命を取るか
音楽(仕事)を取るか
この問題は私が乳がんになってから度々持ち上がります。
今まではそうは言っても
そこまで深刻ではなかったような気もするけど・・・・
まあ、蜂窩織炎の時くらいでしょうか
大変怒られ
当時の主治医からも
「命を取るのか、仕事を取るのかという問題ですよ!」と言われ
家族からもヤイヤイ言われ
「命あっての音楽でしょ?」と
まあ、それなりに納得したのです。
色々無理をして
その時に悪変したり
蜂窩織炎を悪化させたり
そのくらいの事で済んだのは過去の事。
それでも、先日退職した主治医から
「僕はね、貴方は命も仕事も大切にできる人だと信じてるよ」な~んて
ああ、うまいなぁ。
私の自尊心をここまで利用できるとは。
なんてこともありましたっけね。
でも、今回は結構深刻になりつつある問題。
何しろ声が出ない。
数日前まで順調に回復傾向だったのに
急に音程が取れなくなって
音程をコントロールする声
歌う声が出ない状態に。
ええ!!!!
もう焦る。
札幌で高らかに歌おう、と。
というか、私も「アンパンマンのマーチ」とか「もののけ姫」とかの
あういう声量と音域までは回復できないと
何とか最大限私の持ち味を生かせる歌を考え
ここでブレスをして
ここで、調子を整えて、と
あれこれ自分の体力を考えて
声をつぶさないような程度で
ちょっとずつ地道な発声練習を重ねてきたわけですよ。
それなのに、なぜ?
考えられる原因の一つは
父の我儘で呼び出されたり
部屋の移動で色々あったり
本当は使いたくないような大きな声とか
「そんなことは出来ない!」という怒る声とか
そういう声を出し
おまけに、父は風邪をひいてるとかいうのに
私に向かって咳をするし
母も咳をした手で私を触るし
お願いですから、私にウィルスを移さないで下さい、と。
ここらへんで何か移されたのではなかろうか。
そして、不用意に咳をしたことがきっかけで生体に傷がついた。
また、色々なストレスで精神的に声が出なくなった。
或いは、時々他の人のブログで見かけるけれど
アバスチンで声枯れ。
でも、他の人のブログでは数か月かけて段々かすれていってるし
こんなに急にやってくるのかな?
冊子とかには載っていないけれど
結構声が枯れたという訴えは多い。
この薬って歌えなくなる?
え?どうしよう?
このままじゃあ、11月にバリっと歌えない。
11月に歌えないばかりか
ずっとバリっとした声が出ないという可能性もある?
そういう治療は嫌よね。
やめる?
大変我儘を申し上げるようだけど
歌えなくなるような薬は使えない、と言ってみる?
そんなことを考えていたわけですよ。
一人でそういう決定をすると
後で家族が「お母さん、何考えてんの!」と騒ぐから
とりあえず、小出しに言ってみようか。
ダ~リンに何気なく
「歌えない治療だったらさ、他の薬に変えてもらうとかさ」
と食事の時に話してみた。
「何考えてるんだ?
歌のためだけか?お前の人生は歌しかないのか?
命が大事だろう?命が惜しくはないのか?」
命は惜しいと言えば惜しいが
歌えない命の時間は私にとって何なの?
歌わない私って生きていて価値がある?
歌があってこその私の命じゃないの?
まあ、そんな即けんかになりそうなことが思い浮かんでしまった。
歌えないのに延命はいらない。
そういう風に考えちゃいけないかな?
家族も大事だけど
私は歌わなくなったら
これ幸いと父母の世話をさせられるし
ずっと介護で終わりました、という人生になってしまう。
そんなのは嫌だ。
生きている間、ずっと歌っていたいと思ってるのはダメ?
悲観的な事しか思い浮かばないけれど
とりあえず、肺に出来たがんの仕業ではない事
何とか他の治療で声を取り戻す方法を考えることに。
まあ、耳鼻科で相談してみよう。
何か原因なのかははっきりしないけれど
声帯が腫れている、と。
それで、一刻でも早く治したいので
薬ももらってきた。
久しぶりに養生してる。
そして、以前に使ってみて良かったと思ったこれ
プロポリスのスプレーを買いに行く。
あとはのど飴や
アイスや
甘いものや
ありとあらゆる「喉によさそうなもの」
これで改善しなければ
やはり、今度のCT検査結果を聞くときに
治療の変更は可能か聞いてみよう。。。。。
ってあの若い医師で大丈夫かな?
願わくば
耳鼻科でもらった薬が効いて
あれこれ効いて
すんなり明日には声が出ること。