ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

姿勢。

2009年03月09日 | blog

いま、ちょっと人手が足りない状態と、人手が余ってる状態だったら、どっちがいいですかね。

ちょっとくらい人手が余ってたって、じゃあなにか勉強しようとか、早めに取り組むとか、そういうの、なくない?ギリギリのスケジュールでやっつけるクセがついちゃってるから、余裕があってもギリギリにならないとやんない。スキルアップとか言うけど、けっきょく追い込まれなかったらやんないし。

「むかしはじっくり時間をかけて、ひとつの製品を開発してた」って話はよく聞くけど、いま同じだけの時間があっても、そんなふうにじっくりやれる気がしない。うらやましいのは時間じゃなくて、取り組む姿勢だ。短期間で多くのものを無理矢理開発したツケが、そういう姿勢を失わせた。

けっきょくどこに注力するか=どこにお金をかけるか、っていうことだったのかもしれない。
数値目標で一律にコストを削減して、削ってはいけないコストを削りすぎた。

一度圧縮したコストは元には戻らない。
失われた取り組む姿勢は元には戻らない。

あと個人的には、デジタルモックでモック費削減、っていうのが最悪だとおもう。開発部門だったら、治具の削減。最後はモノなんだから、現物減らしてどうする。