JAZZ SINGER REIKO OSHIBUCHI 押淵玲子オフィシャルブログ

福岡で活動しているSINGERです。乳がん闘病中(再発転移あり)の事や、音楽の事など。
そして、趣味の着物リメイクなど

押淵玲子CD、画像など

CD好評発売中詳細はHPまで
押淵玲子オフィシャルHP

尚、CDは2,800円のものは800円を2,500円のものは500円を
「がんの子供を守る会」また「あしなが育英会東北レインボーハウス建設募金」に寄付いたしております。

ライブ画像をアップしています

2016年12月4日(日)18:00~
ANIME JAZZ THE LAST
10年間皆様に愛されて続けてきたANIME JAZZ LIVE
ライブはこの日が最後となります。
どうぞ、お見逃しなく!

BARでの楽しみ

2013-09-29 16:44:19 | 日記
私はよくショットバーへ行きます。
女性おひとり様でも行ける。
ダ~リンとふたりでもロマンチックに過ごせる。
バーテンさんとの会話を楽しめる。
何より、美味しいお酒を飲める。

福岡、老舗の「七島」にずっと通い
そこで働いていたバーテンさんたちが独立して
数件の行きつけがありますが
基本的に「七島」のカクテルが基本となり
そこでの接客も基本で
カウンターで楽しむバー。

ショットで家では飲めないような
高級なお酒を飲むということもできますが
私はどちらかというと
カクテルを楽しむのが好きです。

昨日は久しぶりに中洲での仕事
帰りに挨拶がてら
ハートストリングスというバーに寄りました。



これは結構お気に入りのシャンパンカクテル。

角砂糖にビターを染み込ませ
シャンパンを注ぎ
柑橘系のピール(だったと思います)

ずっと以前に
このカクテルは映画「カサブランカ」で
ボギーがバーグマンに「君の瞳に乾杯」と言って飲んでいたものだと
バーテンさんに教えていただきました。

ふむふむ・・・

創作意欲がそそられますよね。

恋の甘さ=角砂糖
そして、苦い思いもあり
華やかな祝いの酒=シャンパンを注ぐ。
角砂糖から細かな泡がたち
グラスの中に消えていく
シャンパンの華にほろ苦く甘い味が溶け
飲みすすめると
やがて、角砂糖は崩れ
それでも、美しい細かな泡を立て

やがて、飲み干す頃には
殆どは溶けてしまっても
名残の甘さだけが
底に残っている。

これこそ恋じゃありませんか?

う~~~~ん

久しぶりに一人でムードに酔って帰りました。

自信と慢心

2013-09-26 10:23:38 | 日記
最近気になっているのは人気ドラマのCM
外科医が主人公でドラマ自体は見たことがない。
基本的に、我が家のテレビチャンネル権はダ~リンが持っているので
最高に嫌だな、と思ったら
寝室のテレビでほかの番組を見る・・・みたいな。

で、そのドラマのCM
「私は絶対に失敗しません!」と言うのだ。

まあ、ドラマだからね。
誇張してて当然なんだけど
この医師は手術を絶対に失敗しないスーパードクターなんだそうだ。

ブラックジャックも最高の腕を持ち
高額の手術料で失敗はしないのだが
手術中の難しさとか
そこに至るまでの患者の生き様だとか
そんなものが表に出てくるので
「失敗しないドクター」というイメージはなかった。

でも、ドラマは「手術を絶対失敗しないドクター」が売りなのだ。

うちのダ~リンも整形外科医で
大学病院に在籍した頃は大きな手術をしていた。

失敗することもあるから、細心の注意を払って失敗をしない

というのがメスを持つ医師の基本的な心構えではないか?

私自身も乳がんになってから大きな手術を3回ほど
それから、大きな治療も数々・・・
医師からの説明では
「こういう時にこういう悪い状態になるかもしれない」という
リスク説明は必ずある。
「自分たちも100%の完璧な人間ではないので」
「でも、今までは気をつけているから失敗はしたことはありません」
という感じで。

誰でも失敗はしたくないし
してはいけない、と思っている。
保身のためではなく、自分への戒めのために「失敗」を考えるのではないか?
自信もある、腕に信用もある、確信もある
だけど、慢心が失敗のもとなのだ、と。

このドラマを見ている若い医師が多いらしい。
また、このドクターに憧れて医師を希望している人が多いらしい。
私はちょっと危険だと思う。
「自分は医師だから天才なのだ」とか
「手術は失敗しないものだ」とか
そういう気持ちで患者と接していたら
患者の不安や動揺などに気持ちに寄り添えない医師になるのではないか?

医師の話は、私自身は患者の立場なので、これくらいで。

例えば、私たちの世界でも
慢心している人の演奏は魅力がない。

私は自信はあるが、もしかして、この音が取れないかも、と
ちょっと不安な箇所というのは
1曲の中で30箇所くらいある。
リズムであったり、フェイクの持って行きようであったり
スキャットのその日のノリ。
これだけやっていても、自信はあるけれど、不安も同居している。
1曲1曲にそれだけの集中力で臨むから
今までちゃんとステージをやってこれたと思っている。

リハも、私たちは結構「楽譜確認」的なリハ中心で
ガッツリ、バッチリなリハをしない。
自分がどこを間違えやすいか、の確認なのだ。
だから結構「大丈夫か?」な悲惨なリハをしたことは多い。
カウントの出し方が判りづらい
このきっかけは判らん
まあ、色々引っかかり、え?な演奏のリハ。

私は歌い手なので、本番ほどの力量では歌わない。
自分の音域、ほぼ全部を使っての歌になるので
リハで疲れてはいけないのだ。
大事なのは本番。

でも、本番では、バッチリの演奏をする。

というのが私たちプロの演奏で
リハの時に間違えなかったら、間違えやすいところの確認ができずに
本番でやってしまったかもしれない。

ステージに
自分たちの腕に自信はあるのだが
慢心はしない。

セッション等では、自信だけでその場勝負。
もしかして、失敗するかも、な不安は結構大きい。
プロじゃなければ失敗も許されるが
私たちは上手くて当然だし、皆さんの期待にも応えねば、なのだ。
涼しげな顔をして、私たちは「失敗しないように」気を遣っているのだ。

慢心はダメだ。

結婚記念日

2013-09-24 09:34:58 | 日記
昨日は32回目の結婚記念日でした。
丸32年。
私を知っている人たちには
意外な、大幅に予想外の事だと思います。

単衣にご主人の努力だろう・・・って?

違う!私って意外と主の3歩後を歩くタイプなの!

料理はとーーーーっても上手です。
美味しいです。

外見を補うに足ると思ってます(笑)

まあ、本当にもう少し綺麗だったらね。
だけど趣味の無いダ~リンにとっては刺激的な
驚きの生活をもたらしてくれた(?)
楽しい妻だったと思うよ。

昨日は親から頼まれた用事もあり
ブランチかたがたデパートへ。
上層階から地下へそのまま下りるつもりが
「1階に用事があるんだ」と。
「じゃあ、帽子屋さん見ようよ。ここの面白いから・・・」
まあ、冬用の帽子になってるから
今見るのはちょっと暑いかも・・・
でダ~リンはトコトコ歩いて行く。
「ねえ、何買うの?」
「君にピアスを買ってあげようと思ったから」

ええ~!そうだったのね!

それまでちょっとだるかった私は
げんきんにもルンルンと足取りも軽やかに。



じゃじゃ~~~ん

これを買ってもらいました。

お腹の具合が悪いのと
ぎっくり腰で
本当に1週間、殆ど何も作ってない、みたいな生活でしたが
今日くらいから動けそうなので
ちなみにお昼は我が家特製カレーうどんでも作るかなぁ~。

2歳児劇場

2013-09-23 09:04:00 | 日記
昨日のイタリアンのパーティでのこと。

うちはいつも食べに行っているし
息子家族と嫁のご両親とダ~リン、というメンバーで
孫の慎倫にとっては初めてのレストラン。

そんなにいたずらはしないだろうし
まあ、人がいっぱいだったらいいか、とか
そんな事で連れて行ったら
お客さんのご家族に数か月おねえちゃんのお友達。

一応同じ2歳。
しかし、孫は男の子で2歳1か月。
かたや女の子で2歳10か月。
この時期の子供は1か月違うと大分発達状態が違う。

女の子はお喋りも早く上手になるし
早く大人になっていく。

さてさて、この二人
さあ、お友達がいるよ~って引き合わせたら
初めは階段の所で仲良く座ってにこにこ。。。
子供がそれで済むわけはなく
いくつ?という質問の後
「2さ~~~~い」
この言葉に反応して
二人で大盛り上がり。

レストラン内を二人は走り回り
(お客さんがそんなに多くなくて良かった)
「2さ~~~い!2さ~~~い!」
さて、2歳児パーティの始まり始まり。



仲良しになったのは良いが
もう、やることが面白い。
ひたすら走り回ったかと思いきや
はた、と親の前で止まって
二人でコソコソと遊ぶ000
そして、またスィッチが入り
「2さ~~~い!2さ~~~~い!」

そこで、ちょっとした問題が起こる。
この店には「階段」があるのだ。
女の子はもうすぐ3歳だから
軽やかにひょいひょいと上り下りできる
うちの孫は・・・
まだ大人と一緒にしか階段を上り下りできない。

女の子がトトト・・・と階段を下りた。
躊躇する孫。
ママが手を差し伸べると
手を払いのける。
「嫌だ!一人でおりる!」
おお・・・・
悲しいかな
男には意地を張らねばならない時もあるんだよな~。
まだ一度も一人で下りたことのない階段。
おそるおそる足を運び
2段くらいはママの力を借りたけど
6段くらいを下りた。

ほほ~~~
ほほ~~~

やっぱり恋の力は偉大だ。

その後も時々仲間割れをしながら
一緒にふらんふらんに疲れるまではしゃぎまわった。

女の子の家族が先に帰った。

急につまんなくなったのと
眠くなったのと
ママが恋しくなったのか・・・

問題の階段の前で
「ママ~~~」

ん?

お前、さっきは一人で下りたジャン!
彼女が居なくなったら「ママ」かぁ?
いやぁ~~~幼児の意地は永久じゃないんだなぁ。

私たちのお隣に座られたご夫婦と
「2歳児劇場」で大いに笑った。

あ、もちろん、演奏はしましたよ。

「ようこそ先輩」

2013-09-21 12:01:39 | 日記
昨日は何とかぎっくり腰も治り(?)
夕刻から母校、福教大附属福岡中学へ打ち合わせ。

なんと、私が「ようこそ先輩」という企画の講師をするのだ。。。

PTA役員をしている同級生の推薦で
「アンパンマンのマーチ」に感激して・・・
という感じでのお話なのだが
子供相手だぞ。。。

いや、中学生は子供と侮ってはいけない。
結構話の持って行き方に気を遣う。
真実ではない話はすぐに見破る才能がある。
(これが大人になると感覚が鈍るのが不思議)
今まで嘘はつかないけれど
多少の誇張はしたことがある。
講演を頼まれることが多くなり
「がんは治る」なんて侮ってはいけない、と言わなくてはならないから。

大人相手ではないからがんの話はサラッと流そう。
残念ながら、もしかしたら長生きできないかもしれない、くらいで。
だけど、そんな事に負けてないから!

みたいな話?

おそらく、ボランティアについての話には
しっかり話さなくてはならない事だろう。
でも、これもしつこいと心に響かない。
「できる事をできるだけ、ずっと長く」なんてことは
まだ15年足らずしか生きていない子たちに響くとは思わない。
綺麗ごとみたいな話は嫌いだし。

私のいつも言っている言葉。

「生きている限り、夢を追い続ける」
「夢は追うものだ」
「私たちは夢を追い続ける。天に召されるその日まで」

焦点は「夢を追う」という事の方が良いかも。
まあ、そんな事を思いながら
それが「キャンサーギフト」みたいにとられても嫌だし
壮大な夢じゃなきゃいけないなんて思っても違うし・・・。
さて、考えどころ。
そして、どうやって最後の曲「アンパンマンのマーチ」につなげるか。

う~~~~む

アレンジ作業と並行して色々考え中だけど
難しいね。

ところで、先日「リレーフォーライフ」というイベントが各地で催されました。
私はそういうイベントに全く参加していないのですが
(多分、ピンクリボン運動がちょっと変な方向に向かっているのが嫌だから)
↑ 先日も書きましたが、患者、特に再発患者への思いやりが足りなさすぎる。
とても、良い詩(訳詩)です

  ご覧下さい
  この小さなテーブルは、尊厳と名誉の象徴です
  これは ここに来ることができなかった愛する人の席です
  がんを宣告された人たち
  ルミナリエのともしびを捧げた人たちの席です

  誰も座っていない椅子があります
  がんと闘った多くの人が去っていきました
  でも 失ったことを嘆くのではなく 彼らの生涯を讃えましょう

  愛する人や家族と共に
  今日ここに来ることができなかった人たちのことを
  共に想い 讃え 彼らの闘いと思い出を心に刻みましょう

  この小さなテーブルは
  時にたった1人でがんと闘う患者のはかなさの象徴

  そして白いテーブルクロス
  命をかけた闘いを支える医師・看護師・研究者たちの象徴です

  花瓶の中の一輪のバラの花
  それは 家族や友人の揺るぎない愛情と
  がんと闘う患者たちの強い意思の象徴

  花瓶にあるピンクのリボン
  それは 乳がんに限らず がんの治療法開発を支えている
  多くの人々の襟に飾られてきたリボンの象徴

  皿の上の一切れのレモン
  それは この重大な病との苦しい闘いの象徴

  皿の上にちりばめられた塩
  それは 数え切れない患者の苦しみの涙と
  愛する人を失った家族や友人が流した涙の象徴

  ふせられたグラス
  それは 今日この日を共に祝うことができなかった
  大切な人たちへの追悼

  でも このキャンドルは
  私たちの心にともる希望の光
  サバイバーがくれる希望の光

  リレーで集められた基金と
  医療に携る人々のたゆまぬ努力によってもたらされる
  がん根絶への希望の光

  ひとつの世界 がん撲滅へのひとつの希望
  あなたの一歩が世界を変えるのです

                                             (訳:郷州葉子)