武道・禅の心で臨床を読み解く(武道、禅、心理療法、ボディワークを学ぶ理学療法士)

21年間の運動指導・700冊の書籍からリハビリ・トレーニングを読み解きます。
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表情筋を真に鍛えるには(普通の美顔エクササイズで効果が出ない理由)

2011年12月29日 | トレーニング・修行法
NHK『きれいの魔法』より

○表情筋は日常生活では二割程度しか使われていない。

○日本人のかむ回数は
 弥生時代 3990回
 鎌倉時代 2654回
 江戸時代 1465回
 戦前 1420回
 現代 620回
と減少してきている。


○咬筋が衰えると目元や頬が弛みやすくなる

○しっかり噛むと顔の八割の筋を使う。ただ噛むものが硬ければいい訳ではない。
とのことでした。


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 私は短期間ではありましたがアメリカ合衆国に語学留学とホームステイをした事があります。行った先がカリフォルニア州だったこともあるようですが、帰国し成田に降り立った瞬間ショックを受けました。

 それは日本人の表情の乏しさです。表情をひとつ変えない日本人に違和感を覚えました。私のホストファミリーはペンを落としても「オーマイガッ!!」でしたから(←ペンを落としたのは自分の手元が緩いからなのに神様を安易に呼ぶ感覚は私には理解できませんでしたが・・・・・)、表情は豊かでした。語学学校でもなるべく日本人とつるまないように心がけていたのでなおさらです。

 現代日本人は顔面筋をあまり使えていないようです。

 顔面筋は随意的に動かせますが、ほぼ不随意筋と言えます。顔面は感情を如実に表象します。つまり、感情が豊かでなければいくら意識して(随意的に)顔面筋のエクササイズをしてみ無意味なのです(←1日数百回の運動を365日やれば別です)。
 よく女性雑誌などで顔面筋エクササイズやマッサージが特集されてますが、顔面は内面の鏡なので内面が毎日楽しく・ほがらかでなければ真の美容効果は期待できないのです。

 噛む回数も劇的に減り、表情も乏しくなった現代日本人。表情筋を真に鍛えるには様々な努力が必要そうです。

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