの再結成に、そういうビシビシのハイテンションなロックを、アタクシ、200%過剰に期待していましたので、冒頭のひょろひょろシンセに「・・・。」と思ってしまった訳です。
これは、CSN&Yに対する思い入れが強いヒトのほとんどが同じように感じたのではないかと思いますが、若かったアタクシは当然そうだった訳で、アルバムの印象は、とっても悪かった。

それでも当時はそれなりに聴き込んだんですが、いつしか聴かなくなり、10数年。
それが、最近、久しぶりに聴いた訳ですよ。
そしたらですね、「曲自体は悪くない」ってコトがですね、分かりました。
特にクロスビーの曲は緊張感があり、あの栄光の時代に一番近い。体形は一番遠くなったが。(コノ人は緊張感の高い曲しか書けない特異体質に違いない)
他の三人の曲も、それぞれの持ち味があって、なかなか悪くはない。
あと、コーラスワークは、やっぱり完璧。
(CSN&Yのコーラスって、結局、要はC&Nなんだなというコトも分かりましたが)

そして、問題は歌詞ですね。
詞に関しては、ほとんどの曲に、権力批判や社会批判や自己批判みたいなものがあって「硬派」で「ロックな歌詞」です。
例えば、タイトル曲の「American Dream」という曲も、曲名とサウンドから受ける印象と正反対で「健全であった筈のAmerican Dreamはいつから道を間違ってしまったんだ?」という社会批判的な歌だし、ほぼ全曲そうなんで、この点は志を曲げてないヒト達だったんであるなと、見直しました。(しかし、スティルスの曲では一部、素敵にアホウな歌詞も・・・)

そういう事でですね、"家庭団らんに入り込める軟派サウンドで、堂々と権力批判、社会批判"が、実はこのアルバムの肝だったのかもしれません。(買いかぶり過ぎか・・・。)

しかし、CSN&Yは、ナッシュが英国人で、ヤングがカナダ人。残りの二人が米国人であります。その、米国人二人がカロリー摂取過剰な訳で、それを考えると「American Dream」というタイトルには「う~ん」と唸りたくなるモノがありますね。
まぁ、「食物を何の心配もなく摂取したい」というのは、太古のムカシから「人類の夢」であった訳ではありますがね。
(おかしなエンディングになりました。Ha!)
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やはりスーパー耐久盤でした。

2005-10-15 09:01:37 | West Coast Rock
バーニー・リードン=マイケル・ジョージアディス・バンド(Bernie Leadon - Michael Georgiades Band)
「Natural Progressions」(1977)

さて、何回か聴きましたので、お約束通り書きます!

印象としては、こんな感じ。

アコースティック度:60%
ロック度:35%(意外に高い)
「ギンギンのロック(死語)」度:0%
カッ跳び度:3%
苦みバシリ度:50%
微妙な甘み:15%含有
ほのぼの度:15%(意外に低い)
体感温度:22度(季節を問わずドーゾ)
スルメ度:100%
消味期限:無期限

で、何が良いかと言うと、まず、曲。
シンプルなんですが、流石に玄人なメロディ。
キャッチーでは無いが一流品という感じ。(言っておきますが、オーソドックスですよ)
それから、やはりボーカルとギターの響きが深いデス。
バーニー氏、マイケル氏、ともに美声ではなく、魅惑の渋声でもないんですが、やっぱ、「歌」が分かってるんでしょうねぇ~。聴かせてくれます。
ギターも、ちょっとしたフレーズが、何て事はないのに、魅力的に聴こえる。(バーニー氏はこの点ではマサに「名職人」ですからねぇ)
リズム・アンサンブル的にはタイトではなく、空間を聴かせる感じですね。
こういうのって、ジワジワ来ます。

え~。最高級の賛辞を贈りたいと存じます。
「20年後にも間違いなく聴いている!!!」

20年後にまた書きます。

ぢゃっ。
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渋いソフト・スルメ。

2005-10-05 07:46:42 | West Coast Rock
バーニー・リードン=マイケル・ジョージアディス・バンド(Bernie Leadon - Michael Georgiades Band)
「Natural Progressions」(1977)

・・・買ってしまいました。
イーグルスから卒業できないオレ・・・。

このアルバムは20年前、ハコダテで高校生をやっていたワタシにとっては、どうにも入手のシヨウがなかったアルバムなんですが、今は、PCでポチッとやると買えちゃうんですから、いい時代になりましたですなぁ。

一聴した感想は「渋いソフト・ロック」ですかね。
まぁ、このアルバムではカントリー方向には行かなかったというのは知ってはいたので、驚きはしませんが。

曲の方も派手なのが無い分、聴き飽きもしないであろう予感。
コレはスルメでしょう。

詳しくはもう少し聴き込んでから書きま~す。
(と言いながら、またしても下手へ退場)
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爽やかにはならないウェスト・コースト・ロックの大御所。

2005-10-01 18:55:20 | West Coast Rock
クロスビー&ナッシュ(David Crosby And Graham Nash)
「Wind On The Water」(1975)

ジャケットのコンセプトは爽やかであるが、ご覧の通り被写体は爽やかではナイ。
そして、音の方も爽やかではナイ。

個人的な好みでは(とか言ってこのブログは個人的好みしかないッスけど)、全般的にはクロスビーの曲が好みですね。
相変わらずの深遠さとヘヴィさです。
曲目的には「Bitter Sweet」と「Homeward Through The Haze」が特にキテます。
基本的にはバーズ(The Byrds)の「Triad」(1968)とか、CS&Nの「Guinnevere」(1969)とか、クロスビーの最初のソロの「Tamalpais High (At About 3)」(1971)とかと同じ路線です。(ね、深遠でしょ)
アルバム通して言えるコトですが、やはりコーラスの響きが深いデス。
思わず居住まいタダスナ。こりゃ。

ナッシュの曲も、「Cowboy Of Dream」など、染みますね。
このアルバムでは、ナッシュもヘヴィなロックをやろうとしてますけど、やっぱナッシュは、"テンション"か"リリース"かで考えると、"リリース"側のヒトだと思いますので、ヘヴィ路線よりも、「Cowboy Of Dream」みないな、ほんわか系統の曲が、やっぱ文句なしでイイです。相方のクロスビーが、イヤになるほど「ギリギリの緊張感」側の作家ですから特に、ナッシュのこういう持ち味は鮮やかなコントラストになりますね。(ハゲとフサフサという対比もアザヤカですね。)

1970年代のウェスト・コースト・ロックは充実していたという、そういうイチマイでもあります。しかも、ウェスト・コーストの世間的イメージに逆らって、爽やかにはならんという点も、ある意味ウェスト・コースト・ロックの一面。
機会をみつけて聴きましょう。

ぢゃっ。
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まだまだ稼ぐモルツ楽団。

2005-09-16 23:30:07 | West Coast Rock
さて。
この秋のイーグルスですが、カリフォルニア、アリゾナ、ハワイ、メキシコで、合計21本のライブが予定されているようです。なんとも言いようがありません。
ツアーもいいんだけど、再結成以後発表された新曲は10年で、たったの5曲って、あーた達、一体どういうことよ、でゴザイマス。オール新曲のフルアルバムを作る気はないんでしょうかねぇ。もう、一線を退いたつもりなんでしょうかねぇ。なんだか、今のイーグルスはマスターリーグだとかモルツ球団のようであります。

というコトで、さすがのイーグルスもすでにスピリッツを切らしているというコトなのでしょう。いつから切らしてしまったんでしょうねぇ。(1980年代のドン・ヘンリーにはスピリッツあったと思いますね。)
やはり、1994年が、枯渇の年でしょうか。
それとも、再びドン・フェルダーを解雇した2000年頃でしょうか。

太ったドン・ヘンリーって、見たくありませんね。
「太った矢吹ジョー」並にあり得ないと思いますワ。
(発泡酒のCMに出る佐野元春っていうのもショーゲキでしたが。)
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「ホテル・カリフォルニア、俺の経済を倒す」の巻

2005-09-11 09:42:54 | West Coast Rock
「ホテル・カリフォルニア」が収録された皿を何枚持っているか、ふと考えた。もちろんライヴ・ヴァージョンは除くのであるが。

1. アナログ盤LP
2. ドーナッツ盤(アナログ盤EPってコトよ。若いヒトに、念の為。)
3. 87年頃に出たベスト盤CD(The Best Of Eagles)
4. 普通のジャケのアルバムCD
5. 例のボックスのヤツ(Selected Works 1972-1999)
6. 例のDVDつきベスト盤(The Complete Greatest Hits)
7. 紙ジャケのアルバムCD
(買った順ですワ。)

ドーナッツ盤まで持っているトコロが我ながら意味不明だ。
もちろんワタシは、ミックスの違いやら、マスタリングの違いなどを気にするタチではないので、この重複は真にムダである。
というコトで、「ホテル・カリフォルニア」はワタシにとって、一番不経済な楽曲なのでアリマシタ。
良かったな!ドン・フェルダー!
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まねっこ返し。

2005-09-03 10:35:54 | West Coast Rock
スティーヴン・スティルス-マナサス(Stephen Stills - Manassas)の「Isn't It About Time」という曲と、はっぴいえんどの「春よこい」のイントロがそっくりである事に、今、気が付いた。(iTunesが二曲を続けてプレイしてくれたから!オォウ!神様、アリガトウ!)

まぁ、はっぴいえんどが、バッファロー・スプリングフィールド(Buffalo Springfiled)をお手本としていた事は有名ですから、バッファローの中心人物であったスティルスの楽曲に似てしまう部分があっても、別に不思議は無いんですが、この二曲、時代的には「春よこい」の方が先なんです。

「春よこい」は、アルバム「はっぴいえんど」所収で1970年発表。
そして、「Isn't It About Time」はアルバム「Down The Road」で1973年発表。

というコトで、実はスティルス、はっぴいえんどから盗んだか?
だったら、オモシロイのにねぇ。と思った次第。

ハイ、これだけ!
じゃ!
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シマロンの薔薇はスルメっぽいの。

2005-08-24 22:29:15 | West Coast Rock
ポコ(Poco)
「Rose Of Cimarron」(1976)

タイトル曲の「シマロンの薔薇」がサイコー!
カントリー・ロックというヤツでゴザイマスが、かなり洗練されたカントリー・ロック。カントリー・ロックを初めて聴く人は「ドコが洗練じゃ~?」と思うかもしれませんが、コレは「洗練」で間違いアリマセン。よろしく。

さて、この曲、穏やかな曲調で、特に山場がある訳でもなく淡々と進行するんですが、コレが全く飽きない。深いアジワイって奴なのでしょうか。間違いなく最高のスルメ・ソングの一つです。よろしく。(変な褒め方だ。)

澄んだギターのアンサンブルに、見事なコーラス。ポコですので、コレはどうしたって間違いない。最高です。
後半はそこに、ストリングスが被って来まして、これがまた実にイイんです。普通、バラードじゃない曲に、オーソドックスなストリングスが被ってくると、途端に、ヘッポコBGMサウンドになりますが、これは空間をイッキに移動する魔術的ストリングスです。マチガイ無く、馬デブり天高き、という秋の高い空のような空がやって来ます。しかも強めの風まで吹いてやがりマス。見事だ。フツーのストリングス・アレンジなんですけどねぇ、聴いていると。(ヴォイシングのオープン加減にヒミツありか、とも思うけどねぇ、そんなに変わったコトしてないよねぇ。)

という、この曲ですが、一個一個のパーツはギターもコーラスもストリングスも多分全部オーソドックス。でも全体が集まるとスペシャル化するというフシギ。見事な一曲。「シマロンの薔薇」!

唯一オーソドックスでは無いのがエンディング。ストリングスとハーモニカが残る(ピアノとバンジョーが若干鳴っているが)と言うアレンジで、これは見事な余韻の残し方。最高。

まぁ、何回か「最高」と書きましたが、そういう一曲ですので、是非聴いて下さい。よろしくッス。
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