JAZZ SINGER REIKO OSHIBUCHI 押淵玲子オフィシャルブログ

福岡で活動しているSINGERです。乳がん闘病中(再発転移あり)の事や、音楽の事など。
そして、趣味の着物リメイクなど

最近のお医者様

2012-06-27 11:37:44 | 日記
昨日、やっと父が退院して、今朝から父の愚痴が始まりました(溜息)
入院中主治医の先生が父を診察したのは1週間のうちで10分ほど。
ただ、挨拶をして、今の痛みの状況を伝えて終わり。
あとは研修医の先生達が日替わりで様子をマメに診に来て
「じゃあ、こんな検査をしましょうか?」と
まあ、実に色んな検査をしました、と。
原爆手帳を持っているので、自己負担が無いし、言い易かったのかもしれません。

ある日、心配になって「主治医の先生は?」と尋ねると
ある研修医は「お医者様は忙しいし、今は全てデータで病名も判明できますし殆どはコンピューターが異常値を教えてくれるんです」
と堂々とお応えしたそうだ。

まず「お医者様」
自分たちの事を「さま」付けで呼ぶんだ。。。。。
データだけで、体とか顔色とかは関係ないのね。
そして、データの処理はコンピューターがやるんだ。
それを全面的に信じるんだ・・・・

しかも、天下に名だたる〇△病院(全国的で一番大きな組織で戦地等にも派遣している所)

こういう医師が育つのを「間違っている」と思うのは古いんだろうか?

先日、ドームのBOX席のチケットをもらって同級生や
お世話になっている先生とご一緒した時に出た会話。
電子カルテ導入で打ち込むのに時間がかかるし
その間に患者さんの状態も診なくちゃだし
どの科でもデータを共有できるのは便利だけど、仕事量が増えて診察できる患者数も限界がある。
また、患者さんからの投書で
「主治医の先生、たまには聴診器くらいあてて、顔色も診てください」というのがあるらしい。
結構な数なんじゃないかな?と。

昔は顔色を見るのが一番で
患者さんの口ぶりとかで「本当はそうじゃないんじゃないか」というのもあったり
私はすぐに主治医に見抜かれてしまうけれど
「実は口で言うほど調子よくないでしょ!」とか。
調子が悪いというと、行動を抑制されるし
どんなに調子が悪くても、やらなければいけないことは山ほどある。
自分でも「大丈夫だ!」と思いこもうとしている時は
主治医にも「大丈夫です」と言ってほしかったりして・・・・・
「僕はね、貴方のストッパーの役だと思ってるんですよ」と言われてしまう。
有り難いことです。
でも、これが、医師としての在り方ではないだろうか?

ダ~リンもよく愚痴るのが
「子供がちょっと足を引きずったと言って、立てるのにレントゲンを一杯撮ってください」という母親が多い。
レントゲンは撮る側も防御用のエプロンがあったりする。
積み重ねで一生のうちで結構な量の放射能を浴びる事となる。
だから立てるのなら、まず骨が折れている事はない。
捻挫だと言って侮っては治りが遅いから、それなりに固定する。
だから、必要のないレントゲンは撮らない・・・
そして残念ながらそういう主義の医師は患者さんにとって「立派な医師」ではないのだ。

私は患者としての気持ちもわかる立場だが
やはり、患者も医師も「データだけの医療」に少し疑問を持ってみたら如何?

何顔色とか、浮腫があるとか、声の調子だとか
判断の材料として重視すべきものではないか?

まあ、そうして父は朝方から愚痴を言って
夕刻にもまた「やっぱりじっくり考えたけどね、あれは~・・・・」と繰り返すのだろう。
はいはい。
ちゃんと聞いておきますよ。

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